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知床五湖の旅行商品造成について(平成22年10月6日・7日実施)

2010年11月1日

当協会国内旅行委員会は、NPO法人知床斜里町観光協会の受け入れにより、平成22年10月6日から7日にかけて知床五湖高架木道実地踏査ならびに知床観光圏4町との意見交換会を実施しました。

高架木道の完成もあり、来年から知床五湖の観光に新たな素材が誕生することになります。それとともに、これまでの地上歩道の利用の仕方も変わります。
既に次年度のパンフレット類を作成中の会社もあると思いますが、高架木道の完成による観光素材が増えたという意識で知床の旅行商品造成を進めてください。
以下、環境省、知床財団、知床観光協会との意見交換をもとに報告させていただきます。

来年から知床五湖の観光が変わります。全長約800mの高架木道が完成したことで、たとえ熊が出没しても五湖のうち一湖は必ず見られる環境になりました。一湖の景色、その湖越に見える知床連山の絶景、さらに遥かに広がるオホーツク海の景色等が見える新たな観光素材が完成したことになります。


  • 高架木道からの一湖の眺め

  • 全長800メートルの木道

1. 高架木道の使用について

(1)熊出没による閉鎖はありません。
(2)無料です。(但し、従来通り駐車場の料金は必要)
(3)人数の制約はありません。
(4)湖畔展望台まで往復1.6km、往復約40分。
(5)湖畔展望台まで車椅子の利用が可能です。

2. 地上歩道の利用について

上記のように、高架木道の完成により人数の制約なく開園時間内であれば、自由に旅行を楽しむことができるようになります。しかし、高架木道だけでは満足できないお客様もいると思います。そのような場合、旅行商品造成に際して次のことにご注意してください。

(1)時期により対応が違います。

〔1〕5月9日以前
4月下旬に五湖が開園してから5月9日までの期間は、これまでと同様の利用となります。
・ 地上歩道と高架木道の接続は行いません。
・ 地上歩道は無料で利用できます。手続きも不要です。
・ 一湖の湖岸のルートも利用できます。

〔2〕5月10日〜7月31日(ヒグマ活動期)
これまでも知床五湖を訪れても、ヒグマの出没により地上歩道が閉鎖となり見ることができないことがたびたびありました。次年度からは登録を受けた引率者が同行するツアーにより、閉鎖されることが多かった時期の地上歩道を楽しむことができるようになります。
ただし、この時期のツアーに参加するためには条件があります。
1)1ツアーの定員は10名。ただし、ツアー数に制約がありますので、事前に知床五湖登録引率者(取引のあるガイド事業者)にご相談ください。(知床五湖登録引率者が確定するのは、12月頃を予定)
2)知床五湖の自然を守るためのレクチャー受講と立入認定手数料が必要です。
3)ツアーは有料で事前予約が必要です。

〔3〕8月1日〜10月20日(植生保護期)
知床五湖は観光地であるとともに世界自然遺産地でもあります。日本が誇る世界でも稀有な自然を守るという意識をもつことが必要です。この時期は引率者無しでも歩けますが、知床五湖の自然を深く学び楽しむためには自然ガイド(引率者)が同行する旅行商品がお勧めです。
この時期も知床五湖の自然を守るためのレクチャー受講と立入認定手数料が必要です。
※植生保護期は、特にツアー制をとっているわけではなく、個人利用もツアー利用も混在した状況になります。レクチャーは10分間毎に最大50名が一度に受講できることから、出発間隔は10分となります。しかし、同時にレクチャーを受講した最大50名が同一のツアーとして地上歩道を巡るわけではなく、出発したら個人は個人で、グループはグループで巡ることになります。ただし、グループ手続き(代表者申請)で入る場合には、必ずまとまって行動する必要があります。
利用時間も決まっているわけではありませんが、小ループ(入口→二湖→一湖→高架木道)は約40分、大ループ(入口→五湖→四湖→三湖→二湖→一湖→高架木道)は約90分でまわることができます。

〔4〕10月21日〜閉園(11月下旬)
自由利用期で手続き不要です。地元自然ガイドによると知床五湖は10月21日頃から下旬にかけて紅葉が最も美しい時期です。この時期の旅行商品造成もお勧めです。

(2)詳細情報等

〔1〕ルールや制度の詳細については下記、知床世界遺産センターのアドレスを参照してください。
<知床世界遺産センター>
http://shiretoko-whc.jp/goko/

〔2〕旅行商品の造成については下記、知床斜里町観光協会へお問い合わせください。
ヒグマ活動期のツアー造成については、各事業者に直接お問い合わせいただいても構いません。
<知床斜里町観光協会>
TEL:0152-22-2125 担当/青木

〔3〕登録引率者受験資格者リストは、下記のサイトをご覧ください。
(知床五湖登録引率者が確定するのは、12月頃を予定)
http://shiretoko-eco.net/goko-rsv/user/?page=user_02

(3)立入認定手数料について

レクチャー受講時に支払う立入認定手数料は、知床五湖地区の環境保全にかかる料金の一部を利用者の皆様に負担してもらうものです。
知床五湖フィールドハウスで、代表者の方または各個人の方から直接支払うことになります。
締め払い等の支払方法の導入につきましては、指定認定機関の決定後、指定認定機関によって検討されることになります。
(指定認定機関が決定するのは、12月頃を予定)

3. 世界自然遺産地での観光

地域は人の交流がなくなると衰退していきます。観光はその意味で地域活性化には欠かせないものといえます。
反面、知床は日本に3地域しかない世界自然遺産地でもあります。陸と海と空の生物が互いに食べたり、食べられたりする関係を築きながら命の循環を繰り返していることを見て感じることができる日本では唯一の地域です。観光地の中に自然があるのではなく、自然の中に観光地があることを実感させる、実感しなくてはならない地域でもあります。絶えず観光と環境の両立という難しいテーマを考えなくてはならない地域ですが、一人でも多くのお客様に知床の自然を知ってもらうこと、それが環境保全の意識を高める近道でもあると思います。
そういう意味で、高架木道の有効活用とともに、可能な限り自然ガイドを伴った旅行商品造成をしていただくようお願いいたします。

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