オフ・シーズン企画

ランバート・ファン・メールテン博物館
フェルメール作『デルフトの眺望』
© Delft Image Bank

フェルメールゆかりの地を訪ねて

  • 分野:美術
  • 国名:オランダ、英国
  • 期間:10月〜3月

企画概要

日本でも人気が高い画家フェルメールを訪ねて故郷デルフト、作品が見られるアムステルダム国立美術館、ハーグ市立美術館を巡る。
フェルメール作品を所蔵する他の国と組み合わせも可能。

企画内容詳細

デルフトの夜景
フェルメールが眠るデルフトの旧教会
© Delft Image Bank

フェルメール・レイル&アートの旅

レンブラントと並び17世紀のオランダ美術を代表する画家、ヨハネス・フェルメール。
“光の魔術師”と呼ばれるこの天才画家の作品に見られる大きな特徴は静謐な空間構成と、黄と青の絶妙な色使い。中でも、貴重な鉱石ラピスラズリを原料にした鮮やかな青色は「フェルメールブルー」とも呼ばれている。
そうしたフェルメール独特の空間構成や繊細な光の表現、そして「奥ゆかしさ」が感じられる作風に魅せられた日本のフェルメール・ファンは数知れない。

2008年に東京都美術館で行われた「フェルメール展」では、30数点しか現存していないと言われるフェルメール作品のうち、なんと7作品もの作品が日本に集められ、その来場者数も924,222人にも及んだ。また、フェルメールイヤーと呼ばれた2012年には、日本各地で3つのフェルメール展が開催され、いずれも大盛況のうちに閉幕した。とにもかくにも日本におけるフェルメール人気はとどまることを知らず、世界各地に点在する作品を「巡礼」するファンも多い。

西ヨーロッパには、フェルメールの祖国オランダを中心にフェルメール作品を所蔵する美術館が点在。その数は現存する作品のおよそ半数、計18作品に及ぶ。また、近年は欧州内の国際高速鉄道の発達により、そうした複数の国や都市にある美術館へも短時間で快適に移動できるようになっている。
そこで、今回オフシーズンの企画として提案をしたいのが、このフェルメールをフィーチャーした「レイル&アート」の旅だ。

フェルメールセンター
フェルメール・センター
© Fred Prak freelance fotograaf Utrecht

フェルメールの故郷を訪ねて

フェルメール巡礼をスタートさせるなら、まずはフェルメールが人生のほとんどを過ごした故郷デルフトへ。「デルフト焼き」で知られるこの町は、デン・ハーグの南に隣接するオランダの古都。かつてはアムステルダムに肩を並べるほど栄えていたが、現在は運河が流れる静かな佇まいが印象的だ。
町にはフェルメールが眠る旧教会、結婚した新教会、フェルメールが結婚後住んだ妻の家跡、フェルメールの住居兼宿屋「メーヘレン」、フェルメールの生家兼宿屋「フライング・フォックス」などが点在。フェルメールが暮らした17世紀の面影を今に伝えている。
また、「フェルメールセンター」では、フェルメールの生涯や作品への取り組みや、フェルメールの全作品のレプリカを見ることができる。

ロッテルダムとデン・ハーグの間にあるデルフトは、「寄り道」観光デスティネーションとなりがちだが、フェルメールの世界をじっくりと堪能するのであれば、やはりこのデルフト滞在は外せない。フェルメール・コンビチケットを活用して、フェルメールの聖地をゆっくり旅してみたい。

オランダ国内でフェルメール作品が収蔵されているのは、デン・ハーグにあるマウリッツハウス美術館とアムステルダム国立美術館の2ヶ所。マウリッツハウス美術館は『真珠の耳飾りの少女』『デルフトの眺望』『ディアナとニンフたち』の3点を収蔵しているが、『真珠の耳飾りの少女』2013年いっぱいアメリカに、その後はイタリアに貸し出される予定となっている。残りの2点は現在、2014年半ばまでハーグ市立美術館にて展示されている。また、アムステルダム国立美術館では『牛乳を注ぐ女』『小路』『恋文』『手紙を読む青衣の女』の4つのフェルメール作品が鑑賞できる。同美術館は今年4月、約10年ぶりに本館がグランドオープンし話題となっている。

