チームヨーロッパレポート

第6回オフ・シーズン対策部会を開催

2013年12月2日

オフ・シーズン対策部会の第6回部会が11月22日に開催され、前回の部会で提案されたテーマに沿って研究発表が行われました。



 会の冒頭、クラブツーリズムの手塚秀一部会長からは、「今までTeam EUROPEの部会で研究されたテーマのうち、クラブツーリズムでは5つの企画をツアーに採用しました。
うちドイツ、プラハ、ウイーンで音楽のゆかりの地を訪ねるツアー、パリと南仏の芸術紀行、ロフォーテン諸島の絶景を訪ねるツアーなどは、既に催行決定しています。
またグルメ素材として研究した、スペインのパエリアを取り入れたツアーも200人を超える集客がありました。
4〜6月の研究素材についても、観光ルートやツアー価格は違っても、各社で同じ素材を取り入れ、露出を高めることでブームを引き起こしていければと思います」と挨拶しました。
同様にエヌオーイーの堀貴詞副部会長からも、ヴェネツィアやクロアチアのカーニバルを取り上げたツアーの催行が決定しており、部会の研究活動が実際の集客に結びついている旨の報告がありました。

 今回の部会では、前回決定した研究テーマについて各ワーキンググループから研究結果が発表されました。主な内容は以下の通りです。

【スイス・花】

 対象期間:4、5、6月上旬

 「五月の雪」と例えられるナルシスの花。雪解け前のアルプスと花畑という春先ならではの風景が楽しめる。動く展望台と称される氷河特急の車窓からも眺められ、レマン湖クルーズ、世界遺産にも登録されている首都ベルン、湖畔の古都ルツェルンなどとの組み合わせも可能。ただしナルシスは場所によって見頃が異なるので、最新情報の確認が必要。


【ブルガリア・散策、祭り、クルージング】

 対象期間:4、7〜10月

 「バラ祭り」のシーズンに集客が集中するブルガリアだが、それ以外にも多くの観光素材がある。祭りとしては、7月末あたりにブルガリア地方都市の至る所で3日間開催される「ヨーグルト祭り」が有名。様々なヨーグルトを味わえるだけでなく、ヨーグルトを使った料理のコンテストや民族衣装を着ての踊りや歌などユニークな催しが行われる。また1〜3月にかけてはブルガリア版のなまはげ、「クケリ」の祭りもある。
悪魔のような怖いいでたちをした人々が住宅を巡り、悪霊を払うユニークな民俗行事だ。
ハイキング素材としては、バルカン半島のヴィトシャ山域を歩くコースが紹介された。2290mのチェルニー・ブラフ山を最高峰とするヴィトシャ山域には、2000mを超える山が10山ある。ソフィア市内から1時間でアクセスでき、世界遺産「ボヤナ教会」もあるので組み合わせも可能。ベストシーズンは6〜10月。植物を見ながらのハイキングが楽しめる。


【英国ウォーキング・ガーデン巡り】

 オフ・シーズン:4、5月

 4月に入場できるガーデンとしては、世界遺産の「ブレナム宮殿と庭園」、約400種類、3万本のバラで有名な「リージェンツパークローズガーデン」、ハリーポッターにも登場する修道院と美しい庭園がある「レイコック・アビー・ガーデン」などがある。
5月以降に入場可能なものは、コッツウォルズ近郊のハイグローブ邸にある「チャールズ皇太子の庭」が人気が高い。ただしデポジットが必要な上、予約は困難。また同じくコッツウォルズの「バーンスリー・ハウス」では、庭園を眺めながらのランチやアフタヌーンティーが楽しめる。各ガーデンとも開園時期とデポジットの有無は要確認。入場制限がある場所もあるので、予約確保状況を考慮しながら設定する必要あり。
 コッツウォルズ周辺のハイキングとしては、ブロードウェイのハイキングとブロードウェイタワーの絶景(2時間半、約8q)、バートン・オン・ザ・ウォーターからローワー・ウォーターへのハイキング(2.5時間、約1時間)などがある。


【フランス・サイクリング、ハイキング】

 対象期間:4、5月

 アルザス地方の中心都市、ストラスブール周辺では、「ワイン街道」沿いの美しい村、リクヴィルとリボーヴィレを含むヴォージュ山脈のサイクリングが楽しめる(約40q、約4時間)。また、「ロワール河岸に沿って、世界遺産の古城郡を巡るサイクリング」として紹介されたのは、ブロワ発のシャンボール城周回ルート(36.5q、2時間〜4時間程度)とトゥール発のヴィランドリー城周回ルート(35q、2〜4時間程度)。
ロワール川沿いには約800qのサイクリングロードが整備されており、レンタサイクルもある。
また、アヌシー湖の湖岸もサイクリングロードが整備されており、湖畔南の町ドゥサール、あるいはデュアンの町から遊覧船がでており、アヌシーへ帰ることができる。
 ハイキングとしては、ピレネー山脈、ガヴァルニーのハイキングがおすすめ。初心者向け、健脚向けにアレンジできるだけでなく、氷河が築いた巨大なカールを囲む3000m級の山々の圧巻の風景を眺められる。


【フランス・季節の花】

 対象期間:4、5月

 ノルマンディーのシードル街道はリンゴ畑やシードルの醸造所が多く、4月後半は街道沿いでリンゴの花が楽しめる。また5月に入るとパリから伸びる高速道路A13号沿いで菜の花畑が広がる。パリからルーアンやオンフルール、ドーヴィルへと続く道なので、移動時間も花の眺めが楽しめる。
またレザンドリー村のガイヤール城も菜の花の名所として有名。シヴェルニーにあるモネの庭園は4〜10月の花の季節のみオープン。モネが半生を過ごした場所で睡蓮をたたえた池と竹林、チューリップやバラなどの四季の花が見学できる。


【オーストリア・美しい村、美しい街】

 対象期間:4、5月

 ヨーロッパの美しい村を選定する非営利団体「アンタンテ・フローラル」では、過去に多くの村を選定しているが、オーストリアでは12の村がゴールドメダルを受賞しており、ヨーロッパ最多を誇る。
スキーリゾートのレッヒなどが有名だが、知名度の低い村も多いのでザルツブルクやウイーン、リンツなどと組み合わせて未開拓の村を訪れるのも一案。そのひとつの村、ゼルでは山の頂に国内最高地点に立つ教会があり、観光にも適している。また環境に配慮したビオホテルも注目の素材。食事や飲み物はすべて自然素材を使い、石鹸やシャンプー類、タオルやベッドリネンについても、自然素材の使用を目指している。