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「もう一泊、もう一度」キャンペーン
親子収穫体験ツアー<長崎県 壱岐>報告書

1.実施日時

平成24年11月10日(土)〜11月11日(日)

2.参加人数

35名(大人25名、子供10名)9家族

3.行程

  行程
11月10日
(土)

博多港10:30〜(ジェットフォイル)〜11:35壱岐(芦辺港) == (貸切バス) == あまごころ本舗(昼食)
=== (島内観光) === 民宿 島来荘(泊)

島内観光箇所:岳ノ辻(展望台)、猿岩・黒崎砲台跡、左京鼻、はらほげ地蔵、
一支国(いきこく)王都公園(原の辻遺跡)

11月11日
(日)

【収穫体験】9:00〜10:30 民宿島来荘にて
<さつまいも収穫、トマト・なす収穫>

民宿 島来荘 === (貸切バス) === 筒城浜(ふれあい広場)

【地引網体験+魚の下ろし方教室】11:00〜14:00
<地引網でワラサ、真鯛、イサキ、アオリイカなど収獲>
*獲った魚を中心にしたバーベキューの昼食

筒城浜14:00 === (貸切バス) === 焼酎工場見学 === (貸切バス) === あまごころ本舗(買物)
=== (貸切バス) === 芦辺港(強風で郷ノ浦港から変更)16:55〜(ジェットフォイル)〜18:10博多港

4.行程詳細

昼食:れすとらんウニハウスにて「うにめし」


れすとらんウニハウスの「うにめし」です。

壱岐の特産物「うに」を使った食事です。
生うに丼ではなく炊き込んだものでしたがうにの香りと味が楽しめ参加者の評判も上々でした。

島内観光

①岳ノ辻(展望台)


岳ノ辻(展望台)からの眺めです。

壱岐の最高峰岳ノ辻(たけのつじ)標高212.9mにある展望台です。
展望台からは原の辻遺跡や印通寺(いんどうじ)港のある街並みなどが見渡せます。
当日は強風で雲が低かったため「絶景」とはいきませんでした。

②猿岩


この角度からは「猿」に見えます。

壱岐を紹介したパンフレットには必ず登場する名所です。
確かに猿に見えますが、近づいて見ると角度の違いから、ただの岩に見えてしまいます。

③黒崎砲台跡


砲台跡は数ありますが桁違いの大きさです。

第二次大戦時、対馬海峡を航行する艦船を攻撃する目的で設置された巨大な砲台跡です。
戦闘機での攻撃が中心となったため実戦使用は無かったそうですが、その大きさには驚かされます。
射程距離と破壊力は東洋一で、たった一度だけ試射されたそうです。
その際には近くの民家の窓ガラスは全て割れたと伺いました。

④左京鼻


玄海の大海原が一望できるビューポイントです。

島の東側に突き出した鼻(岬)です。
当日は北東の強風で荒涼とした雰囲気でしたが天候が良ければ素晴らしい景色だったと思います。

⑤はらほげ地蔵


満潮時には体の半分が海水に浸かってしまうそうです。

猿岩同様、壱岐のパンフレットには必ず載っているお地蔵さんです。
「はらほげ」は、はら=腹、ほげ=穴という意味だそうでお地蔵さんのお腹には穴が開いています。
お地蔵さんが6体あるのは「地獄界」「餓鬼界」「畜生界」「修羅界」「人間界」「天界」の六界)おける苦しみや悩みから救うためだそうです。

⑥原の辻遺跡

大正時代に地元の研究者が発見し、戦後に県や町により発掘調査が行われた大規模遺跡で、平成5年(1993年)以降に行われた本格的な調査で、我が国を代表する弥生時代の多重環濠集落で一支国(いきこく)=現、壱岐の中心となる王都であることが判明しました。
魏志倭人伝に記載されている国々で中心が明らかになった初めての遺跡です。
平成12年(2000年)に弥生時代の遺跡として登呂遺跡(静岡県)、吉野ヶ里遺跡(佐賀県)に次いで国の特別史跡に指定されました。

一部の建物は内部が公開され、当時の生活の様子を垣間見ることができるようになっています。

収獲体験

前夜からの雨が上がり、畑へ出て農作業体験です。
まずは民宿から徒歩1分足らずの畑でさつま芋を収穫します。
地中深くにある芋を掘るのは結構たいへんな作業です。
つるの周りの土を掘って、ゆっくりと引きずり上げるとつるに連なったさつま芋が顔を出します。
「芋づる式」の言葉を説明され、大きくうなずく子供たち。どろんこになりながら芋掘りを堪能しました。
続いてビニールハウスへ移動してトマトとなすの収穫です。
トマトは若干青かったものの薄くスライスして食べると美味しいとのこと。
なすも美味しい食べ方を教わり、母親に「帰ったら食べようね」と話す子供もいました。

