Team EUROPEレポート


若月伸一氏 撮影

オーフス研修報告書(2016年10月)

  • 分野:現地視察レポート
  • 関連:欧州文化首都・美しい村30選
  • 国名:デンマーク
  • 実施時期:2016年10月4日(火)〜11日(火) 6泊8日

目的:2017年の欧州文化首都に指定されたデンマーク・オーフスを中心としたユトランド半島の魅力を発掘し、業界を上げて商品造成を行うこと。

参加者

団長:ワールド航空サービス 浅川直実(仕入企画担当ディレクター)
団員:クラブツーリズム(株) 岩村綾子(ヨーロッパトラベルセンター)
団員:(株)ユーラシア旅行社 伊藤暁子(第2企画旅行部課長)
団員:(株)エイチ・アイ・エス 斎藤美帆 (シニア・事業推進室担当リーダー)
団員:(株)JTBワールドバケーションズ 黒主康貴(欧米部ヨーロッパ企画チーム)
 

日程

 1日目 10月4日(火) NRT/HEL/BLL
AY074 11:00/15:20
AY699 16:10/17:00
Kolding(コールディング)18:00
 
 
 

<Best Western Krybily 泊>

 2日目 10月5日(水)

Kolding 08:30〜Vejle(ヴェイル)(散策09:30〜10:30)〜Jelling(イェリング、世界遺産のヴァイキング遺跡と博物館視察11:10〜12:20)〜Scandic Hotel(昼食・ホテル視察 12:50~14:00)〜Horsens (刑務所、Art Museum、産業博物館14:30~17:00)〜Silkeborg

<Radisson Blue Silkeborg 泊>

 3日目 10月6日(木)

ホテル・紙の博物館(Paper Museum)視察と市長表敬(09:00〜10:30)、その後徒歩にて シルケボー博物館・現代美術館(Silkeborg Museum, Museum Jorn)視察・昼食(10:40~13:20)〜シルケボーアートセンター(Siokeborg Art Center 13:45〜14:45)〜Himmelbjerg展望台(15:10~15:40)〜農場訪問(農畜産物の生産と加工・販売、Fru Mollers Molleri 16:20〜17:20)〜オーフス18:00

<Scandic Aarfus 泊>

 4日目 10月7日(金)

終日徒歩にて市内視察(ホテルインスペクション〜AROS美術館〜Dem by・昼食〜オーフス図書館・文化首都2017事務局〜ホテル)
昼食はオープンサンドウィッチ

<Scandic Aarfus 泊>

 5日目 10月8日(土)

ホテル〜モダン建築群・夏の離宮〜Moesgaard Museumモースゴー博物館・昼食〜レゴランド〜ビルン

<フライトCXLPのためビルン Hotel Propellen 泊>

 6日目 10月9日(日) BLL/HEL AY700
12:00/14:15
ビルン空港視察9:30〜ホテルインスペクション〜ホテル

<Hotel Seurahuone Helsinki 泊>

 7日目 10月10日(月) HEL/NRT AY073
17:15/08:55+1
ホテル〜美しい村ポルヴォ−視察〜空港

<機中 泊>

 8日目 10月11日(火) 成田着08:55

コメント

@ 宿泊について

全般的にバスタブなしとジャーマンスタイルのツインベッドルームが、デンマークでは比較的多いとのこと。

1日目:「Best Western Krybily」は国道沿いのモーテルで、デンマークの伝統的な建築様式を用いたホテル。多くの部屋は、バスタブなしのシャワーのみ。宿泊施設としての不足はないが、屋外を散策できるようなロケーションではないことと、エレベーターなし・ポーター不在のため、日本人には不向きか。
2日目朝に視察したVejleには、駅周辺に2軒ほどの近代的なホテルがあり、こちらのほうが町の散策等も可能なためKoldingよりはお勧めか?
2日目:「Radisson Blue Silkeborg」は、中心部の川沿いに立地する4ッ星ホテル。バスタブ完備で、散策等の自由行動にも至便。市内は総客室数が500室程度のため、2017年は文化首都関連のイベント開催に合わせ既に満室の日も多く発生している模様。
3〜4日目:「Scandic Aarfus」は、市心に位置しショッピング等には便が良いが、ロビーのスペースが狭く夕方の混雑時には非常に騒がしいのが欠点。又規制により、大型バスはホテル前での停車不可。ポーター手配ができなければ、下車場所から100メートル程荷物を運ばなければならない。
他に簡単に視察した「Radisson Blue」は、中心部から多少離れた「AROS美術館」横に位置するが、閑静でバス駐停車の問題もなく全室バス付とのことで、こちらの方が使い勝手が良さそう。
5日目:「Hotel Propellen」は、BLL空港やレゴランドから車で5分程度のモーテルタイプのホテル。外見はデンマークらしい建築様式の2階建てで、エレベーター・プール・サウナ等完備。シャワーのみで豪華さはないが、広さはそこそこ。ミニバー等も完備しており、使い勝手は悪くない。

