第22回JATA旅行市場動向調査〜国内(2007年9月期)

2007年9月26日

「2007年9月期 旅行市場動向調査」

 JATA(日本旅行業協会)では、旅行市場の動向を捉えるため、会員各社に定期的にアンケートを実施し、旅行の種類、方面、顧客層別に業況判断を指数化して四半期ごとにまとめている。
(調査の概要については末尾に記載)
 2007年7月下旬から8月中旬にかけて実施した「旅行市場動向調査」によると、夏休み需要は海外から国内へのシフトがみられ、国内旅行市場は好調であったが、海外旅行市場は前回予測を大きく下回った。
 3ヵ月後も海外DIは横ばいの見込みで、対する国内DIは上昇基調の見通し。


■国内旅行全般の業況について
海外から国内へのシフトが進み、長距離路線が好調で国内DIはプラス値へ好転した。
3ヶ月後はシルバー、熟年の底堅い需要と団体需要の伸びが見込まれ、
DIはさらに上昇する見通し。
現 況:
割高感の強い海外から国内へのシフトが進み、長距離路線が好調でDIはプラス値へ好転


「海外から国内旅行へのシフトがみられ、その分好調。」(リテーラー2)
「北海道・沖縄のロングデスティネーションが好調。」(総合旅行会社)
国内旅行全般のDIは3ヶ月前(4〜6月)より12ポイント上昇し、前回見通しは下回ったもののプラス値へ転じた。
3ヵ月後(10〜12月)の見通し:
          団体が好調でDIは上昇の見込み、シルバー、熟年の需要にも明るい見通し


「熟年・シルバーで国内のロングステイ商品が顕著な伸びを示している。」(リテーラー2)
「社員旅行、職場旅行が増加している。」(リテーラー2)
3ヵ月後(10〜12月)も好調で、DIは緩やかな上昇を保ちつつプラス値を維持する見通し。
総 合:
   今夏の国内旅行市場は海外からのシフトが目立ち、方面では奄美・沖縄、北海道などが好調で、国内DIIは前回見通しには及ばなかったもののプラス値へと好転した。
 3ヵ月後はファミリーが大きく低下するも、シルバー、熟年の旺盛な需要に下支えと、職場旅行を中心とした団体需要の伸びが見込まれ、DIは堅調に推移する見通し。
(単位:DI)
  2年前
(7-9月)
1年半前
(1-3月)
1年3ヵ月前
(4-6月)
1年前
(7-9月)
9ヵ月前
(10-12月)
6ヵ月前
(1-3月)
3ヵ月前
(4-6月)
現況
(7-9月)
3ヵ月後
(10-12月)
国内
旅行
全般
0 - 13 - 4 - 5 6 - 7 - 7 5 8
※10




※は2007年6月期調査見通し数値
  1年半前
(1-3月)
1年3ヵ月前(4-6月) 1年前
(7-9月)
9ヵ月前
(10-12月)
6ヵ月前
(1-3月)
3ヵ月前
(4-6月)
現況
(7-9月)
3ヵ月後
(10-12月)
総合旅行会社 - 38 0 - 27 - 11 - 16 - 20 - 8 4
国内旅行
ホールセラー
- 43 - 30 - 19 0 - 9 - 37 - 45 0
リテーラー 1 - 16 - 8 8 32 0 - 3 20 20
リテーラー 2 - 12 - 7 - 12 - 5 - 7 - 4 2 5
インハウス 5 5 22 17 0 6 25 10

■国内旅行の需要動向(方面別)
北海道、東北のDIが30ポイント近く上昇。北海道はじめ、奄美・沖縄、東京(含横浜・浦安) は引き続きプラス値を維持し、九州もプラス値へ好転した。
現況の方面別DIは、いずれの方面も3ヵ月前(4〜6月)を下回ることなく、中でも北海道、東北は30ポイント弱、奄美・沖縄、関東、愛知・岐阜・三重は20ポイント前後と大幅に上昇した。
 前年同時期(7〜9月)と比較すると、各方面とも概ね上回ったが、北海道、北陸はやや下回り、甲信越、山陽・四国は同水準であった。
3ヵ月後(10〜12月)は北海道で19ポイント低下、東京(含む横浜・浦安)、奄美・沖縄も低下の予測だが、それぞれプラス値を維持する見通しで、今回プラス値に転じた九州も引き続き好調な推移が見込まれる。
(単位:DI)  
  1年前
(7-9月)
9ヵ月前
(10-12月)
6ヵ月前
(1-3月)
3ヵ月前
(4-6月)
現況
(7-9月)
3ヵ月後
(10-12月)
北海道 33 10 - 13 1 30 11
東北 - 21 - 21 - 45 - 37 - 10 - 10
東京〈含横浜・浦安〉 0 7 14 5 15 11
関東 - 22 - 23 - 22 - 25 - 8 - 10
甲信越 - 30 - 36 - 38 - 36 - 27 - 18
静岡〈含伊豆〉 - 30 - 28 - 30 - 28 - 20 - 22
愛知・岐阜・三重 - 36 - 34 - 40 - 44 - 24 - 26
北陸 - 29 - 17 - 31 - 45 - 32 - 24
京阪神 - 18 - 13 - 20 - 4 - 4 - 3
近畿 - 22 - 23 - 20 - 16 - 12 - 8
山陽・四国 - 25 - 25 - 29 - 29 - 24 - 17
山陰 - 39 - 35 - 39 - 42 - 32 - 23
九州 - 10 2 2 - 11 3 9
奄美・沖縄 22 16 14 14 31 24

