ニューデスティネーション

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世界で2番目に長い城壁があるディヤルバクル
© Team EUROPE デスティネーション開発部会

ディヤルバクル、マルディン、ガーズィアンテップ (Diyarbakır、Mardin、Gaziantep)

  • 分野:ニューディスティネーション
  • 国名:トルコ
  • 期間:通年

企画概要

世界史の教科書にも登場するメソポタミア文明の発祥の地、南東アナトリア地方は文化遺産の宝庫である。この地域の悠久たる歴史と、今も息づく文化に触れる旅の企画案。

企画内容詳細

メソポタミア文明の発祥の地、南東アナトリア

メソポタミア文明の発祥の地である南東アナトリアは、豊かな歴史と文化遺産に恵まれた地方。その歴史は新石器時代(紀元前7000年頃)にまで遡り、紀元前2000〜1500年にはフルリ人が、紀元前1200年頃にはヒッタイト人がこの地を支配していた。また、世界史の教科書でもお馴染みのチグリス・ユーフラテテス川に挟まれた同地方は、世界三大宗教が祖とするイブラヒムが住んでいた土地でもある。

そこでご提案するのが、この南東アナトリア地方の悠久たる歴史と、今も息づく文化に触れる旅の企画だ。行程はイスタンブールより国内線を利用してディヤルバクルに入り、同地方でも特に重要なディヤルバクル、マルディン、ガーズィアンテップの3都市を軸に巡る。帰路はガーズィアンテップから南アナトリア地方にあるアドゥヤマン空港へと移動。そこから国内線を利用し、イスタンブールに戻る設定とする。
 

26もの文明を生み出してきた城壁の町、ディヤルバクル

ダラ遺跡ペルシアのダレイオス王の名に由来するダラ遺跡
© Team EUROPE デスティネーション開発部会

南東アナトリア地方で最も重要な地域とされているのがディヤルバクル。古代にはアミダと呼ばれ、5000年の歴史の中で26の文明を生み出してきた場所である。

市街を囲む長さ5.5キロ、16の櫓と5つの門を持つ城壁は「万里の長城」に次いで世界で2番目の長さを誇り、中世の軍事建築の傑作の一つと言われている。また、セルジュク朝のスルタンであったメリック・シャー(マリク・シャー)の命により建造されたウルモスクには、ビザンチン時代とそれ以前の古い建築材が使用されていることで有名である。

旧市街はコンパクトにまとまっているため、徒歩観光で設定が可能。郊外にはチグリス川にかかる眼鏡橋「オン・キョズリュ橋」があり、文明が生み出された川の上に立つことができるのは、この土地ならではの体験である。マルディン門近くにある1527年建造のデリルレル・ハンはホテルに改修され、この町に隊商が立ち寄っていた時代の雰囲気が再現されている。到着後は、この地域ならではの伝統的な朝食が味わえる。

金色に輝く街並みが美しいマルディン

ディヤルバクルから1時間半程移動すると、地方建築で知られるマルディンに到着する。ここはメソポタミア平原を見下ろす岩山の上に金色に輝く街並みが美しく、建物の石彫や装飾が美しくテラス状の建物が重なり合うように建てられていることから、夜はネックレスのようになり一層その美しさが増す。

マルディンには975〜976年にハムダンが造った幅30〜150メートル、東から西へ1キロに渡って伸びる要塞や、アルトゥク朝の支配者クトゥベッディン・ウルガズによる1186年建立のマルディン最古のモスク「ウルモスク」がある。メソポタミア平原の雄大な景色は、壮麗な彫刻が施された正面玄関のある14世紀建造の美しいイサー・ベイ神学校の屋上からも堪能できる。

近郊の観光素材にはシリア派キリスト教徒の信仰の中心地で、メソポタミアの大地の素晴らしい景色を一望する高台に建つ修道院「ディルルザファラン修道院」や、アケメネス朝ペルシアの王ダレイオスの名から付けられた「ダラ遺跡」などがある。どこにでもあるような田舎の村といった印象ではあるが、民家の下には地上からは想像もつかないほどの巨大な地下貯水池があり圧巻である。
 