 

A 視察箇所について

Jellingの世界遺産:施設が整備されており見所も多く印象的。ガイドが遺跡・教会・博物館等をじっくり説明できる力量が求められる。充実した施設にもかかわらず、入場無料は非常に魅力的。
Horsensの刑務所:観光旅行の見学先としては暗いイメージがあり否定的か?2017年は「オーフス文化首都」のイベントの一環として、脱獄犯が造った地下トンネルを公開予定。
Horsensの美術館:モダンアートのため好みや評価が人により多岐にわたることから、ツアーとしては不向きか?
Horsensの産業博物館:産業革命時のデンマークでの技術展示が主要。今回の視察では、1880年・1920年・1950年・1970年頃の工場労働者の家庭を展示として見学でき、それぞれの時代での生活様式の変遷を見ることが出来た。特に熟年世代では、自分の親や祖父母の時代と自分たちの子供の頃の時代の生活を振り返る機会となり、思い出深いものになるかもしれない。
シルケボー博物館:Tollund manのミイラは必見
Jorn Museum:2017年2月16日から5月28日までムンクの作品25点を展示する特別展を、「オーフス文化首都」の特別イベントの一環として開催。Jornは欧州では著名な抽象画家とのことだが、一般の観光には現代アートは不向きかも。
Silkeborg Art Center:年間を通じて様々な企画展が行われるため、Jorn Museumに比べ娯楽性も高く一般人も親しみやすい。
Himmelbjerg展望台:海抜147メートルの展望台からは、眼下に河川やそれを取り巻く森林地帯が望める。北海道の摩周湖のような景観。
Fru Mollers Molleriの農場:デンマークでも珍しい、オーガニックの畜産物を提供するレストランや生産者が直接販売する売店等で近隣の住民に人気。ここでの昼食はお勧めかも。オーフスから南に約30分。
AROS美術館:少年の像とレインボーテラスと屋上からの展望が印象的。モダンアートを中心とした作品は、短期間で展示替えとなるため訪問時の印象を創造することは難しいが、上記3点のみの訪問でも価値ありと言えそう。
Den Gamle By:18世紀後半〜1970年代にかけてのデンマーク人の家屋や生活様式を展示したデンマーク版「明治村」。園内散策を含め60〜90分程度の時間が必要で、市内から徒歩での訪問も可能。
オーフス図書館:乳幼児・母親・子供・老人等の来場を増加させるため、様々なアイデアや仕掛けがされている最先端の図書館。ガイドによる案内は不可欠。
近代建築群:港正面に位置し、三角屋根と色彩と特徴あるベランダのマンション群が印象的。2日目に視察したVejleより規模も大きい。
夏の宮殿:白亜の建物と庭園の彫刻群や裏庭等が印象的。
Moesgaard博物館:AROS美術館と並ぶ、オーフスを代表する見学先。最新の科学技術や音響設備等を駆使した、大人から子供まで楽しめる博物館で、平均滞在時間は2〜3時間程度。先史時代のミイラは必見。
Legoland(レゴランド):レゴで作成した模型を中心としたテーマパーク。東武ワールドスクエアのような世界的に有名な遺跡・建造物をレゴで展示した場所もある。子供を連れて1日楽しむには絶好の遊園地。入場料が子供でも6,000円、大人は7,000円近い金額である点がネックか?
ポルヴォー:「ヨーロッパの美しい村30選」としてフィンランドから選出。ヘルシンキ市内から1時間弱に位置し、ポルヴォーでの90分〜2時間程度の散策と昼食を含めて、4.5〜5時間の半日OPとして既に発売中。
川に面した赤色の倉庫群と大聖堂のある古い町並みを散策しながら、おしゃれなカフェや小物の買い物等を楽しむには最適。ヘルシンキ経由であれば、乗り継ぎ時間を利用しての滞在も十分可能。
ヘルシンキ市内:港前の市場、教会、大聖堂等通常の観光コースを一通り視察。日本人の経営する土産店あり。街は清掃も行き届いていてきれいで治安も良好。最近は中国人の増加が激しいことから、ホテル選択は重要なポイントかもしれない。ドーム型のテンペリアウキオ教会は必見。
 

