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JATAニュースリリース

JATA旅行市場動向調査海外・国内(2012年9月期)

2012年9月12日

円高を背景に海外旅行DIは続伸、国内旅行は前回見通しを下回る。
海外:連続5期の上昇も、三ヵ月先は不透明。
国内:九州豪雨や貸切バス事故の影響受けるも団体には上昇の余地。

海外旅行全般の業況について

現況は連続5四半期の上昇で(+7)へ。
前回見通し(+5)を上回るものの中国、韓国を中心に先行きには不透明感も。

現況:アジア中心に好調、前四半期同様4方面でプラスを維持するも領土問題の影。

  • ロングホールについては、インバウンドの需要回復に時間がかかっており、IT運賃による座席供給が十分でレジャーを中心としたパッケージ販売の伸びが著しい。また、アジア方面においてもLCCの就航、成田、羽田の発着枠の増加により、供給座席数が安定しており、同様の傾向が続いている。(海外旅行系旅行会社)
  • 円高基調を追い風に早期予約が増えている。シニア層が完全に復活していないため、近場のアジアが増え、ロングのデスティネーションはハワイ以外は横ばい。(リテーラー2)
  • ハワイの直行就航便により個人、団体共に好調。(総合旅行会社)
  • 海外旅行全般は3ヵ月前(4〜6月)より3ポイント改善し、+7。

3ヵ月後(10〜12月)の見通し:DI値プラスはアジア、韓国、ハワイの三方面に減少。

  • 秋の連休が例年に比べて少ないため、集中しすぎている・昨年は震災で東への国内旅行が敬遠されていたことと、今年は東京にスカイツリーや大型商業施設オープンなどの新コンテンツが増えており、近場アジアの競合が国内旅行になっている。(総合旅行会社)
  • 社員旅行、報奨旅行と順調に回復してきたが、ここにきて竹島や尖閣問題など、懸念材料が出てきており、良いとしたいところだが。(リテーラー2)
  • 訪日旅行者数が戻ってきており、航空座席の確保に影響が出つつあるように感じる。また、現地のランド手配においても供給が十分でなく、需要が伸びている分をそのまま取り込めていないため。(総合旅行会社)
  • 3ヵ月後(10〜12月)は13ポイント悪化し、-6。

総合

ハワイを中心に旺盛な夏季の需要で前回見通しを2ポイント上回り+7へ。懸念された長距離路線、ヨーロッパも続伸。一方、ピークアウト感のあった韓国は、竹島問題が拍車をかけ、10ポイント下落したがプラス二桁(+12)を維持した。3ヵ月後は全般に下落してマイナスに転じる見込みだが、特に中国、韓国の影響を大きくみているわけではない。

(単位:DI)

  2年前
(7-9月)
1年半前
(1-3月)
1年3ヵ月前
(4-6月)
1年前
(7-9月)
9ヵ月前
(10-12月)
6ヵ月前
(1-3月)
3ヵ月前
(4-6月)
現況
(7-9月)
3ヵ月後
(10-12月)
海外旅行全般 -6 -15 -64 -20 -11 -9 4 7 -6
5(

※は2012年6月期調査見通し数値

  1年半前
(1-3月)
1年3ヵ月前
(4-6月)
1年前
(7-9月)
9ヵ月前
(10-12月)
6ヵ月前
(1-3月)
3ヵ月前
(4-6月)
現況
(7-9月)
3ヵ月後
(10-12月)
総合旅行会社 -6 -72 10 16 11 10 25 18
海外旅行
ホールセラー
-4 -78 -41 -8 0 -12 -6 -10
海外旅行系
旅行会社
0 -45 7 -23 -34 11 5 -5
リテーラー1 -23 -81 8 11 0 47 13 -13
リテーラー2 -26 -65 -33 -25 -13 -7 0 -11
インハウス 2 -43 -19 -6 -10 16 19 2

海外旅行の需要動向(方面別)

現況はハワイが13ポイント上昇して+13へ、アジアも+23で好調を維持。
悪化は2方面、韓国は10ポイント減少して+12、中国は3ポイント減少して-12へ。
3ヵ月後はオセアニアを除き、全方面で弱含み。

