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「能登半島現地状況調査」の結果について

2007年4月23日
平成19年3月25日の「能登半島地震」発生後、和倉温泉、輪島地区を中心に予約キャンセルが相次ぎ、観光客数が激減しました。震災後3週間以上が経過した現在でも地震報道による風評被害の影響は大きく、観光客は依然として戻りがにぶい状況にあります。この状況を鑑み、JATAとして4月17日、18日の日程で現地調査チームを派遣し、現在の能登半島の状況について調査を行いました。調査箇所は、主に和倉温泉、輪島地区を中心とする宿泊施設、主な観光、入場、拝観施設及び道路事情等とし、「旅行を楽しんでいただくのに受入面で支障があるか否か」という視点で調査結果をまとめましたので、お知らせします。
4月17日、18日にかけて実施した能登半島現地状況調査の結果について、調査チームとして次の通り報告する。
 
 
*今回の調査では、和倉温泉、輪島地区の主要な宿泊施設、観光施設、道路、空港、鉄道に関する状況を確認した。

*現状では、報道されているような被害は一部地域に限られており、既にほとんどの地域で地震前の状況に回復していることが確認できた。

*宿泊施設(一部施設を除く)、観光施設共に、外的、内部の大きな損傷は無く、ご利用頂くお客様に対する危険性、品質の低下が生じる可能性はないと判断する。

*道路関係は、能登有料道路及びツインブリッジ一部区間の通行止めはあるものの、4/27には全面開通(予定)で修復作業と安全確認を実施しており、開通すれば、時間的なロスも無くなり、従来通りの旅行計画で問題ない。

*能登空港、鉄道(JR七尾線、のと鉄道)共に全く問題ない。

*調査期間中、全くといっていいほど小さな余震もなく、気象庁でも4/11に「余震活動は減衰してきており、ところにより震度5弱程度の揺れとなる余震の可能性は小さくなっている。震度1以上となる余震は、4月下旬ころには概ね1日に1回程度にまで少なくなると見られる。」との見通しを発表している。

*以上の調査結果を鑑み、観光客の受入体制は既に十分なレベルに復旧しており、能登への「旅行」に対して問題ないものと判断する。
 
 
既に地震発生から3週間以上経過しており、受入体制は十分復旧している。また、主な観光地が震源から離れた和倉温泉、七尾市周辺や輪島温泉郷周辺に多く、当日・翌日から営業を再開している施設がほとんどである。にも拘らず、現在でも集客が落ちているのを目の当たりにすると「風評被害」の怖さと大きさを思い知らされる。

これは現地の情報が正確に市場に発信されていないことに起因すると思われるが、旅行業界の中でも情報不足から送客回避をしている場合があることも事実である(最近、能登のある行政担当者が無作為に旅行会社80社に対し能登旅行の相談を持ちかけたところ、その90%以上が今は控えたほうが良いと回答されたとのこと。旅行業界の影響力は顧客や消費者に対して思っている以上に大きいということを再認識すべきである)。

従って、まずは現在の能登の状況を旅行業界全体が認識し、お客様へ自信(根拠)を持って伝達できる正確な情報を共有すると共に、市場に発信していく必要がある。一方、受け地としても現在の状況を正確に伝える施策を徹底的に行うことが重要である。
 
 
*まずは、風評被害の払拭のために、受地側、発地側が連携して、こまめに、継続的に、より「新しい正確な情報」を「タイムリー」に提供していくことが必要である(「個別総括」の各営業・交通情報のURLを参照のこと)。

*4月下旬から観光行政機関や経済、観光団体等が一体となった「ようこそ能登」観光キャンペーンが展開されるが、払拭重点期間(4月〜6月)事業の速やかな実践を望みたい。

