ニューデスティネーション


トルニー
ベルギー最南端にある美しい村、トルニー
© OPT-J. Jeanmart

ワロン地方(Wallonia)

  • 分野:ニューディスティネーション
  • 国名:ベルギー
  • 期間:4〜10月

企画概要

ブルージュやオランダとのコンビネーションにフォーカスされがちで、日本での露出が少ないが、魅力的な町が多数点在しているベルギー・ワロン地方。今回はそこに着目し、それぞれの町での過ごし方を明確にすることでベルギー1ヶ国滞在の可能性を探り、スローライフ、スローフードを取り入れた滞在を提唱する。

企画内容詳細

モダーヴ城ワロン屈指の名城、モダーヴ城
© OPT / J.L. Flémal

ベルギー=ブルージュ、またはオランダとのコンビネーションにフォーカスされがちだが、ベルギーの南部に広がるワロン地方には、日本ではまだ知られていない魅力的な町がたくさんある。今回はそこにスポットを当て、それぞれの町での過ごし方を明確にすることで、ベルギー1ヶ国滞在の可能性を探る。

ワロン地方は都市間の移動が他国に比べ非常に短いため、3つのエリアに分け各州で起点となるハブ都市を設定し、各エリアでの過ごし方を提案する。
また、同地方には「ワロンの最も美しい村々」に登録された24の村々が点在。古城観光が中心となりがちなワロン地方だが、ツアー企画の際にはこうした趣きの異なる村や、レベルの高い「食」にも注目したいところである。


@ スパを中心としたエリア

温泉地が点在するスパを中心に、リラクゼーションを目的とした滞在を企画。このエリアには、スパ以外にも世界最古のカジノやシャトーホテル、グルメといった旅を演出する要素が豊富に揃っている。
周辺エリアには日本人が好みそうなクレールモン、オルヌ、ソワロン、デニュ、シャルドヌーといった美しい村々、モダーヴ城、世界一小さな町デュルビュイなどが点在しているため、これらを日帰りで数日に分け組み込む。また、半日観光が主流となっているデュルビュイだが、さらに半日フリータイムを設けるなどして、通常の周遊コースでは実現しづらい、ゆとりある行程を組む。

ブイヨン城スモワ川を見下ろすブイヨン城
© OPT-Joseph Jeanmart

A ディナンを中心としたエリア

美しい村々、各地に点在する城や町、修道院を中心に、緑豊かなワロン地方が満喫できる滞在を中心に据える。ここではナミュールをハブとする。

一般的なツアーでは、ディナンは半日で観光を終えすぐに次の町への移動となるが、滞在型であれば丸1日を費やし、クルーズを含めたじっくりとした観光が実現できる。
トラピストビールで有名なオルヴァル修道院も、外観・内部ともに一見の価値がある修道院であるが、ベルギー南端の山間に位置しているため、一般的なコースでは組み込み難いのが現状だ。だが滞在型にすることで、そうした場所に足を延ばすことが十分可能となる。また、フランスとの国境付近にあるトルニーは、「ワロンの最も美しい村々」に数えられる村の一つ。ここでは国境線を自分の足で越えるという、日本人観光客にとっては非日常的な体験ができる。

ディナンを中心とするこのエリアには、ヴェーヴやブイヨン城といった趣の異なる城も点在している。また、ワロン地方では珍しく、ナミュールやブイヨンでは城・城壁の夜のライトアップも行われている。他国でも人気となっているこうしたライトアップも、やはり通常の半日観光では観ることができない観光素材であると言えるだろう。その他、約20軒の古本屋が集まる小さな村ルデュでは、毎年8月に「本の夜」というイベントが開催されている。

トゥルネーベルギー最古の街、トゥルネー
© OPT-J. Jeanmart

B トゥルネーを中心としたエリア

このエリアではモンスをハブとし、周辺にある世界遺産と城にフォーカス。 ロマネスクとゴシックの異なる様式を併せ持つトゥルネー大聖堂や、モンス近郊の巨大なボートリフト(約2時間半のクルーズ)を組み込む。

今年3月下旬にリニューアル・オープンしたシメイ城では、拡張現実(Augmented Reality)技術を利用した展示や3D映画の上映など、一般的な城見学とは異なる愉しみ方ができる。付近にはシメイビールのビジターセンター(見学可)が、またモンスにはかつてゴッホが暮らした家がある。こうした要素をツアーのアクセントとして取り入れることで、単調になりがちな世界遺産や城の観光から脱却が可能になると思われる。

