ニューデスティネーション

エゲル城
エゲルのシンボル、エゲル城
提供:ハンガリー政府観光局

エゲル(Eger)

  • 分野:ニューディスティネーション
  • 国名:ハンガリー
  • 期間:通年

企画概要

北東ハンガリーに位置するエゲル。エゲル周辺には多くの世界遺産が集まり、知られざる観光資源も豊富に揃っている。そこで今回、このエゲルを起点に、洞窟温泉をはじめトルコ風温泉や炭酸ガス風呂、世界遺産、そしてトカイワインを楽しむ旅を提案したい。

企画内容詳細

エゲル大聖堂
エゲル大聖堂 提供:ハンガリー政府観光局

バロックとワインの町、エゲル

バロックの町として、またワインの町として知られる北東ハンガリーの町、エゲル。このエゲルは16世紀にオスマントルコの度重なる攻撃を受け、ついには城門を開くが、一連の戦いでトルコ軍に善戦し、赤ワイン「牡牛の血」の誕生の逸話が残されている。

エゲルの町は、城を中心に大聖堂やイスラムモスクの名残であるミナレット、トルコ温泉などが残り、街全体がバロックの景観を残している。また、町全体がブドウ畑に囲まれていることからワインセラーも多く、エゲルワイン街道を形成している。
中でも美女の谷と呼ばれる一帯は、谷の崖に100以上のセラーが並び一つの景観を醸し出している。ワイン街道沿いには、プライベートセラーが食事付きのワイン試飲のサービスを行っている。
歩行者天国となっているセーチェーニ通りには、雰囲気の良いレストランやビアホール、オープンカフェが軒を連ねているので、自由散策の時間を設けツアーにゆったり感を演出するのも良いだろう。

温泉もまた、この地域の重要なアトラクションとなっている。まだあまり日本では紹介されていないが、マートラデレチケには地下1,000メートルから吹き出るドライ温泉、モフェッタと呼ばれる炭酸ガス風呂がある。
循環器系の治療施設であるが、ビジターでも服を脱ぐ必要がないので気軽に楽しめるのでツアーにも組み込み易いのではないかと思われる。

エゲル周辺は観光資源の宝庫

エゲルはアクセスの良さから、ホッロークー、ホルトバージ、トカイ、アグテレクなどへのゲートウェイともなっている。また、現在登録されているハンガリーの世界遺産の半数以上が、このエリアに集まっていることから、実にポテンシャルの高いエリアと言える。

トカイワインセラー世界遺産トカイにあるワインセラー
提供:ハンガリー政府観光局

日本でも認知度の高いトカイ地方は、12世紀から続くワインの世界的な名産地。かつてフランス王ルイ14世に「ワインの王様にして、王様のワイン」と言わせた貴腐ワインの産地である。地下のセラーの長さは、地上の道路より長いと言われている。
貴腐ワインは法により、木製の樽で2年以上の熟成を経た上で出荷される。そうしたワインの製法を300年以上にわたり厳格に守り続けはことが評価され、トカイは2002年、世界文化遺産に登録された。

その世界遺産の畑で、中世そのままの製法で作られるのがトカイ・エッセンシア。ボトリティス・ シネレア菌の影響で貴腐化したブドウのみを使い、圧搾機にかけず自然の重みで搾り出された果汁を自然発酵させたこの貴腐ワインのアルコール度数は5%未満と低く、残糖度は500グラムと非常に高い。

トカイワインのうち、貴腐ワインとされるトカイ・アスーは1リットル中に含まれている糖分の量により3〜6プットニョシュに分けられているが、6プットニョシュ超えのワインがトカイ・アスー・エッセンシアとランク付けされている。このトカイ・エッセンシアの作り手として有名なのが、2001年にハンガリーで「最優秀ワインメーカー」に選ばれたセプシ・イシュトヴァーン(Szepsy Istvan)。トカイの生ける伝説と称されるこの作り手のトカイ・エッセンシアは、至高の逸品である。
トカイには、他にもエゲル同様多くのセラーがあり、試飲や購入が可能となっている。まさにこのトカイは“味わう世界遺産”と言える。

スロヴァキアとの共同登録となっているハンガリー唯一の世界自然遺産アグテレクには、国境を挟み30キロ以上の洞窟システムが形成されている。また、村単位として初めて登録された世界文化遺産ホッロークーには、56棟からなる木造の古民家やローマカトリック教会、城といった見どころが集まっており、また料理作りや花嫁衣裳試着体験など、住民たちとの交流も重要なアトラクションとなっている。その他、大平原に位置するホルトバージのダイナミックな馬術ショーも外せないだろう。