「2017オーフス文化首都事務局」を訪問

「2017オーフス文化首都事務局」を訪問し、2017年のイベント計画や施設整備等の最新情報を入手。文化首都関連のウェブサイトは、毎日更新されている。ツアー企画に必要なイベント情報は、そのウェブサイトを通じて入手可能となっている。 ☞ http://www.aarhus2017.dk/en
宿泊施設については、市内に5,000室が確保できているため、大きな不足は発生しないとのこと。
 

参加者からの一言

ワールド航空サービス 浅川直実(仕入企画担当ディレクター)
イェリング、シルケボー、オーフスの美術館や博物館は、想像していたレベルを大きく超えたものであった。日本語ガイドがいないことを考えると、かなりの英語力が必要かつ事前の下調べをしておかないと説明が難しいと思われる。
それぞれの街並みは特に印象に残るというほどでもなかったので、オーフスに3泊とかしてここを基点に周辺の町へご案内する方が滞在感がでるのではないか。ユトランド半島プラスどこの地域を組み合わせるかが、企画者の腕の見せ所。
クラブツーリズム(株) 岩村綾子(ヨーロッパトラベルセンター)
デンマークのビルン空港はユトランド半島の観光に利便が良く、便数も豊富であることがわかりました。空港から各観光地までは山がなく、見晴らしの良い車窓観光しながらホテルへと向かえます。
今回メインで視察したシルケボー近辺とオーフス間は1時間程の距離なので、田舎と旧市街のある近代都市で謳っていきたいです。また、西海岸や北西方面にも、風光明媚な田舎町はあるかと思います。ユトランド半島小さな村めぐり的に売り出してみたいです。
(株)ユーラシア旅行社 伊藤暁子(第2企画旅行部課長)
ユトランド半島は派手な見所はありませんが、他国へ多大な影響を及ぼしたヴァイキングのルーツを知る上で興味深い地。また、当然ながら発掘された装飾品の模様が、アイルランドで見られるケルト装飾とデザインが通じている。ケルト文化に興味を持つ層がある程度世の中に存在するので、その客層に響く商品を造成していきたいと考えています。
(株)エイチ・アイ・エス 斎藤美帆(シニア・事業推進室担当リーダー)
オーフス、シルケボーなど一つ一つの町がまず地味で、初心者向けではないのでテーマをしっかりと決め、見れるものは全部詰め込むのではなく、しっかりと素材を吟味する必要がある。何をテーマにしても日本にほぼ資料がなく、現地も日本人慣れしていないため、添乗員に相当知識と経験が必要である。
この地域にフューチャーし過ぎてもマニアック過ぎるコースになるので、ノルウェーとの2ヶ国周遊等にして絶景度を加える、あるいは変則技としてレゴランドとムーミンワールド、それに最近日本にも店舗ができたオーフス発祥の雑貨店や近代建築を巡るといったもので、需要を掘り起こすもの面白いと思う。
(株)JTBワールドバケーションズ 黒主康貴(欧米部ヨーロッパ企画チーム)
今回の研修では、デンマークの発展した技術力とそれを活かしたデザイン性の高い、美術館、博物館が一番印象に残っております。イェールングの「ヴァイキング博物館」やオーフスの「モースゴー博物館」では、多数の最新技術を使用した展示物があり、デンマークの歴史を学べる事はもちろん、北欧の高いデザイン性も感じられる観光箇所だと感じました。
商品化するに当たっては、デンマークモノでは若干弱いかと思いますので、北ドイツ(ハンザ同盟リューベルクやビスマール)、もしくはノルウェーのベルゲンと組み合わせたツアーを検討したいです。

参加者が撮影したイメージ画像

撮影者:クラブツーリズム(株) 岩村綾子(ヨーロッパトラベルセンター)


撮影者:(株)ユーラシア旅行社 伊藤暁子(第2企画旅行部課長)


撮影者:(株)エイチ・アイ・エス 斎藤美帆 (シニア・事業推進室担当リーダー)


撮影者:(株)JTBワールドバケーションズ 黒主康貴(欧米部ヨーロッパ企画チーム)

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