Team EUROPEレポート

コンウィ
エドワード1世が建てたコンウィ城の城壁
若月伸一氏 撮影

ウェールズ研修報告書(2016年11月30日)

  • 分野:現地視察レポート
  • 関連:美しい村30選
  • 国名:英国
  • 実施時期:2016年11月18日(金)〜23日(水)

目的:英国ウェールズ政府からの要請により、「美しい村30選」に選ばれた北ウェールズ地方を中心とした研修旅行の実施を通じて、更なる旅行商品と取扱人員の拡大を目指す。

参加者

団長:菊間 潤吾 (JATA副会長・海外旅行推進委員会委員長、ワールド航空サービス会長)
団員:阪急阪神ビジネストラベル(株) 難波江 隆一(代表取締役社長)
団員:(株)アサヒトラベルインターナショナル 赤澤 光則(常務取締役)
団員:(株)JTBワールドバケーションズ 池亀 朋子(欧米部マネージャー)
団員:クラブツーリズム(株) 江田 清夏(企画担当)
団員:ミキ・トラベルリミテッド 橋 亜由美(UKアイルランド オペレーションスーパーバイザー)
団員:JATA 保坂 明彦(海外旅行推進部副部長)

日程

 1日目 11月18日(金) 英国LHRホテル集合

<ルネッサンスヒースロー 泊>

 2日目 11月19日(土) 午前:ホテル発、ウェールズの首都カーディフへ(2.5時間)
着後、カーディフ城と中心部を視察
 
午後:日本対ウェールズのラグビー観戦
その後、カーディフ郊外のリゾート高級施設「ケルティックマナー」へ

<ケルティックマナー 泊>

 3日目 11月20日(日) 午前:ケルティックマナーの視察〜古書とアンティークで有名なヘイオンワイ等を視察〜ルーシンキャスルヘ
 4日目 11月21日(月) 午前:ルーシン〜コンウィ(50分)、コンウィ城・街並みの散策とチーズ・肉・ウィスキー等のウェールズ特産の食材試食
 
午後:ボドナントフードセンターでの体験料理教室と、ウェルシュ・レアビットの昼食
ケン・ステークス観光大臣との面談
 
夕方:市内散策(貴金属店・パブでの地ビール等)
 5日目 11月22日(火) 午前:コンウィ〜カナーボン城(40分)〜アングルジー島の塩工場・世界一長い駅名のゴーゴーゴー駅〜リアンファ城(昼食・ホテル視察)〜展望台〜コンウィから10キロ程離れたビーチ沿いのリゾート地、スランドウドのホテル視察(セントジョージ・インペリアル・スランドウドの3ホテル)〜ドノンホテル
 6日目 11月23日(水) 午前:スランドウド〜(40分、山岳リゾート用コテージ視察)〜スチュウェッド炭鉱〜ポートメリオン散策〜SL鉄道(75分)〜ポーツマドックにてワークショップ(17:30〜19:00)

