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旅行動向調査

第35回JATA旅行市場動向調査〜海外(2010年12月期)

2010年12月15日

海外DIは下落したが、国内DIは引き続き上昇。
「2010年12月期(第3回) 旅行市場動向調査」

(社)日本旅行業協会(JATA)では、旅行市場の動向を捉えるため、会員各社に定期的にアンケートを実施し、旅行の種類、方面、顧客層別に業況判断を指数化して四半期ごとにまとめている。
(調査の概要については末尾に記載)
2010年11月上旬から11月中旬にかけて実施した「旅行市場動向調査」によると、3ヵ月前(7〜9月)まで5期連続で上昇していた海外DIが下落に転じた。国内DIは4期連続で上昇した。3ヵ月後(1〜3月)については、海外DI、国内DIともに悪化が見込まれる。

海外旅行全般の業況について

現況は中国での下落が際立つ。ミクロネシア、韓国、オセアニアでは上昇。
3ヵ月後は卒業旅行シーズンとなる学生で上昇する見込み。

現況:ハネムーンで上昇。中国が大幅に下落したが、ミクロネシア、韓国、オセアニアでは上昇

  • 「ウォン安で韓国方面は一層手軽に。」(総合旅行会社)
  • 「回復傾向にあるが、尖閣諸島問題から中国方面に不安定要素がある。」(総合旅行会社)
  • 「ニューカレドニアは好調。特にハネムーナーの動きが活発。」(海外旅行ホールセラー)
  • 海外旅行全般は3ヵ月前(7〜9月)より10ポイント下落し、-16であった。
    業態別で海外旅行ホールセラー、インハウスのDIがゼロ又はプラスに転じたことが注目される。

3ヵ月後(1-3月)の見通し:卒業旅行需要が見込まれる学生で上昇

  • 「羽田国際線就航で便数が増えるアジア方面の送客が増えると見込んでいる。」(海外旅行ホールセラー)
  • 「羽田-ホノルル線は需要が見込める。」 (海外旅行系旅行会社)
  • 「卒業旅行・学生旅行の出足が好調である。」 (インハウス)
  • 3ヵ月後(1〜3月)は3ポイント下落し、-19。

総合

上海万博終了のほか尖閣問題により中国への渡航が急激に悪化。一方、円高や羽田本格国際化などの好条件もあった。現況は前回調査の3ヶ月後の見通しと同程度となった。

(単位:DI)

  2年前
(10-12月)
1年半前
(4-6月)
1年3ヵ月前
(7-9月)
1年前
(10-12月)
9ヵ月前
(1-3月)
6ヵ月前
(4-6月)
3ヵ月前
(7-9月)
現況
(10-12月)
3ヵ月後
(1-3月)
海外旅行全般 -64 -80 -72 -66 -50 -30 -6 -16 -19
-17(

※は2010年9月期調査見通し数値

  1年半前
(4-6月)
1年3ヵ月前
(7-9月)
1年前
(10-12月)
9ヵ月前
(1-3月)
6ヵ月前
(4-6月)
3ヵ月前
(7-9月)
現況
(10-12月)
3ヵ月後
(1-3月)
総合旅行会社 -76 -60 -46 -33 -14 21 14 11
海外旅行
ホールセラー
-84 -72 -83 -68 -53 -15 0 0
海外旅行系
旅行会社
-100 -73 -89 -63 -25 9 -7 -6
リテーラー1 -77 -86 -64 -64 -17 16 8 -6
リテーラー2 -74 -71 -67 -50 -37 -23 -39 -36
インハウス -95 -72 -65 -36 -28 -2 2 -15

海外旅行の需要動向(顧客層別)

現況はハネムーンで7ポイントの上昇。
ファミリー、シニア、学生では10ポイント以上の悪化。
3ヵ月後は学生、OLで上昇が見込まれる。

  • 現況は3ヵ月前(7〜9月)に比べ、ハネムーンでは7ポイントの上昇となったが、他の顧客層では全て悪化。特にファミリーで18ポイント、シニアで13ポイント、学生で11ポイントの下落。
  • 3ヵ月後(1〜3月)は、卒業旅行需要のある学生で16ポイントの上昇が見込まれる。ほかに、OLで5ポイント上昇する見込み。インセンティブでは9ポイント、ハネムーンでは7ポイントの下落の見込み。

(単位:DI)