  • 現況は3ヵ月前(4〜6月)に比べ、ハワイが13ポイント増、ミクロネシアとオセアニアが8ポイント増、アメリカ・カナダが4ポイント増、ヨーロッパが3ポイント増など6方面で増加。一方減少は領土問題を抱える2方面、韓国が10ポイント減、中国が3ポイント減。
  • 3ヵ月後(10〜12月)は、南半球のオセアニアの6ポイント増を除き、7方面で減少。ヨーロッパが9ポイント減、ハワイとアジアが8ポイント減、韓国が7ポイント減、中国が6ポイント減、アメリカ・カナダが4ポイント減、ミクロネシアが3ポイント減。

(単位:DI)

  1年前
(7-9月)
9ヵ月前
(10-12月)
6ヵ月前
(1-3月)
3ヵ月前
(4-6月)
現況
(7-9月)
3ヵ月後
(10-12月)
ハワイ -7 -8 -1 0 13 5
アメリカ・カナダ -38 -34 -41 -23 -19 -23
ヨーロッパ -12 -16 -21 2 5 -4
オセアニア -60 -54 -46 -48 -40 -34
ミクロネシア -32 -32 -22 -30 -22 -25
中国 -39 -26 -25 -9 -12 -18
アジア 10 12 20 22 23 15
(うち 韓国) 12 26 22 22 12 5

海外旅行の需要動向(顧客層別)

現況はファミリーが大きく動いて19ポイント増、シニアは1ポイント減も好調を維持、
一方オフシーズンのハネムーンと前回大幅に伸びた商用・視察が6ポイント減。
3ヵ月後はインセンティブとハネムーンの微増を除いて動意薄く。

  • 現況は3ヵ月前(4〜6月)に比べ、ファミリーが19ポイント増、OLが2ポイント増、学生とインセンティブが1ポイント増、シニアは1ポイント減少も唯一ブラスを維持。前回大幅に伸びた商用・視察とハネムーンが6ポイント減。インセンティブは大きな動きはないものの5四半期継続して上昇。
  • 3ヵ月後(10〜12月)は、ハネムーンが4ポイント増、インセンティブの2ポイント増のほかは、夏季に大きく動いたファミリーの18ポイント減を筆頭に、学生が8ポイント減、商用・視察が7ポイント減、シニアが5ポイント減、OLも4ポイント減と総じて減少。

(単位:DI)

  1年前
(7-9月)
9ヵ月前
(10-12月)
6ヵ月前
(1-3月)
3ヵ月前
(4-6月)
現況
(7-9月)
3ヵ月後
(10-12月)
ハネムーン -25 -24 -29 -24 -30 -26
ファミリー -24 -30 -29 -20 -1 -19
OL -29 -34 -30 -26 -24 -28
学生 -49 -57 -27 -38 -37 -45
シニア(※) -11 -8 -7 9 8 3
インセンティブ(※※) -58 -40 -38 -23 -22 -20
商用・視察 -29 -18 -26 2 -4 -11

※「シニア」:60歳以上の顧客
※※「インセンティブ」:企業・団体等が従業員への報奨として提供する旅行

国内旅行全般の業況について

現況は前回見通しを3ポイント下回り(-4)へ下落。
東北、東京が続伸して東高西低の様相。ファミリーが夏の需要を牽引。
3ヵ月後も見通しは弱含み。

現況:九州豪雨の影響で見通しを下回るが、東北を中心に東日本が継続的に改善。東京も続伸。

  • 高速バスの事故による影響で日帰りバスツアーの集客が落ちている。(リテーラー1)
  • 特に九州南部の大雨と台風の影響で、夏の集客に影響が出ている。また、高速バスツアーの事故以来バス需要の減少とバスの手配が厳しくなり、旅行需要の大幅な影響が見込まれる。(国内旅行ホールセラー)
  • 東北への旅行が個人、団体とも増えて、全体を押し上げている。(リテーラー2)
  • 国内旅行全般は3ヵ月前(4〜6月)より2ポイント下落し、-4。

