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実地踏査 魅力発見「四国・海の秘境VS山の秘境」実施報告

2012年10月22日

あしずり温泉協議会及びにし阿波観光圏協議会主催で、10月2日から2泊3日で実施しました。

海の秘境「あしずり温泉郷」は四国最南端に位置する足摺岬にあり、太平洋の270度のパノラマが満喫でき、岬周辺には弘法大師等にまつわる七不思議伝説もあり、ミステリアスな雰囲気とダイナミックな自然が魅力的なエリアです。

一方、山の秘境「大歩危・祖谷温泉郷」は、四国のほぼ中央部の険しい山岳地帯に位置します。四国三郎と呼ばれる吉野川の恵みもあり、暮らしと結びついた伝説伝承が息づく「日本の原風景」が残るエリアです。
以下、実地踏査の報告を致します。会員各社の商品造成の参考にしていただければと思います。

1. 実施日

平成24年10月2日〜4日

2. 行程

月日 行程
10月2日(火)

【集合】11:10 徳島空港到着ロビー ⇒ 【以下バス移動】12:33 JR阿波池田駅 ⇒
【昼食】13:05〜 レストラン大歩危峡まんなか ⇒ 13:40〜14:20 大歩危船下り ⇒
14:25〜14:55 妖怪屋敷(道の駅大歩危) ⇒ 14:55〜16:15 妖怪の里歩き ⇒
16:15〜17:30 大歩危・祖谷温泉郷 祖谷渓谷(車窓)
⇒ 17:30 祖谷渓温泉 ホテル秘境の湯(意見交換)

ホテル秘境の湯【泊】

10月3日(水)

【ホテル発】08:00 ⇒ 08:20〜08:40 雲海ツアー ⇒ 08:55〜09:15 かずら橋、琵琶の滝 ⇒
09:30〜11:30 祖谷平家伝説ガイドツアー ⇒ 【昼食】12:20〜12:50 サンリバー大歩危 ⇒
【足摺岬まで移動】
17:30足摺国際ホテル着
⇒ 意見交換後 21:00〜21:40 足摺スターウォッチング

足摺国際ホテル【泊】

10月4日(木)

【ホテル発】08:30 ⇒ 08:30〜10:00 【バスで移動後徒歩】
足摺展望台・足摺七不思議・第38番札所金剛福寺 ⇒ 10:00〜10:20 万次郎足湯 ⇒
10:40〜11:00 鵜ノ岬展望台 ⇒ 11:20〜12:20 唐人駄場遺跡 ⇒
【昼食】12:40〜13:30 足摺黒潮市場 ⇒
【高知空港まで移動】解散

3. 魅力発見「四国・海の秘境VS山の秘境」について

四国を代表する海の秘境「足摺」と山の秘境「大歩危・祖谷」が秘境のプライドをかけて絶景、露天風呂、料理、ミステリー、ネイチャー、パワースポット、歴史、体験の各分野において対決しています。それぞれの観光素材を対極にあるものと比較することで、お互いがその良さを認識し、共同でより広域的なマーケットに宣伝しています。

四国・にし阿波観光圏

四万十・足摺エリア観光圏

四国 足摺 大歩危・祖谷 海の秘境vs山の秘境プロジェクト(フェイスブック)

4. 徳島(山の秘境)の観光素材について

(1)祖谷=日本三大秘境 http://www.nishi-awa.jp/別ウインドウ

岐阜県の白川郷、宮崎県の椎葉とともに「日本三大秘境」と呼ばれています。

(2)レストラン大歩危峡まんなか

一日20食限定の「妖怪づくしひとつ目丼」(伝説の登場するひとつ目妖怪の「青坊主」や「一つ目入道」をイメージしている)が人気です。地元産の茶葉をトッピングした竹炭抹茶味の「妖怪スイーツかっぱーな」も人気です。

また、大歩危峡観光遊覧船と宿泊施設も営んでいます。


  • 「妖怪づくしひとつ目丼」

  • 「妖怪スイーツかっぱーな」

(3)大歩危船下り(絶景)

後藤新平氏が「岩に題する天下第一歩危の秋」と詠い、天下の名勝となった大歩危峡。吉野川の激流が2億年のときを経て生み出した渓谷です。

  • ⇒歩危とは、断崖等の険しい地形を指す古語で、ほき、ほけに由来する言葉。
  • ⇒大歩危・小歩危はラフティングの名所でもある。

エメラルドグリーンの水面がまばゆい激流が生み出した渓谷で

(4)妖怪屋敷:道の駅大歩危(ミステリー)

施設の近隣が漫画「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する児啼爺(コナキジジイ)の故郷。妖怪屋敷には、地元住民が手作りで製作した多くの妖怪人形が展示されています。

三好市観光サイト

(5)妖怪の里歩き(ミステリー)

山深い地域の暮らしのなかで発生してきた妖怪伝説。児啼爺(コナキジジイ)の石像もコースのなかにあり、「人の暮らし」の厳しさ、楽しさを実感できるプログラムになっています。初級コース(150分)と中級コース(360分)があり、四季折々の自然が迎えてくれます。2週間前までに電話予約が必要。

【問合先】道の駅大歩危 電話 0883-84-1489

【大歩危・祖谷観光NAVI】


  • 野鹿の池の龍神

  • 児啼爺(コナキジジイ)

児啼爺(コナキジジイ)

(6)大歩危・祖谷温泉郷 祖谷渓谷((車窓から)絶景)

春の新緑、秋の紅葉の美しさはもちろんのこと、渓谷の深さも感動的です。特に、車窓からながめる「ひの字渓谷」と、かつて地元の子供たちが度胸試しをしたという逸話にちなんで立っている「小便小僧」周辺の200mの断崖は圧巻です。


