Team EUROPE 月別・国別ランキング

Team EUROPE 月別・国別ランキング

2013年11月22日

Team EUROPEでは、ヨーロッパの市場動向を探る「ヨーロッパ・月別・国別ランキング情報」を毎月お届けしています。


このランキングは、総合旅行ポータルサイト「トラベルコちゃん」(運営:株式会社オープンドア)の協力を得て実施するもので、同サイトのヨーロッパ行きパッケージツアー(企画商品)にアクセスした数を月別・国別に集計してランキングを発表。
一般消費者がヨーロッパのどの国に興味を持っているか、先行指標としてご活用いただけるようになっています。
皆さまのマーケティング活動に役立てていただければ幸いです。

ヨーロッパ・ベスト20 人気ランキング(2013年10月)

順位 国名 順位 国名
1 フランス 11 ベルギー
2 イタリア 12 オランダ
3 スペイン 13 クロアチア
4 イギリス 14 スウェーデン
5 ドイツ 15 マルタ
6 フィンランド 16 ロシア
7 トルコ 17 デンマーク
8 オーストリア 18 スイス
9 チェコ 19 ノルウェー
10 ギリシャ 20 ポルトガル

バルセロナ


10月の「トラベルコちゃん」アクセスランキングは、上記のような結果となりました。今回もベスト10の顔ぶれはほぼ同じですが、クロアチアが10位から13位に後退し、ギリシャがベスト10入りです。なんとアテネよりサントリーニ島の方が人気です。また、前回11位に躍進したロシアはまた定位置の16位に後退しました。季節的なものもありますが、ハンガリーが圏外に出てしまいました。

代わりにスペインの強さに引っ張られた感もありますが、ポルトガルが圏外から20位に入ってきました。
やはり下期は都市型が強い国、またクリスマスやオーロラといった冬のインパクトがある国が上位に入ってきますね。

ローマ

[ランク外の国々]
ベスト20に今一歩の国々は、ポーランド、アイスランド、モナコ、ハンガリー、ルーマニアといった国々です。


さて今回は下期に人気の、イタリア・スペインの滞在地別人気度調査をしてみました。イタリアは予想できる範囲でしたが、スペインは、島などの意外に予想外のものも出てきました。

順位 イタリア滞在地トップ10 スペイン滞在地トップ10
1 ローマ バルセロナ
2 フィレンツェ グラナダ
3 ヴェネツィア マドリッド
4 ミラノ イビサ島
5 カプリ島 パルマ・デ・マヨルカ
6 アルベロベッロ セビーヤ
7 アマルフィ クエンカ
8 ナポリ サンティアゴ・デ・コンポステーラ
9 シエナ テネリフェ(カナリア諸島)
10 ピサ コスタデルソル

データの見方

ヨーロッパの定義:国連の基準による。ロシアは含まれるがアフリカ大陸(エジプト、モロッコ、ケニア、南アフリカなど)は入らない。従って、ほとんどのヨーロッパ・パッケージツアーに含まれる国々が網羅される。
ランキングのベースになっている数字は、一般消費者が同サイトを訪問し、ヨーロッパのパッケージツアーの検索を行った際の、都市アクセス数を国別に集計したもの。例えば4月の件数ということは、だいたい5月以降のツアーにアクセスした数字なので、先行きの指標とみることが出来ます。

トラベルコちゃん

総合旅行ポータルサイト「トラベルコちゃん」について

●運営:株式会社オープンドア(代表取締役社長:関根大介、資本金4億5千万円、従業員数:126名(2013年4月現在)経団連会員)
●月間総ページビュー:2,500万PV ●参加旅行会社総数:約200社 ●参加旅行会社一例:JTB、KNT、日本旅行、阪急交通社、エス・ティー・ワールド、旅工房、タビックスジャパン、ファイブ・スター・クラブなど多数●パッケージツアー全方面の登録ツアー本数:約26万本(月により変動) ●ヨーロッパ方面パッケージツアーの登録ツアー本数:約2万5千本(月により変動)
●詳しくは http://www.tour.ne.jp/

販売店に聞く、ヨーロッパ商品のトレンド!

