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JATAニュースリリース

第36回JATA旅行市場動向調査海外・国内(2011年3月期)

2011年3月23日

海外DIは前回と同水準、国内DIは悪化。

(社)日本旅行業協会(JATA)では、旅行市場の動向を捉えるため、会員各社に定期的にアンケートを実施し、旅行の種類、方面、顧客層別に業況判断を指数化して四半期ごとにまとめている。
(調査の概要については末尾に記載)
2011年2月上旬から2月下旬にかけて実施した「旅行市場動向調査」によると、3ヵ月前(10〜12月)に比べて海外DIは前回と同水準だった。一方、4期連続で上昇していた国内DIは悪化した。3ヵ月後(4〜6月)については、海外DI、国内DIともに上昇が見込まれる。

海外旅行全般の業況について

現況は復調含みの横ばい。学生の卒業旅行で大きく上昇、中国では復調傾向がみられる。
GWを含む3ヵ月後も横ばいに。学生以外の顧客層、韓国・中国を中心に上昇の見込み。

現況:復調含みの横ばいだが、卒業旅行需要のあった学生が大幅に上昇し、前回調査で大きく下落した中国は復調傾向

  • 「安定した円高基調で海外旅行のメリット感が定着している。」(総合旅行会社)
  • 「学生の卒業旅行マーケットが好調。業務出張についても回復を感じている」(海外旅行ホールセラー)
  • 「商用では中国が増えている傾向がある。」(リテーラー2)
  • 「予約状況にあまり変化は見られないが、問い合わせが増えているように感じる」(リテーラー2)
  • 海外旅行全般は3ヵ月前(10〜12月)より1ポイント上昇し、−15であった。前回調査の3ヵ月後見通しを上回る結果となった。

3ヵ月後(4-6月)の見通し:横ばい傾向。GWの旅行需要などもあり、韓国、中国を中心に上昇の見込み

  • 「シニア層のヨーロッパが好調である。」(総合旅行会社)
  • 「北朝鮮の砲撃事件の際に韓国は大きく落ち込んだが、需要が復活。」(海外旅行ホールセラー)
  • 「今年のGWは日並びもいいので好調な兆し。」(リテーラー2)
  • 「燃油サーチャージの値上げで旅行需要に懸念がある」(リテーラー1)
  • 3ヵ月後(4〜6月)は1ポイント上昇し、−14。

総合

現況は、中国が復調し始めた。一方、北朝鮮の砲撃事件により韓国が急落した。
3ヵ月後は円高の追い風がある一方、燃油サーチャージ上昇の懸念があり、海外旅行市場は微増の見込み。

(単位:DI)

  2年前
(1-3月)
1年半前
(7-9月)
1年3ヵ月前
(10-12月)
1年前
(1-3月)
9ヵ月前
(4-6月)
6ヵ月前
(7-9月)
3ヵ月前
(10-12月)
現況
(1-3月)
3ヵ月後
(4-6月)
海外旅行全般 -72 -72 -66 -50 -30 -6 -16 -15 -14
-19(

※は2010年12月期調査見通し数値

  1年半前
(7-9月)
1年3ヵ月前
(10-12月)
1年前
(1-3月)
9ヵ月前
(4-6月)
6ヵ月前
(7-9月)
3ヵ月前
(10-12月)
現況
(1-3月)
3ヵ月後
(4-6月)
総合旅行会社 -60 -46 -33 -14 21 14 -6 3
海外旅行
ホールセラー
-72 -83 -68 -53 -15 0 -4 -3
海外旅行系
旅行会社
-73 -89 -63 -25 9 -7 0 14
リテーラー1 -86 -64 -64 -17 16 8 -23 -16
リテーラー2 -71 -67 -50 -37 -23 -39 -26 -27
インハウス -72 -65 -36 -28 -2 2 2 2

海外旅行の需要動向(顧客層別)

現況は学生で14ポイントと大幅に上昇。
インセンティブ、ハネムーンでは10ポイント以上の悪化。
3ヵ月後は学生を除く顧客層で上昇の見込み。

  • 現況は3ヵ月前(10〜12月)に比べ、卒業旅行シーズンの学生が14ポイントの上昇となった。ほかに、商用・視察が3ポイントの上昇。一方、インセンティブでは11ポイント、ハネムーンでは10ポイント、OLでは9ポイントの下落。
  • 3ヵ月後(4〜6月)は、GWの旅行需要が期待され、学生を除く全ての顧客層で5ポイント以上の上昇が見込まれる。中でも、ファミリー、シニア、インセンティブでそれぞれ8ポイントの上昇が見込まれる。

(単位:DI)

  1年前
(1-3月)
9ヵ月前
(4-6月)
6ヵ月前
(7-9月)
3ヵ月前
(10-12月)
現況
(1-3月)
3ヵ月後
(4-6月)
ハネムーン -54 -43 -36 -29 -39 -33
ファミリー -65 -47 -17 -35 -36 -28
OL -59 -49 -33 -36 -45 -39
学生 -63 -60 -48 -59 -45 -52
シニア(※) -31 -15 5 -8 -12 -4
インセンティブ(※※) -71 -54 -33 -35 -46 -38
商用・視察 -63 -36 -17 -25 -22 -17