土と戯れる子供たち。たくさんのさつま芋を採ってご機嫌でした。

地引網体験

初めて体験される参加者が多く、とても楽しみにされていたようです。
風が強く実施が危ぶまれましたが無事に実施でき、皆さんホッとされていました。
全員で一生懸命網を引きますがなかなか網は揚がってきません。
ようやく網が揚がり魚が見えた時はドッと歓声が上がりました。
獲物はワラサ(メジロ)、イサキ、真鯛、アオリイカなど大漁でした。
子供たちは早速獲物を手に記念撮影。
生きた魚を手にする体験は初めてだったようで誰もが大はしゃぎでした。


  • 白い砂浜が続く筒城浜で地引網を引きました。

  • 獲れた獲物を手に「はいっポーズ!」

魚の下ろし方教室

「いただきます」の意味を具(つぶさ)に感じることができるメニューです。
30分前まで海で泳いでいた魚たちを食べるために捌(さば)きます。
子供は無論、ご両親も普段することが少ない作業で、先生になった民宿のご主人の指導に耳を傾けます。
刃物を使う作業ですから怪我の無いようにしっかりと聞いて作業することが肝心です。
刺身や網焼き用を作るために三枚おろしにチャレンジです。
まず頭を落とし、腹わたを抜きます。
中央の骨に沿って包丁を入れていきますが先生のように上手くはできません。
先生は難なく作業しましたが、皆さんは悪戦苦闘です。
ようやくできた半身から血合いの付いた中骨のある部分を取り除き半身を背身と腹身のふたつに分けます。
そして最後に皮を引いたらできあがり、あとは刺身にするだけです。
参加者は魚特有の生臭さを想像していたようですが、獲った直後に〆たため全くそれは無く、鮮度の良さを物語るものでした。

大漁だった獲物(左)とワラサの三枚下ろしに挑戦する参加者(右)です。

先生(民宿のご主人)から刺身の切り方を教わる子どもたちです。

獲った魚を中心にしたバーベキューの昼食

大変な作業を経てようやく昼食です。炭火をおこしたコンロの上で肉や魚などを焼いていきます。
焼き上がる香ばしい煙に皆さんの食欲は絶(舌?)好調。
刺身や特産の壱岐牛におにぎりもついたバーベキュー。豪華な内容に皆さん驚かれていました。
あまりの多さに食べ切れなかった魚は塩をしてお持ち帰りいただきました。
先生曰く、塩をしたまま鍋に入れ灰汁を取り野菜を入れるだけで美味しい鍋としていただけるそうです。

【上段】バーベキュー用の魚(左)と刺身(右)になったワラサ、ヒラマサ、イサキ、真鯛、アオリイカ
【下段】美味しそうな壱岐牛(左)とバーベキューの様子(右)

民宿「島来荘」 http://www.ikiweb.com/tourai/別ウインドウ

農漁業作業の機会を提供し、物を作り育てることの大切さや収穫の喜びなどを実際に体験できる施設として、農林水産省指定の農林漁業体験民宿に登録されています。
民宿ですから旅館やホテルのようなハードは期待できませんが、料理やお客様を迎えるスタッフのホスピタリティーは高レベルです。
夕食は船盛にされた地魚の刺身や特産の壱岐牛のしゃぶしゃぶ、あわびの踊り焼きなど地産地消のメニューが所狭しと並び、参加者の舌を唸らせました。
朝食は熱々の魚のあら汁や自家製うに味噌など壱岐らしいメニューも用意いただきました。
農作業後にはふかし芋や芋けんぴ、自家栽培のみかんも用意いただき「アットホーム」な雰囲気でした。
また農作業する場所や漁業体験する場所も至近距離にあり、移動時間が少なく効率的な収獲(穫)体験が可能です。


  • 島来荘(新館)の全景

  • 夕食の様子です。

全体的に

今回は1泊2日での実施でしたが、2泊以上できればもっともっと壱岐を堪能できそうです。
島内には温泉もあり、収穫体験のみならず海水浴や昆虫採集、史跡探訪やマリンスポーツなど様々な楽しみ方も可能です。
「子供の笑顔あるところに親の満足感あり!」
親子収穫体験ツアーは長期滞在や食育といった観光旅行とは異なった切り口で訴求できる可能性を秘めている。
そんなことを感じた2日間でした。

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