Team EUROPE ヨーロッパ商品のトレンド!

ホールセール系販売店とメディア系直販旅行会社に聞く、ヨーロッパ商品のトレンド!

2016年2月26日

2015年12月〜2016年1月に最も予約が入った企画商品は何? 気になる顧客の動向は? 最新のマーケット動向を、東京・大阪・神戸・名古屋の6カ所で伺いました。

JTB首都圏トラベルゲート有楽町 販売担当課長 笈川 英 氏

JTB首都圏トラベルゲート有楽町

Q2015年12月〜2016年1月の売れ筋商品は?

A12月からのフランスは弱含みで推移といった状況です。本来のパリは、冬でも楽しめるデスティネーション、美術館、博物館、オペラなど、いわゆる館内で楽しめる芸術鑑賞が人気でしたので残念です。わざわざこの時期に行かなくてもいいのでは……という声も多く聞かれます。行った方のお話では警備がしっかりしているので心配はないということですし、一部の航空会社では燃油サーチャージの廃止もしくは減額というプラス要因も出てきていますので、いずれ戻ってくると期待はしています。

 その他のイギリス、ドイツは問い合わせも多く、冬のハネムーンとしてはイタリア、スペインが好調を維持しています。3月までの年度内に年休を消化する方々もおられますので、それに向けてまだまだギリギリまでヨーロッパの追い込みをかけていきます。

JTB首都圏トラベルゲート有楽町

Q最近の顧客動向、および次期企画商品について

OLはこの時期は全般的に少なかったので、年度内を目指して追い込みをかけます。「女子旅」のイギリスへの問い合わせは多くいただいています。「女子旅」にはショッピング10%オフのクーポン券がつくなどの特典でお得感満載です。

 シニアはこの時期はまだ動きはありませんでした。いつもは先行して動くのですが、今年はまだありません。

 2016年上期のパンフレットもすでに発表になっていますので、シニアの方へも確実にアピールして行きます。また、今年はチャーター便に注力していますので、まずは2月初めに、6月25日と7月23日出発の「ANAチャーター往復直行便で行くスイス」を発売、夏の時期のスイス航空が混んでいることもあり、便利な直行チャーター便を飛ばします。熟年やリピーターを中心に訴求していきます。3月31日までに予約すると10,000円引きという早特割引も実施していますので、売り切って参ります。さらに2月中旬には、7月14日、20日出発の「成田発日本航空チャーター往復直行便で行くドイツ、チェコ、ポーラーンド」を発売しました。日本からの直行便が飛んでいない、クロアチア・スロヴェニア、アイスランドも予定致しております。

 ヨーロッパの春夏は旅行に最適ないい季節ですので、チャーター商品も含めた多彩な商品をアピールします。最近は早めに予約をいただけると割引する「早割」商品がありますので、お得感をアピールして早めの取り込みをかけていきます。

JTB 関西神戸三ノ宮支店 支店長 奥田 明美 氏

JTB 関西神戸三ノ宮支店

Q2015年12月〜2016年1月の売れ筋商品は?

a11月に販売開始した、価格重視の追加商品のスペイン、2016年4月までの出発で、価格はもちろん、添乗員付き、数々の特典もあり、お得感満載のコースが人気でした。

 その他はイタリア中心に動いてはいますが、パリ同時多発テロ事件の影響はまだ続いている感はあり、本来一番人気のハネムーンは、ヨーロッパも本調子とは言えず、フランスを希望される方もおられますが、今は社会情勢の様子見をされているようです。ヨーロッパに行きたいお客様も「今、行かなくてもいい」と他方面のご相談をされる方も少なくありません。

 海外旅行への問い合わせは少なくはないものの、間際の近場方面の問合せが多く、本来であれば、4〜6月出発のツアーの予約がもっと増える頃ですが、出足が鈍いように思います。でも、7〜8月の問い合わせは昨年より多く、個人旅行の問い合わせもありますし、ビジネスクラス利用のツアーの人気も根強いものがあります。テロ事件を気にしていない方もおられますし、人それぞれ個々の異なる動きが目立ちます。

Q最近の顧客の動き、および今後の商品動向について

A学生旅行については比較的キャンセルも少なく、イタリアは人気で1月、2月にかけての添乗員付きパッケージツアーを選択される方が多く好調でした。また、かつてはFITも多数ありましたが、今年はこのFITが少なく、申込の動きが早かったせいもあり駆け込みでのヨーロッパの問合せも不調でした。やはり、社会情勢の不安を反映している面はあるように感じました。

 ハネムーンは全体を見れば好調を維持していますが、他のデスティネーションと比べて、ヨーロッパが減少しています。シニア層はまだまだ不安を感じておられる方もおられますが、お客様のニーズにマッチした情報・商品を提供しこまめにコンタクトをとっています。お客様の旅行パターンや興味のある方面などを把握し、旅行への意欲はあっても迷っておられる状況を打破していきたいですね。

