Team EUROPE 月別・国別ランキング

Team EUROPE 月別・国別ランキング

2013年7月12日

Team EUROPEでは、ヨーロッパの市場動向を探る「ヨーロッパ・月別・国別ランキング情報」を毎月お届けしています。

根強い人気のスペイン


このランキングは、総合旅行ポータルサイト「トラベルコちゃん」(運営:株式会社オープンドア)の協力を得て実施するもので、同サイトのヨーロッパ行きパッケージツアー(企画商品)にアクセスした数を月別・国別に集計してランキングを発表。
一般消費者がヨーロッパのどの国に興味を持っているか、先行指標としてご活用いただけるようになっています。
皆さまのマーケティング活動に役立てていただければ幸いです。

◆ ヨーロッパ・ベスト20 人気ランキング(2013年6月)

順位 国名 順位 国名
1 フランス 11 ギリシャ
2 イタリア 12 オランダ
3 スペイン 13 スイス
4 イギリス 14 スウェーデン
5 ドイツ 15 ベルギー
6 フィンランド 16 ロシア
7 トルコ 17 ポルトガル
8 オーストリア 18 マルタ
9 チェコ 19 デンマーク
10 クロアチア 20 ハンガリー
20位から17位へと大幅に
ジャンプアップしたポルトガル

6月の「トラベルコちゃん」アクセスランキングは上記のような結果となりました。間際、そして遅めの夏休みと、秋口あたりの検索結果が反映されてのランクかと思われます。ベスト10の国は、ほとんど動きは有りませんが、ドイツ、フィンランド、トルコで順位の入れ替えがありました。11位以下では、14位から20位まで順位が入れ替わり、ノルウェーがランク外に去り、ハンガリーがまたランクに戻ってきました。ポルトガルが順位を上げてきましたが、やはりスペインの根強い人気に引っ張られた感じでしょうか。次回からは、もう少し下期の色が強くなってきそうです。

[ランク外の国々]
ベスト20に今一歩の国々は、ノルウェー、ポーランド、アイスランド、エストニア、モナコといった国々です。

データの見方

ヨーロッパの定義:国連の基準による。ロシアは含まれるがアフリカ大陸(エジプト、モロッコ、ケニア、南アフリカなど)は入らない。従って、ほとんどのヨーロッパ・パッケージツアーに含まれる国々が網羅される。
ランキングのベースになっている数字は、一般消費者が同サイトを訪問し、ヨーロッパのパッケージツアーの検索を行った際の、都市アクセス数を国別に集計したもの。例えば4月の件数ということは、だいたい5月以降のツアーにアクセスした数字なので、先行きの指標とみることが出来ます。

トラベルコちゃん

総合旅行ポータルサイト「トラベルコちゃん」について

●運営:株式会社オープンドア(代表取締役社長:関根大介、資本金4億5千万円、従業員数:126名(2013年4月現在)経団連会員)
●月間総ページビュー:2,500万PV ●参加旅行会社総数:約200社 ●参加旅行会社一例:JTB、KNT、日本旅行、阪急交通社、エス・ティー・ワールド、旅工房、タビックスジャパン、ファイブ・スター・クラブなど多数●パッケージツアー全方面の登録ツアー本数:約26万本(月により変動) ●ヨーロッパ方面パッケージツアーの登録ツアー本数:約2万5千本(月により変動)
●詳しくは http://www.tour.ne.jp/

販売店に聞く、ヨーロッパ商品のトレンド!

6月に最も予約が入った企画商品は何? 気になる顧客の動向は?
最新マーケットの動向を、東京・横浜・名古屋・大阪・神戸の6店舗で伺いました。

JTB西日本 神戸三ノ宮支店 奥田明美支店長

Q6月の売れ筋商品は?

a 一番人気の高い方面は先月同様、イタリアです。商品はルックJTBの関西発「ベネチアに連泊する 想い出のイタリア8日間」がよく売れています。ミラノから入ってベネチアに2泊し、フィレンツェ1泊、ローマに2泊する日程でハネムーナー、シニア層ともに人気です。
 あとはフランスのモンサンミッシェルをからめたコースの予約も多く入ってきているほか、7〜8月の出発でスイス・アルプスを8〜9日間で周遊する商品の予約や問い合わせ、 やはり夏場に出発するロシアの商品に関する問い合わせも入って来ています。

Q最近見られる顧客の動きや傾向は?