企画上の留意点

@ 宿泊について

ケルティックマナー/Celtic Manor
http://www.celtic-manor.com
メインのホテルとなる建物、17世紀のマナーハウス。ゴルフ場周辺に点在する多数のヴィラ等を併せ持つ、複数のゴルフコースを併設した総合的な大規模高級リゾート施設。NATOの国際会議が2015年に開催されたことからも、クオリティーの高いサービスと様々なニーズに対応できるだけの施設とノウハウを持つ。
ホテルは、部屋も広く均質であることからグループ向き。マナーハウスは客室数が70室程度で、パブリックスペースはステンドグラスをはじめとしたインテリアで英国貴族の館としての高級感があることから、アフタヌーンティー等での短時間の滞在でも面白そう。
ルーシンキャスルホテル/Ruthin Castle
http://www.ruthincastle.co.uk
客室数80室ほどの古城ホテル。外観はそのままに内装をリノベーションしているため、部屋の大きさや家具類等は部屋によって異なるとのこと。ドアの鍵が開けにくい等、部屋によっては使い勝手の悪さはあるが、古城の雰囲気を味わうには最適。サービス等も洗練されており上質感は十分ある。
3階建てでエレベーターが設置されていないため、荷物はポーターに依頼。配達に時間がかかる点は承知しておく必要がある。また、館内の表示が少なく、迷路のような感がある。スパも完備している。
コンウィキャッスルホテル/Conwy Castle Hotel
http://www.castlewales.co.uk
街の中心部に位置し、ショッピング等散策にも至便のヨーロピアンスタイルで客室数27のホテル。ルーシンキャスルホテル(Ruthin Castle Hotel)同様、客室タイプはばらばらだが、サービスの質は高く安心して滞在できる。3階建てでエレベーター無し、ポーター利用。交通状況によっては、バスをホテル前に止めることが困難な場合も有り。
リアンファ城/Chateau Rhianfa
https://chateaurhianfa.com
アングルジー島の東部に位置し、ゴーゴーゴー駅やHaken Monの塩工場から至近。ルーシンやコンウィの古城ホテルとは異なり、フランス風の城をそのまま宿泊施設にした古城タイプの高級ホテル。今回は昼食で立ち寄り、ホテルインスペクションを実施。30部屋の客室と森と水に囲まれた落ち着いた雰囲気は、ゆったりした時間を過ごすことを楽しむ旅に最適である。滞在時間を長く取る工夫が必要。
アフタヌーンティー(£25〜)での滞在も可能。客室タイプは同一ではないが、設備・内装とも最新で快適な滞在を楽しめる。
ロイヤルスポーツマンホテル/Royal Sportsman Hotel
http://www.royalsportsman.co.uk
コンウィから南に1時間程度のポートマドック(Porthmadog)にある、個人経営の客室数28部屋のホテル。派手さはないが、人間味あふれるパパママ経営の民宿のようなホテルである。
ハイランド鉄道の乗車駅から車で10分程度。深夜〜早朝にかけてフロントスタッフが不在となり、セキュリティ面で心配が残る。また、階段しかなく、チェックアウトが早朝だとホテルスタッフが不在のため、ポーター手配ができないので荷物おろしに苦戦する。添乗員だけではケアできない。

ビーチリゾートのスランディドゥノ

北大西洋に面し、100軒以上のホテルが立ち並ぶリゾート地。仏のニースのように、道路を隔て海水浴が可能なビーチが続いている。コンウィ市内はホテルも少なく料金も高めのため、ここに2〜3泊滞在して北ウェールズを周遊するのがお勧めか?

今回視察した以下の3つのホテルとも60〜100室程度の4つ星で、オーシャンフロントの客室もあり、ビーチの散策やショッピング等には最適。いずれもヨーロピアンスタイルの様式を持ちながらも、同一タイプの客室手配が可能なのでグループ向き。今回宿泊したドノンホテルは3つ星で、ビーチから離れているためシービューの部屋はなし。朝食も8時からと少々遅く、客室や廊下も古びた印象。

セントジョージ/St George’s Hotel
http://www.stgeorgeswales.co.uk
インペリアル/The Imperial Hotel
http://www.theimperial.co.uk
スランドウドベイホテル/Llandudno Bay Hotel
http://www.llandudnobayhotel.com
ドノンホテル/Dunoon Hotel
http://www.dunoonhotel.co.uk

