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「熊野古道」健康セラピー実地踏査報告書

社団法人 日本旅行業協会 国内・訪日旅行業務部

1.実施日程

2010年6月30日(水)〜7月2日(金)

2.参加者

JATA会員旅行会社企画担当者6名+JATA事務局1名

3.踏査行程

項目 内容 備考
日時 平成22年6月30日(水)〜7月2日(金)  
場所 世界遺産「熊野古道」熊野セラピー実地踏査2泊3日  
参加者 8名(7名+1名)  
6月30日(水)
10:05
南紀白浜空港1381便(羽田8:35発)
10:25
JR白浜駅 特急くろしお1号(新大阪7:35発)
10:50
滝尻王子プチウォーク
12:10
霧の里たかはら(昼食)
14:15
世界遺産レクチャー(熊野本宮館)
15:30
湯の峰温泉湯筒体験
16:20
川湯温泉(冬季仙人風呂)でのリラクゼーション(各自)
川湯みどりや
7月1日(木)
7:00
早朝ウォーク
9:00
熊野古道健康ウォーキング
発心門王子〜熊野本宮大社(6.9キロ)
15:30
大斎原散策
16:30
川湯温泉でのリラクゼーション(各自)
18:00
川湯温泉亀屋にて地元関係者との懇談会
20:00
奥熊野太鼓体験
21:30
川湯温泉
川湯みどりや
7月2日(金)
10:00
熊野川川下り
道として世界遺産に登録されている熊野川。
川舟に乗って熊野川を下り、熊野速玉大社へ
12:00
昼食(舟下り弁当)
13:00
神倉神社参拝
15:00
「古道歩きの里ちかつゆ」見学
16:30
秋津野ガルテン
17:00
紀伊田辺駅
17:30
南紀白浜空港
 

4.踏査の目的

熊野古道を語り部や健康インストラクターとともに実際に歩くことで、自然に五感を高め、体への負担を抑制しつつ、心身の機能を高める。また世界で唯一「川の道」として世界遺産に登録されている熊野川の川下りを体験することにより、健康や文化レクチャーを自然な形のプログラムを経験し、旅行商品の造成、販売の拡大に結びつける。

5.実地踏査報告

*6月9日
10:05
南紀白浜空港(東京組4名集合)
10:10
JR白浜駅(大阪組2名集合)

滝尻王子プチウォーク(10:55〜11:55)

熊野九十九王子のうちでもっとも重要視された王子、コースは1時間ほどで往復可能だが、厳しい斜面が続き、今回の行程の中で一番の難所であった。スタートから10分くらいで「胎内くぐり」その後2、3分で「乳岩」(熊野本宮を参拝に訪れた藤原秀衝の婦人がここで産気づき、この岩屋で出産し、赤子を残して熊野に向かった。残された赤子は岩から滴り落ちる乳を飲み、狼に育てられて無事だったという伝説がある。)、その後滝尻王子まで戻る。


  • <セラピストとのご対面>

  • <ウォーク前にストレッチ>

  • <滝尻王子に参拝>

  • <プチウォークのスタート>

  • <コース途中の難所:胎内くぐり>

  • <人が抜けた後>

霧の里たかはらにて昼食(12:00〜12:40)


  • <楽しい昼食です。>

  • <メニューはとれたての天然鮎や地元の山菜など、すべて地元で取れたばかりの新鮮な素材が並びます。>

世界遺産レクチャー

昨年7月にオープンした世界遺産熊野本宮館にて、熊野の歴史、世界遺産認定を受けるまでの経緯等についてレクチャーを受けました。


  • <熱心にレクチャーに耳を傾けます>

  • <プロジェクターを使ったわかり易いレクチャー>

  • <熊野本宮館外観>

  • <熊野本宮館外観>

湯の峰温泉

「小栗判官と照手姫」の伝説で知られる湯の峰温泉では、小栗判官が餓鬼の姿からもとの姿に復活したという伝説を持ち、湯の色が一日に七回変わるという「つぼ湯」を見学、また「湯筒」では生卵が13分でゆで卵になって驚きました。