a 6月の申し込みは7〜8月の出発分が多いのですが、かなり9月出発の予約も増えてきたように感じます。
 ベースとなる客層はハネムーナーとシニア層がメインですが、「単独参加の料金が安いコースはないか」など、一人旅を希望される女性のお客様からの問い合わせも何件かありました。年代的には20〜30代半ば頃でしょうか。少し長めに現地に滞在して、語学研修を考えているというケースもありました。
 単独参加とは限りませんが「1度行ったことがあるので、次は添乗員なしのコースにしたい」ということで、パリなど1都市に滞在する商品を希望するケースもいくつか見られました。フリータイム型ツアーと、航空券とホテルを手配する個人旅行を比較すると、どちらがいいかといった問い合わせも来ています。こちらを希望するのは、30〜40代の女性のお客様が多いですね。
 

Q商品企画や造成に対する提案や希望は?

a ちょっとレアなケースですが、80代の女性で、20年くらい前にご主人とよく海外旅行をされていたお客様がいます。その後、ご主人が亡くなられたんですが、今度は娘さんやお孫さんと、ご主人と訪れた場所をもう一度訪れたいというご要望があったんですね。一人旅やお友達と行くのは不安だけど、ご家族と一緒なら安心ということもあり、先日、皆さんで北欧を旅行されました。
 80代になってもまだまだ元気で旅行に行っておられる方は多くいらっしゃいます。数としては少ないかもしれませんが、以前行った場所に、10年、20年後にこのような形でリピートしたいというシニア層の要望もあるのではないでしょうか。そうしたニーズに応えられる商品もあるといいのではと思います。

JTB首都圏 トラベルゲート横浜本店 海外店 原島康子店長

Q6月の売れ筋商品は?

a予約ベースで見ると、やはり人気のトップはイタリアです。定番の「ボンジョルノイタリアAコース 8日間」などがよく動いています。
 また当社では、8月17日出発で、イギリスの夏の夜の祭典「ミリタリータトゥー」鑑賞をうたったJALのチャーター商品を販売しています。「コッツウォルズと湖水地方 イギリスハイライト9日間」や「マナーハウスに泊まる イギリスハイライト9日間」、「ロンドン3連泊とスコットランド周遊9日間」など高品質な旅を打ち出した5コースですが、ほぼ席は埋まっており、6月中に最後のかけこみ予約が入った感があります。
 さらに6月はロシアの受注も増えました。7〜9月の出発で、ビザの手配も合わせて承るケースが多かったですね。当店の6月の出発ベースでは、「中欧4カ国めぐり8日間」がトップでしたが、こうした動きも含め、ヨーロッパのリピーターの方が次のデスティネーションを探されている事を強く感じます。お客様から「下期には、目新しい商品は出ますか?」というお問い合わせもいただくほどです。

Q最近見られる顧客の動きや傾向は?

a 当社では120日前からの早期割引(2万円)を設けていますが、この割引の設定が起因しているのか、申し込み時期が早まっている傾向にあります。とはいえ、もちろん間際の予約もありますので、6月の予約に関しては、10月と夏の2つの出発の山がありました。
 また、夏に向けてヨーロッパの商品価格が上がることに加え、円安でもあるため、最高品質の商品は避け、中間の商品を選ばれるお客様が増えているように感じます。今下期は円安の影響で、ツアー価格が上がることが予想されますので、その影響は今後も出てくると考えています。
 

Q商品企画や造成に対する提案や希望は?

a既にひと通りの国に行かれたお客様のためにも、ヨーロッパの新たなデスティネーションの開発が必要だと常々感じさせられます。お客様に「どこに行きたいですか?」と聞くと「分からないので教えてほしい」とおっしゃる事が多いのですが、では、どの町を選び、ツアーとして提案するかとなると、非常に難しいところです。
 私個人は、リピーターのお客様が望んでいるのは、「王道すぎず、ニッチすぎない、中間の町」のように思います。ある程度の町の規模と知名度があり、誰かにゆかりがある、わかりやすいイメージがあるなど、何かのストーリーを感じられる町に惹かれるお客様が多いように思います。
 

近畿日本ツーリスト個人旅行販売 有楽町営業所海外サロン 坂本龍彦所長

Q6月の売れ筋商品は?

a 当社ホリデイ商品で集計すると、1位はフランス、2位はスペイン、3位はイタリアとなりました。ですが、他社商品も含めた集計では、1位はイタリア、2位がフランス、3位がドイツとなっています。これらの方面では、特定の商品に人気が集中しているわけではなく、様々な価格帯の商品が動いている印象ですね。
 当社はハネムーナーのお客様が多い事もあり、例えば、全体で3位となったドイツに関しては、ロマンチック街道を取り上げた定番商品が動いています。また、イタリアに関しても定番の周遊コースの人気が高く、なかでも、ホリデイの「充実の旅 イタリア周遊8日間」と、ジャルパックさんの「ブラーヴォ!イタリア8日間」のコースが好調ですね。実はこの2つの商品は、行程や観光の内容、料金の設定もよく似ています。
ただ、ジャルパックさんが「最後の晩餐」鑑賞の確約、当社が「青の洞窟」観光の組込みをしているなどいくつかの違いがあり、お客さまのお好みにより、選択が分かれている印象があります。