10月に最も予約が入った企画商品は何? 気になる顧客の動向は? 最新マーケットの動向を、東京・横浜・大阪の5カ所で伺いました。

株式会社阪急交通社 西日本営業本部メディア営業二部 海外二課 一係長 根本 邦昭氏

Q10月の売れ筋商品は?

a方面としては、イタリアが最も人気でした。2番目に人気だったのはスペイン・ポルトガルです。
当社では2カ国を一緒にカウントしているため、こういう形になっていますが、実際に売れたのがスペインの商品が大半です。
 最も売れた商品は「イタリア決定版8日間」です。11〜3月までの設定で、昨年も人気だった下期のメインコースです。アリタリア航空を利用し、ミラノ、ヴェネツィアに各1泊、フィレンツェとローマに2連泊し、ヴェローナも回ります。
 2番目に売れたのが「燃油サーチャージ込み! ザ・スペイン8日間」です。タイトル通り燃油サーチャージ込みの商品で、価格は14万9800円からです。バルセロナとバレンシアに各1泊、グラナダとマドリッドに各2泊して6つの世界遺産を回ります。こちらは価格の安さが訴求したと思います。この2コースがダントツで売れました。

Q最近見られる顧客の動きや傾向は?

a今年は、ポルトガル1カ国周遊のコースが売れてきています。去年まではそれほど予約が入らず、スペインと組み合わせた2カ国周遊の方がよく売れていたので、新しい動きだと思います。
 売れている商品は「まる得 ポルトガル8日間」ですね。当社が今年25周年とあって、2名で25万円(燃油サーチャージ別)という料金を設定しました。リスボン3泊、ポルト2泊、ナザレ1泊というパターンです。価格がわかりやすいということもあって、反応がよいのかなと思っています。
 10月に入った予約は1〜2月の出発がほとんどです。この時期は暖かい南欧の人気が高いこともあり、ポルトガルが注目されているのではないかと思います。

Q今後力を入れていきたい商品は?

a当社の主要な参加客層は60代がメインで、学生が弱かったのですが、これからは力を入れていきたいと考えています。今年から学生限定コースの設定をはじめたところ、反応が結構いいですね。
人気があるのはイタリアの1カ国周遊か、イタリアにパリをプラスした2カ国周遊で、旅行日数は10日や11日というパターンもありますが、やはり8日間がメインですね。今年の10月は、去年の同時期よりも動きがいいと思います。
 ビジネスクラスを利用するコースも、昨年に比べて需要を伸ばしており、こちらも引き続き力を入れていきたいと思います。

JTBメディアリテーリング 海外旅行部 海外旅行第一課長 宮沢乃典氏

Q10月の売れ筋商品は?

a1番売れた商品は「充実のスペイン 9日間 」です。2番目に売れたのが「充実のポルトガル8日間」。この2コースがツートップでよく売れました。
商品特徴としては、いずれもオプショナルがない全観光付きの定番周遊コースで、燃油サーチャージ込みの料金設定となっており、参加客層の年代は60代が中心です。 
 スペインの商品はカタール航空を利用し、マドリッド、トレド、セビーヤ、グラナダ、バレンシア、バルセロナに各1泊ずつ滞在します。ポルトガルの商品はトルコ航空を利用し、ポルトとリスボンにそれぞれ連泊、コインブラに1泊して11の世界遺産を巡ります。
 この時期に入る予約は例年、暖かい場所が多く、南欧が人気なのですが、ポルトガルのツアーが上位に入って来るパターンは珍しく、当社では初めてです。16万9800円からという商品価格と内容のバランスが、これまでにスペインやスペイン・ポルトガル2カ国を訪れたお客様にとっては「今度はポルトガル単独で訪れてみようか」という動機づけにつながったのではないかと思います。