  • <湯の峰温泉筒にて 生卵が13分でゆで卵に!!>

  • <小栗判官伝説で有名なつぼ湯、いまは予約制の貸切浴場です。>

*7月1日早朝ウォーク

<熊野古道の支流である大塔川を素足でわたる早朝ウォーク、冷たい水で体が覚醒します>

<ホテルに戻り、健康ウォーキング前のストレス、血圧チェックを受けます。>

本日のコース:発心門王子〜熊野本宮大社 約7キロ

発心門王子 9時発

数ある王子の中でも五体王子として重視されてきた「発心門王子」

新鮮な空気を十分に吸い込んで元気に出発。


1.7km

水呑王子

なだらかな道をあるいて水呑王子へ

現在でも湧き水があふれ、水飲み場の側には珍しい腰痛のお地蔵さんも。


1.9km

伏拝王子 11:30

熊野本宮への参拝者が、熊野古道の長い道のりを歩み、熊野本宮大社を初めて見て、感激のあまり伏して拝んだといわれる場所。

伏拝茶屋(11:30〜12:30)

<熊野古道弁当>
めはり寿司、しそにぎり、赤飯にぎりいなり寿司とおかずのヘルシーな熊野古道弁当、お茶とお味噌汁、食後のコーヒー付き。

ストレッチ

午後の行程に備えて、ストレッチ


三軒茶屋経由見晴台へ
(1.2km)

見晴台 13:00〜13:20

旧社地の大鳥居や熊野の山々が見えるビューポイント。


<語り部さんを加えて皆で記念撮影>

祓戸王子


100m

熊野本宮大社 14:15

やっとゴールです。熊野本宮を参拝したあとは、大斎原へ

大斎原(旧社地)に立つ大鳥居


<大斎原の日本一の大鳥居>

ホテルに戻り再度ストレスチェック


<数値が大きく改善してビックリ!!>

夕食は現地宿泊、観光関係者との懇談会


  • <自己紹介、研修の抱負など発表>

  • <和やかなうちに意見交換が進みます。>

夕食後は勇壮な「奥熊野太鼓の体験に」


  • <自分の背丈ほどもある大太鼓を体験
    おなかにズシンと響きます>

  • <最後はプロと一緒に合奏を!!>

*7月2日川の「熊野古道」、川下り


  • <船着場ですげ笠、ライフジャケットを着用>

  • <船に乗船>

  • <イザ出発!!>

  • <左右に絶景が広がります>

ところがこの後急に天候が悪化し、土砂降りに。全員が下着までずぶ濡れになってしまいました。

熊野早玉大社


  • <川の古道終点にある速玉大社>

  • <船旅の途中で食べるはずだったお弁当
    大社の休憩所で食べることに>

神倉神社


  • <速玉大社の飛地境内摂社の神倉神社 538段の急階段を登ります。>

  • <神倉神社のシンボルゴトビキ岩、まさに巨石が鎮座しています>

「研修参加者の声」

日程は下期商品造成時期だったので忙しい時期でしたが参加できてよかったです。
反省点は自分自身が熊野古道をよく知らず、準備不足だったように思いました。普段歩くことがなく、そのうえ山登りも初心者だったので、洋服や靴、携行品ももう少し工夫すればよかったとおもいました。少人数での研修だったのでみなさんとお話し、仲良くなることができたので充実した研修となりました。
実際に現地に足を運び理解した上で商品化を検討していくと、事前に懸案事項を解決したり様々なシュミレーションを試みることができ改めて重要なことだと気づきました。特に体験関係はパンフレットの紙面上だけでは伝えきれないことが多いので、販売店からの問合せが多いのが現状です。かかってくる電話の対応してくださっている部署の方等にも実際に歩いて感じたことや注意点を伝えればと思います。

非常に素晴らしい内容でした。
無理のない、実際のコース作成の参考になる日程でした。
JATAの御代様、よい実地踏査をおすすめいただき、また3日間同行いただいて大変お世話になり、ありがとうございました。
併せて、スポンサーの和歌山県、そして同行くださった大勢の皆様に心から感謝申し上げます。