・キャッチコピー:元気宣言、能登。
・サブコピー  :やっぱ能登はいいぞいね


*今回の調査チームに対し多くの地元テレビ、新聞から取材があり即日各メディアで取り上げた状況から、旅行業界への地元の期待は大きい。

*旅行業界の役割も重要であり、行政、輸送機関、宿泊、観光施設、メディア等と連携した展開が不可欠であると考える。

*JATA国内旅行委員会を急遽、5月8日(火)に和倉において開催する。
【宿泊施設(和倉温泉・周辺)】
和倉温泉旅館協同組合加盟のほとんどの旅館は既に通常営業している(27軒中24軒)。能登地域、北陸全域の旗艦ホテルともいえる加賀屋も4月28日に営業再開することから、安心して送客できる。その他の和倉温泉周辺施設、能登島の旅館民宿等もほとんどすべて営業している。
〔各施設営業状況〕 http://www.city.nanao.lg.jp/saigai_fukko/shisetsu.html
【宿泊施設(輪島地区)】
主たる旅館・ホテルは地震後早々に営業を再開しており、地震による営業施設面での被害は既に皆無に近く回復しており、安心して送客できる。市町村合併前の旧輪島市内では建造物の大きな被害はほとんど見当たらない。
門前地区、曽々木地区の一部民宿等に休業中の施設がある。
〔各施設営業状況〕
http://www.city.wajima.ishikawa.jp/kankou/notojisin/shukuhakusisetu.htm
【観光施設全般】
全般的に全く支障は無い。地震当日は損傷確認の為の休日とした施設が殆どだが、安全確認後翌日からの営業が出来る状況であった。
〔輪島市内各施設営業状況〕
http://www.city.wajima.ishikawa.jp/kankou/notojisin/kankousisetu.htm
〔七尾市内(和倉温泉)各施設営業状況〕
http://www.city.nanao.lg.jp/saigai_fukko/kanko.html
【道路(高速、一般)】
「能登有料道路」が一部通行止め(徳田大津JCT〜横田IC・横田IC〜穴水IC間)、「ツインブリッジのと」が通行止めだが、能登有料道路は4/27までに全線開通予定であり、GW前に開通すれば支障は無いと考える。一般道もひび割れなどによる支障も無く、問題無し。大型バスを含めて能登半島の周遊観光が可能である。ただし、道路インフラの整備はとても重要であり、この機会に万全を期して有料道路以外(一般国道等)の再点検を望みたい。
〔交通情報〕 http://www.pref.ishikawa.jp/kankou/jishin/jishinjouhou.html
【能登空港】
全く問題なし。
【鉄 道】
JR七尾線、能登鉄道ともに全く問題なし。
(1)目 的
3月25日の「能登半島地震」発生後、和倉温泉、輪島地区を中心に予約キャンセルが相次ぎ、観光客数が激減した。震災後3週間が経過した現在でも地震報道の影響は大きく、観光客は依然として戻りがにぶい現状にある。この状況を鑑み、JATAとして現地調査チームを派遣し、主として、和倉温泉、輪島地区を中心とする宿泊施設、主な観光・入場・拝観施設及び道路事情等の現地状況・情報を直接「見」「聴」「体感」し、会員及びお客様により客観的で正確な情報を提供すると共に、「風評被害」の払拭に資することを目的として実施した。
(2)日 程
平成19年4月17日(火)〜18日(水)
(3)行程概略
(4)能登半島現地状況調査チームメンバー
JATA会員約1300社を代表して、国内旅行委員会メンバー4社が参加した。
今回調査した箇所に対する調査チームとしての個別評価。「評価」の欄には、「問題なし:A」、「一部被害あり(観光に支障なし):B」、「被害有り(観光に支障あり):C」と記載した。
【輪島地区】
(1)参加者
 ・JATA能登半島現地状況調査チームメンバー 計6人
 ・地元関係者 計10人
(2)意見交換会の概要
*輪島地区の宿泊施設、観光施設等に関する震災後の復旧状況について説明を受けた後、風評  被害の払拭策等について意見交換を行った。
*
能登半島へのキャンペーン的な商品企画はJATAとして行うのか、各社として行うのか。JATAとしての集中送客を是非お願いしたい。
