現在地:JATAホーム > 旅行データバンク > 旅行のトレンド > 旅行動向調査 > 第29回JATA旅行市場動向調査〜海外(2009年6月期)

旅行動向調査

第29回JATA旅行市場動向調査〜海外(2009年6月期)

2009年6月24日

新型インフルエンザ発生により海外、国内DIとも悪化。
今後は事態の沈静化を見守りつつ復調に期待。
「2009年6月期 旅行市場動向調査」

(社)日本旅行業協会(JATA)では、旅行市場の動向を捉えるため、会員各社に定期的にアンケートを実施し、旅行の種類、方面、顧客層別に業況判断を指数化して四半期ごとにまとめている。
(調査の概要については末尾に記載)
2009年5月中旬から5月下旬にかけて実施した「旅行市場動向調査」によると、海外、国内ともに新型インフルエンザの発生により、DIはさらに悪化した。事態が沈静化すれば、3ヵ月後にはともに底を脱する見通し。

海外旅行

海外旅行全般の業況について

燃油サーチャージ値下げや円高による上昇機運も、新型インフルエンザ発生により失速。
燃油サーチャージ廃止を控えて事態の沈静化に期待が寄せられており、沈静化すれば回復基調にのる見通し。

現況:新型インフルエンザ発生でさらに悪化

  • 「4月は円高基調、燃油サーチャージの大幅値下げ等により申込状況は悪くなかったが、ここ最近の新型インフルエンザで方面に関係なくキャンセル続出。」(総合旅行会社)
  • 「企業の出張が景気後退のため減少している。今後しばらくこの傾向が続くと思われる。」(リテーラー2)
  • 海外旅行全般のDIは3ヶ月前の見通しに反し、さらに8ポイント悪化して−80に落ち込んだ。

3ヵ月後(7-9月)の見通し:燃油サーチャージ廃止を控え、新型インフルエンザの沈静化に期待

  • 「新型インフルエンザが終焉に向かえば旅行需要も伸びるのではないか。海外旅行自体は円高、燃油サーチャージの廃止などにより追い風が吹いている。」(リテーラー2)
  • 「世界同時不況の影響で法人需要は減退する一方、夏場のレジャー市場は動き出している。」(リテーラー2)
  • 3ヵ月後(7〜9月)には底を脱し、8ポイントの改善が見込まれ、回復を予想している。

総合

景気低迷により企業の出張抑制が続くかたわら、燃油サーチャージ値下げや円高で復調の兆しがみえた海外|市場であったが、新型インフルエンザの発生により更にマイナスとなった。
7月には長く懸案となっていた燃油サーチャージの廃止が予定されており、インフルエンザの沈静化とともに海外旅行需要は上向くとの見方が強い。

(単位:DI)

  2年前
(4-6月)
1年半前
(10-12月)
1年3ヵ月前
(1-3月)
1年前
(4-6月)
9ヵ月前
(7-9月)
6ヵ月前
(10-12月)
3ヵ月前
(1-3月)
現況
(4-6月)
3ヵ月後
(7-9月)
海外旅行全般 -10 -11 -33 -53 -62 -64 -72 -80 -72
-57(

※は2009年3月期調査見通し数値

  1年半前
(10-12月)
1年3ヵ月前
(1-3月)
1年前
(4-6月)
9ヵ月前
(7-9月)
6ヵ月前
(10-12月)
3ヵ月前
(1-3月)
現況
(4-6月)
3ヵ月後
(7-9月)
総合旅行会社 -16 -47 -67 -81 -81 -66 -76 -61
海外旅行ホールセラー -27 -42 -73 -82 -87 -85 -84 -60
海外旅行系旅行会社 0 -63 -28 -64 -64 -82 -100 -100
リテーラー1 -22 -40 -71 -73 -80 -81 -77 -77
リテーラー2 -3 -27 -48 -60 -53 -62 -74 -70
インハウス -6 -13 -39 -36 -54 -84 -95 -86

海外旅行の需要動向(顧客層別)

全ての顧客層別で悪化。
3ヵ月後はファミリー、学生をはじめ、全ての顧客層で改善の見通し。

  • 顧客層別DIは、3ヵ月前(1〜3月)に比べて全ての顧客層で悪化し、特に学生、ハネムーン、シニア、商用・視察では10ポイント以上低下した。
    前年同時期と比較すると、商用・視察は65ポイントと大幅に低下し、インセンティブ、シニアも30ポイント以上低い水準となった。
  • 3ヵ月後(7〜9月)は、夏休みを迎えるファミリーで10ポイントの改善が見込まれるのをはじめ、他の顧客層も概ね5ポイント前後改善する見通し。

