第21回JATA旅行市場動向調査〜海外(2007年6月期)

2007年6月27日

「2007年6月期 旅行市場動向調査」

 JATA(日本旅行業協会)では、旅行市場の動向を捉えるため、会員各社に定期的にアンケートを実施し、旅行の種類、方面、顧客層別に業況判断を指数化して四半期ごとにまとめている。
(調査の概要については末尾に記載)
 2007年5月中旬から5月下旬にかけて実施した「旅行市場動向調査」によると、GW需要が伸び悩み、海外旅行市場は後退、国内旅行市場は横ばいで、DIはともにマイナス値で推移した。
 3ヵ月後は夏休み需要が見込まれ、海外DI、国内DIともプラス値へ好転する見通し。

■海外旅行全般の業況について
方面による好不調の差が顕在化。円安などの影響でGW需要も伸び悩み、
海外旅行全般のDIは予測に反して後退した。
夏休みのファミリー需要に大きな伸びが見込まれる3ヵ月後は好転の見通し。
現 況:中国、ヨーロッパ以外の方面は低下し、海外DIは後退した  
「GWの個人需要が想定したほど伸びなかった。」(総合旅行会社)
「燃油サーチャージ、円安が旅行意欲の妨げとなっている。」 (総合旅行会社)
「欧州が比較的好調であるが、アメリカ、ハワイ、オセアニアが低調である。」(総合旅行会社)
海外旅行全般のDIは予測に反して後退し、引き続きマイナス値で推移した。
3ヵ月後(7〜9月)の見通し: 夏休みのファミリーの需要が見込まれ、海外DIは好転の見通し 
「夏休みの家族での海外旅行の申込みが例年以上に多い。」(リテーラー2)
「引き続きヨーロッパ、中国が好調。」(総合旅行会社)
3ヵ月後(7〜9月)は家族旅行の需要の伸びが期待され、海外旅行全般のDIはプラス値へ好転の見通し。
総 合: 
   中国はじめ近場とヨーロッパは好調だが、その他は低迷した結果、方面による好不調の差が拡大。全体として予測ほどGWの需要が伸びず、統一地方選挙の影響もあり、海外DIは後退した。ハワイ等リゾート観光地の不振が顕著といった声が複数聞かれ、要因として円安、燃油サーチャージなどがあげられた。
 夏休み期間を含む3ヵ月後はファミリーの需要が大幅に伸びることが期待され、海外DIはプラス値への好転が見込まれる。
(単位:DI)
  2年前
(4-6月)
1年半前
(10-12月)
1年3ヵ月前
(1-3月)
1年前
(4-6月)
9ヵ月前
(7-9月)
6ヵ月前
(10-129月)
3ヵ月前
(1-3月)
現況
(4-6月)
3ヵ月後
(7-9月)
海外
旅行
全般
-8 -15 -18 0 9 -6 -2 -10 3
※4




※は2007年3月期調査見通し数値
  1年半前
(10-12月)
1年3ヵ月前(1-3月) 1年前
(4-6月)
9ヵ月前
(7-9月)
3ヵ月前
(1-3月)
現況
(4-6月)
3ヵ月後
(7-9月)
総合旅行
会社
-35 -33 4 14 -12 0 -14 7
海外旅行
ホールセラー
-31 -40 -12 12 -22 -11 -28 0
海外旅行系
旅行会社
7 -10 -33 -11 9 -40 9 -18
リテーラー 1 -28 -14 0 7 -4 18 -10 7
リテーラー 2 -11 -15 -8 -5 -11 -10 -19 -2
インハウス -3 -2 30 47 20 10 21 19


■海外旅行の需要動向(顧客層別)
シルバー、商用・視察はプラス値で推移するも全般に低迷。
3ヵ月後はファミリー層の大幅な伸びが見込まれ、OL、熟年も上昇の見通し。
現況の顧客層別DIを3ヵ月前(1〜3月)と比較すると、ハネムーン、シルバー以外は小幅ではあるがいずれも低下。ただしハネムーンは6ポイント上昇するもDI値は依然低い水準のままである。
また、プラス値を維持したシルバー、商用・視察は前年同時期(4〜6月)を上回ったが、それ以外の層は軒並み下回った。
3ヵ月後(7〜9月)は、夏休み需要を見越してファミリーの大幅な上昇が予測されるほか、OL、熟年も上昇の見込みだが、その他の層では目立つ動きはない見通し。
(単位:DI)  
  1年前
(4-6月)
9ヵ月前
(7-9月)
6ヵ月前
(10-12月)
3ヵ月前
(1-3月)
現況
(4-6月)
3ヵ月後
(7-9月)
ハネムーン -30
-33 -38 -42 -36 -36
ファミリー -20 -2 -33 -27 -28 -4
OL -28 -17 -35 -32 -35 -23
熟年 -1 -1 -10 0 -3 1
シルバー 4 1 -1 2 6 7
インセンティブ -22 -31 -25 -24 -29 -30
商用・視察 -2 -4 2 4 1 -2
※熟年は45〜59歳、シルバーは60歳以上  