第1フェーズでは、このコースを高品質なレギュラー商品として新登場させたが、当コースの特色をより効果的にアピールするために、第2フェーズでは「○ゆったり日程」「○16名限定」「○食の楽しみを追求」など、特徴のある【心ゆく旅】という商品カテゴリーでリニューアルしていく。

そこで、第1フェーズの行程に @ 出発日限定でユネスコ無形遺産であるモンスの「デュカスの祭り」や「アトの巨人の祭り」を追加 A フォロンミュージアム観光の前に、ワハ教会にあるフォロンのステンドグラスを見学 B 2015年はゴッホ没後125周年であることから、モンス近郊のゴッホの家を観光 C モンスからの日帰りにスネフ城観光を加え、チョコレートで名高いベルギーに関連して、スネフ城でカカオの歴史や飲料としてのチョコレート用の銀器などの展示を見る D 「オルバル修道院」を見学した後、その対比として「シメイ修道院」の見学 E 修道院の周辺に広がる美しい森の散策や、オーベルジュで名物の「ベルギー風ミートボール」や「ウサギのグーズ煮」を食すことなどを加える。

また、美食のテーマをさらに充実させるべく F 初夏〜初秋の期間限定で、「ザリガニ料理」を組み込むことを提案したい。
なお、世界遺産モンスは、2015年の欧州文化首都となることが決定している。こちらの文化イベントにも、着目してみるのも良いだろう。

フォントの色が異なる部分は、ブラッシュアップにより加筆/変更された内容となります。

ポイント

「心ゆく旅」という商品カテゴリーで展開することにより、当カテゴリーの購買層に効果的に訴求することが期待できる
美食のテーマをさらに充実させるべく、期間限定で初夏〜初秋のザリガニ料理を組み込む
ユネスコ無形遺産であるモンスのデュカスの祭り、アトの巨人の祭り(出発日限定)
フォロンミュージアム観光の前に、ワハ教会にあるフォロンのステンドグラスを見学
モンス近郊のゴッホの家を観光(2015年はゴッホ没後125周年)
モンスからの日帰りでスネフ城観光

フォントの色が異なる部分は、ブラッシュアップにより加筆/変更された内容となります。

企画可能な期間 4〜10月
アクセス 都市間の移動が短く鉄道網も発達しているため、ハブとなる都市への移動は必ずしもコーチにこだわらず、鉄道での移動も可能だ。但し、滞在中のデイトリップは、小さな村への訪問を考慮するとコーチの利用が望ましい。

主なルートの移動時間(距離)
ブリュッセル=スパ間:2時間(約139キロ)
スパ=ブイヨン間:2時間(約138キロ)
ブイヨン=ナミュール間:1時間半(約105キロ)
ナミュール=モンス間:1時間(約75キロ)
モンス=ブリュッセル間:1時間(約69キロ)
スパ=ワハ間:約1時間(63キロ)
ワハ=トルニー間:約1時間30分(105キロ)
ナミュール=スネフ間:約1時間(52キロ)
スネフ=サントル運河間:約30分(12キロ)


ベルギーマップ
提供:Belgian Tourist Office Brussels & Wallonia
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ベルギーの鉄道事情

ベルギーは小さいながら、EUの本部が置かれる国際的な国。そのため各国からの国際鉄道アクセスも首都ブルッセルに向かって延びており、中央駅には「ユーロシティ」「タリス」「ICE」などのヨーロッパを代表する高速列車がずらりと並んでいる。また、ヨーロッパ鉄道旅行をする上で最高の乗換駅として機能しているため、この国から鉄道の旅をスタートさせるツーリストも多い。ベルギーを鉄道で旅するのであれば、同時にオランダとルクセンブルクでも通用する「ユーレイルベネルクスパス」の利用がお得で便利である。(情報提供:レイルヨーロッパ・ジャパン)
ホテル 各エリア、それぞれ旅を演出する素材として魅力的なスパホテル、シャトーホテルやオーベルジュがある。一般的にはコストが高いが、宿泊曜日を考慮していけば商品化することも現実的ではないかと考える。

ラディソン ブル パレス ホテル(スパ)
Radisson Blu Palace Hotel, Spa
客室数:120室
住所:Place Royale 39, 4900 Spa
Tel:(+32) 87 279 700 Fa:(+32) 87 27 97 01
E-mail:info.spapalace@radissonblu.com
http://www.radissonblu.com/palacehotel-spa
スパ施設が充実

パノラマ・ホテル (ブイヨン)
Panorama Hôtel
客室数:23室
住所:25, rue au-dessus de la ville, 6830 Bouillon
Tel:(+32) 61 46 61 38 Fa:(+32) 61 46 81 22
http://www.panoramahotel.be

