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国内船旅 実地研修 報告
=「伊豆・駿河湾の船上から世界文化遺産「富士山」を望む」=
今年で6回目となる国内船旅実地研修は、(一社)日本旅客船協会との共催で国内における船旅の活性化を目的として実施しております。今回は「船上から世界文化遺産 富士山を望む」として駿河湾の船旅を中心に実施しました。以下研修について報告いたします。
1.趣旨
伊豆・駿河湾の船上から世界文化遺産「富士山」を望むことを実地踏査することにより、観光素材、航路の状況、船舶の設備、旅客サービス等を学び、旅客航路を使った新たな旅行商品の企画販売へ繋げる。
駿河湾 船上からの富士山
三保の松原からの富士山
2.実施日
平成25年12月12日(木)
3.参加者
JATA会員会社22名(他に日本旅客船協会等からも参加)
4.行程
(1)10時に沼津港に集合
ホワイトマリンⅡ(戸田運送船(株)http://www.hedaunsousen.com/)で土肥港に向かう予定だったが、悪天候のため欠航(例年、欠航は多くない)。急遽陸上(バス)で移動した。
⇒残念ながら、乗船できなかったが、ホワイトマリンⅡからの富士山は絶景だと聞いています。
(2)土肥金山(http://www.toikinzan.com/
)
かつて佐渡金山に次ぐ生産量を誇った伊豆最大の金山。推定の産出量は金40t、銀400tあった。昭和40年に閉山、その後は観光坑道として利用されている。資料館である「黄金館」には、金山に関する貴重な資料や鉱石などが展示され、ギネスにも認定された250kgの世界一の巨大金塊を公開している。
土肥金山
土肥金山の坑道の中
働く姿を再現した外観
250kgの世界一の巨大金塊
(3)船会社等による商品説明会
上記の通り、船の欠航によりバスで移動したが、その途中と明治館(http://www.meijikan.com/)での昼食後に船会社等による旅行商品の説明会を開催した。
日本旅客船協会研修委員長
瀬戸内海汽船 仁田社長挨拶
JATA船旅活性化WG
加藤座長挨拶
日本旅客船協会の仁田委員長(瀬戸内海汽船 代表取締役社長)は、広島から参加。これまでも鋭意、旅行会社と船会社のマッチングによる船旅活性化に奮闘いただいている。
説明いただいた船会社
- 1)瀬戸内海汽船(株) http://setonaikaikisen.co.jp/
- 2)東海汽船(株) http://www.tokaikisen.co.jp/
⇒東海汽船は、伊豆大島復興応援プランを発売する等、台風で大きな被害を受けた大島の復興を応援しています。 - 3)(株)エスパルスドリームフェリー http://www.dream-ferry.co.jp/
- 4)太平洋フェリー(株) http://www.taiheiyo-ferry.co.jp/index.html
- 5)マリックスライン(株) http://www.marixline.com/
- 6)堂ヶ島マリン(株) http://www.izudougasima-yuransen.com/
- 7)伊豆箱根鉄道(株)三津船舶営業所 http://www.izuhakone.co.jp
(4)土肥港から清水港へ
(株)エスパルスドリームフェリー(http://www.dream-ferry.co.jp/)に乗船。生憎天候はよくなかったが、洋上からの世界遺産「霊峰 富士」の勇姿は圧巻だった。
乗船風景
船内
そして「富士山」
(5)三保の松原
最後にオプショナルで「三保の松原」に行った。夕方の日没前であったが幾分赤色に染まる「富士山」を見て参加者は更に感動していた。羽衣伝説とともに砂浜から見る「富士山」は格別で、時期、そして時間により姿を変える日本の象徴の奥深さを改めて認識することができた。
羽衣の松
5.実地研修を終えて
世界文化遺産に登録された「富士山」。今回は、その雄姿を海から望み商品化に繋げるために実施したが、土肥金山、商品説明会、そして土肥港からの船旅等いずれも中身の濃い実地研修となった。日本旅客船協会の仁田委員長並びに事務局の方々、暖かく迎えていただいた戸田運送船(株)、土肥金山、明治館、(株)エスパルスドリームフェリーの皆様、地元の観光関係者の皆様方に深く感謝申しあげたい。特に洋上からの「富士山」にJATA船旅性化ワーキンググループ(加藤座長(ジェイティービー))をはじめ会員各社も大変満足していた。今回の研修をもとに、船会社や観光関係者と旅行会社が連携して商品化し、地域活性化につなげて欲しいと心より願うところである。