  • 「小便小僧」

  • 200mの断崖

(7)雲海ツアー(ネイチャー)

山奥深い祖谷地域の朝は雲や霧が多く、さほど遠くない山上から見渡す雲海は美しく、神秘的ですらあります。

参考:ホテル祖谷温泉のURL

(8)かずら橋、琵琶の滝(歴史)

平家の落人が追手が来たときに逃れるために、いつでも切り離せるシラクチカズラという植物の蔓を編んで架けたといわれているかずら橋。渡る時のスリルは予想以上です。また、かずら橋からほど近いところにある琵琶の滝は、平家の落人たちが都を偲んで琵琶を奏でて慰めあった場所と言われています。

かずら橋


  • かずら橋

  • 琵琶の滝

(9)祖谷平家伝説ガイドツアー(歴史)

祖谷は、壇ノ浦で亡くなったといわれる安徳天皇と、同じく源氏の武者二人を道連れに海に沈んだといわれる平教経((国盛)平清盛の甥)がひそかに逃れ、平家再興の望みをつないで生きたといわれています。このうち、平教経の子孫は後に阿佐氏を名乗り、現在も祖谷で暮らしています。

大歩危・祖谷観光NAVI


  • 東祖谷歴史民俗資料館

  • 平家の屋敷 阿佐家

以上、徳島での研修を終了。サンリバー大歩危(http://www.oobokeonsen.jp/別ウインドウ)で阿波尾鶏のステーキ定食を取った後、足摺に向けて移動しました。
徳島県の阿波尾鶏は品質・生産量とも全国有数の地鶏として高い評価を得ています。

5. 高知(海の秘境)の観光素材について

土佐清水市観光ガイド

四万十・足摺観光圏

(1)足摺スターウォッチング(ネイチャー)

天候次第だが、海に囲まれた足摺岬では、基本的に四季を通して星の観察ができます。
心地よい波の音と、森からのさわやかな風がスターウォッチングに大きな付加価値をつくり、ガイドの的確な解説で満足度が高いプログラムになっています。なお、月の明かりが強いときは星の輝きが抑えられますが、「ムーンウォッチング」としても十分魅力的です。

足摺スターウォッチング(足摺国際ホテル)

足摺スターウォッチング(YouTube)

この日は主に「ムーンウォッチング」。月明かりが海面に反映し幻想的な情景を作っている。

(2)足摺展望台・足摺七不思議・第38番札所金剛福寺(絶景、ミステリー、歴史)

徒歩で観光。ガイドの絶妙な解説が素晴らしく、楽しい旅を演出してくれます。「将来に残したい景観」の調査で、四国で第一位になった天狗の鼻からの足摺岬の灯台は息を呑むほどです。また一部、弘法大師にもまつわる「足摺七不思議」のプログラムも大変魅力的で、飽きさせない内容になっています。そして第38番札所金剛福寺。37番札所から90km(札所間距離で最長)に位置する四国最南端の札所で、足摺岬のすぐそば、亜熱帯樹林のなかに立っています。


  • 天狗の鼻からの足摺岬の灯台

  • ガイドの存在は不可欠

  • 足摺七不思議のひとつ「亀石」

四国第38番札所金剛福寺

土佐清水市役所 足摺岬の七不思議

足摺七不思議ガイドツアー(YouTube)

高知が生んだ英雄

足摺岬の遊歩道入口に足摺岬と太平洋を見つめたとジョン万次郎の銅像が立っています。船で遭難しアメリカに渡り、日本に戻ってから日本の国際化に尽力した人として知られていますが、幕末の英雄坂本龍馬、勝海舟等にも影響を与え、咸臨丸の通訳として初の太平洋横断を成功させました。生まれは足摺岬西側の中浜地区で、知名度は全国規模。特にこの地域には彼を尊敬してやまない人が多いと聞いています。


  • 足摺岬遊歩道入口

  • ジョン万次郎の銅像

(3)万次郎足湯(絶景)

花崗岩の海蝕でできた白山洞門を展望できる足湯として有名です。白山洞門は高さ16m、幅17m、奥行き15m大きな穴で花崗岩の海蝕洞としては日本有数の大きさを誇っています。

白山洞門

白山洞門

(4)鵜ノ岬展望台(絶景)

土佐の荒波が生み出した崖等の雄大な大自然を一望できます。足摺岬とはまた違った海の景色を見ることができます。


  • 鵜ノ岬からの絶景

  • 反対側の景色

(5)唐人駄場遺跡(パワースポット)

足摺半島の一角に縄文時代早期から弥生時代にかけての石器や土器片が出土し、約7mもある巨石が林立する唐人岩があります。この巨岩を人工的に動かしたのか、そうであればどうやって動かしたのか。パワースポットとともにミステリーにもなる観光素材。今後、安全にも配慮した観光地としての整備を進めていけば大変魅力的なものになるのではと思います。

(6)足摺黒潮市場


清水サバのぶっかけ丼(昼食)

高知の食材はなんと言っても魚です。圧倒的に「かつお」が有名ですが、潮の流れの速いなかで、身の締まった清水サバも大変おいしい食材。特にトロのような脂がのる秋から冬は絶品です。

6. 研修に参加して

全国各地でエコやグリーン等の要素を入れた、地域主導の着地型観光の取組みがはじまっています。今回の研修はそれらに加え、山と海の秘境対決という大変興味深いテーマで行われ、いつもとは違う視点で、多々体験することができました。観光振興に王道はないかもしれませんが、お客様の気持ちを惹きつけるという意味では、両者の取組みは画期的で、誘客の起爆剤になればと心より思います。

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