Q最近見られる顧客の動きや傾向は?

a10月に入る予約は例年、12〜1月の出発が多いです。最近の傾向としては、今まで売れていた商品が売れなくなっていると言えます。ただ安い商品というのは売れなくなってきました。一方で高い商品は売れてきています。
 今月売れたスペインとポルトガルの商品も価格の安さだけでなく、ツアー内容がしっかり備わっているという点で、コストパフォーマンスが評価されたと見ています。中身をそぎ落とせばもっと安くすることもできますが、そういった商品はお客様の反応が悪くなっていますね。それだけお客様が商品内容を十分吟味されるようになり、見る目が厳しくなってきたと思います。

Q今後売っていきたい商品は?

aビジネスクラスを使った高額商品は力を入れていきたいですね。今は、エールフランスのビジネスクラスを使ったスペイン・ポルトガル10日間のコースが好調です。
 また、テーマ性がある商品も売れ行きを伸ばしています。たとえば、冬場に美術館を巡る「ヨーロッパ美術館三昧の旅 8日間」。イギリス、フランス、ベルギー、オランダの4カ国でヨーロッパの代表的な9つの美術館を巡るという内容で、来年1〜3月に設定しています。
 こうした商品は客層が限られるため、今まで当社では売れませんでした。設定してみたものの、売れないので引っ込めて、という感じだったのですが、今年は反応がいいです。既に催行確定が5本出ています。
これは今までになかった傾向で、ちょっと風向きが変わって来たなと感じています。

JTB首都圏 トラベルゲート横浜本店 海外店 原島康子店長

Q10月の売れ筋商品は?

a10月の受注は、1位が「中欧4カ国めぐり8日間」、2位が「ボンジョルノイタリア(Cコース)」、3位は「麗しのイタリア9日間」となりました。受注ベスト10の中に特に目新しい方面はランクインしませんでしたが、5位にドイツのクリスマス市を訪ねる商品、6位にポルトガルの商品が入ってきているのが、この時期ならではの特徴です。
 今までは価格が高めの商品、ルックの赤いパンフレットの商品の受注が中心でしたが、10月に入ってからはお手頃価格の黄色いパンフレットの商品がよく動いています。
 学生をはじめ、冬のヨーロッパの価格を魅力と感じている方のお申込が多かったこともあり、10万円台後半〜20万円台の商品の受注が多かったですね。
自由行動中心の商品より、観光がある程度ついている王道コースの方がよく動いており、手頃な価格で内容が充実した商品を比較、吟味して選ばれている方が多いと感じます。

Q最近見られる顧客の動きや傾向は?

a熟年のお客様は既に次年度に向いており、冬のヨーロッパの動きが鈍いですね。
 「寒い時期に旅行をしたくない」、「どうせ行くならいい時期に」という意識もあるようで、説明会を開催しても「4月以降のヨーロッパ旅行を考えている」というお客様が多いですね。
次年度の商品は1月に出揃うので、それを見てから決めたいという方もいらっしゃいました。
 来店者の数も少し鈍いですし、年度内の受注状況はあまりよくないという一面はありますが、学生旅行に関しては早めに動いている印象があります。
最近の若い人は海外に行かないとよく言われますが、申し込まれているお客様をみると、女性6、男性4くらいで、男性の申し込みも多いですし、周遊コース、モノ商品など、学生旅行のニーズも分散化していると思います。さらに受注に結びつけられれば、と思います。

近畿日本ツーリスト個人旅行販売 有楽町営業所海外サロン 川上重人所長

Q10月の売れ筋商品は?