(単位:DI)

  1年前
(4-6月)
9ヵ月前
(7-9月)
6ヵ月前
(10-12月)
3ヵ月前
(1-3月)
現況
(4-6月)
3ヵ月後
(7-9月)
ハネムーン -53 -63 -56 -52 -68 -64
ファミリー -57 -67 -78 -74 -77 -67
OL -61 -73 -72 -69 -73 -66
学生 -75 -74 -82 -63 -82 -74
シニア※ -30 -38 -51 -46 -62 -61
インセンティブ -54 -58 -72 -79 -88 -85
商用・視察 -21 -28 -51 -73 -86 -80

※「シニア」(旧シルバー)は60歳以上の顧客を指す

海外旅行の需要動向(方面別)

中国は大幅に、ヨーロッパは小幅ながら改善した。
3ヵ月後はヨーロッパ、ハワイ、オセアニア、ミクロネシアでやや改善が見込まれる。

  • 方面別DIを3ヵ月前(1〜3月)と比較すると、比較的好調であったアジアが一転して19ポイント悪化し、ハワイ、ミクロネシア、アメリカ・カナダは5ポイント以上低下した。一方、中国は14ポイント上昇し、ヨーロッパも3ポイント改善した。
    アジア、アメリカ・カナダ、ヨーロッパ、ハワイ、ミクロネシアは前年同時期を30ポイント前後下回り、オセアニアは19ポイント、中国は8ポイントの低下となっている。
    全方面で前年同時期を大きく下回り、中国は53ポイント、他の方面も30〜40ポイント程度低い水準となっている。
  • 3ヵ月後(7〜9月)はヨーロッパ、ハワイで6ポイント以上改善する見込み。その他の方面はほぼ横ばいの見通し。

(単位:DI)

  1年前
(4-6月)
9ヵ月前
(7-9月)
6ヵ月前
(10-12月)
3ヵ月前
(1-3月)
現況
(4-6月)
3ヵ月後
(7-9月)
ハワイ -42 -67 -67 -63 -71 -65
アメリカ・カナダ -52 -68 -65 -79 -84 -84
ヨーロッパ -35 -49 -57 -70 -67 -60
オセアニア -60 -80 -73 -76 -79 -75
ミクロネシア -39 -57 -62 -61 -68 -65
中国 -60 -70 -71 -82 -68 -66
アジア -24 -41 -48 -39 -58 -59

旅行市場動向調査について

(社)日本旅行業協会(JATA)では、E-mail会員各社へ調査モニターへの登録を依頼し、登録のあった627社を対象として、四半期ごとに「旅行市場動向調査」を実施し、その結果を発表しております。
「旅行市場動向調査」は、現況・先行き(3ヵ月後)についてのアンケートに答えていただいたものから旅行市場の動向を把握することを目的としております。
調査では各質問事項に対し「良い」「普通」「悪い」「取り扱っていない」で評価を求め、回答数から「取り扱っていない」(無回答を含む)への回答を除いたものを母数として各回答のシェアを算出し、「DI」(=Diffusion Index ディフュージョン・インデックス)という景気動向指数に加工して発表をいたします。
DI値の範囲は、全て良い(100)から、全て普通(0)、全て悪い(−100)の間の評価となります。

調査概要

調査地域
:全国
調査対象
:JATA会員各社の経営者など
調査方法
:インターネット調査
調査期間
:2009年5月11日(月)〜5月25日(月)
設定数
:627社
回収数
:264社
回収率
:42.1%

業態別区分について

「旅行市場動向調査」では、各業況を業態別に分析しています。
各業態の定義と今回調査での回答件数は下記の表の通りとなっています。

業態名 定義 件数
総合旅行会社 全国にネットワークを持ち、全分野に商品を持つ大規模な旅行会社 34
海外旅行ホールセラー 海外旅行を専業とするホールセラー会社 30
海外旅行系旅行会社 旅行業の取扱額が50億円以上で、うち海外旅行の取扱額が80%以上の旅行会社 9
国内旅行ホールセラー 国内旅行を専業とするホールセラー会社 6
リテーラー1 上記以外で旅行業の取扱額が30億円以上の旅行会社 27
リテーラー2 上記以外で旅行業の取扱額が30億円未満の旅行会社 112
インハウス 親会社の業務渡航などを中心に行っている旅行会社 46

この資料に関するお問い合わせ

JATA広報室:
TEL (03)3592-1244(直)

このページの先頭へ戻る