Team EUROPE 月別・国別ランキング

Team EUROPE 月別・国別ランキング

2014年9月24日

Team EUROPEでは、ヨーロッパの市場動向を探る「ヨーロッパ・月別・国別ランキング情報」を毎月お届けしています。


このランキングは、総合旅行ポータルサイト「トラベルコちゃん」(運営:株式会社オープンドア)の協力を得て実施するもので、同サイトのヨーロッパ行きパッケージツアー(企画商品)にアクセスした数を月別・国別に集計してランキングを発表。
一般消費者がヨーロッパのどの国に興味を持っているか、先行指標としてご活用いただけるようになっています。
皆さまのマーケティング活動に役立てていただければ幸いです。

ヨーロッパ・ベスト20 人気ランキング(2014年8月)

順位 国名 順位 国名
1 フランス 11 ギリシャ
2 イタリア 12 オランダ
3 スペイン 13 ベルギー
4 イギリス 14 マルタ
5 トルコ 15 ロシア
6 ドイツ 16 ポルトガル
7 フィンランド 17 スイス
8 オーストリア 18 デンマーク
9 クロアチア 19 ノルウェー
10 チェコ 20 ポーランド

8月の“トラベルコちゃん”アクセスランキングは、上記のような結果となりました。昨年同月のランキングと比較すると、ポルトガルとポーランドが20位圏内に入っています。
 

データの見方

ヨーロッパの定義:国連の基準による。ロシアは含まれるがアフリカ大陸(エジプト、モロッコ、ケニア、南アフリカなど)は入らない。従って、ほとんどのヨーロッパ・パッケージツアーに含まれる国々が網羅される。
ランキングのベースになっている数字は、一般消費者が同サイトを訪問し、ヨーロッパのパッケージツアーの検索を行った際の、都市アクセス数を国別に集計したもの。例えば4月の件数ということは、だいたい5月以降のツアーにアクセスした数字なので、先行きの指標とみることが出来ます。

トラベルコちゃん

総合旅行ポータルサイト「トラベルコちゃん」について

●運営:株式会社オープンドア(代表取締役社長:関根大介、資本金4億5千万円、従業員数:126名(2013年4月現在)経団連会員)
●月間総ページビュー:2,500万PV ●参加旅行会社総数:約200社 ●参加旅行会社一例:JTB、KNT、日本旅行、阪急交通社、エス・ティー・ワールド、旅工房、タビックスジャパン、ファイブ・スター・クラブなど多数●パッケージツアー全方面の登録ツアー本数:約26万本(月により変動) ●ヨーロッパ方面パッケージツアーの登録ツアー本数:約2万5千本(月により変動)
●詳しくは http://www.tour.ne.jp/

ホールセール系販売店とメディア系直販旅行会社に聞く、 ヨーロッパ商品のトレンド!

8月に最も予約が入った企画商品は何? 気になる顧客の動向は? 最新マーケットの動向を、東京・名古屋・大阪・兵庫の6カ所で伺いました。

JTB首都圏 トラベルゲート新宿本店 海外旅行店 三沢明子店長

Q8月の売れ筋商品・顧客セグメント別の動向は?

a今月はイタリアが強く、商品では「ボンジョルノイタリア」、「イタリア満喫8日間」の順。次いでスペインの「情熱のスペイン」が入りました。これから寒い季節になるなか、ヨーロッパでも暖かい方面が選ばれるようになったのかもしれません。

 客層別ではハネムーンが圧倒的に多く、受注の半数を占めました。店頭ではお盆明けから9月末の予定でハネムーンのキャンペーンも行なっており、取り込みを強化しています。

 出発月は10、11月の秋の商品が中心で、12月出発のクリスマスマーケットを訪れるドイツ商品も見られました。年末年始はもっと欲しいところです。日並びが良い一方で、1月5日の月曜日に仕事はじめになる企業が多いことから、1月3日の帰国が集中し、例年よりも予約が難しい面もあります。

Q下期商品の販売状況は?

a世界遺産を周るコースは人気が高いと思います。決して新しい商品ではないのですが、10の世界遺産を訪れるスペイン・ポルトガル10日間の商品が、8月に多く入りました。観光要素が多く、食事も全部ではありませんが多く盛り込まれており、旅行代金は28、29万円ほど。申込者は50〜60代の夫婦や母娘、女性同士が多く、内容的にお得感があることが受け入れられたのでしょう。

