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P12 【シリーズ:添乗員のための旅行医学 Vol.40】


 アフリカサファリツアー、トレッキングツアーなどのツアーは、観光地をバスで巡るツアーなどに比べて感染症のリスクが高くなるため、事前のワクチン接種が推奨されます。旅行するにあたりどのような予防が必要か、今回は予防接種の基礎知識について名古屋検疫所 菊池均先生にお話を伺いました。


 図1は先進国と途上国における感染症のリスクと感染のおよその頻度を示した図です。頻度が低くても重症化しやすい病気(図の左部分)は予防がすすめられます。
 黄熱ワクチンは、黄熱のリスク国に行く場合に接種しましょう。入国時に要求されない場合でも、本人を守るために接種をおすすめします。黄熱リスク国については検疫所のホームページ(http://www.
forth.go.jp)をご覧ください。

 A型肝炎は、途上国では頻度が高いので接種をおすすめします。上下水道施設のない国では水から感染します。現地の人は子どものうちに感染して免疫を身につけているので患者は発生しません。つまり、現地で流行が起きていないから安心とはいえないのです。  インフルエンザは、温帯では冬に流行しますが、熱帯では1年中発生しています。


 数年前から麻疹(はしか)が、時々ニュースに出るようになりました。麻疹は子供の病気だと思われがちですが、最近は大人もかかるようになってきました。2007年5月頃には大学生を中心に麻疹が流行し、多くの大学が学校閉鎖しました。海外渡航関連でも、2007年5月にカナダへ修学旅行に行った女子高生130人のグループのうち1人が麻疹を発病。現地の保健当局が全員に対し免疫の検査を行い、免疫のなかった41人にはワクチン接種が強制されました。さらにワクチンの効果が出るまで、帰りの飛行機は搭乗拒否となりました。
 麻疹は発病すると約40%が入院し、0.1%が死亡します。空気感染で感染し、1人の患者が10人に感染させます。感染力が非常に強いため、一度流行が起きると大変な事態に。マーシャル諸島では、2003年に同国内で麻疹の流行が起きた時、マーシャル諸島への入国者に臨時で麻疹のワクチン接種を義務付けました。
 かつて麻疹は日本に限らず世界中に広く存在しました。しかし世界各国では2回のワクチン接種を行うことで大幅に減少し、先進各国ではほぼ撲滅に成功しています。患者数は、米国で116人(2001年)、カナダで101人(2007年)です。このような国では麻疹の感染者が入国するとその人が原因となって流行が起きうるために神経質になっているのです。
 一方日本では、麻疹患者は推定20万人と、アメリカの約2,000倍も発生しており、日本は麻疹の輸出国の一つというありがたくない評判をいただいています。特に、現在10代〜20代の10〜15%が麻疹の免疫を持っていないため(図2)、このような流行が起きています。



 日本では、汚名を返上しようと、現在小3〜中1の人は中学1年の時に、中2〜高3の人は高校3年の時にMRワクチン(麻疹と風疹の混合ワクチン)を定期予防接種として接種するよう臨時措置がとられました。しかし、現在接種率は低く、せっかく無料で接種できる機会を逃している人も多いようです。
 修学旅行を担当するときには、学校側に生徒にワクチンを受けさせるようにすすめるとよいでしょう。




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