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九州(熊本・大分)復興支援
国内商品企画担当者現地研修の実施 報告

(一社)日本旅行業協会
国内・訪日旅行推進部

熊本・大分両県は本年7月の『千年に一度』と言われる九州北部豪雨により甚大な被害を受けました。既に両県とも主要観光地の多くは、通常通り営業しておりますが、まだ以前と同じように旅行者が戻っている状況ではありません。
当協会は、九州支部(野口支部長)が中心となり情報を収集し「JATA速報」で会員に情報を提供してきましたが、今後の旅行商品造成につなげるために、九州事務局と協働で国内の商品企画担当者向けに現地研修を実施しました。
以下、現地研修について報告いたします。両県に元気を与えるためにも、これを参考に多々情報を収集し旅行商品造成・販売につなげていただきますようお願い申し上げます。


  • 熊本県観光関係者との意見交換

  • JATA九州支部 野口支部長

  • 大分県観光関係者との意見交換

1. 実施日

平成24年10月29日(月)〜10月30日(火)

2. 目的

熊本・大分県の実地踏査、観光関係者との意見交換会を通じて、復興並びに観光地の状況を把握し、今後の両県への旅行商品造成の一助とする。

3. 日程

4. 参加者

当協会正会員並びに関係者 総勢20名

【九州北部豪雨について】
平成24年7月11日から1時間の降水量が観測史上最大となる100mm以上という、「これまでに経験したことのないような大雨(気象庁)」が熊本県と大分県に甚大な被害をもたらしました。死者26名、住宅の全半壊143棟をはじめ、各地の道路、鉄道等が通行止め、不通になりました。現在、道路は全て通行できますが、豊肥本線の一部(宮地駅〜豊後竹田駅間)は現在も不通が続いています。また、阿蘇・内牧地区の多くの旅館・ホテルは、既に営業を再開しておりますが、一部、来年4月予定(2軒のみ)のところもあります(熊本県の内牧地区以外、並びに大分県側の全ての旅館/ホテルは営業しています)。観光客は豪雨直後に風評被害の影響もあり、阿蘇地区は最大対前年比80%減という状況もありました。現在、徐々に戻ってはきているものの、まだ完全復興と言えるまでには回復していません。

被災時の状況(写真 いずれも阿蘇市提供)

⇒内牧地区の旅館・ホテルの状況

11月1日から営業再開したホテル

阿蘇プラザホテル

11月19日からプレオープン、12月上旬からフルリニューアルオープンする旅館

親和苑

来年4月から営業再開する予定のホテル

白雲山荘

湯巡追荘

阿蘇プラザホテルが一日もはやく元の状態に戻ることを、そして親和苑、白雲山荘、湯巡追荘が、一日もはやく営業再開できますよう、心よりお祈り申しあげます。がんばれ!阿蘇プラザホテル、親和苑、白雲山荘、湯巡追荘。がんばれ!内牧温泉。

5. 今回訪れた熊本県の観光素材

(1)白川水源

環境庁名水百選で、毎分60トンもの豊富な湧水を誇り、昔から不老長寿、諸病退散の御神水として尊ばれています。細川第5代肥後藩主は「領地養田の源神で水恩広大」として白川吉見神社(水源の守護神)を造営させました。


  • 白川水源

  • 白川吉見神社

  • 湧水は見るからに美味しそう

(2)高森田楽保存会

1万坪に及ぶ敷地のなかに築130年の建物があります。そこでもてなされる山女魚と芋、豆腐等。炭火で焙り、3年ねかせた味噌を塗っていただきますが、手間ひまをかけた分、深い愛情を感じました。中国の蒋介石も訪れたことがあるとのことで、直筆による書も飾られています。


