大切な自然の緑を守ろうと、昨年11月5日（土）、埼玉県秩父市の三峰地区の山林にある「JATAの森」で間伐活動が行われました。この間伐活動はJATA社会貢献委員会の主催で、今回が3回目。会員旅行会社から子どもを含め19人の参加となりました。
　間伐は、樹木の葉で日光が遮られ、植生が悪化して保水能力が失われた結果、水害の危険性が高まることを防ぐために重要な作業です。間伐によって樹木が減ると、日光が入り植生がよくなります。その結果、保水能力が高まり水害を防ぐなど森林そのものの価値も高めることとなります。
　この日は檜の森の中を3班に別れて、成長の遅い木を中心に切り倒す作業を行いました。木の根元に鋸の刃を入れる人、木を安全に倒すためのロープを引っ張る人と分担しながら作業を進め、約1時間で15本程度の木を間引きました。
　始めは上着を羽織るほどの涼しさの中の作業でしたが、山中の斜面の登り下り、木を何本も切る作業で汗をかき、体が熱くなるほどでした。親子で参加のご家族には、お子様に比較的細い木を何本か切っていただくなど、都心では滅多にない立木を切る体験をしていただきました。間伐するエリア内の樹木の20?30％を倒すだけでしたが、薄暗かった森の中に日の光が入って明るくなるなど、僅かな時間で成果が上がり、参加者の多くが社会貢献したという気持ちと森林内の爽やかさで心地よい時間を過ごすことができました。
　JATA社会貢献委員会では、今後もJATAの森活動（間伐、下草刈り）を行なってまいります。次回は2012年7月頃、宝登山のJATAの森で下草刈りを予定しております。会員会社の社員の皆様のご参加をお待ちしております。

事例1
　一度パンフレットで発表した旅行代金を値下げしました。旧代金を記載したパンフレットで契約したお客様と新代金を記載したパンフレットで契約したお客様が一つのツアーとして実施することになります。「二重価格」ということで問題にならないでしょうか。

　　景表法（不当景品類及び不当表示防止法）でいう「二重価格」とは、典型的な例で言えば、「通常価格○○○○円のところ、キャンペーン価格□□□□円で…」というような2つの価格が同時に表示されているものを指します。不当な二重価格表示は「募集型企画旅行の表示に関する公正競争規約」により禁止されています（詳しくは同規約第12条を参照）。
　ご質問のケースでは、このようなパンフレットによらず、それぞれのお客様が別々のパンフレットに基づいて契約していますので、景表法でいう二重価格の問題は生じません。また、同じ旅行を値下げなどで異なった代金で販売してはいけないこともありません（生鮮食料品店が閉店時間近くになると値下げするのと同じことです）。しかし、旧代金で契約したお客様から苦情が出ることが予想されます。きちんとしたお客様対応ができるようにしておかなければなりません。