Q最近見られる顧客の動きや傾向は?

a 先月、6日間のツアーが動いているという話をしましたが、その後も6日間のツアーは受注が続いています。ヨーロッパ商品の受注は8日間以内のコースがほとんどですが、6日以内のコースは全体の15%を占めています。内訳としてはパリのフリープラン、添乗員付きのサンクトペテルブルグとヘルシンキ、ヘルシンキやアムステルダム、ブリュッセルなどの個人プラン型商品となっています。
 7〜9月の数字は、集客も売上もほぼ昨年並みで、伸びてはいないが落ちてもいないという状況です。個人的には、テレビ東京で平日昼間に放映されている旅番組「ヨーロッパ水風景」で、魅力的な町や場所がたくさん紹介されているので、もう少しお客様からの反応があるといいなと思っているのですが。

Q商品企画や造成に対する提案や希望は?

a 最近、お客様から、ハネムーナー向けの商品の中に、8日間でイタリアとフランスの両方を周れる商品が少ない、というご指摘を受けました。どちらかの国を8日間かけてじっくり周る商品がほとんどなので、「日にちをかけずに両方の国を見たい」と言うお客様の希望に添える商品がほとんどない。当社で扱う商品の中では、ホリデイの「ローマ&パリ8日間」が唯一、それに該当する商品でした。その後、同じ内容の希望が他のお客様からもあがっていましたので、8日間で人気の2ヵ国を訪ねる商品は、もっと設定されてもよいのでは? と思います。

名鉄観光サービス 名駅地下支店 青山隆久支店長

Q6月の売れ筋商品は?

a 方面別で見ると最も人気なのはイタリアで、2位はフランス、3位がスペインとなっています。最も売れた商品は、名古屋発のパノラマツアー「充実のイタリア8日間」ですね。出発日は8〜10月が大半を占めています。
 4番目に中欧が入って来ています。商品としては、チェコ、ハンガリー。オーストリアの3カ国周遊がメインですね。これらにスロベニアをプラスした4カ国周遊の商品も予約が入ってきています。
 あとは、クロアチアやバルト3国などについての問い合わせや予約も入ってきていますね。ユニークなところでは、クロアチア、スロベニア、ボスニア・ヘルツェゴビナの3カ国を周遊するツアーにも予約が入ってきています。

Q最近見られる顧客の動きや傾向は?

a 今月入った予約の中でも、8〜9月出発分で目立つのは、イタリア、スペインやフランスなど1カ国をじっくり巡る周遊ツアーに人気が集まっていることです。数カ国を周遊するというパターンは少ないですね。
 参加形態は2人というのが圧倒的に多く、9割くらいを占めています。ハネムーンを含む夫婦での参加も多いますが、お母さんと成人して働いている娘さんとの母娘旅行というのも目立ちますね。
 なお、先月に引き続き、ビジネスクラスを使った商品の売れ行きは好調に推移しています。先日、地元の自動車関連産業の方とお話をする機会があり、ボーナスがなかなかよかったと聞いたので、今後の商品の売れ行きにも期待したいところです。
 

Q商品企画や造成に対する提案や希望は?

a先月もお話ししましたが、自分の希望する行き先と出発日で催行が確約されている、あるいは催行の決定が早い場合、名古屋から成田発着商品への合流を希望するお客様が増えています。
 ただ、お客様も名古屋発着商品が催行を確定していれば当然そちらを希望しますし、私たちも地元発着の商品を積極的に売っていきたいと思っています。
 もともと、当店のお客様には添乗員付きの名古屋発着の商品に対する人気が高いのでそのニーズに応えられるよう、少しでも早めに催行を確定してもらえるとありがたいなと思います。

日本旅行新宿支店 安部井正支店長

Q6月の売れ筋商品は?

a 方面としては1位がイタリア、続いてフランスが人気ですね。先月に引き続き、ローマ、フィレンツェ、ベニス、ミラノを周遊する定番コースのベストエクセレント「イタリアの休日8日間」がよく売れました。
 中欧方面も、予約や問い合わせをよく受けています。売れているのは先月同様、チェコ、ハンガリー、オーストリアの3カ国を巡るベストエクセレントの「美しき中欧3都市めぐり8日間」。プラハ、ブダペスト、ウィーンとザルツカンマーグートを周遊するコースです。
 6月初旬に、チェコが大雨に見舞われたというニュースが報道されました。一時的なものだったため、その後はもう影響はありません。ちょうどその時期に出発を予定していたお客様もいましたが、キャンセルや他の方面への振り替えは行わず、出発日を9月にずらすといった形で対応できています。