 全体的にも、値ごろ感のある商品の方が選ばれる傾向が強まったと思います。ハネムーナーでも価格重視型の黄パンフレットから選ぶ方も少なくありません。ただし、高額商品は相変わらず人気があります。今後はオーロラ商品の単独パンフレットなど季節性に富んだ旅行の露出も増えていきます。年末に向けて取り込みを強化していきたいところです。
 

JTB西日本 神戸三ノ宮支店 奥田明美支店長

Q8月の売れ筋商品・顧客セグメント別の動向は?

a8月は前年を上回り、好調な推移です。出発月では9、10月が中心ですが、方面は特に集中したわけではなく、全体的にばらけていたのが特徴的でした。イタリアとフランスが主流ですが、秋のクロアチア方面やビジネスクラスで行くコースも多く、ハネムーンでは観光付コースが多いものの、以前よりもルックJTBのフリープラン「素敵にヨーロッパ」が増えてきたのも目新しい動きです。

 参加形態も女性グループや母娘、ひとり旅、ハネムーンとさまざま。9、10月は祝日があって休みがとりやすいことに加え、下期商品が出そろったうえで上期商品と合わせて幅広い商品から内容や料金を比較して選べるようになったのも、商品や参加客層が多様だった理由かもしれません。

 また、来店形態では春の旅行を探しにパンフレットなど情報を収集する人と、間際の旅行の空席をすぐ知りたいために来店するという2つのパターンになりました。一度来店してネットでも情報を収集し、それから再訪という方が増えているように思います。

Q下期商品の販売状況は?

a前年がハネムーンとシニアを中心に調子が良かったこともあり、前年比で見れば今年は苦戦しています。商品構成自体には変化がありませんので、その原因を決めつけられません。

 ヨーロッパ商品の単価が上がっていますので、これまで比較的安価な商品でヨーロッパに行っていた人が、別の方面へシフトしたということがあるかもしれません。実際、ルックJTBは基幹商品の赤パンフレットが主流コースですが、今年は価格重視型の黄パンフレットや、ハネムーナーがフリープランを選択するなど、少し価格の安いコースを選ぶ人も増えています。
 

近畿日本ツーリスト個人旅行販売 有楽町営業所海外サロン 川上重人所長

Q8月の売れ筋商品・顧客セグメント別の動向は?

aイタリア、フランスが相変わらず強いですが、今月は英国がトップ5に入りました。ホリデイの「憧れのマナーハウスに泊まる英国周遊8日間」の申込みが多く、上期からこの傾向が継続しています。ここまで1つの商品に人気が集中するのは珍しいことです。

 また、3番目に多かったドイツではクリスマスマーケットの商品が入りましたが、例年に比べると少ない気がします。6カ所のマーケットを5日間で巡るコンパクトなツアーが売れ筋で、例年は早い時期に席が埋まってしまうのですが、今年はそこまでの動きはありませんでした。円安に加え、他社や他方面の商品の充実化や参加者の一巡ということも要因にあるように思います。

 参加者形態では夫婦、女性同士、母娘など主要客層に変化はありませんが、今月はひとり旅の動きが顕著でした。男女ほぼ同数で、件数では2ケタのシェアです。女性は1都市滞在の目的重視型が多く、男性はアルプスやドイツなど周遊ツアーが多いのが特徴的でした。

Q下期商品の販売状況は?

aヨーロッパに限らず海外旅行は全般的に苦戦しています。円安など様々な影響がありますが、店舗側からみると選択肢の増加とインターネットの影響が強いように思います。店頭でパンフレットを集めると同時にネットで情報収集し、気に入ったらそのままオンライン予約をするケースも増えています。

 また、ヨーロッパに関しては旅行者が一巡し、商品に求められるレベルが高くなっており、初めてのヨーロッパ向け商品が主力だった頃とはマーケットが変わっています。このなかで弊社ではマルタの独立パンフレット展開も行なうなど、主要方面以外にも力を入れて打ち出しています。店頭では新しい提案型の商品が求められるようになっているように思います。

名鉄観光サービス 名駅地下支店 加藤幸弘支店長

Q8月の売れ筋商品・顧客セグメント別の動向は?

a夏場の受注で比較的少なかったスペインやイタリアが多かったのが、特徴的な動きです。1カ国モノ商品ではなく、イタリア+パリのように他の国の都市も加わったコースが増えてきました。ヨーロッパやその国に行くのが初めてなど、お試し的な感覚で行く人が選んでいるように思います。そういう意味ではヨーロッパが初めてのお客様が多かった月だったといえると思います。