A 観光施設について

カーディフ城/Cardiff Castle
トイレ・売店等を含め施設としてよく整備されており、快適に見学できる。市心にあり土産物店・ショッピングセンター・アーケイド街にも至近のため、城の見学と合わせ自由行動をとるのもお勧め。宿泊施設も整っており、カーディフを起点にして南ウェールズを巡る企画も面白いかもしれない。
ヘイオンワイ/Hay on Wye
http://www.hay-on-wye.co.uk/tourism
カーディフから北へ90分ほどのところにある田舎町だが、「古書の町」として有名。年間を通じ様々なイベントが開催されているため、企画段階でURLでのチェックが重要。
今回はあいにく日曜の訪問だったため閉店の店も多く賑わいには欠けたが、大きな駐車場・トイレ(有料・20P)も整備され、トイレ休憩を兼ねながら1時間程度「古書の町」を散策するのが最適か?店の多くが閉店する日曜日は、避けたほうが良い。
ポイス城/Powis Castle
http://www.nationaltrust.org.uk/powis-castle-and-garden
ヘイオンワイから約1時間。小高い丘に囲まれ高台にある古城は見ごたえあり。夏場は庭園に咲き乱れる花を見に訪れる客が多いとのこと。併設のカフェにてランチ受け入れ可能。
水道橋運河/Aqueduct
http://www.pontcysyllte-aqueduct.co.uk
ポイス城から約45分。渓谷の水面から39メートル・長さ307メートルで、世界遺産にも指定されている運河。この運河を細長い船に乗って渓谷美を観賞、往復所要30分程度。新緑・紅葉等の時期がお勧めか?
コンウィ城/Conwy Castle
ルーシンから1時間弱。「美しい村30選」で英国から選出され、日本人観光客が15年は前年比の7倍になったとのことで、日本市場を重要視している。城を中心に、旧市街をはじめとしてショッピング街等も徒歩圏で散策可能。駐車場・トイレ・売店等も整備され、観光客は城の見学とショッピング・散策等で半日〜1日程度はコンウィのみで十分楽しめる。
サーフスノードニア/Surf Snowdonia
サーフィンを楽しめる人口施設。北ウェールズは世界的にもハイレベルなサーファーに人気のある地域であることから、サーファーをターゲットにしたテーマパーク型の施設で、人工で波を発生させてサーフィンを楽しんでもらうことを目的にしている。1・2月を除き年中無休で営業。これからは東京オリンピックの選手強化に向け、日本選手の強化・トレーニングにも注目される可能性がある。
コンウィでのショッピング
貴金属(特にウェールズで産出されている金)・食肉店(ウェールズ産の質の高い牛・豚・羊・チーズ等)・酒店(ウェールズ特産のシングルモルトウィスキー「Penderyn」)・パブ(多数の地ビールを味わえる)等、工芸品や食材の豊富さと質の高さを認識できる。
ボドナントフードセンター/Bodnant Food Centre
コンウィ郊外にあるこの地方で生産された質の高い食材を販売している食材店。地元の人たちが多数訪れ、地産地消が根付いていることを実感。ここでは旅行者向けの料理教室開催も可能で、今回はウェールズ名物の「ウェルシュ・レアビット」(トーストの上に煮込んだチーズ・ビール・オイスターソースに塩・胡椒等で味付けした家庭料理)を昼食で体験。手軽に調理でき、栄養価等も高いとのこと。
カナーボン城/Caernafon Castle
http://cadw.wales.gov.uk
コンウィから西に40分、アングルジー島が海峡を隔て目の前にある城砦。コンウィ城と共に世界遺産に指定されている。英国王室ともゆかりの深い城で、イングランドとウェールズの関係を理解するにはコンウィ城と共に必見の見学箇所。駐車場・トイレ等インフラも十分整備されており、90分程度の見学時間は必要。
アングルジー島塩工場/Halen Mon
http://www.halenmon.com
EUでも高い評価を得ている製塩会社。工場見学と数種類にわたる塩のテイスティング・ショッピング等を組み合わせた訪問が可能。最適人数は10~12名程度だが、これを超える人数での見学も調整可能。ウェールズ地方の高品質の食材・食文化を紹介し理解する点で重要。
アングルジー島ゴーゴーゴー駅
世界で一番長い駅の名前で有名。駅舎横に大きな駐車場と土産店があり、トイレ休憩を兼ねて立ち寄るには最適。
スチュウェッド炭鉱/Llechwedd deep mine
屋根に使うスレートの採掘場として18世紀頃から栄えた。トロッコで地下150メートルにある採掘場まで下り、採掘現場を見学。所々にプロジェクションマッピングによる映像解説が行われており退屈しない。採掘現場だけの見学なら、ショッピングやコーヒーブレイク等を条件に、入場料無料での対応も可能とのこと。
SL体験乗車/Ffestiniog & Welsh Highland Railways
http://www.festrail.co.uk
蒸気機関車で北ウェールズの丘陵地帯を楽しむ体験。羊や牛が放牧されているのどかな田園風景を楽しみながらの75分。北ウェールズには同様なSL鉄道が複数存在するため、ツアーの内容に合わせて選択が可能。

ワークショップ(2016年11月23日 17:30〜19:00 宿泊ホテルにて開催)

参加サプライヤー

Ffestiniog & Welsh Highland Railways(SL鉄道)
http://www.festrail.co.uk
Ffestiniog Travel(旅行会社)
Mr. Stephen Greig, Customer Services Manager
http://www.ffestiniogtravel.com
Purple Moose Brewery(地ビール工場)
Mr. Lawrence Washington, Managing Director
http://www.purplemoose.co.uk
Edge of Wales Walk(ハイキング)
Mr. Simon Logan
http://www.edgeofwaleswalk.co.uk
Royal Sportsman Hotel(ホテル)
http://www.royalsportsman.co.uk
Glosters(陶芸工房)
http://www.glosters.co.uk
Plas Heli(セーリング教室)
http://www.plasheli.org
Maritime Museum(海洋博物館)
http://www.porthmadogmaritimemuseum.org.uk
Gardens to Visit(英国の庭園紹介)
Mr. Tony Russell, Writer, Broadcaster, Forester
http://www.gardenstovisit.net