■国内旅行の需要動向(団体旅行)
団体旅行のDI値は、職場、サークル親睦で3ヵ月前(4〜6月)よりやや低下したが、招待・報奨、教育は引き続き上昇した。
前年同時期(7〜9月)に比べ、教育は8ポイント上回るが、他はほぼ同水準。
3ヵ月後(10〜12月)はいずれも2ケタの上昇が見込まれ、中でも職場は30ポイント以上上昇しプラス値へ好転する見通し。
(単位:DI)  
  1年前
(7-9月)
9ヵ月前
(10-12月)
6ヵ月前
(1-3月)
3ヵ月前
(4-6月)
現況
(7-9月)
3ヵ月後
(10-12月)
招待・報奨 - 26 - 14 - 32 - 26 - 22 - 9
職 場 - 30 - 4 - 33 - 24 - 28 6
サークル親睦 - 21 - 9 - 25 - 17 - 21 - 10
教 育 - 35 - 33 - 38 - 34 - 27 - 13

■国内旅行の需要動向(個人観光旅行)
個人観光旅行のDI値を3ヵ月前(4〜6月)と比較すると、ファミリーで34ポイント、熟年で12ポイント上昇し、ともにプラス値へと好転した。シルバーも前回から引き続きプラス値を維持した。
前年同時期(7〜9月)に比べ、いずれの層も5ポイント前後上回っている。
3ヵ月後(10〜12月)はファミリーで20ポイント低下しマイナス値への後退が見込まれるが、シルバーは上昇、熟年は横ばいでともにプラス値を維持する見通し。
(単位:DI)  
  1年前
(7-9月)
9ヵ月前
(10-12月)
6ヵ月前
(1-3月)
3ヵ月前
(4-6月)
現況
(7-9月)
3ヵ月後
(10-12月)
OL - 27 - 24 - 26 - 28 - 22 - 23
ファミリー 8 - 6 - 13 - 21 13 - 7
熟 年 4 6 - 4 - 3 9 11
シルバー 13 15 0 9 16 23
※熟年は45〜59歳、シルバーは60歳以上  
     
■ 旅行市場動向調査について

 JATA(日本旅行業協会)では、2007年1月にE-mail会員各社へ調査モニターへの登録を依頼し、登録のあった569社を会員として、四半期ごとに「旅行市場動向調査」を実施し、その結果を発表しております。
 「旅行市場動向調査」は、現況・先行き(3ヵ月後)についてのアンケートに答えていただいたものから旅行市場の動向を把握することを目的としております。
 調査では各質問事項に対し「良い」「普通」「悪い」「取り扱っていない」で評価を求め、回答数から「取り扱っていない」(無回答を含む)への回答を除いたものを母数として各回答のシェアを算出し、「DI」(=Diffusion Index ディフュージョン・インデックス)という景気動向指数に加工して発表をいたします。DI値の範囲は、全て良い(100)から、全て普通(0)、全て悪い(−100)の間の評価となります。
調査概要
調査地域 : 全国
調査対象: JATA会員各社の経営者など
調査方法: インターネット調査
調査期間: 2007年7月30日(月)〜8月13日(月)
設定数 : 569社
回収数: 220社
回収率: 38.7%

業態別区分について
「旅行市場動向調査」では、各業況を業態別に分析しています。
各業態の定義と今回調査での回答件数は下記の表の通りとなっています。

業態名 定義 件数
総合
旅行会社
全国にネットワークを持ち、全分野に商品を持つ大規模な旅行会社 27
海外旅行
ホールセラー
海外旅行を専業とするホールセラー会社 26
海外旅行系
旅行会社
旅行業の取扱額が50億円以上で、うち海外旅行の取扱額が80%以上の旅行会社 11
国内旅行
ホールセラー
国内旅行を専業とするホールセラー会社 9
リテーラー 1 上記以外で旅行業の取扱額が30億円以上の旅行会社 31
リテーラー 2 上記以外で旅行業の取扱額が30億円未満の旅行会社 81
インハウス 親会社の業務渡航などを中心に行っている旅行会社 35
この資料についてのお問合せは、JATA広報室までお願いします。
TEL :(03)3592−1244(直)

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