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P7 Report 【デスティネーション・スペシャリスト】
2004年9月に「トラベル・コーディネーター」養成講座がスタートし、昨年3月に第1回認定試験を実施。さらに特定地域のスペシャリストを認定する「デスティネーション・スペシャリスト」の試験が2005年12月18日(日)に実施され、71名が合格しました。今回は初めての合格者になった方々に喜びの声をお聞きしました。
 農協観光栃木支店では、栃木県内10カ所のJAに対し、各組織のニーズに合った団体プランを提案しています。ここは県内4支店の営業を統括する基幹支店ですが、県内の販売体制はアウトセールスが中心となっております。私は県域の営業統括業務を昨年4月から担当しています。お客様は農家や地域の方々が中心で、口コミ情報が大きな役割を果たします。日々お顔を拝見しながら営業をしている私たちは、常にお客様の知識を上回る情報の提供や期待以上の提案をしなければなりません。

 ニュージーランドを選択した理由は1947年に英国から完全独立した歴史の浅い国ですが、先住民マオリの持つ自然との共生スピリットは1,000年以上の歴史があり、今なおニュージーランドの人々にエコツーリズムとして確実に伝承されていることが興味深かったからです。
 試験は渡航経験に加え、さらに奥の深い知識が必要で、各カテゴリーのドリルや復習テストを確実にこなさなくては突破が難しいと感じました。試験には、通常の旅行会社の業務レベルでは想定外の問題も出ます。

 「オタゴ半島に生息する海鳥などを観察するクルーズを行い、エコツアー大賞の受賞経験もあるツアーオペレーターの名前は?」といった当社とは普段取引のない会社の名前を問われたり、「○○ゴルフ場のプレイフィーを選択しなさい」というように、ゴルフ、ワイン、トレッキングなどについてもその分野での専門的な知識を問われる問題が目立ちました。スペシャリストなので基本事項は承知の上という前提ですから当然なのでしょう。

 勉強は通勤時間や休日を使い、養成講座で学習したものを日常業務に反映させることで記憶の定着を図りました。

 今はさまざまなメディアから旅行情報が簡単に取得できますが、それが常態化していくほど、今度は「人」というフィルターを通して情報を求め、安心したいという心理が働くのではないでしょうか。私自身もスペシャリスト認定までの過程を経て、ニュージーランドをさらに自信を持って多くの方に紹介できるデスティネーションに高められました。その国を深く知り、調べていくなかで、文化にまつわる新たな発見や興味がわいてきます。「自然」と「食」と「旅」は教育の原点であると考えており、私は「農」と「旅」を通じて人が自然の中に存在するのだという原点回帰のメッセージを発信できる企画をスペシャリストの立場で提案していきたいと考えております。

 ジェイ・ケイ・トラベルは、大阪市内で団体旅行を主軸にJR・航空券や国内・海外のパッケージツアーの販売まで幅広い業務を行っています。私は店頭業務のほか、営業社員が全員外に出る日中は、パンフレットの在庫管理、旅行傷害保険の手続き、経理など、社内業務全般に携わっています。来店されるお客様はリピーターがほとんどですね。

 いくつかあったデスティネーション・スペシャリストの中からオーストラリアを選んだのは、1991年から10カ月間、ワーキングホリデーでの滞在経験があったからです。エアーズロックなど観光で有名なところはほぼすべて訪れていたため、地理も把握していて覚えやすかったです。でも、旅行したのは今から10年以上前なので、新たに認定された世界遺産や祝祭日など、実際に勉強を始めてみると知らない部分も多く苦労しました。まだ子供が2歳で、子供が起きている間は勉強できないため、深夜0時から1時半までを勉強時間と決めて集中的に行いました。養成講座で一通り覚えた後、ドリルにチャレンジして実戦形式でミスを減らしていったんです。ドリルの問題は「アデレードのショッピング街は何地区?」、「レイトショッピングデーは何曜日?」など、かなりの奥の深さ。驚きましたが、ショッピングやF1などのイベントはかつて滞在していたときに未経験だったため、いちから勉強する気持ちで覚えました。

 試験は60分間で100問も出題されるため、資料の閲覧が可能といえど、とても見ている余裕はありませんでした。養成講座の問題をプリントしておいて、よくミスをした問題に付箋を貼り、それを手元に置いて試験を受けました。

 今後はこの資格を生かしてFITのお客様に付加価値のある旅を提案していくだけでなく、色々な形で有資格者であることをPRしていきたいと思います。また、今後はハワイのスペシャリストなどにも挑戦したいです。実は、学生時代から旅行が好きで、同じく旅好きの主人とワーキングホリデーの後、ニュージーランドを2カ月、ヨーロッパを5カ月、北米を5カ月間旅行しました。自転車で各地を回ったその経験を“資格”という形にして、今後の業務に役立てていきたいと考えています。養成講
座はしっかりした内容なので、きちっとこなしていれば試験は難しくありません。たくさんの人が試験にチャレンジして、多くのスペシャリストが生まれてほしいと願っています。
 
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