*
現在のところ各社の独自対応になるが、JATAとしても風評被害払拭のための情報提供は
積極的に行っていきたい。
*
風評被害払拭への取組みを考えると各社個別では限界もある。安全性、サービス等確認して統一的な情報を発信しなければいけない。ゴールデンウィークまでの予約、キャンセル状況を把握し、夏休みまでに「こういうことをしてほしい」というものがあれば出してほしい。
*
旅行会社、行政、受地が共同でキャンペーンを行い、共通キャッチコピーをマーケットに発信することは大変重要。
*
今回現地を見て危険は感じなかったと思うがそれがお客様に伝わっていない。ゴールデンウィークも5月3日は埋まっているが前後はダメ。大丈夫といっても予約が入らない。皆さんに見ていただいたそのままをPRしていただければ、風評被害払拭になると思う。
*
気象庁でも安全宣言は出ない。「風評」をどこまで言うのかは難しい問題。流通で考えると、大丈夫と言ってまた地震が起きたらお客様に責任を問われる。旅行会社としても現在の状況をきちんと把握して情報を発信しないといけない。
*
気象庁は地震の安全宣言はしないので、旅行会社としては、見た結果を社内に周知してほしい。実際に現地を見た者の報告を基に大丈夫といっていただければ違うと思う。
*
旅行会社としては既に個別に現地調査を行っているが、JATAとして調査したことが大きい。公式情報として業界に発信することは重みが違ってくると思う。
*
今回の調査結果はJATAとして公式に発表する。実際に見て、聴いた客観的な情報提供なのでこれをお客様に案内していただいて結構。
*
三重県でも地震が起きたので、また別のところでも地震が起きるのではという心理で、旅行そのものをやめてしまう状況がまずい。そういう意味で旅行動機付けは重要。逆の発想で、今回の地震で輪島、和倉が全国区になった。これはチャンスにもなる。復興支援も含めてやり遂げる必要がある。イベントや祭りは中止せずにしっかり実施してほしい。旅行会社はそれをどう誘客に結びつけるかを考える必要がある。
*
旅行業界としてできることは限られた市場での対策になる。もっとメディア対策もやってほしい。
*
キャラバン等はゴールデンウィーク前にできると良い。
*
キャッチコピー「元気宣言、能登。」はどんどん使っていただきたい。
*
個人で予約した方はキャンセルが意外と少なく、旅行会社経由の予約はキャンセルが多い。旅行会社の窓口に「能登半島へ旅行がしたい」というと約90%以上はまだやめた方が良いとの答えだった。既に「大丈夫」という情報は各社に届いているはず。“安心、安全”という立場で旅行会社の窓口では勧めにくい状況なのだろう。JATAで安全宣言してもらえると大変有難い。
*
旅行会社の窓口は情報に自信がないので消極的になっている。“安全”宣言の提供は難しいが、今回の調査結果を積極的に発信していきたい。
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現状報告は各社に発信している。「元気だ」といっているだけではダメ。お客様は逆に受け取る可能性がある。3月27日〜29日はキャンセルの処理だけで大変だった。先週末くらいからキャンセルもとまってきた。この2、3日で新規予約も出てきている。350人の韓国旅行の予定を能登半島に変更してくれたお客様もいる。そのように状況が変わってきていることも発信してほしい。
*
実際に現地を見て、観光に支障がないということが分かるのが大事。結果報告も各地の状況を細かく出していく予定。 
*
宿泊産業は地産地消でやっている。宿泊が増えるのが最も復興に繋がる。神戸の人たちはキャンセルをしてない。「被災地にとってはお客として来ることが一番の支援だと思って旅行に来た」と言ってくださるお客様がいる。それはとてもうれしいこと。お客様が他お客様に状況を伝えていただくことは重要。
*
今回の調査結果については、紙媒体ではなくメールで会員に配信する。共同キャンペーンについては、準備期間や予算の問題もあり、また、輪島地区なのか和倉周辺なのかも検討してもらう必要がある。要望があれば地元として考えをまとめていただき、5月8日国内旅行委員会に出していただければと思う。
 