※「シニア」:60歳以上の顧客
※※「インセンティブ」:企業・団体等が従業員への報奨として提供する旅行

海外旅行の需要動向(方面別)

現況は中国が7ポイント上昇し、復調傾向。アメリカ・カナダ、ハワイも上昇。
一方、韓国は29ポイントの大幅下落。
3ヵ月後は韓国、中国で10ポイント以上上昇する見込み。

  • 現況は3ヵ月前(10〜12月)に比べ、中国で7ポイント、アメリカ・カナダで6ポイントの上昇。
    アジアは横ばいとなり、その結果3期連続してプラスのDI値を維持。ただし、韓国は北朝鮮砲撃事件の影響で29ポイントの大幅下落。
  • 3ヵ月後(4〜6月)は、韓国で15ポイント、中国で11ポイント、ヨーロッパで8ポイント上昇する見込み。ほかにアメリカ・カナダで4ポイント、ハワイで3ポイントの上昇が見込まれる。一方、ミクロネシアでは5ポイント悪化する見込み。

(単位:DI)

  1年前
(1-3月)
9ヵ月前
(4-6月)
6ヵ月前
(7-9月)
3ヵ月前
(10-12月)
現況
(1-3月)
3ヵ月後
(4-6月)
ハワイ -50 -36 -14 -16 -14 -11
アメリカ・カナダ -69 -44 -31 -35 -29 -25
ヨーロッパ -39 -28 2 -11 -15 -7
オセアニア -65 -61 -47 -41 -44 -47
ミクロネシア -53 -43 -35 -26 -30 -35
中国 -35 -1 15 -48 -41 -30
アジア -23 -15 4 2 2 0
(うち 韓国) - - 7 14 -15 0

国内旅行全般の業況について

現況は3ヵ月前(10〜12月)に比べ、全般的に下落するものの、教育、ファミリーは上昇。
3ヵ月後は全ての顧客層、東京<含横浜・浦安>を除くすべての方面で方面で上昇の見込み。

現況:教育、ファミリーでは上昇したが、甲信越、九州をはじめ、全ての方面で下落

  • 「鳥インフルエンザや新燃岳の噴火により南九州が不調。」(総合旅行会社)
  • 「この冬の寒さや大雪などが、旅行を手控えさせている。」(リテーラー2)
  • 国内旅行全般は3ヵ月前(10〜12月)より13ポイント下落し、−32であった。ただし、1年前と比べると、18ポイント良化している。

3ヵ月後(4-6月)の見通し:GWの旅行需要なども見込まれ、全ての顧客層、東京<含横浜・浦安>を除く全ての方面で上昇が見込まれる

  • 「USJ、TDSの10周年、『江』効果で旅行需要の増加が見込まれる。」(総合旅行会社)
  • 「新幹線の延伸により、青森・鹿児島方面など鉄道旅行の需要は増加する。特に女性やファミリーでの鉄道利用が注目される。」(総合旅行会社)
  • 3ヵ月後(4〜6月)は14ポイント上昇し、−18。

総合

現況は、新燃岳が噴火した九州をはじめとして、全国的に旅行需要が低下した。厳しい寒さや大雪など天候に恵まれなかったことも、国内旅行を手控えさせた一因と思われる。GWを含む3ヵ月後(4〜6月)は、新幹線の開通やUSJ・TDS10周年など需要を後押しする話題もあり、全ての顧客層、方面で上昇が見込まれる。

(単位:DI)

  2年前
(1-3月)
1年半前
(7-9月)
1年3ヵ月前
(10-12月)
1年前
(1-3月)
9ヵ月前
(4-6月)
6ヵ月前
(7-9月)
3ヵ月前
(10-12月)
現況
(1-3月)
3ヵ月後
(4-6月)
国内旅行全般 -42 -57 -66 -50 -28 -27 -19 -32 -18
-27(

※は2010年12月期調査見通し数値

  1年半前
(7-9月)
1年3ヵ月前
(10-12月)
1年前
(1-3月)
9ヵ月前
(4-6月)
6ヵ月前
(7-9月)
3ヵ月前
(10-12月)
現況
(1-3月)
3ヵ月後
(4-6月)
総合旅行会社 -56 -76 -47 -17 -25 -14 -18 7
国内旅行
ホールセラー
-50 -50 -37 -33 -56 -34 -36 -20
リテーラー1 -68 -86 -64 -50 -37 -41 -52 -44
リテーラー2 -66 -58 -57 -33 -27 -18 -46 -23
インハウス -47 -55 -41 -12 -11 -9 -9 -11

国内旅行の需要動向(方面別)

現況は甲信越、九州をはじめ、全ての方面で下落。
3ヵ月後は東京<含横浜・浦安>を除くすべての方面で上昇の見込み。

  • 現況は3ヵ月前(10〜12月)に比べ、全ての方面で下落。10ポイントを超える下落をしているのは甲信越、九州、京阪神、近畿、山陽・四国、奄美・沖縄、北陸。ただし、1年前と比べると、全ての方面で10ポイント以上良化している。
  • 3ヵ月後(4〜6月)は、北海道で14ポイント、東北で13ポイント、北陸および近畿でそれぞれ10ポイントと、東京<含横浜・浦安>を除く全ての方面で上昇が見込まれる。