Q最近見られる顧客の動きや傾向は?

a9月は3連休が2回あるので、両方あるいは片方をからめた日程の予約が多く入ってきています。その一方で6月は間際の予約も結構ありましたね。7月出発の予約も結構入りました。
 日本旅行の場合、ベストとベストエクセレントの2種類のツアーがありますが、先月に引き続き、今月も料金帯が高いベストエクセレントの方が売れています。
 また今月は添乗員付きのツアーだけでなく、ホテルと飛行機を組み合わせた個人旅行型の商品の予約が増えてきたと感じます。内容としてはイタリアの1ヶ国周遊が人気で、3都市周遊を列車でつなぐというパターンが多いです。こちらを希望する年代は20〜30代が中心です。中には10代のお子さんとご両親といった組み合わせも見られますね。

Q商品企画や造成に対する提案や希望は?

aこれは7月の話になりますが、つい先日、当社の下期商品が発表されました。昨年の発売もいつもより少し早い7月下旬だったのですが、今年は7月上旬と発表時期が繰り上がってきています。
 かなり先の時期の旅行を検討されるお客様もいらっしゃるので、早め早めに商品が発売されるというのは、成約にも結びつけやすく、販売の現場としてはありがたい傾向だと思っています。この傾向を今後も続けていただければと思います。

日本旅行TiS大阪支店 上田純子支店長

Q6月の売れ筋商品は?

a人気の方面は、1位イタリア、2位フランス、3位は特定できない状態でした。よく動いている商品は、イタリアですと「夢・ヨーロッパ」シリーズの「イタリア旅情」、「ベストBUY」シリーズの「とっておきのイタリア」など。フランスだと「夢ヨーロッパ」の「モンサンミッシェルロワール古城とパリ」、「ベストBUY」の「充実のフランス」などですね。若い女性が増えてきているので、「ベストBUY」の比率が高くなっています。
 7月〜8月のヨーロッパは例年と比べて伸び悩んでいますが、間際として予約が入ってきているのが、スイス、中欧などです。逆に9〜10月はかなり予約が入ってきています。特に10月は全体的に好調で、現時点で全方面の合計で対前年の150〜160%の予約をいただいています。

Q最近見られる顧客の動きや傾向は?

a 最近の円安の影響で、この夏は低価格の商品にお客様が集中することも懸念されましたが、現状ではそういった動きは見られず、むしろ低価格帯の商品の方が動いていない状況です。
 当社のヨーロッパ商品は、高額商品から順に「夢・ヨーロッパ」、「ベストBUYヨーロッパ」、「感動の宝石箱」、「イチ押し!ヨーロッパ」の4カテゴリーがありますが、その中でも中間の価格帯の「ベストBUY」や「感動の宝石箱」がよく売れています。若い女性なら30万円台、熟年なら40万円台の商品を選び、その中から食事の内容やフリータイムの多さなどを吟味される方が多いです。また若いお客様やハネムーナーの方は、旅行方面よりも日程重視で旅を決める方が多いのですが、第一希望であるイタリアの日程が合わない場合でも、フランスやスペインに方面を変更して予約されるなど、「ヨーロッパに行きたい」というこだわりをもった方が増えているように感じます。
 安いヨーロッパ商品の中での選択となると、深夜便利用のリーズナブルなコースを選ぶ方が多いのも、今月の特徴ですね。
 

Q秋以降の傾向は?

a 先月、ヨーロッパ全体の動きが悪いとお話ししましたが、6月に入り、ヨーロッパ方面のお問い合わせが格段に増えてほっとしています。「値段にはこだわらない」、「行ったことのない国に行きたい」という熟年のヨーロッパ・リピーターの方が多く、9月に関してはクロアチア、10月以降はトルコ、ドイツ単独商品、オランダ、ベルギーなどの問い合わせが入っています。また他社さんの年末年始の旅行パンフレットのハケ具合も非常によく、「下期商品のパンフレットはいつ出るのか?」というお問い合わせも多く頂戴します。皆さん、下期のヨーロッパ商品のパンフレットを待ちに待っているようです。 こうしたお客様の関心の高さを受けて、当店では店頭に「ヨーロッパに行くなら今でしょ!」というキャッチフレーズをかけて、ヨーロッパ商品をアピールしています。夏場は商品も豊富ですし、世界遺産への関心も高まっていますので、お客様に訴えるにはいい時期だと思いますね。日程が合わなければ、方面を変えてご提案するなど、攻めのセールスを心がけています。