  1年前
(10-12月)
9ヵ月前
(1-3月)
6ヵ月前
(4-6月)
3ヵ月前
(7-9月)
現況
(10-12月)
3ヵ月後
(1-3月)
ハネムーン -57 -54 -43 -36 -29 -36
ファミリー -66 -65 -47 -17 -35 -34
OL -66 -59 -49 -33 -36 -31
学生 -75 -63 -60 -48 -59 -43
シニア(※) -33 -31 -15 5 -8 -10
インセンティブ(※※) -78 -71 -54 -33 -35 -44
商用・視察 -70 -63 -36 -17 -25 -27

※「シニア」:60歳以上の顧客
※※「インセンティブ」:企業・団体等が従業員への報奨として提供する旅行

海外旅行の需要動向(方面別)

現況では韓国が好調。ミクロネシア、オセアニアでも上昇。
一方、中国では60ポイント以上の大幅下落。
3ヵ月後はミクロネシア、アメリカ・カナダ、韓国ではやや悪化し、その他方面ではほぼ横ばい。

  • 現況は3ヵ月前(7〜9月)に比べ、中国で63ポイントと大きく下落し、ヨーロッパでも13ポイントの悪化。
    一方、アジアのDIはプラスを維持。そのうち韓国は7ポイント上昇している。
    ミクロネシアでは9ポイント、オセアニアでは6ポイントの上昇。
  • 3ヵ月後(1〜3月)は、オセアニア、ハワイでやや上昇する見込み。ミクロネシア、アメリカ・カナダ、韓国では5〜6ポイント下落の見込み。中国もさらに2ポイントの悪化が見込まれる。

(単位:DI)

  1年前
(10-12月)
9ヵ月前
(1-3月)
6ヵ月前
(4-6月)
3ヵ月前
(7-9月)
現況
(10-12月)
3ヵ月後
(1-3月)
ハワイ -61 -50 -36 -14 -16 -15
アメリカ・カナダ -75 -69 -44 -31 -35 -40
ヨーロッパ -50 -39 -28 2 -11 -13
オセアニア -78 -65 -61 -47 -41 -39
ミクロネシア -60 -53 -43 -35 -26 -32
中国 -43 -35 -1 15 -48 -50
アジア -41 -23 -15 4 2 1
(うち 韓国) - - - 7 14 9

旅行市場動向調査について

(社)日本旅行業協会(JATA)では、E-mail会員各社へ調査モニターへの登録を依頼し、登録のあった612社を対象として、四半期ごとに「旅行市場動向調査」を実施し、その結果を発表しております。
「旅行市場動向調査」は、現況・先行き(3ヵ月後)についてのアンケートを実施し、旅行市場の動向を把握することを目的としております。
調査では各質問事項に対し「良い」「普通」「悪い」「取り扱っていない」で評価を求め、回答数から「取り扱っていない」(無回答を含む)への回答を除いたものを母数として各回答のシェアを算出し、「良い」を選んだ割合(%)から「悪い」を選んだ割合(%)を引いて、「DI」(=Diffusion Index ディフュージョン・インデックス)という景気動向指数に加工して発表しています。
DI値の範囲は、全て良い(100)から、全て悪い(-100)の間の評価となります。

調査概要

調査地域
:全国
調査対象
:JATA会員各社の経営者など
調査方法
:インターネット調査
調査期間
:2010年11月1日(月)〜11月15日(月)
設定数
:612社
回収数
:302社
回収率
:49.3%

業態別区分について

「旅行市場動向調査」では、各業況を業態別に分析しています。
各業態の定義と今回調査での回答件数は下記の表の通りとなっています。

業態名 定義 件数
総合旅行会社 全国にネットワークを持ち、全分野に商品を持つ大規模な旅行会社 31
海外旅行ホールセラー 海外旅行を専業とするホールセラー会社 25
海外旅行系旅行会社 旅行業の取扱額が50億円以上で、うち海外旅行の取扱額が80%以上の旅行会社 15
国内旅行ホールセラー 国内旅行を専業とするホールセラー会社 14
リテーラー1 上記以外で旅行業の取扱額が30億円以上の旅行会社 36
リテーラー2 上記以外で旅行業の取扱額が30億円未満の旅行会社 132
インハウス 親会社の業務渡航などを中心に行っている旅行会社 49

この資料に関するお問い合わせ

JATA広報室:
TEL (03)3592-1244

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