  • 見るだけで食欲をそそる

  • 本田代表取締役

  • 蒋介石直筆の書

6. 熊本県観光における阿蘇地区の重要性

熊本県は、「阿蘇くじゅう」「雲仙天草」の二つの国立公園。熊本城をはじめとした多くの国宝、文化財、史跡、豊富な温泉、名水を有する日本でも屈指の観光県です。これらの中でも阿蘇地区は観光における横綱的存在で、この地区の観光客の減少は熊本県全体に波及することになります。今回訪れた南阿蘇地区を含め、まだまだ観光素材は豊富にあります。阿蘇地区を含めた熊本県への旅行商品を造成販売し、送客することが最大のお見舞い、励ましになりますので、よろしくお願い致します。

熊本県 観光課

阿蘇市観光協会


  • 人気のくまモン

  • 阿蘇山の遠景

7. 宿泊地

黒川温泉

黒川温泉「湯峡の響き 優彩」


  • 「湯峡の響き

  • 優彩」

  • 優彩から見た黒川温泉街
  • ⇒ 黒川温泉も九州北部豪雨の風評被害により影響を受けましたが、現在はほぼ元の状態に戻っています。優彩の高島社長が「黒川温泉単独ではなく、杖立温泉、内牧温泉と共に街の振興を図っていきたい」と述べられました。国も「観光圏」の事業を進めていますが、今後は地元の観光地がお互いに手を取り合って振興することが必要で、大変感銘を受けた言葉でした。

8. 今回訪れた大分県の観光素材

(1)長者原

「野焼き」によって湿原環境を維持しています。尾瀬の湿原を思い出させる草紅葉が迎えてくれましたが、新緑の頃も素晴らしい景観を見せてくれるだろうと想像しました。

長者原ビジターセンター(環境省)

見事な草紅葉

(2)金鱗湖(由布院)

金鱗湖は九州北部豪雨により遊歩道が水没する等の被害を受けましたが、今は通常通りに散策することができます。明治時代に儒学者が、魚の鱗が夕日に照らされて金色に輝くのを見て名付けたと言われています。お土産屋も軒を並べる由布院駅から金鱗湖までのウォーキングは快適です。


  • 金鱗湖

  • 由布院のシンボル由布岳

  • 駅から金鱗湖までの街並み

大分県観光情報公式サイト

由布市観光情報

由布市に行きたい 滞在型・循環型保養温泉地計画について

  • ⇒平成24年12月28日までに由布市内の対象宿泊施設で2泊以上連泊した旅行者に「おもてなし商品券」をプレゼントしています。

9. 由布院のもつ魅力

駅周辺から金鱗湖まで徒歩で移動しました。由布院流の街並みで、のんびりした暖かい空間を歩くことができました。金鱗湖から昼食場所 玉の湯旅館(http://www.tamanoyu.co.jp/別ウインドウ)までの道。商店街と離れたところですが、由布院らしさを感じさせる人に優しい、ほっとする風景がありました。由布院の近くには、グリーンツーリズムで有名な安心院があります。安心院で人の優しさに触れ、農作業や田舎を体験し、お風呂は名湯 由布院でいただく。そのことを想像するだけで観光の裾野が広がるワクワクする気分になりました。全国各地でお客様にきていただくために様々な努力をしています。地域が一体になって、そして近隣の観光地と連携してお客様に呼びかけることが益々大事になってくると思います。でも、最も大切なことは、魅力ある地域の「らしさ」を継続させることです。その「らしさ」を痛烈に体感できる温泉街、それが由布院でした。

10. 国内商品企画担当者現地研修を終えて

7月の豪雨以後、被災された地域の情報を九州事務局から入手し、会員会社に知らせてきましたが、やはり百聞は一見にしかず。現地研修で状況を実際見ることができてよかったと思っています。特に内牧温泉の状況は深刻で胸が痛くなりましたが、地域が一体になって復興してくれることを心よりお祈りいたします。
参加した当協会会員会社もメモを取る等現地情報を入手していました。今回は、九州北部豪雨がきっかけでしたが、今後、観光客を増やすために、旅行会社と受入側地域が真剣な意見交換の場をもつことも必要になると予感させる機会になりました。

本件に関する問い合わせ先

(一社)日本旅行業協会

九州事務局:
TEL 092-712-9047
本部 国内・訪日旅行推進部:
TEL 03-3592-1276

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