ケンウッドハウス
『ギターを弾く女』を所蔵するケンウッドハウス
© VisitBritain / Britain on View

フェルメール巡礼の道

世界に30数点しか残されていないフェルメールの作品だが、オランダに次ぐ収蔵数を誇るのが英国。
英国にはロンドンのナショナルギャラリーをはじめ、バッキンガム宮殿やロンドン郊外のケンウッドハウス、エディンバラの国立スコットランド美術館で計5枚のフェルメール作品を鑑賞することができる(バッキンガム宮殿は夏の一般公開期間のみ可)。
中でもケンウッドハウスにある『ギターを弾く女』は、海外に貸し出されることが少ないため、日本で近年よく開催されているフェルメール展でもお目にかかることはできない。

また、2014年までには現在ロンドンとパリやブリュッセルを結んでいるユールスターが路線を拡大。新型車輌も投入され、アムステルダムまでの直通運転も予定さている。 そこで提案したいのが、新生ユーロスターで結ぶ「フェルメール巡礼」の旅。パリのルーブル美術館にも2点のフェルメール作品が所蔵されているので、1泊パリに寄り道をしてみるのも良いだろう。

ポイント

春夏は混み合う美術館も比較的空いている秋冬ならゆったり楽しめる
フェルメールの故郷デルフトで、フェルメールの世界を堪能
新型車輌が投入される人気の高速国際鉄道、ユーロスターの旅(2014年以降予定)
ロンドンで日本未公開のフェルメール作品を鑑賞
企画可能な期間 通年可能だが、美術館の空く秋冬が理想的
ロケーション アムステルダム、デン・ハーグ、デルフト、パリ、ロンドン
アクセス

提供:EUROSTAR
地図をクリックすると拡大されます

ユーロスターは、ヨーロッパを代表する国際高速列車。ロンドンとパリやブリュッセルなどの主要都市を最高時速300キロで結ぶ高速鉄道だが、2014年までには運行ルートが延長(予定)。新型車輌が投入され、ロンドン=アムステルダム間の直通運転も予定されている。同区間の所要時間は、約4時間となる見通しだ。
タリス路線図
提供:RAIL EUROPE JAPAN
地図をクリックすると拡大されます

一方、ワインレッドのボディが印象的なタリスは、アムステルダムからブリュッセルやケルン、パリを最高時速300キロで結ぶ人気の高速国際列車。2012年末からは路線が拡大され、ドイツ西部のデュッセルドルフ空港にも乗り入れている。

移動区間:所要時間(距離)
アムステルダム=デルフト:車で約1時間
アムステルダム=デン・ハーグ:車で約1時間
アムステルダム=パリ:タリスで約3時間18分
パリ=ロンドン:ユーロスターで約2時間半
アムステルダム=ロンドン:ユーロスターで約4時間 ※2014年以降(予定)
主な見どころ アムステルダム国立美術館
Rijksmuseum Amsterdam
開館時間:毎日 9:00〜18:00
休館日:要確認
住所:Museumstraat 1, 1071 CJ Amsterdam
Tel:(+31) 20 6621 440
E-mail:info@rijksmuseum.nl
https://www.rijksmuseum.nl
アムステルダム中央駅からトラム2番もしくは5番を利用し、Hobbemastraatで下車。スキポール空港から197番バス、Hobbemastraatで下車。

ハーグ市立美術館
Gemeentemuseum Den Haag
開館時間:火〜日 11:00〜17:00
休館日:月曜
住所:Stadhouderslaan 41, 2517 HV Den Haag
Tel:(+31) 70 338 1111
E-mail:info@gemeentemuseum.nl
http://www.gemeentemuseum.nl
中央駅もしくはHS駅からトラムで約20分。

フェルメールセンター
Het Vermeer Centrum Delft
開館時間:10:00〜17:00
休館日:1/1、12/25
住所:Voldersgracht 21, 2611 EV Delft
Tel:(+31) 15 213 8588
E-mail:info@vermeerdelft.nl
http://www.vermeerdelft.nl
デルフト駅から徒歩で約10分。