シャトー・ド・ナミュール (ナミュール)
Château de Namur
客室数:29室
住所:Avenue de l'Ermitage 1, 5000 Namur
Tel:(+32) 81 72 99 00
E-mail:info@chateaudenamur.com
http://www.chateaudenamur.com
グルメ

オルヴァルフルーティな香りが特徴のオルヴァル
© OPT - Emmanuel Mathez

昨今のベルギービールの人気もあり、ベルギーと聞いてまず連想されるのがビールだろう。
オルヴァルやシメイにはそれぞれ有名なビール醸造所があるが、ワロン地方にはビール以外にもワインがあることは案外知られていない。
ナミュール近郊のジャンブルーのワイナリーでは、赤白の両方が生産されており、いずれも高い品質を誇っている。
もともと全体的に食事のレベルも高いエリアであるため、食事・飲み物のいずれもお客さまにご満足頂ける、しかも地産のものが味わえる。
秋にはジビエに代表されるスローフードが楽しめるのも、ワロン地方の大きな魅力の一つでもある。また、大都市に滞在せずとも、シャトーホテルやオーベルジュなど多数あり、食のレベルを落とす事なく、中小都市での滞在を楽しめる。
名物の「ベルギー風ミートボール」や「ウサギのグーズ煮」、初夏〜初秋の期間限定で味わえる「ザリガニ料理」なども着目したいベルギー・グルメである。
主なイベント

紹介した各都市では、様々なイベントが開催されている。こうしたイベントを組み込むことで旅への訴求力の向上やその意思決定にも関わってくるため、開催されるイベントに合わせて出発日毎に行程を変えることも検討したい。

アトの巨人祭りアトの巨人祭り © OT Ath-J. Flament

デュカスの祭り(世界遺産)
La Ducasse de Mons
開催月:5月、もしくは6月
開催地:モンス
http://ducassedemons.info

アトの巨人祭り(世界遺産)
Géants d'Ath
開催月:8月第4週末
開催地:アト
http://ducasse-ath.be

本の夜
La Fête du Livre
開催月:8月第1週末
開催地:ルデュ
http://www.redu-villagedulivre.be

オメガング
L'Ommegang / De Ommegang
開催月:7月の第1木曜とその前の火曜
開催地:ブリュッセル
http://www.ommegang.be

フラワーカーペット
Le Tapis de Fleurs de Bruxelles / Brussel Bloementapijt
開催月:8月15日前後(隔年)
開催地:ブリュッセル
http://www.flowercarpet.be
2年に1度開催。次回は2014年8月14日の夜10時から17日まで(予定)
モデルコース
BRUSHED-UP!
美食の国ベルギー・ワロン地方めぐり10日間


1日目 ブリュッセル到着後、バスでスパへ移動

(スパ泊)

2日目 午前 ホテルを出発
<バス:約1時間/62キロ>
モターブ城へ
豪華な内装のモダーブ城(入場)を見学
デュルビュイへ
世界で一番小さな町デュルビュイを散策
昼食には名物アンデンヌ産生ハムを
16:30 <バス:約1時間/62キロ>
スパ/ホテル着

(スパ泊)

3日目 08:00 ホテルを出発
<バス:約2時間/150キロ>
「ワロンの最も美しい村々」トルニー観光
トルニーのワイナリーで名物パテ・ゴーメと共にワインを試飲

昼食はここでしか飲めない通称「緑オルバル」のビールをオルバルビールで洗って作ったチーズとともに
午後 <バス:約30分/30キロ>
オルバル修道院観光
シトー会のオルバル修道院(外観)を見学
15:00 <バス:約30分/35キロ>
ブイヨン観光
ブイヨン城(入場)ではツーリストトレインの乗車と名物の鷹匠の実演も見学
18:00 ホテル着

(ブイヨン泊)

4日目 08:00 ホテルを出発
10:00 <バス:約1時間30分/100キロ>
シメイ城観光
改装したてのシメイ城(入場)を観光
昼食は名物ます料理を
14:00 <バス:約1時間/60キロ>
ディナン観光
ロープウェイに乗ってシタデルからディナンの町とムーズ川を望む
ムーズ川クルーズ(約45分)
17:30 <バス:約1時間/60キロ>
ナミュール/ホテル着
夕食は名物のエスカルゴをシメイビールとともに

(ナミュール泊)

