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羽田空港でユニバーサルツーリズム実践セミナーを開催

2013年3月12日

社会貢献委員会・バリアフリー旅行部会は、全日本空輸(株)(ANA)、東京国際空港ターミナル(株)(TIAT)の協力のもと、1月23日と2月7日に「平成24年度 ユニバーサルツーリズム実践セミナー」を開催。会員会社より合計27名が参加した当セミナーでは、バリアフリーツアーの企画、催行にあたって、旅行会社が取り組むために必要な情報・留意点を関係者からお話いただき、最後に参加者にも高齢者疑似体験をしてもらいました。

ユニバーサルツーリズムは旅行業界全体として取り組むべき最重要のテーマであり責務

JATAバリアフリー旅行部会長の田中氏は冒頭で、「急速に進む超高齢社会の中で、社会的インフラの整備、医療機器の発達により、高齢者や障がいのある方の外出や旅行への参加の機会も増えている。」と指摘。「バリアフリー法など社会インフラの整備が進み、受入施設側の意識も高まっており、旅行会社しかできないCSR活動、ビジネスチャンスととらえ、取り組むことが重要だ」と強調しました。

「案内の幅が広がった」・バリアフリーの最新情報を入手

田中部会長が実際の業務で起こったケース事例を紹介後、ANA「おからだの不自由な方の相談デスク」西村一美主席部員からは、ANAの取り組みとともに、搭乗にお手伝いが必要なお客様に対して旅行会社が留意する点・お客様に確認すべき点についての説明がありました。航空機内という制限された空間において、車いすやストレッチャー(簡易ベッド)、座位保持のためのサポートベルトの他、お客様が日常使っている補助具などを実際に確認のうえ使用することなど、既存の設備・用具にとどまらない対応が取られていることへの説明を通じ、参加者からも「様々なサービスがあることが分かり、お客様へのご案内の幅を広がった」などの感想が聞かれました。

あらためて「お客様のスタンスになってみる」ことの重要性

TIATの原直子マネジャーからは、計38回にわたるユニバーサルデザインワークショップを通して、検証し出来上がったエレベーターや多機能トイレなどの施設について、説明がありました。特にトイレの前の触知案内図の利用が少ない現状などを踏まえる等、お客様のスタンス、視点で従来の方法を検証し、既成概念にとらわれず、シンプルにかつ実用性を重視するなど、細かな点に配慮した整備が行われており、常に進化していることもうかがわれました。
プログラムの最後は、参加者に合計8キロにもなるおもりを足や腕、胸のポケットに身に着けてもらい、杖をつきながら空港内を実際に歩いてもらいました。ゴーグルを付け、白内障を実感してもらう体験では、普通の文字サイズの書面も非常に読みづらく、「お渡しする書類などへの配慮が必要」と、お客様と相対する旅行会社としても大変に参考になったとの感想が聞かれました。

今後、社会貢献委員会・バリアフリー旅行部では、全国に広げセミナーを実施していく予定です。


具体例をふまえて留意点を中心に解説講義

<高齢者疑似体験>


  • サポートを付け、膝が曲がらないようにする。

  • 案内板も顔を近づけないと見にくいものに。

  • 8キロのおもりをつけて、階段を下りてみる。

  • 薄手袋をして、触知が難しくなることを体感する。

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