ルーブル美術館
Musee du Louvre
開館時間:9:00〜18:00
休館日:火曜、1/1、5/1、12/25
住所:Musee du Louvre, 75058 Paris
Tel:(+33) 1 40 20 53 17
http://www.louvre.fr
地下鉄1番線または7番線に乗り、パレ・ロワイヤル/ミュゼ・デュ・ルーヴル駅で下車。

ロンドン・ナショナル・ギャラリー
The National Gallery
開館時間:10:00〜18:00(金曜のみ 〜21:00)
休館日:1/1、12/24〜26
住所:Trafalgar Square, London WC2N 5DN
Tel:(+44) 20 7747 2885
E-mail:information@ng-london.org.uk
http://www.nationalgallery.org.uk
地下鉄チャリングクロス駅から徒歩3分。

ケンウッドハウス
Kenwood House
開館時間:10:00〜17:00
休館日:1/1、12/24〜26
住所:Hampstead NW3 7JR
Tel:(+44) 20 8348 1286
E-mail:customers@english-heritage.org.uk
http://www.english-heritage.org.uk/daysout/properties/kenwood-house
グループでの見学時間の目安は1〜2時間。
お勧めホテル ホテル・ヨハネス・フェルメール
Hotel Johannes Vermeer
客室数:全30室
住所:Molslaan 18-22, 2611 RM Delft
Tel:(+31) 15 212 64 66 Fax:(+31) 15 213 48 35
E-mail:info@hotelvermeer.nl
http://www.hotelvermeer.nl
デルフトの中心部にある3ッ星ホテル。デルフトをそのまま表現した素朴でファンシーな客室は若い女性好み。

ホテル・デ・エマウスポールト
Hotel de Emauspoort
客室数:全24室 + 2ジプシー・キャラバン
住所:Vrouwenregt 9-11, 2611 KK Delft
Tel:(+31) 15 219 02 19 Fax:(+31) 15 214 82 51
E-mail:emauspoort@emauspoort.nl
http://www.emauspoort.nl
デルフトの旧市街、新教会の裏側にあるホテル。白と黒のタイルの床、ライオンの飾りのついたイス、イーゼル、そして「真珠の耳飾りの少女」の絵のレプリカなど、まさにフェルメールの絵の中のよう。17世紀の絵画の世界に浸れるようなフェルメールの部屋がある。但し、この部屋の空き状況は要確認。
フェルメール作品を
収蔵する主な美術館
欧州内のフェルメール作品を収蔵する主な美術館は以下の通り。


オランダ

「牛乳を注ぐ女」
「小路」
「恋文」
「手紙を読む青衣の女」
「真珠の耳飾りの少女」
「ディアナとニンフたち」
「デルフトの眺望」
アムステルダム国立美術館
アムステルダム国立美術館
アムステルダム国立美術館
アムステルダム国立美術館
マウリッツハウス美術館 *
マウリッツハウス美術館 *
マウリッツハウス美術館 *

* マウリッツハウス美術館のコレクションは、2014年半ばまでハーグ市立美術館にて展示。また、「真珠の耳飾りの少女」は2013年いっぱいアメリカに貸出、その後はイタリアへ貸し出される予定となっている。


フランス

「レースを編む女」
「天文学者」
ルーブル美術館
ルーブル美術館

英国

「ヴァージナルの前に立つ女」
「ヴァージナルの前に座る女」
「音楽の稽古」
「ギターを弾く女」
「マリアとマルタの家のキリスト」
ロンドン・ナショナル・ギャラリー
ロンドン・ナショナル・ギャラリー
バッキンガム宮殿 *
ケンウッドハウス
国立スコットランド美術館

* バッキンガム宮殿は夏季のみ一般公開。公開期間はロイヤル・コレクション・トラストのウェブサイトで発表される。


アイルランド

「手紙を書く婦人と召使」 アイルランド国立美術館

ドイツ

「ブドウ酒のグラス」
「真珠の首飾りの女」
「地理学者」
「取り持ち女」
ベルリン国立美術館
ベルリン国立美術館
シュテーデル美術研究所
アルテマイスター絵画館

オーストリア

「絵画芸術のアレゴリー」 ウィーン美術史美術館

モデルコース
オランダ・フランス・英国 「フェルメール巡礼」の旅(7泊9日)