3ヵ月後(10〜12月)の見通し:夏が終わり、北海道、奄美・沖縄で弱含む以外は現状を維持。

  • 貸切バスの確保が難しくなってきており、価格上昇の傾向。(リテーラー2)
  • 観光・業務渡航ともに日帰り〜1泊が圧倒的に多い。秋のシーズンでも同様の傾向が予想される。(リテーラー2)
  • 中堅企業の社員旅行が復活してきた。経営者の意識の変化がその理由かも知れません。(リテーラー2)
  • 3ヵ月後(10〜12月)は3ポイント下落し、-7。

総合

夏の旅行シーズンを迎え、ファミリーのDIが上昇、シニア層も好調を維持した。東日本で東京を中心にDI値が上昇する一方、豪雨の影響を受けた九州はじめ西日本での低下が目立ち、総合DIは2ポイント減少して-4。バス事故の影響やLCC就航の影響を指摘する声も。3ヵ月後は、総合で3ポイント下落を見込む。招待・報奨を始め団体旅行が継続的に改善しているところに期待感。

(単位:DI)

  2年前
(7-9月)
1年半前
(1-3月)
1年3ヵ月前
(4-6月)
1年前
(7-9月)
9ヵ月前
(10-12月)
6ヵ月前
(1-3月)
3ヵ月前
(4-6月)
現況
(7-9月)
3ヵ月後
(10-12月)
国内旅行全般 -27 -32 -73 -37 -14 -24 -2 -4 -7
-1(

※は2012年6月期調査見通し数値

  1年半前
(1-3月)
1年3ヵ月前
(4-6月)
1年前
(7-9月)
9ヵ月前
(10-12月)
6ヵ月前
(1-3月)
3ヵ月前
(4-6月)
現況
(7-9月)
3ヵ月後
(10-12月)
総合旅行会社 -18 -89 -35 10 -16 10 7 0
国内旅行
ホールセラー
-36 -85 -11 -12 -11 9 -38 -25
リテーラー1 -52 -85 -45 -19 -27 0 14 -4
リテーラー2 -46 -76 -41 -19 -34 -10 -15 -16
インハウス -9 -49 -28 -10 -13 0 12 8

国内旅行の需要動向(方面別)

現況は東高西低の傾向顕著に。
東北は継続的な上昇で他方面と遜色ない水準へ。
3ヵ月後は季節要因のある北海道、沖縄を除いて微増傾向。

  • 現況は3ヵ月前(4〜6月)に比べ、北海道と東北(16ポイント増)、甲信越(10ポイント増)が二桁増。関東と北陸が8ポイント増、東京が6ポイント増と東日本の上昇が目立つ一方二桁減は大雨の影響が懸念された九州(15ポイント減)、前年に震災影響を受けにくかった京阪神と近畿(10ポイント減)と西日本に偏る。奄美・沖縄は6ポイント増。
  • 3ヵ月後(10〜12月)は、北海道(10ポイント減)、奄美・沖縄(8ポイント減)で減少を見込むほかは、西日本を中心に総じて微増傾向。東日本は現状維持。東京は1ポイント減少も(+14)で好調を維持する見込み。

(単位:DI)

  1年前
(7-9月)
9ヵ月前
(10-12月)
6ヵ月前
(1-3月)
3ヵ月前
(4-6月)
現況
(7-9月)
3ヵ月後
(10-12月)
北海道 -14 -25 -37 -17 -1 -11
東北 -74 -62 -58 -38 -22 -20
東京〈含横浜・浦安〉 -51 -24 -8 9 15 14
関東 -56 -38 -27 -18 -10 -9
甲信越 -35 -34 -29 -30 -20 -20
静岡〈含伊豆〉 -46 -31 -30 -26 -27 -24
愛知・岐阜・三重 -34 -28 -30 -28 -26 -25
北陸 -37 -34 -41 -33 -25 -24
京阪神 -14 1 -12 -1 -11 -11
近畿 -14 -13 -21 -12 -22 -18
山陽・四国 -22 -19 -21 -20 -23 -21
山陰 -29 -26 -40 -33 -33 -29
九州 -2 3 -4 -1 -16 -13
奄美・沖縄 1 -6 -10 -7 -1 -9