世界遺産ではないが、豊富な観光資源を有するミシュコルツ周辺も、企画する上で注目したい都市である。
ここには4つの塔が印象的なハンガリー最大規模の城、ディオーシュジュール城がある。また、ブナの森を駆け抜ける森林鉄道(ミシュコルツ=リラフレド間)は通年運行しており、リラフレドには前世紀初頭に建築された城館リゾートホテル「パロタ」がある。このホテルの周辺には、鍾乳洞や鱒の養殖場があり、鱒料理も楽しめる。ライトアップされた洞窟内で、異次元の温泉が堪能できるミシュコルツタポルツァの洞窟温泉も、人気の観光アトラクションとなっている。

その他にも、2013年の欧州文化首都となり注目度もアップしているスロヴァキア領のコシツェへも、簡単に足を延ばすことが可能。国境を一またぎするといった楽しみも、消費者の心をくすぐるちょっとした謳い文句になりそうだ。

ポイント

様々なテーマに対応可能な観光素材が豊富
トカイワインやエゲルワイン街道巡りが楽しめる
ハンガリーにある4つの世界遺産を巡る旅
2012年に登録された無形文化遺産、マチョー刺繍の故郷を訪問
名物料理グヤーシュ・スープの発祥の地、ホルトバージで本場のグヤーシュを味わう
住民たちとの交流や料理体験などのプログラムにも対応可能
ブダペストやショプロンと組み合わせた周遊型ツアーの企画も可能
企画可能な期間 通年(もしくは4〜11月)
ロケーション エゲル(ホルトバージ、メゼーケヴェッシュド、トカイ、ミシュコルツ、アグテレク、ホッロークー、コシツェ)
アクセス
エゲル周辺地図
提供:ハンガリー政府観光局
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鉄道
ブダペスト東駅からエゲル行き直通列車で約1時間50分。もしくは途中 Fuzesabony駅で乗継ぎ約1時間55分。

道路
ブダペストから高速道路M3でFuzesabonyへ、国道25号線でエゲルへ
 
主なルートの移動距離(目安)
ブダペスト=エゲル間:149キロ
エゲル=ホルトバージ間:96キロ
エゲル=メゼーケヴェッシュド間:24キロ
エゲル=トカイ間:128キロ
エゲル=ミシュコルツ間:63キロ
エゲル=ミシュコルツタポルツァ間:65キロ
エゲル周辺の世界遺産 アグテレク
スロヴァキアとの共同登録された、ハンガリー唯一の世界自然遺産。国境を挟んで、30キロにもおよぶ欧州最大規模の鍾乳洞が形成されている。洞内は1時間、もしくは2時間のガイドツアーで探検できる他、巨大な洞内ではクラシックコンサートやジャズなどの公演も行われる。

ホッローク
村単位として初めて登録された、ハンガリーの世界文化遺産。主な見どころは、56棟からなる木造の古民家やローマカトリック教会、城。また、料理作りや花嫁衣裳試着体験など、住民たちとの交流も重要なアトラクションとなっている。

ホルトバージ
大平原に位置する国立公園の一部。長年に渡る自然と牧畜の共存が、世界遺産への登録の鍵となった。中央アジアの草原をイメージするこの一帯は、西ヨーロッパからの旅行者に人気の場所となっており、特に巧みに馬を操る馬術ショーは人気のアトラクションとなっている。
牧童の一つ、牛飼いの手であみ出されたハンガリーの名物料理グヤーシュ・スープの発祥の地でもあり、料理体験も可能。

トカイ
地上の道路よりも地下のセラーの長さの方が長いといわれるワインの町。16世紀のオスマントルコの侵略戦争の際、戦闘がブドウの収穫期に当たり時機を逸してしまったため、多くの生産者はブドウを廃棄したが、中にはワイン生産を試みる者がおり、結果的に香りと酸味並びに甘味のバランスが完全にとれたトカイ貴腐ワインが出来上がった。以来、ワインの製法を300年以上にわたり厳格に守り続けはことが評価され、世界文化遺産に登録された。エゲル同様多くのセラーがあり、試飲や購入が可能である。

マチョー刺繍のモチーフマチョー刺繍のモチーフ
提供:ハンガリー政府観光局
マチョー刺繍
濃密な絵柄と豊かな色彩が特徴的な、カロチャやとカロタセグと並ぶハンガリーの伝統的な刺繍。絵柄にはバラや鳥、くつ、花のつぼみなどが用いられていたが、徐々に使用される絵柄も色も多様化。現在見られる濃密なデザインへと発展した。
産地のマチョーフルドは、ハンガリーの中でも特に貧しい地域の一つであるが、そこでこれだけ華やかな刺繍文化が発展したことにユネスコの審査員らが注目。2012年、世界無形文化遺産に登録された。
エクスカーション ミシュコルツ
近郊に城、森林鉄道、洞窟温泉、城館ホテル、鍾乳洞、鱒の養殖場などの多彩な観光要素を秘めている。ディオーシュジュール城は4つの塔が印象的な国内でも最大規模の城。ミシュコルツと林間リゾートであるリラフレドを結ぶ森林鉄道は通年運行しており、ブナの森を駆け抜けている。リラフレドにある城館ホテル、パロタは前世紀初頭に建築されたリゾートホテル。ホテル周辺には鍾乳洞や鱒の養殖場があり、鱒料理も楽しめる。ミシュコルツタポルツァにある洞窟温泉は、ライトアップされた洞窟内から湧き出る異次元の温泉を堪能できる。