 出発月は10〜12月が中心で、ドイツのクリスマスマーケットやフィンランドのオーロラなど冬商品の申込みも増えてきました。年末年始も順調で、今年は9連休ですから8日間、10日間のコースが出やすく、販売開始前からも問い合わせいただくことが多くありました。

Q下期商品の販売状況は?

a名古屋に関しては今年、日系キャリアの中部/羽田線が運航されたことで、特殊な状況になっています。ヨーロッパは目の肥えたお客様が多く、ツアー内容を吟味されるのですが、羽田発の商品も選択肢に入るようになり、店舗側も提案できる商品が増えました。運航開始時期が日本航空は3月、全日空は10月で、ちょうど上・下期のタイミングにもあっており、店頭でもパンフレットやポップなどを配置して販売に力を入れています。

 また、10月以降もビジネスクラスやプレミアムエコノミーなど、ワンランク上の座席を希望する方が増えています。名古屋発のヨーロッパ商品は売りやすい状況になった上に利益率の高い商品が牽引し、健闘しているといえます。

日本旅行新宿支店 安部井正支店長

Q8月の売れ筋商品・顧客セグメント別の動向は?

a 方面ではイタリア、フランスが強いですが、9、10月出発のクロアチア・スロヴェニア方面が例年より目立った動きをしています。出発月では10、11月が中心ですが、12月や年末年始以降も入りはじめ、冬の商品の受注もあります。

 商品ではハネムーン向けの「感動の宝石箱」が健闘。「ベストBUYヨーロッパ」も底堅いですが、「大好きイタリア」や「大好きスペイン」など「ベストエクセレント」は不調です。ワンランク上の商品を選ばれていたシニア夫婦が減っているのが要因かと思います。ただし、さらに高額なビジネスクラスやプレミアムエコノミーを利用するツアーの人気は変わりありません。席数が決まっているため、一度予約に苦労した経験がある人は早々に次の旅行の予約を入れるほどです。7、8月の段階で春の予約をした方もいらっしゃいます。

 ビジネスクラスやプレミアムエコノミーではなくても、最近は「ペアシート」が取れなかったためにキャンセルをするというケースも増えてきました。長距離フライトでは移動中のこだわりも強くなっているように思います。

Q下期商品の販売状況は?

a堅調なのはハネムーンがらみの旅行。「ベストエクセレント」の不調は、上期よりも傾向が強くなっています。不振の理由の一つには、下期商品の価格にあると思います。1年前よりも値上がりましたが、お客様が「高くなった」と一目で気づかれるほどですので、その影響が強いように思います。10月出発までは上期商品でカバーできていますが、11月以降の受注が苦戦していることにも、その影響が表れていると思います。

 年末年始は日並びがよく、26〜28日出発はキャンセル待ち。休みをずらせる方にはその前後をお勧めしている状況です。
 

日本旅行TiS大阪支店 上田純子支店長

Q8月の売れ筋商品・顧客セグメント別の動向は?

a商品では「ベストBUYヨーロッパ」と「夢ヨーロッパ」に加え、「個人で旅するヨーロッパ」が昨年よりも出てきています。方面ではイタリアとフランスが相変わらず強く、1カ国周遊に加え、パリやモンサンミッシェルに行くコースも人気です。

 新しい動きでは、ベストBUYヨーロッパの「充実の中欧3ヶ国周遊」が夏休みの女性を中心に動いています。また、トルコの相談・受注も増えてきました。特に年末年始では「地球見聞録」の「トルコ満喫ハイライト8日間」も熟年夫婦や熟年女性を中心に、ちょっといいトルコを選びたいというニーズがあるようです。

 また、8月には年末年始の商品が増えました。発売後に満席になったコースもありますが、ここにきて席の空きが出始め、キャンセル待ちのお客様を中心にご案内できています。まだまだ取り込めるので、どんどん年末年始を販売していきたいところです。

Q下期商品の販売状況は?

a「感動の宝石箱」の下期料金が9月に改定となり、約1万円値下げとなったのですが、間際出発もでるなど飛びつきが良かったです。それを考えると、料金的な部分の影響が強いのかもしれません。

 ただし、ヨーロッパだけは伸びています。高単価のプレミアムエコノミーやビジネスクラスで行くコースが人気ですが、満席の場合はエコノミーに変えるのではなくその時期の旅行をやめてしまう傾向が強いのが、もったいないところです。一方、ハネムーンも堅調で、店頭でしっかり相談して決める傾向が強いです。いずれにしても、バーゲン的な商品よりも良い商品が売れており、旅行自体を目的にしたお客様が多いのが、今のヨーロッパの特徴だと思います。