国内旅行の需要動向(団体旅行)

  • 現況は3ヵ月前(4〜6月)に比べ、招待・報奨で8ポイント、職場で7ポイントと上昇幅が目立つ。減少は、教育で2ポイント、サークル・親睦で1ポイントと微減にとどまる。
  • 3ヵ月後(10〜12月)は、総じて上向き。職場・報奨が9ポイント上昇、職場が8ポイント上昇。また、教育が6ポイント上昇、サークル・親睦が5ポイント上昇と、踊り場から上昇に転じる見込み。

(単位:DI)

  1年前
(7-9月)
9ヵ月前
(10-12月)
6ヵ月前
(1-3月)
3ヵ月前
(4-6月)
現況
(7-9月)
3ヵ月後
(10-12月)
招待・報奨 -69 -50 -50 -30 -22 -13
職場 -61 -45 -48 -29 -22 -14
サークル・親睦 -44 -28 -37 -15 -16 -11
教育 -34 -18 -31 -11 -13 -7

国内旅行の需要動向(個人観光旅行)

  • 現況は3ヵ月前(4〜6月)に比べ、ファミリーが大きく14ポイント上昇して(0)に。シニアは1ポイント下落も予測(5ポイント下落)ほどではなく、好調を維持(+13)した。OLは2ポイント上昇し変動幅は縮小も回復は継続した。
  • 3ヵ月後(10〜12月)は、シニアは1ポイント減少も好調を維持(+12)。夏季が終了しファミリーが13ポイント減少。OLは1ポイントの上昇とペースは遅いものの継続的な改善を見込む。

(単位:DI)

  1年前
(7-9月)
9ヵ月前
(10-12月)
6ヵ月前
(1-3月)
3ヵ月前
(4-6月)
現況
(7-9月)
3ヵ月後
(10-12月)
OL -41 -39 -35 -25 -23 -22
ファミリー -21 -27 -27 -14 0 -13
シニア(※) -12 0 -1 14 13 12

※「シニア」:60歳以上の顧客

旅行市場動向調査について

一般社団法人 日本旅行業協会(JATA)では、E-mail会員各社へ調査モニターへの登録を依頼し、登録のあった608社を対象として、四半期ごとに「旅行市場動向調査」を実施し、その結果を発表しております。

「旅行市場動向調査」は、現況・先行き(3ヵ月後)についてのアンケートを実施し、旅行市場の動向を把握することを目的としております。
調査では各質問事項に対し「良い」「普通」「悪い」「取り扱っていない」で評価を求め、回答数から「取り扱っていない」(無回答を含む)への回答を除いたものを母数として各回答のシェアを算出し、「良い」を選んだ割合(%)から「悪い」を選んだ割合(%)を引いて、「DI」(=Diffusion Index ディフュージョン・インデックス)という景気動向指数に加工して発表しています。
DI値の範囲は、全て良い(100)から、全て悪い(−100)の間の評価となります。

調査概要

調査地域
:全国
調査対象
:JATA会員各社の経営者など
調査方法
:インターネット調査
調査期間
:2012年8月2日(木)〜8月22日(水)
設定数
:608社
回収数
:296社
回収率
:48.6%

業態別区分について

「旅行市場動向調査」では、各業況を業態別に分析しています。
各業態の定義と今回調査での回答件数は下記の表の通りとなっています。

業態名 定義 件数
総合旅行会社 全国にネットワークを持ち、全分野に商品を持つ大規模な旅行会社 31
海外旅行ホールセラー 海外旅行を専業とするホールセラー会社 19
海外旅行系旅行会社 旅行業の取扱額が50億円以上で、うち海外旅行の取扱額が80%以上の旅行会社 21
国内旅行ホールセラー 国内旅行を専業とするホールセラー会社 8
リテーラー1 上記以外で旅行業の取扱額が30億円以上の旅行会社 25
リテーラー2 上記以外で旅行業の取扱額が30億円未満の旅行会社 141
インハウス 親会社の業務渡航などを中心に行っている旅行会社 51

この資料に関するお問い合わせ

JATA企画・広報グループ
  • TEL (03)3592-1244

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