ニューデスティネーション

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グランクリュに格付けされているヴェルズネ村
© Atout France/CRT Champagne-Ardenne/Oxley

北東フランス(Nord-est France)

  • 分野:ニューディスティネーション
  • 国名:フランス
  • 期間:通年

企画概要

2015年は太陽王ルイ14世とドン・ペリニョンの没後300年に当たる。「シャンパーニュ」と呼ばれる盲目の酒庫係が完成させた発泡性ワインはヴェルサイユの宮廷で磨かれ、フランスワインの華となった。そこで今回提案するのが、パリを基点とし、フランス北部にある二人のゆかりの地を巡る旅の企画である。

企画内容詳細

ヴェルサイユの宮廷で磨かれ、フランスワインの華となった発泡性のワイン「シャンパーニュ(シャンパン)」。このシャンパーニュを完成させた盲目の酒庫係ドン・ペリニョンと、「太陽王」と呼ばれたルイ14世は偶然にも生没年が同じ(1638-1715)で、2015年はこの二人のちょうど没後300年に当たる。
そこで提案したいのが、フランス北部に点在する両名のゆかりの地を巡る旅の企画である。コースはパリを起点にスタートし、途中から東のドイツ国境へ伸長するもの、パリへ回帰するものの2コースへと分岐する。
 

シャンパーニュフランスワインの華、シャンパーニュ
© Atout France/Cédric Helsly

ルイ14世の誕生から栄華への足跡を辿る

パリの西20キロ、絶対王政の象徴である「ベルサイユ宮殿」は、一般的なツアーでも外せない名所中の名所。ルイ14世の統治時代を絶頂とし、数々の歴史の舞台となったこの宮殿では、王朝時代の華やかな宮廷生活が垣間見られる。宮殿の敷地内にある離宮「グラン・トリアノン」は、ルイ14世が家族と軽食を楽しむために建設された館である。

ルイ14世がこの世に生を受けたのは、パリから約20分、五角形の館と広大な英国式庭園で知られる歴代フランス国王の居城「サンジェルマン・アン・レイの城館」(現・国立考古学博物館)であった。
サンジェルマン・アン・レイは、作曲家クロード・ドビュッシーの生まれた町。その生家である17世紀建造の建物は、現在博物館(一部は観光局)となり、一般に公開されている。

このサンジェルマン・アン・レイの北東(パリから車で40分)には、「小ヴェルサイユ」と呼ばれた城コンデ公の所領シャンティイ城があり、ルーヴル美術館に次ぐ豊富な古典絵画コレクションやバラエティに富んだ美しい庭園が見られる他、世界屈指の美しさと謳われる大厩舎での乗馬ショーなどが体験できる。
さらにその北にあるのが、ルイ16世に嫁ぐためフランスへやって来たオーストリア皇妃マリーアントワネットがルイ16世と初めて対面したコンピエーニュの森と王城。ジャンヌ・ダルクゆかりの場所としても知られている森である。

パリ北西にはバラの村として人気上昇の「ジェルブロワ」や、世界遺産に登録されたゴシック様式の大聖堂がある「アミアン」、2つの世界遺産に登録されているフランドル文化圏の「アラス」、ルイ14世に敬意を表し建設されたというポルト・ドゥ・パリと鐘楼(市庁舎)がある「リール」、「ルーヴル・ランス別館」、画家アンリ・マティスの故郷「ル・カトー・カンブレジ」などの見どころが多数点在。これらを上手に組み合わせることで、パリ近郊の重要な観光ポイントを抑えることができる。

ノートルダム大聖堂歴代フランス王の戴冠式が行われたランスの大聖堂
© Atout France/Michel Angot

戴冠式とシャンパンの都ランス

「シャンパーニュの都」と呼ばれるランスは、歴代フランス国王の聖別戴冠式の舞台となった町でもある。
その歴史はローマの属州ベルギーの首都であったガリア=ローマ時代にまで遡り、498年にこの地でフランク王国を統一したクロヴィスが洗礼を受けてからシャルル10世まで、25人の歴代フランス国王の戴冠式がここで行われてきた。
4つの世界遺産を有するこの町はまた、1945年5月7日にヨーロッパでの第二次世界大戦を終結させたドイツ降伏条約が調印された場所であることでも知られている。