 7月9日出発の関空出発の「ANAチャーター便で行くスイス9日間」は、関空発着・早得割引はセールスポイントですし、ベストシーズン、一度は行きたい国として店舗全体でアピールしていきたいと思います。
 

近畿日本ツーリスト個人旅行(株)有楽町営業所 海外旅行サロン 伊藤 万里子 氏

近畿日本ツーリスト個人旅行(株)有楽町営業所

Q2015年12月〜2016年1月の売れ筋商品は?

aパリ同時多発テロ事件後の12月は、ヨーロッパの申込は少なかったです。旅行される方も安心を求め添乗員同行型のパッケージツアーを利用される方がほとんどで、個人旅行の方は少なかったです。方面別ではイタリア、スペイン、フィンランドのオーロラが人気でした。

 今年1月に入ってからは、2016年上期のパンフレットも発売が始まりましたので、4月以降の添乗員同行型のツアーの予約が増えてきました。方面別ではイタリア、スペインが人気ですが、1月後半には、ハネムーンに人気のパリ+モンサンミッシェルのコースも予約が入ってきています。

 ヨーロッパは4月からベストシーズンですので、問い合わせも多くなってきています。ただ、毎年1月から徐々に予約が入る傾向のオランダ&ベルギー方面は今のところ少ないです。しかし、2016年8月に行われるブリュッセルのフラワーカーペットが、日本・ベルギー友好150周年を記念して「日本」がテーマなので、今後の動向に注目していきたいです。

Q最近の顧客の動き、および今後の商品動向について

a1月はシニア層も含んだご夫婦の旅とハネムーンが多く、ビジネスクラスやプレミアムエコノミーの申し込みも好調でした。シニア層の方は、1年に1回は海外旅行に行くなどリピータの方もいらっしゃいます。夏のヨーロッパは期待できると思います。

 1月には上期のパンフレットも出揃いました。今後は、需要の高いイタリアやスペインはもちろん、人気コース「スイス」は現地のガイドさんを招いて説明会を開催します。最新情報を提供することで、旅の臨場感を盛り上げていきます。
 

名鉄観光サービス名駅地下支店 店長 小倉 久幸 氏

名鉄観光サービス名駅地下支店

Q2015年12月〜2016年1月の売れ筋商品は?

Aこの期間は、学生旅行の取り込み時期ですが、11月のパリ同時多発テロ事件の影響は大きく、学生旅行のヨーロッパへの動きが止まってしまい、昨年に比べて半減しました。
事前申し込み分のキャンセルが発生したのはもちろん、申し込み自体も止まったのです。ただ、1月出発予定の方はそのまま出発しましたが、その後の出発で迷っている方は「行かない」という選択をする方が多かったですね。

 学生旅行の行き先はイタリア、スペイン、フランスが人気でしたが、今年行かれたなかでは、今まで目立たなかった北欧や中欧への動きが出てきたのが特徴です。最終日にパリに立ち寄るだけのツアーも不調で、フランスは避けられました。「行くのは今しかない」という学生旅行は、従来は大グループで、遠くへ、長期間という傾向がありましたが、今年は真逆の動きで、小グループで、近くへ、短期間になり、アジア、もしくは国内の沖縄の石垣島などへと変化しています。例えれば、燃油サーチャージが高くなったときの動きに似て、「遠くに行かなくてもいい」という想いです。

Q最近の顧客の動き、および今後の商品動向について

A現在2016年上期が動き始めていますが、夏の定番「スイス・アルプス」や「ロシア」が、シニア&熟年層を中心に推移しています。

 この冬は事件の影響もあって状況を見ている感じのシニア&熟年層は、年1回、その場所のベストシーズンに行くという方が多く、その目的に最適なツアーがあれば必ず動きは出てくるでしょう。例年なら既にお申込みをいただくオランダ&ベルギーの旅も、今年はまだ低調なのですが、まだまだこれからを期待してもいいと思います。

 テロ事件の影響で海外旅行は昨年以上に冷え混んでいますので、ヨーロッパに関しても、安心・安全を含む全体のイメージを上げていきたいものです。

 これからの狙い目は、中部国際空港を利用した北欧です。中部国際空港にはファインランド航空が就航していますので、便利さをアピールできます。女子旅で、一都市滞在型ツアーの人気が出てきていますので、「ヘルシンキ6日間フリー滞在」などがお勧めですね。シニア&熟年層には北欧でも添乗員付きのツアーをお勧めしていきます。
 

日本旅行新宿支店ヨーロッパプラザ 支店長 安部井 正 氏

日本旅行新宿支店ヨーロッパプラザ

Q2015年12月〜2016年1月の売れ筋商品は?

a昨年11月のパリ同時多発テロ事件の影響を引きずってはいるものの、2カ月が経った頃から、肌感覚ですが、記憶が少しずつ薄れてきたような、ヨーロッパ旅行を取り巻く雰囲気が少し変わってきているのを感じます。

