9月号インデックス│旅博/対談│旅博/旅博のポイント・ピックアップおもしろ旅大集合!旅博/ 9月21日業界日セミナー・注目のセミナー
旅博/国際商談会・国際観光フォーラムCave de JATA添乗員のための旅行医学バックナンバー
   旅博/旅博のポイント・ピックアップおもしろ旅大集合!
P2 【旅博/対談】

─ 今年の国際フォーラムと旅博のポイントを挙げてください。

田川 JATA国際観光フォーラムは世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)会長を基調講演に招き、将来の世界の旅行市場の変化について語っていただきます。近未来における旅行会社の新しいビジネスモデルのヒントが得られると楽しみです。また、旅博は今年も145カ国・地域以上が出展する大規模なイベントとなります。
 その中で今年の目玉として挙げるのが国際商談会です。一昨年と昨年にアウトバウンド向けの商談会を実施して好評でしたが、今年は今まで以上に重要性が高まっているインバウンド向けの商談会を合わせて開催することとなりました。

林田 私はシンポジウムにも期待しています。テーマであるインバウンドとアウトバウンドそれぞれに、旅行会社に求められる役割が浮かび上がるのではないでしょうか。
 旅博には弊社も初期のころから出展していますが、近年、B to Bへの期待が大きくなっていると感じています。国際商談会はそういった期待に応えられる規模になりました。アウトバウンドのみならず新たに訪日旅行も取り組み、インバウンド商談会も開催しますが、国内出展者であるインバウンドのセラーにとっては海外から招聘される旅行会社への期待は大きく、双方にとってビジネスチャンスがあると思っています。


田川
 アウトバウンド商談会は、海外のデスティネーションと日本の旅行会社とのマッチングの場です。海外を旅行する日本のお客様に対して、私たち旅行会社がどのような旅を提案するのか。旅の新しい形を模索する私たちにとって、さまざまなデスティネーションの情報を入手することは、これまでの日本人の旅行とは異なる旅の文化を形作るヒントになるでしょう。
 一方、インバウンド商談会には日本の国内旅行・観光関係者が出席します。海外のバイヤーに日本の観光地や施設を紹介するのと同時に、日本の文化をアピールするチャンスでもあります。観光立国推進には一方的な訪日促進だけでなく相手国にもお客様をお送りするツーウェーツーリズムによる交流拡大が不可欠です。そのような意味からも、観光産業に携わる私たちには、国が掲げる観光立国推進の担い手としての役割があります。その気概を持って参加してほしいですね。

林田 日本は観光立国として進む素養は数多くあるのに、これまでうまく発信できていませんでした。それを推進してきたのが旅行業界だと自負しています。それだけに、大手旅行会社だけでなく、中小を含めたすべての旅行会社が業界を挙げて、観光立国の担い手としての使命感を改めて持つ必要があるのでしょう。観光のすそ野の広さを考えれば、観光産業は国の将来を担っていると言っても過言ではありません。それほどまでに、今の日本にとって、観光は重要な産業なのです。

田川 この商談会が成功すれば、JATA国際商談会はアジア最大のトレードショーになります。むしろ、そうしていかなければなりません。首都圏はもちろんのこと、特に首都圏以外の地域の人も奮って参加してほしいと思います。地域活性化は国の大きなテーマ。地域から海外旅行やインバウンドの機運を盛り上げてほしいです。

─ 今年の商談会はすでに参加の応募を締め切っていますが、商談会の見学会を企画しています。今年の参加を逃してしまった旅行会社も来年の参考になると思います。

林田 旅博は「商談としての場」だけではありません。会場の各ブースで入手できる情報の数々、その場で交わされる商品紹介、商品説明はもちろんですが、外国の観光業界の人々と言葉を交わすことは日本の文化、相手の文化を知る機会でもあります。

田川 そうですね。商談会や旅博は、現地の生の声を互いに聞くことができる大事な機会ですから。今は、海外に行かなくても社内で資料がデータベース化されていればいとも簡単に情報を入手できますが、互いに言葉を交わすことで、旅が持つ「リアリズム」を商品の中に投入していくことができます。

─ JATAでは旅行会社の若手社員にもっと来場していただきたいと思っています。

田川
 商談会には、企画担当者やオペレーションの担当者は当然参加されると思います。自分たちの営業、企画に直結しますから、旅博への参加率も非常に高いですよね。加えて今回、ぜひ来場していただきたいのは、店頭等でお客様に直に接している方々です。昔と違って今は現地視察や添乗に行く機会が減り、旅行会社の社員でありながら実際に現地を知らないケースが多くなりましたから…。

林田 店頭で接客を担当している場合、日常業務の中で多くの国の方々と直接会うことは多くありませんが、それができるのが旅博です。

田川 そのとおりです。実際にお客様に接している若い方々に来ていただき、旅博で見て、聞いて、感じた外国の空気、知識をお客様に伝えてほしいですね。
 世界中から現地の担当者が集まる旅博なら、日本にいながら世界中の人と言葉を交わし、現地の空気に触れることができるのです。こんな機会はほかにありません。インターネットが普及したこの時代だからこそ、リアルに説明できることが大きな武器になると思います。それが旅博の価値です。


林田 今までの旅博は上司や管理職の来場が多かったと思います。若手社員からすると、仕事の一環として会社から行きなさいと言われなければ、なかなか行きにくいでしょう。しかし、旅行業界の将来を支えていくのは若手の皆さんです。自分の知識を広げたい、幅を広げたいという若手社員が持つ意識や欲求は、自らの成長を促すのに必要不可欠です。そういう意欲ある若手を勉強の場に行かせてあげるのが我々、上司や管理職の仕事です。旅博の経験は本人や我々が思う以上に、よい経験になります。旅博、特に業界日は出展者の方々も業界人向けに準備をしていますし、業界日にしか出席しないセラーもいます。営業時間中の開催ですので、「仕事」として送り出してほしいですね。

田川 弊社では、若手社員に旅博に行くように話をしています。皆さんもぜひ、観光立国を担うのは我々であるという気持ちで、送り出してほしいと思います。


●初日に国際商談会(DAY-1)を実施
●2日目は国際観光フォーラム、国際商談会(DAY-2)、旅博業界日
●国際商談会の見学会を実施
●旅博業界日には豊富な業界向けセミナー
●旅博業界日の関係者入場は午後8時まで


■JATA国際観光フォーラム2012
 9月20日(木) 8:30-9:45 (東京ビッグサイト 会議棟7階 703会議室)
 9月21日(金) 10:00-    (東京ビッグサイト 会議棟7階 国際会議場)
■JATA国際商談会2012
 9月20日(木) 10:00-18:00(東京ビッグサイト 会議棟 レセプションホールほか)
 9月21日(金) 11:00-18:00(東京ビッグサイト 展示棟 東1-3ホール・JATA旅博会場)
■JATA旅博2012
 9月21日(金) 11:00-20:00 業 界 日
 9月22日(土) 10:00-18:00
 9月23日(日) 10:00-17:00

  旅博/旅博のポイント・ピックアップおもしろ旅大集合!

9月号インデックス│旅博/対談旅博/旅博のポイント・ピックアップおもしろ旅大集合!旅博/ 9月21日業界日セミナー・注目のセミナー
旅博/国際商談会・国際観光フォーラムCave de JATA添乗員のための旅行医学バックナンバー

Copyright (c) 2012 Japan Association of Travel Agents. All right reserved.