1日目 午後:アムステルダム・スキポール国際空港到着
空港から専用車でデルフトへ移動(約1時間)
ホテルにチェックイン

(デルフト泊)

2日目 午前:フェルメール・コンビチケットを利用して、フェルメールセンター、プリンセンホフ博物館、旧教会、新教会を見学
午後:自由行動(OP:ロイヤル・デルフト・エクスペリエンスでデルフト焼の絵付け体験)

(デルフト泊)

3日目 午前:デン・ハーグへ移動(約20分所要)
ハーグ市立美術館でフェルメールの『デルフトの眺望』『ディアナとニンフたち』を鑑賞(デルフトからの移動の途中に世界遺産、キンデルダイクの風車群に立ち寄り見学も可能)
午後:自由行動(OP:国際司法裁判所などを見学後、オランダ最小の街「マドゥローダム」へ)

(デルフト、もしくはデン・ハーグ泊)

4日目 :デルフト、もしくはデン・ハーグからアムステルダムへ移動(約1時間所要)
到着後、日本語オーディオガイド付ホップオンホップオフと運河クルーズを活用して、アムステルダム市内を自由に観光
途中、アムステルダム国立美術館に立ち寄りフェルメールの『牛乳を注ぐ女』『小路』『恋文』『手紙を読む青衣の女』の4点を鑑賞

(アムステルダム泊)

5日目 :タリスでパリへ移動(直通で約3時間半所要)
午後:ルーブル美術館に収蔵されている『レースを編む女』『天文学者』を鑑賞

(パリ泊)

*****
ブリュッセルでユーロスターに乗り換え、直接ロンドンへの移動も可能。また、2014年までにはユーロスターが、アムステルダム=ロンドン間の直通運行(約4時間所要)を開始する予定
6日目 :ユーロスターでロンドンへ移動(約2時間半所要)
午後:到着後、ナショナルギャラリーにある『ヴァージナルの前に立つ女』『ヴァージナルの前に座る女』2点を鑑賞

(ロンドン泊)

7日目 午前:ケンウッドハウスで『ギターを弾く女』を鑑賞
午後:自由行動

(ロンドン泊)

8日目 午後:空路、帰国の途へ
9日目 午前:成田着

上記ルート以外にもパリの後ドイツへと移動し、シュテーデル美術館(フランクフルト)所蔵の『地理学者』やアルテマイスター絵画館(ドレスデン)が所蔵する『手紙を読む女』『取り持ち女』、その他ベルリン国立美術館が収蔵する『真珠の首飾りの女』『ブドウ酒のグラス』などを鑑賞するコースも企画可能。パリからフランクフルトへはTGV東線、もしくは相互乗り入れをしているICE国際線を利用すれば、約3時間50分でアクセスできる。

注意事項 疑問作を含めても、わずか30数点しか現存しないフェルメールの作品は、企画展などで長期海外の美術館に貸し出されている場合もあるので、プランニングの際には確認が必要となる。
関連・参考サイト http://www.raileurope-japan.com (レイルヨーロッパ・ジャパン)
http://www.iamsterdam.com (アムステルダム観光局)
http://jp.denhaag.nl/jp.htm (デン・ハーグ観光局)
http://www.delft.nl/delften/Tourists (デルフト観光局)
http://ja.parisinfo.com (パリ観光局)
http://www.visitlondon.com (ロンドン&パートナーズ)
http://www.webshopdelft.nl (フェルメール・コンビチケット)
現地コンタクト アムステルダム観光局
E-mail:info@iamsterdam.com
デン・ハーグ観光局
E-mail:vvv@denhaag.com
デルフト観光局
E-mail:info@tipdelft.nl
パリ観光局
http://pro.parisinfo.com/fr/contactez-nous
ロンドン観光局(ロンドン&パートナーズ)
E-mail:trade@londonandpartners.com
問い合わせ先 英国政府観光庁
オランダ政府観光局
コックス・アンド・キングス・ジャパン
G2 Travel Japan
クオニイ グループ トラベル エキスパート
ミキ・ツーリスト
トラベルコーポレーション・ジャパン
ツムラーレ コーポレーション
更新日 2013年4月26日