(単位:DI)

  1年前
(1-3月)
9ヵ月前
(4-6月)
6ヵ月前
(7-9月)
3ヵ月前
(10-12月)
現況
(1-3月)
3ヵ月後
(4-6月)
北海道 -50 -32 -12 -31 -36 -22
東北 -67 -52 -32 -41 -45 -32
東京〈含横浜・浦安〉 -33 -12 -3 -3 -6 -10
関東 -49 -25 -22 -19 -25 -22
甲信越 -65 -46 -39 -32 -46 -38
静岡〈含伊豆〉 -62 -48 -41 -34 -38 -36
愛知・岐阜・三重 -66 -50 -36 -44 -45 -39
北陸 -62 -45 -38 -37 -47 -37
京阪神 -41 -26 -9 -13 -25 -17
近畿 -53 -30 -18 -22 -34 -24
山陽・四国 -51 -30 -21 -24 -36 -35
山陰 -58 -52 -37 -36 -44 -40
九州 -36 -24 -25 -12 -26 -17
奄美・沖縄 -32 -25 -15 -10 -21 -15

国内旅行の需要動向(団体旅行)

  • 現況は3ヵ月前(10〜12月)に比べ、教育で7ポイントの上昇。一方、職場では14ポイントの下落。
  • 3ヵ月後(4〜6月)は、職場で9ポイント、招待・報奨で7ポイント、サークル・親睦および教育でそれぞれ2ポイントと全ての顧客層で上昇が見込まれる。

(単位:DI)

  1年前
(1-3月)
9ヵ月前
(4-6月)
6ヵ月前
(7-9月)
3ヵ月前
(10-12月)
現況
(1-3月)
3ヵ月後
(4-6月)
招待・報奨 -70 -58 -53 -47 -52 -45
職 場 -68 -53 -50 -41 -55 -46
サークル・親睦 -56 -35 -32 -31 -33 -31
教 育 -45 -17 -26 -27 -20 -18

国内旅行の需要動向(個人観光旅行)

  • 現況は3ヵ月前(10〜12月)に比べ、ファミリーで6ポイントの上昇、シニアで6ポイントの下落。
  • 3ヵ月後(4〜6月)は、GWの旅行需要が期待され、シニアで10ポイント、ファミリーで8ポイント、OLで6ポイントと全ての顧客層で上昇する見込み。シニアではDI値が3期ぶりのプラスと見込まれている。

(単位:DI)

  1年前
(1-3月)
9ヵ月前
(4-6月)
6ヵ月前
(7-9月)
3ヵ月前
(10-12月)
現況
(1-3月)
3ヵ月後
(4-6月)
OL -66 -44 -42 -38 -40 -34
ファミリー -64 -42 -18 -39 -33 -25
シニア(※) -22 -4 2 -2 -8 2

※「シニア」:60歳以上の顧客

旅行市場動向調査について

(社)日本旅行業協会(JATA)では、E-mail会員各社へ調査モニターへの登録を依頼し、登録のあった595社を対象として、四半期ごとに「旅行市場動向調査」を実施し、その結果を発表しております。
「旅行市場動向調査」は、現況・先行き(3ヵ月後)についてのアンケートを実施し、旅行市場の動向を把握することを目的としております。
調査では各質問事項に対し「良い」「普通」「悪い」「取り扱っていない」で評価を求め、回答数から「取り扱っていない」(無回答を含む)への回答を除いたものを母数として各回答のシェアを算出し、「良い」を選んだ割合(%)から「悪い」を選んだ割合(%)を引いて、「DI」(=Diffusion Index ディフュージョン・インデックス)という景気動向指数に加工して発表しています。
DI値の範囲は、全て良い(100)から、全て悪い(-100)の間の評価となります。

調査概要

調査地域
:全国
調査対象
:JATA会員各社の経営者など
調査方法
:インターネット調査
調査期間
:2011年2月9日(水)〜2月23日(水)
設定数
:595社
回収数
:304社
回収率
:51.1%

業態別区分について

「旅行市場動向調査」では、各業況を業態別に分析しています。
各業態の定義と今回調査での回答件数は下記の表の通りとなっています。

業態名 定義 件数
総合旅行会社 全国にネットワークを持ち、全分野に商品を持つ大規模な旅行会社 32
海外旅行ホールセラー 海外旅行を専業とするホールセラー会社 28
海外旅行系旅行会社 旅行業の取扱額が50億円以上で、うち海外旅行の取扱額が80%以上の旅行会社 15
国内旅行ホールセラー 国内旅行を専業とするホールセラー会社 11
リテーラー1 上記以外で旅行業の取扱額が30億円以上の旅行会社 32
リテーラー2 上記以外で旅行業の取扱額が30億円未満の旅行会社 134
インハウス 親会社の業務渡航などを中心に行っている旅行会社 52

この資料に関するお問い合わせ

JATA広報室:
TEL (03)3592-1244

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