このランスでは通年、大聖堂のファサードに映し出されるプロジェクションマッピング「ノートルダム大聖堂の光のスペクタクル」(観光シーズンの夜間)、戴冠式の大パレードが行われる「ジャンヌ・ダルク祭」(6月第1週末)、多くのクラシックやジャズの無料コンサートも行われる「ランス音楽祭」(6月中旬〜7月中旬)、フランス第三の規模を誇るクリスマスマーケットがオープンする「ランス・クリスマス祭り」(11月末〜1月末)など、様々なイベントが行われていることから、出発日を限定すればアクセントを加えたツアーも企画できる。

また、一帯にブドウ畑が広がるランスはシャンパンの本場。フランスで活躍した日本人画家、藤田嗣治が手がけたチャペルのフレスコ画にも、そのモチーフとしてブドウの収穫が描かれている。ランスにはシャンパンを製造するメゾンが9社あり、見学を受け付けている。見学の際には、地下貯蔵庫は涼しいため上着を着用、もしくは持参すると良いだろう。

エペルネ―にあるモエ・エ・シャンドン社の前には、「シャンパンの父」と呼ばれる盲目の酒庫係ドン・ペリニョン神父の銅像が立っている。ドン・ペリニョンが修道生活を送り、シャンパンが生み出されたオーヴィレール修道院も、このエペルネ―から程近い。ランス周辺ではシャンパンを低価格で購入することもできることから、高級なイメージが強いシャンパンがより身近に感じられると同時に、旅でのお得感もグッと増した印象となることだろう。

「アルザス方面伸長」と「パリ回帰」への分岐で企画をアレンジ

トロワ中世にシャンパーニュの大市が開かれたトロワ
© Atout France / CRT Champagne-Ardenne / Oxley

サンジェルマン・アン・レイやランスなどのパリ近郊を巡った後は、シーズンやテーマ、設定する期間に応じて2つのルートに分岐させることができる。

まず一つ目、ドイツ国境側へ進む「アルザス方面伸長コース」では、アルザスの小さな町や村を訪れる。
中でも着目したいのが、ステンドグラスが祝福する光の首府「メッス」。町のほぼ中心に位置するハチミツ色のジョーモン石で造られたサン・テティエンヌ大聖堂では、巨匠らによって13世紀から20世紀にかけて形作られてきたステンドグラスがあり、特にシャガールが手がけた部分は必見である。
また、13〜14世紀当時の姿を現在に止めるサン・ルイ広場は、かつて両替広場とも呼ばれ、メッスで最も賑わう界隈であった。現在も毎年12月になるとこの場所で、クリスマスマーケット(マルシェ・ド・ノエル)が開催されている。

その他にもアール・ヌーヴォーの華「ナンシー」や、ヴェルサイユ宮殿の大広間を華やかに彩ったクリスタルガラスの名産地「バカラ村」、アルザスワイン街道の都「コルマール」、シュヴァイツァー博士の故郷「カイゼルスベルク」、世界遺産「ストラスブール」などを巡ることができる。
ストラスブールは「モミの木のクリスマスツリー」発祥の地で、アドヴェントの季節になると町の中心部で、フランス最大級のクリスマスマーケットを開催。また、「プチ・ヴェニス」と呼ばれるコルマールのロマンティックなクリスマスマーケットも、若い女性を中心に人気が高い。アルザスのクリスマスマーケットを訪れたら、白ワインを用いたホットワイン「ヴァン・ショー・ブラン」も是非味わいたい。

もう一方は、世界遺産「プロヴァン」や「フォンテーヌブロー」「バルビゾン」、日本の近代画家も活躍した「モレ・シュル・ロワン」、バラの名園「ライ・レ・ローズ」などに立ち寄りながらパリまで戻る「パリ回帰コース」。こちらのルートでは、古くからヨーロッパの北と南を結ぶ交通の要所として栄え、中世には「シャンパーニュの大市」が開かれていた古都「トロワ」も加えたい。繊維産業をはじめ、ガラスや石工、木工産業が発展したトロワでは、保存状態の良いルネッサンス期(16世紀)の木組みの建物が見られる。
さらにヴェルサイユ宮殿の原点となった「ヴォー・ル・ヴィコント城」なども組み込めば、ベルギーやドイツとの連携も視野に入れたコース作りも設定可能である。