ゼウグマ遺跡セレウコス1世により建設されたゼウグマ遺跡
© Team EUROPE デスティネーション開発部会

肥沃な大平原が広がるガーズィアンテップ

マルディンの西およそ340キロに位置するのが、後期ヒッタイトの都市遺跡を有する貿易と産業の一大中心地、ガーズィアンテップである。肥沃な大平原にオリーブの林とブドウ園が広がり、ここで様々な農作物が生産されている。中でも上質なピスタチオの産地として、トルコ全土で知られている。

近郊の観光ポイントには、紀元前300年にアレキサンダー大王の将軍であったセレウコス1世により建設された古代都市の遺跡「ゼウグマ遺跡」がある。都市の一部はビレジッキダムに沈んでしまったが、ここで発掘された遺跡の一部は、モザイク博物館としては世界最大といわれる「ゼウグマモザイク博物館」に集められている。

この「ゼウグマモザイク博物館」は、ガーズィアンテップの中でも一番に立ち寄りたい観光ポイントである。精密に作られたモザイクの数々は絵画作品そのもので、特に『ジプシーの少女』が有名である。博物館の入口階には、ユーフラテス川沿岸のビラで出土したモザイクがあり、その他にも古代ローマ都市ゼウグマの発掘により出土した壁画、噴水、柱、壁の数々が展示されている。 また、ガーズィアンテップにも隊商が寝泊まりしたキャラバンサライ(隊商宿)があり、交易が行われてたという中庭が残されている。

なお、同地方のインフラ整備はまだ不十分で、他の大都市に比べるとホテルも十分な環境とは言えないため、ツアー造成時のホテル選定は慎重に行う必要がある。また、食事の面では各都市の名物料理にこだわると内容に偏りが出てしまうことから、合間に魚料理を入れるなどのミールコントロールは外せないだろう。

ポイント

チグリス、ユーフラテテス川に挟まれた土地から生まれたメソポタミア文明に触れる旅
その歴史は新石器時代のBC7000年頃にまで遡る南東アナトリア地方は文化遺産の宝庫
世界史の教科書にも登場するメソポタミア文明が生まれたこの地域に悠久と、そして今も息づく文化に触れる旅とする
イスタンブールより国内線を利用して南アナトリア地方の空港に入り、ツアー行程を組む
企画可能な期間 通年
アクセス

移動区間:所要時間(距離)
イスタンブール=ディヤルバクル間:2時間弱(国内線利用)
ディヤルバクル=マルディン間:約1時間半(約91キロ)
マルディン=ガーズィアンテップ間:約5時間(約340キロ)
ガーズィアンテップ=アドゥヤマン空港間:約3時間(約170キロ)
食文化
マルディン
スリヤーニ教徒の各家庭でも造られる「スリヤーニ・シャラブ」と言うワインがあるが、この地域以外ではなかなか入手が難しい。

ガーズィアンテップ
野生のピスタチオのフレバーコーヒー「メネンギッチ・カフヴェ(Menengiç kahvesi)」など、ユニークなコーヒー文化がある。
注意事項
インフラの整備がまだまだ整っていないため、他大都市に比べるとホテルも十分な環境とは言えない。ホテルの選定は慎重に行う必要がある。
南東部では肉料理が主となるが、間に魚料理を入れるなどのミールコントロールが不可欠である。各都市で名物料理にこだわると食事が偏ってしまう。
土地柄アルコールを提供しているレストランがほとんどない。アルコールを飲まれるお客様のために、事前に情報収集が必要である。
ダラ遺跡の地下貯水池は階段で貯水池の下まで降りていくため、手すりがあり照明があるものの、高齢の方には階段昇降時に注意が必要である。
スルーバス、スルーガイドの手配となるため、他都市での知識も要求される。他ヨーロッパ諸国でも問題となるが、ドライバーが道を知らないということがないようにする必要がある。
関連・参考サイト http://www.raileurope.jp (レイルヨーロッパ・ジャパン)
http://www.diyarbakir.gov.tr (ディヤルバクル)
http://www.mardin.gov.tr (マルディン)
http://www.gaziantepturizm.gov.tr (ガーズィアンテップ)
問い合わせ先 トルコ共和国大使館・文化広報参事官室
コックス・アンド・キングス・ジャパン
G2 Travel Japan
クオニイ グループ トラベル エキスパート
ミキ・ツーリスト
トラベルコーポレーション・ジャパン
ツムラーレ コーポレーション
更新日 2014年10月31日