■海外旅行の需要動向(方面別)
中国は引き続き高いDI値を維持。ヨーロッパは好調だが、
オセアニア、アメリカ・カナダなどは低迷し、方面による差が拡大した。
3ヵ月後は全方面で上昇し、アジア、ヨーロッパはプラス値へ良化する見通し。
現況の方面別DIは、中国で3ヵ月前(1〜3月)よりさらに7ポイント上昇し、プラス27と好調ぶりが際立っている。一方、オセアニア、アメリカ・カナダ、ミクロネシア、ハワイは断続的に悪化傾向にあり、その差が拡大した。
 前年同時期(4〜6月)と比較すると、中国は30ポイントと大幅に上回り、ヨーロッパは同水準だが、ミクロネシア、ハワイ、アメリカ・カナダはいずれも20ポイント以上、下回った。
3ヵ月後(7〜9月)も中国は引き続き高いDI値を維持。アジア、ヨーロッパもプラス値への好転が見込まれ、続落傾向であったハワイ、ミクロネシアでも20ポイント前後の上昇が見込まれるなど、全方面で好転の見通し。
(単位:DI)  
(単位:DI)  
  1年前
(4-6月)
9ヵ月前
(7-9月)
6ヵ月前
(10-12月)
3ヵ月前
(1-3月)
現況
(4-6月)
3ヵ月後
(7-9月)
ハワイ -13 -12 -16 -29 -35 -15
アメリカ・カナダ -20 -25 -40 -35 -41 -29
ヨーロッパ -2 3 -7 -7 -1 6
オセアニア -36 -36 -33 -36 -47 -38
ミクロネシア -18 -24 -26 -29 -41 -22
中国 -3 11 17 20 27 28
アジア 0 9 1 9 -3 10

■ 旅行市場動向調査について

  JATA(日本旅行業協会)では、2007年1月にE-mail会員各社へ調査モニターへの登録を依頼し、登録のあった589社を会員として、四半期ごとに「旅行市場動向調査」を実施し、その結果を発表しております。
 「旅行市場動向調査」は、現況・先行き(3ヵ月後)についてのアンケートに答えていただいたものから旅行市場の動向を把握することを目的としております。
 調査では各質問事項に対し「良い」「普通」「悪い」「取り扱っていない」で評価を求め、回答数から「取り扱っていない」(無回答を含む)への回答を除いたものを母数として各回答のシェアを算出し、「DI」(=Diffusion Index ディフュージョン・インデックス)という景気動向指数に加工して発表をいたします。DI値の範囲は、全て良い(100)から、全て普通(0)、全て悪い(−100)の間の評価となります。


調査概要

調査地域 : 全国
調査対象 : JATA会員各社の経営者など
調査方法 : インターネット調査
調査期間 : 2007年5月14日(月)〜5月28日(月)
設定数  : 589社
回収数  : 254社
回収率  : 43.1%

業態別区分について
「旅行市場動向調査」では、各業況を業態別に分析しています。
各業態の定義と今回調査での回答件数は下記の表の通りとなっています。

業態名 定義 件数
総合
旅行会社
全国にネットワークを持ち、全分野に商品を持つ大規模な旅行会社 29
海外旅行
ホールセラー
海外旅行を専業とするホールセラー会社 25
海外旅行系
旅行会社
旅行業の取扱額が50億円以上で、うち海外旅行の取扱額が80%以上の旅行会社 11
国内旅行
ホールセラー
国内旅行を専業とするホールセラー会社 12
リテーラー 1 上記以外で旅行業の取扱額が30億円以上の旅行会社 32
リテーラー 2 上記以外で旅行業の取扱額が30億円未満の旅行会社 106
インハウス 親会社の業務渡航などを中心に行っている旅行会社 39
 
この資料についてのお問合せは、JATA広報室までお願いします。
TEL :(03)3592−1244(直)
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