Team EUROPE 月別・国別ランキング

Team EUROPE 月別・国別ランキング

2015年2月19日

Team EUROPEでは、ヨーロッパの市場動向を探る「ヨーロッパ・月別・国別ランキング情報」を毎月お届けしています。

イスタンブール


このランキングは、総合旅行ポータルサイト「トラベルコちゃん」(運営:株式会社オープンドア)の協力を得て実施するもので、同サイトのヨーロッパ行きパッケージツアー(企画商品)にアクセスした数を月別・国別に集計してランキングを発表。
一般消費者がヨーロッパのどの国に興味を持っているか、先行指標としてご活用いただけるようになっています。
皆さまのマーケティング活動に役立てていただければ幸いです。

ヨーロッパ・ベスト20 人気ランキング(2015年1月)

順位 国名 順位 国名
1 イタリア 11 ギリシャ
2 フランス 12 オランダ
3 スペイン 13 ロシア
4 イギリス 14 マルタ
5 トルコ 15 ベルギー
6 ドイツ 16 スイス
7 フィンランド 17 ポルトガル
8 オーストリア 18 スウェーデン
9 チェコ 19 デンマーク
10 クロアチア 20 ノルウェー

グエル公園

1月の“トラベルコちゃん”アクセスランキングは、上記のような結果となりました。20位未満のアクセス数の国としては、ポーランド、アイスランド、ハンガリー、モナコとなりました。
 

データの見方

ヨーロッパの定義:国連の基準による。ロシアは含まれるがアフリカ大陸(エジプト、モロッコ、ケニア、南アフリカなど)は入らない。従って、ほとんどのヨーロッパ・パッケージツアーに含まれる国々が網羅される。
ランキングのベースになっている数字は、一般消費者が同サイトを訪問し、ヨーロッパのパッケージツアーの検索を行った際の、都市アクセス数を国別に集計したもの。例えば4月の件数ということは、だいたい5月以降のツアーにアクセスした数字なので、先行きの指標とみることが出来ます。

トラベルコちゃん

総合旅行ポータルサイト「トラベルコちゃん」について

●運営:株式会社オープンドア(代表取締役社長:関根大介、資本金4億5千万円、従業員数:126名(2013年4月現在)経団連会員)
●月間総ページビュー:2,500万PV ●参加旅行会社総数:約200社 ●参加旅行会社一例:JTB、KNT、日本旅行、阪急交通社、エス・ティー・ワールド、旅工房、タビックスジャパン、ファイブ・スター・クラブなど多数●パッケージツアー全方面の登録ツアー本数:約26万本(月により変動) ●ヨーロッパ方面パッケージツアーの登録ツアー本数:約2万5千本(月により変動)
●詳しくは http://www.tour.ne.jp/

ホールセール系販売店とメディア系直販旅行会社に聞く、 ヨーロッパ商品のトレンド!

1月に最も予約が入った企画商品は何? 気になる顧客の動向は? 最新マーケットの動向を、東京・名古屋・大阪の4カ所で伺いました。

JTB首都圏 トラベルゲート新宿本店 真野剛店長

Q1月の売れ筋商品・顧客セグメント別の動向は?

a方面ではイタリア、フランス、スペイン、英国、ドイツ、中欧の順で、イタリアは定番の「ボンジョルノイタリア」、フランスはモンサンミッシェルの入ったコースが相変わらず人気です。1月の販売は4月、5月出発の受注が中心ですが、今年は9月のシルバーウィークの先行予約の動きがいいのが、昨年との違いだと思います。

 また、ルックJTBの今年の上期商品の新企画、「世界の絶景」も好評です。ベストセラー本「死ぬまでに一度は行きたい!!世界の絶景」とタイアップした商品で、その名の通り景色にこだわり、掲載写真の撮影位置なども紹介しています。
ヨーロッパに限らず、全方面が含まれたパンフレットですが、ヨーロッパでは空中に浮いたような船の写真が撮れるイタリアのランペドゥーザ島などのほか、ロマンチック街道やモンサンミッシェルの絶景ツアーも人気です。

Q最近の顧客の動き、商品の二極化について

a世界情勢の気になる動きはありますが、予約のキャンセルはあまり入っていません。ただ、学生旅行でご両親の不安を理由に、方面をシフトすることはあります。

 今、予約をしている方は旅行に行きたい気持ちがあるので、様子見をされているのではないかと思います。ですから先の予約の方が気になっています。現在のところ、海外旅行の動きが鈍くなっているわけではありませんが、今後の推移は楽観視できないと思います。

 商品の二極化については例えば1月の販売では、2月、3月出発など間際の問い合わせが若者中心に多く、廉価商品が多いです。一方、ゴールデンウィークやお盆、シルバーウィークなど早期予約に関しては、赤パンフレットなど比較的高額商品を選ぶ方が多いです。クラスターで特徴があるというよりも、申込時期の違いで二極化になっているように見えるのだと思います。

JTB西日本 神戸三ノ宮支店 奥田明美支店長

Q1月の売れ筋商品・顧客セグメント別の動向は?

a2月、3月出発も相変わらず、イタリアやフランス方面が人気です。1月に本格販売した4月以降の商品(2015年度上期商品)でも同様の傾向ですが、スペイン1カ国周遊がシニアやハネムーンなど客層を問わず、出てきています。定番コースの申込みが多いので、今までスペインに行ったことがなかったヨーロッパのリピーターが選んでいるのかもしれません。

