チームヨーロッパレポート

日本旅行のヨーロッパ下期商品、今年の傾向は?

2013年9月6日

日本旅行 東日本海外旅行商品部チーフマネージャー
阿部公宣 氏


今年のホールセラー下期商品が発売されました。ヨーロッパ商品にはどのような傾向が見られるのでしょうか? デスティネーション開発部会のメンバーでもある日本旅行の阿部公宣氏に、Team EUROPEに対する思いも合わせて語っていただきました。



日本旅行 阿部公宣 氏


発売時期を早め、「ゆとりと快適」を追求

 去年から今年にかけて、ヨーロッパなどロング方面を中心に下期商品の発売時期を早めています。今年は高品質ブランドの「大・好・き」シリーズを7月初旬、リーズナブルな「ベストBUY」シリーズを7月最終週から発売しました。
昨年も前年より発売時期が早くなったのですが、さらに今年は前倒しになっています。こうした動きは、早割り施策を強めていることや、受注時期が年々早まっていることに対応したものです。

 この下期の「大・好・き」シリーズのヨーロッパ方面のテーマは「ゆとりと快適」です。短時間で快適に移動できるよう、TGVやAVEなど高速列車の利用を増やしたほか、往復直行便を利用したコースを多く設定しています。また、2名催行コースを増やし、前年下期の5%増となっています。特にイタリアを中心とする主力商品では約7割を占めており、ゴールデンウイークを含む来年5月まで商品設定をしています。

 オーロラとクリスマスについては、非常に力を入れています。オーロラツアーを設定しているのはフィンランド、ノルウェー、スウェーデンの3カ国です。当たり年だった昨年に続き、今年もオーロラ観光の需要はあまり落ちないだろうと見ており、前年の設定本数を踏襲しました。フィンランドでガラスイグルーというホテルを昨年商品化したところ、ほぼ完売と非常に成果が出ましたので、今年も継続して投入しています。

「お手頃でちょっと贅沢」なコースを新設

 今年の下期は「ベストBUY」ヨーロッパシリーズの中に、「ベストBUYゴールド」というコースを6本新設しました。方面はイタリア、フランス、スペイン、ロマンティック街道などで定番のコース内容ですが、追加代金なしで横並びシートの確保、シートピッチの広いバスを利用、夕食時にスイーツやお酒のサービスがつくなど、ちょっと贅沢ができるプランです。

 イメージとしては、セブンイレブンのセブンプレミアムシリーズに付加価値を加えた「セブンゴールド」のような感じですね。料金は、ベストBUYの通常商品にプラス2万円くらいです。
 商品単価が全体的に下がってきていますが、こうした商品を設定することで、少し贅沢したいという顧客のニーズを取り込み、販売店の皆様にとっては、少しでも販売額を拡大していただければと考えています。


Team EUROPEに参加して

 ヨーロッパの商品は、イタリアならローマ、ミラノ、フィレンツェ、ベニスの4都市周遊など、売れ筋コースがどうしても決まってきてしまいます。しかし、今後のマーケットを考えると、より新しいデスティネーションを開拓し商品化していく必要があると思います。

 この部会に参加して、目を向けられていない魅力あるデスティネーションがまだまだあると改めて感じました。自分自身、とても勉強になっています。時間に余裕がないのでなかなか難しいのですが、現場の企画担当者をもっと参加させられればと思っています。

プロフィール

阿部公宣 氏 (日本旅行/東日本海外旅行商品部チーフマネージャー
1986年大学卒業後、日本旅行入社。法人営業、ロサンゼルス駐在を経て、2007年東日本海外旅行商品部に異動。2010年からヨーロッパのマネージャーを務め、今年から全方面の販売促進を統括するチーフマネージャーに就任。方面はヨーロッパをメインに担当。趣味はスポーツ観戦、食べ歩き。