5日目 09:00 ホテルを出発
09:30 <バス:約30分/20キロ>
「ワロンの最も美しい村々」クリュペ散策
森に囲まれた可愛らしい村クリュぺを散策
13:00 <バス>(約30分/27キロ)
ヴェーヴ城観光と「ワロンの最も美しい村々」セル散策
5本の尖塔があるヴェーヴ城(入場)を見学し、花々が麗しいセルの村を散策
<バス:約30分/35キロ>
16:30 ホテル着

(ナミュール泊)

6日目 08:00 ホテル出発
10:00 <バス:約30分/30キロ>
【世界遺産】サントル運河のボートリフト観光
ボートリフトではボートに乗船しながら船のエレベーターを体験
14:30 <バス:約30分/21キロ>
モンス観光
2015年の欧州文化首都となる予定のモンスのグランプラス(下車)や≪世界遺産≫鐘楼(入場)などを巡る
17:00 モンス/ホテル着

(モンス泊)

7日目 09:00 ホテル出発
10:00 <バス:約1時間/50キロ>
トゥルネー観光
ベルギー最古の町トゥルネーにて≪世界遺産≫ノートルダム寺院(入場)や≪世界遺産≫鐘楼(下車)などを観光
14:00 <バス:約30分/30キロ>
「ワロンの最も美しい村々」オブシー観光
オブシーではサン・ジェリー教会(入場)を観光
16:30 <バス:約30分/30キロ>
ホテル着

(モンス泊)

8日目 09:00 ホテルを出発
10:30 <バス:約1時間30分/65キロ>
フォロンミュージアム観光
フォロンミュージアム(入場)では淡いグラデーションに、風刺的なイラストが特徴的な絵画を鑑賞
午後 ブリュッセルへ移動
自由行動

(ブリュッセル泊)

9日目 バスで空港へ移動
空路、帰国の途へ

(機中泊)

10日目 日本着

ブラッシュアップ・ポイント
「美食の国 ベルギー・ワロン地方めぐり10日間」というコースタイトルでありながら、第1フェーズ(2014年度)は食のテーマの打ち出しが弱かったことから、第2フェーズではコースタイトルにふさわしく、食事面の改善を図る一環として、初夏〜初秋の出発日限定で「ザリガニ料理」を組み込む。
2005年にユネスコ無形遺産に登録されたモンスの「デュカスの祭り」「アトの巨人の祭り」を、出発日限定で組み込む。前者は5月初旬から6月上旬の日曜日、後者は8月第4週末の開催。イベントを組み込むことで訴求力向上に繋がり旅行を決める意思決定にも関わってくるため、開催されるイベントに合わせて出発日毎に行程を変えることも検討したい。
ブリュッセル近郊のラ・ユルプにある「フォロンミュージアム」観光の前に、ワハ教会にあるフォロンのステンドグラスを見学することで、フォロンをより多面的に理解できる企画とする。
過去と現在の修道院比較。遺構であるオルバル修道院見学と存続中の「シメイ修道院」観光を2日連続で行う。また、第1フェーズではシメイは、シメイ城観光のみであったが、修道院および周辺散策にオーベルジュ(Auberge de Poteaupré)での名物料理ランチを加え、より魅力的な観光内容とする。
2015年のゴッホ没後125周年に合わせ、「ゴッホの家」観光を追加。ゴッホはこの地で画家としての志を固めたといわれる。
モンスからの日帰り観光日は、時間的なゆとりがあるため「スネフ城」観光を追加。世界的に有名なベルギーのチョコレートへの理解を深められるよう、カカオの歴史や銀器などの展示などテーマ性のある観光を行う。
注意事項 都市部と異なり、地方都市では週末宿泊になることでコストUPに繋がったり、部屋数も限られるため、使い方を誤ると即コスト上昇へ繋がる。使う素材の見極めが重要。
関連・参考サイト http://www.raileurope.jp (レイルヨーロッパ・ジャパン)
http://visitbrussels.be(ブリュッセル観光局)
http://www.spatourisme.be(スパ観光局)
http://www.durbuy.be(デュルビュイ観光局)
http://www.torgny.be(トルニー観光局)
http://www.dinant.be(ディナン観光局)
http://www.bouillon-tourisme.be(ブイヨン観光局)
http://www.tournai.be(トゥルネー観光局)
http://www.ath.be(アト観光局)
現地コンタクト Wallonie-Bruxelles Tourisme
E-mail:info@walloniebruxellestourisme.be (英語)
問い合わせ先 ベルギー観光局ワロン・ブリュッセル
コックス・アンド・キングス・ジャパン
G2 Travel Japan
クオニイ グループ トラベル エキスパート
ミキ・ツーリスト
トラベルコーポレーション・ジャパン
ツムラーレ コーポレーション
更新日 2014年9月25日