ポイント

ルイ14世ゆかりの地を辿ることで、パリ近郊の重要な観光箇所を巡ることができる。
フランス史に輝く王の誕生から栄華への足跡や、ヴェルサイユ宮殿とモデルのヴォー・ル・ヴィコント城の比較など、ベルギーやドイツとの連携も視野に入れることが可能。
企画可能な期間 通年
但し、一部については復活祭から諸聖人の祝日頃(3月下旬〜11月中旬)
アクセス
地図
クリックすると拡大されます(外部リンク)
出典:CRT Champagne-Ardenne

移動区間:所要時間(移動手段)
パリ=ランス間:約45分(TGV東線利用)
ホテル
サンジェルマン・アン・レイ
パヴィヨン・アンリ4世
Pavillon Henri IV
客室数:全42室
住所:19-21 Rue Thiers, 78100 Saint-Germain-en-Laye
Tel:(+33) 01 39 10 15 15 Fax:(+33) 01 39 73 93 73
E-mail:reservation@pavillonhenri4.fr
http://www.pavillonhenri4.fr

19世紀半ばに、一人のウェ−ルズ人によりオープンしたホテル。緑の多い町にあり、城の公園へと至る歩行者用の道、城の庭、ル・ノートルが造った広大な土壌も町の中心から近く、これまで多くの高名な貴族、作家、資本家、政治家といった人々を惹きつけて来た。客室は公園側、もしくはセーヌ川流域が見渡せる42室がある。いずれもゆったりとした間取りで、テレビ(フランス、国際放送)、ミニバー、ヘアードライヤー付のバスルーム、直通電話、目覚まし、Wi-Fi(有料)が完備され、機能的にも充実している。パリ中心部からは、鉄道で30分足らずでアクセス可能。素敵なブティック、国鉄の駅も近くにある。

シャンティイ
オ−ベルジュ・デュ・ジュド・ポーム
Auberge du Jeu de Paume
客室数:全92室
住所:4 Rue du Connétable, 60500 Chantilly
Tel:(+33) 03 44 65 50 00
http://www.aubergedujeudepaumechantilly.fr

有名なシャンティイ城から850メートル、パリ中心部へ直結するシャンティイ・グヴュー駅から1キロの場所にあるホテル。客室は全92室。18世紀風の内装でまとめられた部屋からは、庭園、パティオ、もしくは町の景色が望める。 敷地内に屋内温水スイミングプール、スパセンターが併設されている他、無料Wi-Fi、ウエルカムトレイ(紅茶/コーヒーメーカー付)、専用バスルーム(エルメス製バスアメニティ付)が完備されている。また、ホテルにあるグルメレストラン(La Table du Connetable)は、ミシュラン2ッ星を獲得。本格的なフランス料理が味わえる。シャンティイ競馬トレーニングセンターや、シャンティイ・ゴルフコースへも2キロ以内でアクセスできる。

フォンテンブロー
エーグル・ノワール・ホテル
Aigle Noir Hôtel
客室数:全55室
住所:27, place Napoléon Bonaparte, 77300 Fontainebleau
Tel:(+33) 01 60 74 60 00 Fax:(+33) 01 60 74 60 01
E-mail:reception@hotelaiglenoir.com
http://www.hotelaiglenoir.com/en/hotel-4-etoiles-fontainebleau.html

フォンテンブロー宮殿の庭園に面した、かつてナポレオンの住居だった建物。17世紀に個人の邸宅として建造され、洗練された贅沢な雰囲気で溢れている。皇帝ナポレオンが頻繁に滞在していたこともあり、全55室の全客室とスイートには、それぞれ異なる内装が施されている。また、全室にWi-Fi、フラットテレビ、DVD プレイヤー、金庫、アイロン/アイロン台、コーヒー、紅茶、ハーブティー、お菓子、ミネラルウオーターのセットが用意されている。
モデルコース 途中から東のドイツ国境へ伸長するもの、パリへ回帰するものの2コースとする。