地域の自然資源を活用した着地・滞在型プログラムは、昨今多くの地域で取り組まれているが、熊野の場合、世界遺産という大きなアドバンテージを有していると思われる。
商業ベースで考えれば、「世界遺産 聖地熊野古道、自然とパワースポットで心身ともにリフレッシュ・地元食材を楽しむ癒しの旅」というタイトル・コンセプトが、安直ではあるが、昨今の流行にものり一番集客しやすいところである。しかし世界遺産レクチャーでも説明いただいたが、熊野古道本来の聖地としての宗教的・歴史的価値、位置づけを考えれば、時流にのってただ集客すれば良いのか、地域がもつ本来の良さをあまり商業ベースにとらえてしまうのもいかがなものかと、改めて考えさせられた。今後の企画の面でも意識していきたい。
杉・檜の生い茂るコケむす山道という漠然としたイメージしかなかったが、実際歩いてみて本当に印象がかわった。実際に歩いてみてわかるアップダウンであったり、土・古い石畳・木の根と、道の趣き自体が実に多彩で、途中の王子であったり、実際に体験したからこそわかる良さがあった。
行程全体を通して、本当にバランスの良い研修であったと思います。ただ健康セラピー現地研修という趣旨からみて仕方ないのかもしれないが、個人的には初めて熊野古道を訪れ、いわゆる観光として定番である本宮大社などの有名神社の参拝時間や神社の案内・説明時間に余裕をいただきたかった気がします。
仕入業務と本社勤務が長いことから多くの現地研修を経験しましたが、今回本当に中身の濃い素晴らしい内容でした。和歌山県観光振興課様、熊野本宮観光社様、熊野で健康ラボ様、皆様本当にありがとうございました。また訪れたときにはよろしくお願いします。

今回初めて踏査に参加させていただきましたが、日程・成果・参加者の体力を実によく計算されていて"さすが"と感じました。
2日目には地元の観光協会やお宿との懇親会も催していただき、大変勉強になり、また今後の手配においても大変大きな成果を得ることが出来ました。
私自身も熊野古道・和歌山が好きになりましたし、お客様にもこの素晴らしさ・歴史・人の良さを知っていただけるよう、ご案内したいと思います。

平均して日本に2週間程度滞在する外国人団体・個人には、京都・奈良・高野山・伊勢との組み合わせで行程を考慮する必要があり、現実的には熊野古道での宿泊は1泊、多くても2泊だと思う。普通の観光客をターゲットにしたツアーには1泊滞在して導入的な観光箇所を案内し、歩くことに生きがいを燃やしているハイキングツアーには2泊または3泊の滞在をして古道をじっくり歩いてもらうといったように、ニーズを汲み取りながら最適なプランを提供していければ良いと思った。まずは1泊でも熊野へ足を伸ばしてもらうことが先。じわじわとクチコミが広がればやがて高野山のように客足が増える可能性は大いにあると思う。当社でも熊野へ定期的に行くツアーは2年に1団体。あとは個人客で年に1〜2組もあれば珍しいなと感じるほどまだまだ認知度も送客数も微々たるものであるのが現状。
個人旅行客にはアクセスしづらいのが難点でもあるが、そこがまた熊野の魅力でもあると思う。日本の原風景が残されていて、日本にもまだこんなに水が澄んでいてこんなに綺麗な自然が残っていて整備されているのかと感動しました。

〔関係組織連絡先〕

組織名(担当) 住所 TEL FAX
和歌山県観光振興課 和歌山市小松原通り1-1 073-441-2775 073-432-8313
(株)熊野本宮観光社
(第3種旅行業)
田辺市本宮町本宮491 0735-42-1701 0735-42-0806
霧の里たかはら 和歌山県田辺市中辺路町高原826 0739-64-1900 0739-64-1900
川湯温泉みどりや 和歌山県田辺市本宮町川湯13 0735-42-1011 0735-42-0313
熊野本宮館 田辺市本宮町本宮100-1 0735-42-0751 0735-42-0752
熊野川川舟センター 新宮市熊野川町田長57-1 0735-44-0987 0735-44-0987

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