コシツェ(スロヴァキア領)
ハンガリー国境から程近いスロヴァキア領の町。旧市街は美しい街並みを形成している。2013年の欧州文化の首都となっている。
モデルコース
“ドナウの真珠” ブダペストとハンガリー周遊10日間


1日目 日本発、ヨーロッパ内乗継ぎショプロンへ

(ショプロン泊)

2日目 ショプロン=(約40キロ)フェルトゥード=ショプロン
午前:ショプロン観光 (町のシンボルである火の見塔などの歴史建築物が並ぶ◎中央広場や●旧シナゴーク(ユダヤ教寺院)を巡る)
午後:エステルハージ宮殿観光(エステルハージ家の栄華を偲ばせる、ハイドンゆかりの壮麗なバロックの宮殿を見学)
夕食:ハンガリー名物グャーシュと共に

(ショプロン泊)

3日目 ショプロン=パンノンハルマ=ヘレンド=バラトン湖畔(計:約210キロ)
午前: 世界遺産、パンノンハルマの修道院(1,000年以上の歴史を誇るベネディクト会の●大修道院)を見学
午後:磁器の村、ヘレンド観光(ヴィクトリア女王も愛したといわれる●ヘレンド焼の博物館を見学)後、中欧最大のバラトン湖へ移動

(バラトン泊)

4日目 バラトン湖畔=ペーチ(約170キロ)
午前:国内最初の大学が創立された歴史ある町ペーチへ移動
午後:ペーチ観光(ローマ帝国時代に主要都市として栄え、キリスト教の中心地の一つであったペーチで●大聖堂や●ジョルナイ博物館、世界遺産◎初期キリスト教墓地遺跡を訪れる)

(ペーチ泊)

5日目 ペーチ=カロチャ=エゲル(計:約410キロ)
午前:パプリカと刺繍で有名なカロチャ観光(パプリカの歴史を展示する●パプリカ博物館を見学)
午後:バロック、そしてワインの街として知られエゲルへ移動
夕食:「雄牛の血」と呼ばれる名産のワインをテイスティング

(エゲル泊)

6日目 エゲル=(約100キロ)ホルトバージ=エゲル
午前:世界遺産、ホルトバージ国立公園へ(プスタと呼ばれる大平原での華麗な馬術ショー見学)
午後:エゲル観光(旧市街を見下ろすように建つ●エゲル城、40メートルもの高さがある●ミナレット見学)

(エゲル泊)

7日目 エゲル=ホッロークー=ゲデレー=ブダペスト(約185キロ)
午前:世界遺産、昔ながらの独特な文化を守り続けているホッロークー村を訪問
午後: ゲデレー宮殿観光(ハンガリーをこよなく愛したオーストリア・ハンガリー二重帝国の皇妃エリザベートの夏の宮殿ゲデレー宮殿を見学)後、ブダペストへ移動。 
夕食:夕食と共にハンガリアンダンスを楽しむ

(ブダペスト泊)

8日目 終日: 世界遺産、ブダペスト観光 (ブダペストの象徴の一つ◎くさり橋、ブダ地区ではフランツ・ヨーゼフとエリザベートのハンガリー国王としての戴冠式が行われた●マーチャーシュ教会、◎漁夫の砦、ゲッレールトの丘を、ペスト地区では壮麗な●国会議事堂、ハンガリー建国1000周年を記念して建てられた●聖イシュトヴァーン大聖堂、◎英雄広場、“市民の台所”◎中央市場を巡る)
:国立オペラ座にてオペラ鑑賞

(ブダペスト泊)

9日目 ブダペストを出発、帰国の途に

(機中泊)

10日目 日本着

関連・参考サイト http://www.raileurope-japan.com (レイルヨーロッパ・ジャパン)
http://tourinform.hu (Magyar Turizmus Zrt.)
http://www.eger.hu (Eger Megyei Jogú Város)
http://www.mezokovesd.hu (Mezőkövesd)
http://www.hnp.hu(Hortobágyi Nemzeti Park)
現地コンタクト TOURINFORM - Eger
E-mail:eger@tourinform.hu(英語)
問い合わせ先

ハンガリー政府観光局
コックス・アンド・キングス・ジャパン
G2 Travel Japan
クオニイ グループ トラベル エキスパート
ミキ・ツーリスト
トラベルコーポレーション・ジャパン
ツムラーレ コーポレーション

更新日 2013年6月21日