11月号インデックス特集Part.1特集Part.2旅の力│JTS開催報告│Cave de JATA添乗員のための旅行医学バックナンバー
   Cafe de JATA
P8 【JATA国際観光フォーラム・旅博2011 開催報告】


開会のあいさつをする金井耿実行委員会委員長と
秋篠宮同妃両殿下

   開会式でJATA金井耿実行委員会委員長は「旅の力で社会を元気づけていきたい」と復興に向けて力強い決意を示しました。ご臨席された秋篠宮殿下は、観光業は国の経済発展や地域の活性化に貢献する点から重要な分野だと述べられ、「滞在の長期化やスポーツツーリズムなど新しい旅行形態が生まれている中、旅行者の安全が確保でき、多様性に富んだ質の高い環境作りが大切です。新たな旅文化が創造されていくことを祈念したい」と期待を表わされました。また、来賓の奥田建国土交通副大臣は、世界各国からの震災復興に対する支援に礼を述べ、「旅の喜びを多くの人に届けられるように観光産業と手を組み、観光立国を目指していきたい」と挨拶されました。
 続く基調講演では、震災と復興のプロセスの中で見えてきた「旅行業の新たな課題」をテーマに、金井会長が講演。復興の情報発信を旅行会社が担うべきだと語り、節電や長期休暇など生活変化は旅行の変化に繋がることから、「受け身ではない新しい旅のカタチを打ち出さなければならない」と締めくくりました。

祝辞を述べられる
秋篠宮殿下

奥田建国土交通省副大臣
 


シンポジウム1では
活発な意見が交換された


「航空会社と旅行会社の
パートナーシップを再検証」
BtoBに用いられるIT運賃の確保が
タイトになっている現状を報告
   初日に開催されたシンポジウム1では、震災後の旅行市場と今後をテーマに、海外旅行の大手旅行会社社長3人のパネリストが登壇。阪急交通社の生井一郎社長が「今後は自分の興味を優先する旅行が増えることから、それに合わせたプランを提供する必要性がある」と語り、HISの平林朗社長もクルーズなど新しい需要創出の必要性を述べました。一方、JTBの田川博己社長は、「交流文化や地域の宝を掘り出すことも旅行会社の使命だ」と発言。最後に、海外から参加しているサプライヤーに向けて、日本人旅行者の質がいいことから、日本人が利用することで現地の質が上がることを指摘し、積極的な日本人観光客の受け入れを呼びかけました。
 2日目には3つのシンポジウムを開催。どれも旅行会社にとって関心の高いテーマだったため、ほぼ満員となり、明るみとなった問題点を元に旅行業界が進むべき方向に課題を投げかけました。

「世界の旅行市場を発展させる
パッケージツアーのあるべき
ルールを考察する」では、
標準旅行業約款が抱え
る問題点を提議

「インバウンドツーリズムの
早期回復を目指して」では、
原発事故の風評被害や
円高以外にインバウンドを阻む
構造問題に言及
 


700人以上が参加した
大商談会


業界日は40ちかい
セミナーが開催された
   国際観光フォーラム当日と旅博業界日の2日間に渡って開催された大商談会は、両日ともバイヤー、セラー合わせて700人以上が参加しました。翌30日の旅博でも各ブースでの商談会が行われました。また、今年のセミナーは海外、国内、総務などの事務系といった幅広い業界担当者に向けて展示ホール、会議棟あわせて40ちかくが開催されるなど、情報提供力の高い業界日となりました。

2日目は会場内の
各ブースで商談

テレビやラジオ、インターネット報道の
USTREAM(ユーストリーム)
などから取材も入った
 


7多くの入場者が開場前から
行列をつくった


 ブースではミニセミナーやダンス、音楽のショーが行われ、来場者を楽しませました。また、今年は「おもしろ旅」企画や国内ゾーンの拡張などにより、大勢の方にご来場いただきました。

東日本大震災のチャリティー
オークションに足を止める人々

通路を埋め尽くすほどの人出

「おもしろ旅」受賞式

参加型のイベントは毎年大人気

増床の国内ブースには、ゆるキャラも集合
 


各国、地域の伝統芸能で盛り上がる会場

ミート・ザ・ワールドの
セミナーに来場者も興味津々
 

 海外旅行市場の拡大・発展に貢献した企業・団体・個人を表彰する第6回「JATAツーリズム大賞」の表彰式が行われました。観光局部門賞には積極的なプロモーション活動が評価されたトルコ政府観光局、パブリシティー部門では、従来にない切り口で旅の魅力を伝える番組作りが評価されたNHK「世界ふれあい街歩き」が受賞しました。

 
JATAツーリズム大賞2011受賞者と会長

 第18回目を迎えた「ツアー・オブ・ザ・イヤー」では、100以上の応募作品の中から女性のパワーを感じる日本旅行の「女性プロジェクトチームが企画!週末トラベラー」が国土交通大臣賞に輝きました。そのほか、観光庁長官賞をはじめ受賞者には表彰状と記念楯が授与されました。

海外旅行部門
■国土交通大臣賞・市場拡大貢献部門グランプリ
 (株)日本旅行「女性プロジェクトチームが企画!週末トラベラー」
■観光庁長官賞・パッケージ旅行部門グランプリ
 (株)JTBワールドバケーションズ「ルックJTB魅惑のメキシコ&キューバ」
■デスティネーション開発部門グランプリ
 (株)JTBワールドバケーションズ「アエロメヒコ航空チャーターで行くカリブの真珠キューバ」
■審査員特別賞
 (株)日本旅行「ヨーロッパのクリスマス」
 (株)三越伊勢丹「ボルネオ熱帯雨林紀行7日間/ブルネオ熱帯雨林紀行とブルネイ王国9日間」

国内旅行部門

■観光庁長官賞・国内旅行部門グランプリ
 (株)ジェイティービー「知恵のたび」
■審査員特別賞
 (株)阪急交通社「往復九州新幹線利用!薩摩・大隈2大半島ぐるり周遊2日間」

 
第18回ツアー・オブ・ザ・イヤーの
審査員と受賞者

 2011年5月22日?25日の3日間、サンフランシスコで第43回POWWOWが開催され、出展ブース1,100展、参加国70カ国、参加者数約5,500人が世界各国から参加しました。
 POWWOWは、アメリカの最新情報をはじめ、現地とのネットワーキング、直接商談を行うことのできる、旅行産業の世界最大級のイベント。インターネットだけでは得られない情報が入手できます。今回の開催地のサンフランシスコ観光局とカリフォルニア観光局は、POWWOW期間中および終了後に様々なファムツアーを実施。参加した旅行会社やプレス関係者にカリフォルニアの魅力を積極的に紹介しました。
 2012年はロサンゼルスでの開催です。常に変わっていくアメリカの新素材を求めて、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか?

2012年度のお申込みは…
USトラベル・アソシエーション
03-5355-0362
k.inoue@USTravel.org
 
会場内の様子。
観光局、ホテルなど関係機関の出展ブースが並ぶ


最終日、市庁舎をPOWWOW参加者に開放して
開催されたサンフランシスコ市をあげてのレセプション
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