ウェールズの魅力

ホテル代をはじめとした物価がロンドンよりも割安。
治安が良く安心して買い物等の自由行動が可能。
道路は良く整備されており、交通渋滞も少ない。
ウェールズ全体は日本人にとっては北海道を連想させる。変化にとんだ自然景観と質の高い食材を使用した食文化の多様性、及び人情味あふれる人々との触れ合いが非常に心地よい。
「英国の食事は日本人の口に合わない」というイメージは、ウェールズでは当てはまらない。また、地元の人柄も温厚。比較的中高年以上が活動をしている印象で、ロンドンやリバプールに比べ若い人が街をにぎわせているという印象はないが、その分ホテル施設やレストランなどでホスピタリティも感じられる。
カーディフ〜ルーシン城の移動は、街の散策(ヘイオンワイ)・古城見学(ポイス城)・運河巡り(Aqueduct)等、変化にとんだ観光素材が点在しているのが特徴。

英語研修受け入れ先(JATA視察団とは別行動にて視察)

ケルテック語学学校(Celtic English Academy)
ウェールズの首都カーディフにある語学学校で、中心部に近い閑静な住宅街に位置する。カーディフ自体も閑静な町で、英国紙の調査では若者にとって住みやすい都市ランキングで1位となった。学校では寮滞在、ホームステイを選択することが可能。通学は公共バスを利用する。
アジア地域からの学生は全体の15%、非英語圏のヨーロッパ諸国からの学生が43%となっている。ロンドン周辺に比べてホームステイ費用が30%程度安いことと、カーディフの物価も安いため、学生の懐にやさしいと言える。日本人のスタッフも常駐しており、その点も心強い。
バンガ―大学(Bangor University)
1884年に創立された大学、海沿いに面しており海洋科学部が有名、その他、会計、財務、スポーツサイエンス、電子工学なども高い評価を得ている。学生数は10,000人を超える。
留学生へのサポート体制も力を入れていて、世界85カ国の学生が在籍している。北ウェールズに位置しているため、最寄りの大都会はマンチェスターで空港までは電車で2時間ほどかかる。ロンドンまでは450キロの距離がある。
寮は3,000室が大学の敷地内にあり、1人部屋でシャワーやトイレなどの設備も部屋の中に整っている。カード式のキーで自室に入るまでに3回のチェックポイントがあり、安全対策も万全。

参加者からの一言

ポントカサステ水道橋 (池亀)
弊社商品で行程に含めている世界遺産の水道橋。19世紀初頭に建設され英国で最も長く、高所にある。観光用の乗船は40分程度のものが基本(弊社で組み込みの内容も同様)。見どころは高所からの風景と狭い航路のすぐ脇に人が歩ける通路がある様子。簡単な柵しか無い。しかも逆側は柵さえ作られていない。
=>日本ではありえない。この地ならではの経験が出来る。
アングルジー島にあるシャトーホテル「リアンファ城」 (池亀)
昼食と宿泊施設視察にて立ち寄り。食事、部屋のクオリティーが高く、可能であれば組み込みたい素材。ここだけでは無いが、ウェールズ全体として地産地消を推奨しており、それぞれがかなり質も高く、日本人にも好まれる食事が提供できる。商品の中でももっとその点をアピールしていきたい。
ウェルシュハイランド列車 (池亀)
最終日のワークショップで話を伺った通り、北ウェールズでは多彩な列車乗車体験が出来る。弊社商品ではスノードンからの登山列車(夏季のみ運行)を組み込んでいるが、今回体験した蒸気機関車もお勧めできる素材。乗り物系は興味を持っていただける可能性が高いので、積極的に組み込みたい。

参加者が撮影したイメージ画像

撮影者:(株)アサヒトラベルインターナショナル 赤澤 光則 氏(常務取締役)


撮影者:(株)JTBワールドバケーションズ 池亀 朋子 氏(欧米部マネージャー)


撮影者:ミキ・トラベルリミテッド 橋 亜由美 氏(UKアイルランド オペレーションスーパーバイザー)


撮影者:クラブツーリズム(株) 江田 清夏 氏(企画担当)

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プロモーション用画像 (提供:Visit Wales)

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