 ルックJTB素敵にヨーロッパのエーゲ海リゾート8日間コースも人気です。人気のサントリーニ島に2泊、ミコノス島に1泊するのですが、旅行代金は35万円台からの設定で、ハネムーンのみならず、50代の現役シニアのご夫婦も多く申し込まれました。

 このほか、地中海でのフライ&クルーズも動いています。国内でクルーズの認知が高まったことに加え、弊社がクルーズを強化していることもあり、商品数とともに露出の機会も増えました。フライ&クルーズのリピーターのほか、日本発着クルーズを利用した方が海外旅行の捉え方で選ばれるケースもあるようです。熟年夫婦のみならず、40代女性同士など客層も多様で、ヨーロッパ方面の商品として期待したいと思っています。

Q最近の顧客の動き、商品の二極化について

a1月はやはり取消しがありました。客層や方面で特徴を括ることはできず、そのお客様が何を感じるかで決めていらっしゃるのだと思います。取消しがあった一方で、2月や3月出発の申込みもありましたし、先行予約をキャンセルされない方もいらっしゃいます。ただ、旅行の変更依頼は行く時期の限られている春休みの家族旅行などを除き、旅行先のシフトよりも旅行をやめる方が多かったです。また、ハネムーンはこの時期の申込みが多い4月、5月の出発が止まっていますが、7月やシルバーウィークなどは予約が入ってきています。

 商品の二極化については、やはり間際出発は廉価型が多いですし、先行予約はビジネスクラスやプレミアムエコノミーを選ばれるが多いです。ただし、ルックJTBの旗艦商品である赤パンフレットの申込みも多いので、一口に「二極化」に分けられているという感じではないと思います。

名鉄観光サービス名駅地下支店 石橋和英店長

Q1月の売れ筋商品・顧客セグメント別の動向は?

a1月はイタリア、ベルギー、フランス、スペイン方面の商品が多く申し込みがありました。イタリアやフランス、スペインなどは人気の周遊コースで、パリなど人気の都市での滞在型コースも出ています。ベルギーについてもオランダとの組み合わせではなく、ベルギーのみの周遊コースも出始めたのが特徴的です。

 4月以降の商品(2015年上期商品)ではスペイン、イタリア、フランスのほか、スイスなど人気の季節の商品も出始めています。今は4月〜6月の商品の問い合わせが多い時期ではありますが、今年は例年に比べるとヨーロッパの問い合わせが少ない状況です。海外旅行は前年を上回る方面もあり、順調なのですが、ヨーロッパに限ると低調です。特に客層別の変化は感じられませんが、例えば旅好きの熟年の女性同士の旅行で「次はどこに行こうか」という時に、ヨーロッパの選択肢が出にくくなっているのではと思います。

Q最近の顧客の動き、商品の二極化について

a今は学生旅行が主力で、今年も好調に推移しています。ただ、ヨーロッパ方面は取消しも出ました。保護者の不安を理由とするキャンセルも多いです。学生以外でも取消しは出ており、その場合は他の方面へシフトするケースは少ないです。ただ、旅行に行く方はどの客層でも申し込みをしていきますし、8月出発のハネムーンなど先の予約も入ってきています。

 商品の二極化については、ビジネスクラス利用の商品や高額ツアーを好まれる方も多いですが、やはり価格重視の方が大半を占めます。とはいえ、中身を求める傾向も強く、まずは価格で目を引いて、そこからじっくり内容を吟味して決めているようです。その結果として、観光や食事が少ない価格訴求型の商品を選ぶ方もいるのだと思います。

日本旅行TiS大阪支店 上田純子支店長

Q1月の売れ筋商品・顧客セグメント別の動向は?

a1月は本格販売となった4月以降(2015年上期商品)の先行予約が中心となりました。「夢ヨーロッパ」や「感動の宝石箱」などでのハネムーンが多く、方面はやはりイタリアです。最近の情勢不安を理由に、持ち帰って相談する方がほとんどです。

 2月、3月など直近の旅行でもイタリアが中心ですが、キャンセルも発生しています。特にこの時期の主力の学生旅行はご両親の意向に左右され、4人以上のグループの場合は2人や3人などにグループの人数が減るケースもあります。不安に思う方だけではなく、「今なら警備も厳重で安全じゃないか」と話された親御さんもいらっしゃるようです。

 先行予約は夏休みやシルバーウィークなどのビジネスクラス利用商品が入っています。ヨーロッパは行きたいという思いが強い方面ですので、先を見据えて予約をしつつ、様子見をしているように感じます。今、ヨーロッパ好きの女性同士のグループが選ぶのは北欧などが多いです。店舗としては売れる方面を打ち出していく必要がありますが、それでもヨーロッパの需要は根強いので、タイミングを見てすぐに対応できるよう、水面下でしっかり動く必要があると思っています。

Q最近の顧客の動き、商品の二極化について

a円安の影響もあり、海外旅行の動きは鈍く、その分が台湾などの近場に集中しています。ヨーロッパを希望されていた方が方面をシフトする場合はハネムーナーが多いのですが、オーストラリアやリゾートのデスティネーションなどを選んでおり、ハワイも伸びてきています。

 商品の二極化については、必ずしも安くなければ行かないというわけではないと思います。特に現在はヨーロッパで7、8万円の商品が発売され、それに申し込む方もいらっしゃいますが、それはその商品自体が値段で目を引くように設定しているからです。やはり内容を見て決めている方が多く、料金に合致する値打ちがあると判断されればその商品を選ぶと思います。