a他社商品も含めた10月の受注は、1位がイタリア、2位はフランスとスペイン、4位がドイツとなりました。
本来、この時期は12月のドイツのクリスマス市を扱う商品が伸びるはずなのですが、少し動きは鈍いですね。
また出発時期で見てみると、12月出発の受注が全体の6割を占めました。10月出発の超間際予約、11月の予約も少数ありましたが、学生向けの商品はまだ出ていなかったので、2〜3月出発の受注は少なかった印象です。
 またお客様の層を集計すると、女性同士が最も多く、ハネムーンを除く夫婦参加、女性の一人旅、ハネムーンという順になりました、女性の一人旅に関しては20〜60代と年齢も幅広く、それぞれに目的のある旅行を選ばれているのが特徴です。クラブツーリズムの1人参加用の商品を選ばれるケースが多かったですね。

Q最近見られる顧客の動きや傾向は?

a北欧のオーロラ商品については、問い合わせが多く、説明会を開催するとかなりの反応があります。
しかし、既にある程度の予約が入っていることと、人気の出発日が集中しているためエアの確保が難しいこともあって、売れ筋のランキングには入りませんでした。
またハネムーナーは、モノ商品に加え、2カ国を周遊する商品の動きも良かったですね。イタリアを軸にしてフランスやスペインを加えた商品がよく動きました。
 10月は年末年始出発の商品の仮押さえの取消時期にあたるので、予約が入っては消え、入っては消えという、激しい動きがありました。商品単価の高いヨーロッパが落ちて、近隣のアジアや台湾の商品が入ってくるのでは、販売額に差がでてしまいますので、年末年始に関しては、早期に決着をつけなければ厳しいと実感しています。お客様には、お申込み金を早めにいただけるようプッシュして、予約が早めに確定するように努めています。
 

日本旅行TiS大阪支店 上田純子支店長

Q10月の売れ筋商品は?

a10月の売れ筋は1位がベストBUYの「魅惑の南イタリア、麗しのモンサンミッシェルとパリ8日」、2位が「見どころ満載 フランス8日間」、3位が「びっくりだ値ヨーロッパ、イタリア8日間」、4位がイチ押しの「フランス周遊8日間」となりました。
10月に限ったことではありませんが、イタリア、モンサンミッシェルかパリなどはお客様が最初に行きたいところとして決めて来られ、予約につながることが多いです。また個人で旅行する方も多く、エア+ホテルのフリー型商品もよく動いています。自由な時間も多く好きに動けることと、パッケージ商品であるため、安心感もあるのかと思います。

 また11月からはヨーロッパの学生旅行商品が動く時期でもあります。店頭では年末にかけては学生旅行を一番販売強化していきます。10月はその学生旅行の相談や事前受付が始まる時期でもありますが、今年はパンフレットが並ぶまでは大きな動きは見られませんでした。パンフレットが店頭に並ぶと一気に問い合わせや相談が多くなり、昨年より問い合わせ数は増えています。
学生向けの商品は価格も下げており、7日間、8日間のコースで13万円前後からから20万円前後と安いです。お客様はシビアに商品を選び、各旅行会社を巡回した後、値頃感のある商品を選ばれているように感じますね。TiS大阪の店内には添乗員デスクを設けているので、ヨーロッパの商品選びに予約制で相談を行うなどのサービスも行っています。また問い合わせがあったお客様には後追いの電話や、ハガキで営業をかけるなどして販売に結び付ける努力をしています。

Q最近見られる顧客の動きや傾向は?

a気になるのは、10月に入っても海外商品自体の受注が減っていることです。昨年の受注件数や相談件数は昨年と比べると8割から9割。特に間際の11月から12月、2月がまだ伸び悩んでいます。とはいえハワイやオーストラリアは堅調に増えており、ハワイにおいては2月も非常に好調なのですが…。

 今年の年末年始のカレンダーが良いため、年末からのヨーロッパ行きが非常に多いです。昨年の今の時期は、年末年始のキャンセル待ちなどがかなりありましたが、今年は日程が集中するため「待っても無理」な状態です。お客様にもそのようにお伝えして、他の方面、あるいは国内の商品をお伝えしています。
また1月以降の海外旅行も受注も鈍い状態が続いているので、さらなる来年に向けた販売強化を図りたいと思います。