【和倉地区】
(1)参加者
 ・JATA能登半島現地状況調査チームメンバー 計6人
 ・地元関係者 計7人

(2)意見交換会の概要
*七尾市及び和倉周辺の被害状況、復旧状況並びに、「ようこそ能登」観光キャンペーンの事業計画について説明を受けた後、意見交換を行った。
*
復興に向けた取組みの起点をはっきりさせる必要がある。イベントやセレモニー等があるとそこを起点にしやすい。ゴールデンウィークから夏休みまでダラダラいくと旅行会社としても対応が難しい。「元気宣言」のポスター等はいつ印刷ができて、いつから貼っていけばよいのか。専用商品も何月何日からという作り方になるので、日付をはっきりさせてほしい。いつから、何をどのように取り組むのかをはっきりさせるのが重要。
*
足湯パークは完成がずれ込んでいるのに、「足湯」のオープンをPRすると逆に危険ではないか。
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観光バスの有料道路通行料助成や能登空港便利用の運賃助成制度は旅行会社にとって有難い施策。メディアをもっとうまく利用する方法も検討してほしい。
*
有料道路通行料助成について手続き方等詳細が決まれば、JATAから会員宛に情報を出せる。是非、ゴールデンウィークには間に合わせて欲しい。
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なぜゴールデンウィークとゴールデンウィーク以降にこだわるのかというと、旅行会社には手仕舞い日がある。それを過ぎると旅行会社としても対応できない。正直言ってゴールデンウィークに向けた対応は難しい時期に入ってる。ターゲットの日付によって旅行会社が打てる策が変わってくる。ここまで落ち込んでいる状況を平常に戻すのはキメ細かな対応をしないと難しい。
*
「ようこそ能登」観光キャンペーンは6月末までのものとして考えている。それ以降については今後検討していきたい。
*
地元としては要するに一人でも多くの人に来て欲しいということ。国交省の地域連携事業にも旅行会社が入っているように、復興キャンペーンの計画作りには旅行会社を含めて検討する必要があるのではないか。
*
事業計画にある旅行会社招聘事業も5月上旬には呼びかけないと、企画担当者は参加できない。とにかく早めに詳細を決めて情報を出すことが大事。
*
今回調査して、観光に支障がないことは十分認識できた。まずは調査結果の情報発信をしていくと共に、時期も迫っているのでゴールデンウィークにはできることを対応していきたい。また、それ以降についてもJATA及び旅行会社として何ができるかを検討していきたい。
*
旅行会社招聘は研修として実施すると思うが、それだと出張扱いになって中心社員を出しにくく、若手社員になる可能性もある。社員が個人旅行で行ける優待旅行を設定してもらった方が企画担当者が参加しやすいこともあるので、検討してほしい。
* 復興に向けてできることを一つずつ進めていきたい。
* 5月8日の国内旅行委員会では是非参加の皆様に宿泊し、体験していただきたいと思っているので、是非ご検討いただきたい。
県内観光地の風評被害払拭のため、関係行政機関、経済・観光団体、その他  関係機関が一体となって、観光キャンペーンを実施する。
1. 事業主体 
 「ようこそ能登」観光キャンペーン実行委員会
    ・キャッチコピー 元気宣言、能登。
    ・サブコピー  やっぱ能登はいいぞいね
2. 事業計画[払拭重点期間(4月〜6月)]   

(1) 情報発信事業
[1] 新聞掲載
15段カラー、全国紙、地元紙への広告掲載(西田敏行氏、三國連太郎氏を予定)
  ・期  日  平成19年4月下旬
・掲載紙  全国紙2紙、地元紙4紙
[2] ラジオCM
1回20秒CM、2週間で60本のラジオスポットCV、うち朝夕通勤時間帯30本
(西田敏行氏、三國連太郎氏を予定)

・期 日  平成19年4月下旬〜5月上旬(2週間)
・放送局  首都圏の全国ネット局及び地元局

[3]雑誌広告等
娯楽雑誌や機内誌に能登地域の情報や広告を掲載
・期 日  平成19年6月下旬〜7月
・掲載紙  ライフスタイル情報誌及び機内誌等

(2) キャンペーン事業
[1] JR主要駅等で観光ポスター掲出
東京、名古屋、大阪の主要駅構内、車内、及び高速道路SA、PA等にポスターを2種類掲出

・期 日  平成19年4月下旬〜5月下旬(1カ月間)
・場 所  JR(西、東、東海)主要駅・車内、高速道路SA、PA等

[2] 三大都市圏、主要都市街頭キャンペーン
観光大使や旅館の女将さん等による街頭キャンペーンの実施及び旅行会社への訪問

・期 日  平成19年5月中旬〜6月上旬
・場 所  東京、大阪、名古屋、福岡のJR主要駅等

[3]元気能登物産展キャラバン
石川県物産協会、加賀能登のれん会、加賀能登特産銘品会が実施する物産展と連携した観光PRを実施

・期 日 平成19年5月上旬〜下旬
・場 所  東京、大阪、名古屋のデパート等

[4] 旅行会社キャラバン
3大都市圏旅行会社へのトップセールス

・期 日  平成19年6月上旬
・場 所  東京、大阪、名古屋

[5] 旅行会社担当者招へい
3大都市圏の販売担当者、企画担当者の現地招へい

・期 日  平成19年6月上旬
・場 所  能登地域

[6] 観光説明会の開催
3大都市圏での観光説明会の開催

・期 日 平成19年6月上旬
・場 所 東京、大阪、名古屋

[7] 観光バスの通行料助成
大型観光バスの通行料を旅行会社に助成(片道分)
・期 間 平成19年4月下旬〜6月30日
・対 象 能登有料道路、田鶴浜有料道路
・条 件  能登地域で1泊以上の宿泊

(3) 事業計画[誘客促進拡大期間(7月〜)]
夏以降の事業計画については、上記キャンペーン等を実施しながら、今後、実行委員会委員、他関係機関のご意見等を踏まえ、次回の実行委員会総会において協議する。
上記観光キャンペーンとは別に、既に能登空港利用に関する助成制度も実施してますので、併せてご案内します。
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