 ヨーロッパへの問い合わせは少ないものの、初夏の5月に行く中欧のクロアチアは伸びています。安全では問題のなかったドイツは微増、イタリア、スペインの人気は上がっています。やはり危険か否かは判断基準となり、パリを外したとしても、フランスは低調ですね。

 学生旅行もトータルでも増えていませんし、ヨーロッパならフランス以外、またはそれ以外の地域、アメリカ、アジア、ハワイへと変わっています。行きたい人は行ける方面を探したということですね。ヨーロッパの中ならイタリアが人気でした。

Q最近の顧客の動き、および今後の商品動向について

学生旅行に関しては、男子グループはアジアを選び、女子グループはヨーロッパを選んでいたのが特徴的でした。親の反対でキャンセルというのも女子グループに多かったのですが。

 すでに発売開始となっている2016年ヨーロッパ上期商品は、フランスを少なくして、他のエリアに力を入れ、多彩な商品構成となっています。高品質の「遥かなるヨーロッパ」、人気の「ベストBUY」などを中心に動いています。

 シニア層は、例年であれば、1〜2月に上期の5〜7月出発の予約が入っているのですが、今年は例年ほどの動きがありません。今年はどこかに行きたいと思っている方々に、決断をしていただけるよう、ドイツ、イタリア、中欧をお勧めしていきます。シニアの方は3〜4回目というリピーターの方も多いので、工夫を凝らした商品をアピールしていきます。

 今後は中欧、特にクロアチアが人気になると予想しています。7〜8月の夏はスイスと北欧です。残念ながらヨーロッパの春を告げる「オランダ&ベルギー」は不調でしたので、他のデスティネーションを狙います。

 円安や燃油サーチャージの撤廃など、海外旅行への追い風は吹きつつあると思います。パッケージツアーでは60日前の予約で15,000円割引する早割を導入していますので、この早割をお勧め要素として、早めの取り込みを図っていきます。
 

日本旅行TiS大阪支店 支店長 上田 純子 氏

日本旅行TiS大阪支店

Q2015年12月〜2016年1月の売れ筋商品は?

a12月からの2カ月間のヨーロッパは、昨年同様パリ同時多発テロ事件の影響が長引き、ご相談ご予約とも低調でした。従来よりこの時期は熟年層のお客様が年末年始や春のご旅行でヨーロッパのご相談も多く、またビジネスクラスの高額商品も売れていたのですが、今年は本当に少なく、熟年層のお客様の動きもない状況です。

 最も心配された学生旅行は、1月に入ってから3月出発が増えてきました。安全性も考慮しギリギリまで迷われた方が多かったと思います。本来は12月に早期受注としてお申込みいただいていたはずですが、テロ事件の影響は大きいです。

 販売を開始した2016年上期商品では、「感動のヨーロッパ」の「感動のとっておきイタリア8日」、「ベストBUY」の「充実のとっておき中欧8日」「充実のスペイン・ポルトガル グランド周遊8日」が好調です。
これらは添乗員付きのパッケージツアーですが、一方で「個人で旅するヨーロッパ」の中でローマをはじめ、スペインなどの個人旅行が人気でした。そして、「みどころ!!ローマ・フィレンツェ」「エミレーツ航空で行くベニス・フィレンツェ・ローマ」などの定番コースも人気です。これらは、2人催行保証のツアーの日程が合わないため、止むを得ず、個人で行動する「個人で旅するヨーロッパ」に流れているという事由もあると思います。まだフランスへの個人旅行は、以前のように戻っていないです。

Q最近の顧客の動き、および今後の商品動向について

A定番の「ベストBUY」の「ベニス・フィレンツェ・ローマの休日8日」は、ハネムーンと女子旅にまだまだ人気です。ヨーロッパの復活が遠い中でも、ヨーロッパを支えているのはハネムーンと女子旅、需要はあります。学生旅行シーズンでは少人数の男性のグループも今年は特に目立っています。

 熟年層はまだなかなか動きが少ないですが、ハネムーンはヨーロッパ以外の方面選択もあるため相談は増えています。海外旅行への意欲は上がってきつつあるという実感はありますが、実際に選ぶデスティネーションとなると、アメリカとオーストラリアが増えているという状況です。
 
 フランスへの問い合わせはあるのですが、上期ではフランスの入った商品は少なくなっています。また2名催行保証の商品もお客様の希望の期日に合わないことが多く、ヨーロッパへのご決定が難しいところです。期日が合わないと、台湾、ソウル、アジアへと流れてしまうので、ヨーロッパの回復までには、まだまだ時間がかかるかもしれません。
でも、これからヨーロッパはベストシーズンを迎えますから、今後は人気のイタリア、スペイン、中欧をはじめ、夏のスイスなどに攻勢をかけていきます。ヨーロッパのお客様が増えていただけることを心より願っています。