ルイ14世統治期を絶頂とする絶対王政の象徴ヴェルサイユ宮殿と宮殿、離宮をじっくり
ルイ14世誕生の地サンジェルマン・アン・レイの城館
深くかかわったコンデ公の所領シャンティイ城と美術コレクション、馬の文化
ジャンヌ・ダルクにもゆかりのコンピエーニュの森と王城
バラの村として人気上昇のジェルブロワ
アミアンの世界遺産のゴシック大聖堂と水上庭園オルティヨナージュ
フランドル文化圏のアラス
ルーヴル・ランス別館
デザインと美術の大都市リール
画家アンリ・マティスの故郷ル・カトー・カンブレジと美術館
シャンパーニュの都ランス
ドン・ペリニョンの里エペルネ―〜オーヴィレール

(この後分岐)

アルザス方面伸長コース
ロレーヌ地方の緑の街、ステンドグラスが祝福する光の首府メッス
アール・ヌーヴォーの華ナンシー
豪華な輝きクリスタルの名産地バカラ
アルザスワイン街道の都コルマール
シュヴァイツァー博士の故郷カイゼルスベルク
世界遺産ストラスブール

パリ回帰コース
中世のシャンパーニュの大市が開かれたトロワ
中世都市の世界遺産プロヴァン
世界遺産フォンテーヌブローとバルビゾン
モレ・シュル・ロワン 日本の近代画家も活躍
ヴェルサイユ宮殿の原点ヴォー・ル・ヴィコント城
バラの名園ライ・レ・ローズ
関連・参考サイト http://www.raileurope.jp (レイルヨーロッパ・ジャパン)
http://www.versailles-tourisme.com (ヴェルサイユ観光局)
http://www.chateauversailles.fr (プチ・トリアノン離宮)
http://www.ot-saintgermainenlaye.fr (サンジェルマン・アン・レー観光局)
http://www.chantilly-tourisme.com (シャンティイ観光局)
http://www.compiegne-tourisme.fr (コンピエーニュ観光局)
http://www.beauvaistourisme.fr (ボーヴェ観光局)
http://www.gerberoy.info/tourisme (ジェルブロワ観光局)
http://www.amiens-tourisme.com (アミアン観光局)
http://www.arras.fr/tourisme/office-de-tourisme.html (アラス観光局)
http://www.louvrelens.fr (ルーヴル・ランス観光局)
http://www.lilletourism.com (リール観光局)
http://www.tourisme-cambrai.fr (カンブレイ観光局)
http://museematisse.lenord.fr (マティス美術館)
http://www.reims-tourisme.com (ランス観光局)
http://www.ot-epernay.fr (エペルネ―観光局)
http://jp.moet.com (モエ・エ・シャンドン)

アルザス方面伸長コース
http://www.tourisme-metz.com/jp (メッス観光局)
http://www.nancy-tourisme.fr (ナンシー観光局)
http://www.ot-baccarat.fr (バカラ観光局)
http://www.ot-colmar.fr (コルマール観光局)
http://www.otstrasbourg.fr (ストラスブール観光局)

パリ回帰コース
http://www.tourisme-troyes.com (トロワ観光局)
http://www.provins.net (プロヴァン観光局)
http://www.fontainebleau-tourisme.com (フォンテーヌブロー観光局)
http://www.barbizon-tourisme.fr (バルビゾン観光局)
http://www.msl-tourisme.fr (モレ・シュル・ロワン観光局)
http://www.vaux-le-vicomte.com (ヴォー・ル・ヴィコント城)
http://http://www.roseraieduvaldemarne.fr (ライ・レ・ローズ)
現地コンタクト 上記ウェブサイトを参照
問い合わせ先 フランス観光開発機構
コックス・アンド・キングス・ジャパン
G2 Travel Japan
クオニイ グループ トラベル エキスパート
ミキ・ツーリスト
トラベルコーポレーション・ジャパン
ツムラーレ コーポレーション
更新日 2014年11月14日