美味しいヨーロッパ100選

美味しいヨーロッパ100選 旅好き、グルメ好きの心をつかむ、その土地ならではの郷土料理や旬の食材を使った料理を厳選しました。

国名(地域) 時期 料理名 詳細
アイルランド
(ダブリン)
通年 コドル(ポトフ) 野菜もあれば、ベーコンやソーセージが入っていることもあります。有名なソーダパンの一切れと一緒に食べるのが一般的です。現代風のものは、質の良いベーコンやソーセージを入れ、りんご酒(サイダー)を少々入れて煮込むなどアレンジして豪華なメインとして食べられています。
アルバニア
(エルバサン)
- タァベコシ(牛又は羊肉のお米入り オーブン焼きヨーグルト風味) アルバニアのナンバーワン郷土料理で、アルバニア人のソウルフードとも言えます。サイコロ型に切ったラム肉・ヨーグルトとお米を炒め、オレガノとガーリックで味付けます。ヨーグルトのおかげで、ふっくらときつね色に焼き上がります。
イタリア
(パルマ、サン・ダニエーレ(生ハム)、ジベッロ(クラテッロ))
通年 プロシュット・クルード/クラテッロ(生ハム) ハムの王様と呼ばれ、豚のお尻の部分の肉を膀胱の皮に入れて熟成するパルマの伝統的な生ハムです。なかでも「クラテッロ・ディ・ジベッロ」は、原産地保護保証(DOP)に指定され、昔の冷蔵庫が無かった頃の伝統を守り製造され10〜2月に生産したものに限られます。
イタリア
(ピエモンテ州アルバ)
10月〜 タリアテッレ・アル・タルトゥーフォ・ビアンコ(白トリュフ入りパスタ) 世界三大珍味と言われるトリュフの中でも貴重な白トリュフは産地が限られ、生産量が非常に少なく、たいへん高価な食材です。生で食べるのが一般的で、収穫してすぐに食べるのなら現地に行き、その場で食べるのが一番です。
イタリア
(サルディーニャ島)
通年 フレゴーラ・コン・ボッタルガ(サルディーニャ島特有のフレゴーラという粒状パスタにボッタルガをスライスしたものや、おろしたものを絡ませる) 伝統食材として知られるボッタルガは、塩漬け加工した魚卵でカラスミの一種です。素材となる魚は地域によって異なり、サルディニアではカラスミと同じボラを使います。琥珀色したその色から「サルディーニャの金」とも言われ、まろやかでクリーミーな味とねっとりとした食感が特徴です。
イタリア
(トスカーナ地方)
リゾット・アイ・フンギ・ポルチーニ/フンギ・ポルチーニ・アル・フォルノ(ポルチーニ茸リゾット、ポルチーニ茸のステーキ) ポルチーニ茸はイタリアに広く知られているキノコで、産地としてトスカーナ地方が有名です。スープやパスタ、リゾットなどさまざまな料理に用いられます。炭水化物が少なく、タンパク質やビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富なことからも人気の食材です。
イタリア
(ローマ)
カルチョーフィ・アッラ・ジュディア(アーティチョーク ユダヤ風、アーティチョークの素揚げ) ローマのユダヤ系コミュニティが発祥の料理です。揚げる前に花の部分を打ち付けることで、バラの花のように開き、仕上げに水を吹きかけてからもう一度揚げることで、パリッとした食感に仕上がります。外はパリパリ、中はホクホクの食感の違いを味わえる、ローマに春の訪れを告げる代表的な料理です。
イタリア
(ローマ)
9月末〜 インサラータ・ディ・プンタレッレ(苦味のあるイタリアチコリのサラダ) プンタレッレはチコリの一種で、葉先は細長く薄緑色の茎とたんぽぽの形のような葉が特徴なローマ限定の季節野菜です。芽はさわやかな苦味のある味で、新芽の時に摘み取り生または加熱して食べます。リンやカルシウム、ビタミンAが豊富に含まれ、利尿作用や消化機能を促す効果もあります。
イタリア
(トレヴィーゾ)
主に冬 リゾット・アル・ラデッキオ(赤チコリのラディッキオをベースにしたリゾット) ラディッキオ(赤チコリ)は、はっきりとした赤と白い線の色合いのコントラストで、ほのかな苦みと甘みと歯ごたえが特徴です。特殊な生産方法と限定的な生産地域から、EUが特に高品質な食材に対し授ける保護指定地域表示(IGP)マークを取得しています。ハーブティーとして飲まれることもあります。
イタリア
(シチリア島)
9〜10月 パスタ・コン・ピスタッキオ(つぶしたピスタチオをベースとしてペーストをパスタであえた料理) シチリア島のカターニャに近いブロンテのグリーンピスタチオは、原産地保護保証(DOP)に認定されているスローフードです。町の重要な収入源として「食べるエメラルド」「緑の金」という別名もあります。パスタソース・アイスクリーム・ビスケット・チョコレートなど、さまざまな食品に加工されています。
英国/イングランド
(イングランド全土)
- ビーフ・ウェリントン(牛ヒレ肉パイ包み焼) 19世紀にフランスの皇帝ナポレオンを破った、イギリスのウェリントン公が由来とされる伝統料理です。牛フィレ肉をフォアグラやマッシュルームペーストなどで覆い、パイ生地で包んだものをオーブンで焼き上げ、見た目が豪華なことから、ちょっと特別な日に家庭やレストランで楽しむ一品として親しまれています。
英国/イングランド
(デヴォン)
- デヴォンシャー・クリームティー アガサ・クリスティゆかりの地、デヴォンで親しまれる紅茶・スコーン・ジャムとクロテッド・クリームのセットで頂くクリームティーです。デヴォンシャー産のクロテッド・クリームはまろやかで濃厚です。焼き立てのスコーンに塗り、たっぷりのイチゴジャムを乗せるのがお勧めです。
英国/イングランド
(サマセット州チェダー)
- プラウマンズ・ランチ(農家の昼食) チーズ販促の一環として登場したメニューです。イギリスのチーズの種類は700以上もあり、なかでもチェダーチーズには、マイルドやマチュアなど、濃厚さで異なる種類があり、朝はマイルドをチーズトーストで、夜はウィスキーのお供にフルーツやナッツと一緒にチーズボードを頂くという習慣が定着しています。
英国/イングランド
(イングランド全土)
- コロネーション・チキン(チキンのカレーマヨネーズ和え) エリザベス女王のコロネーション(戴冠式)に合わせて考案された料理です。大英帝国時代にインドの食文化を取り入れ、カレー粉とマヨネーズ・甘いチャツネ・レーズンなどのソースをチキンに載せます。発色よい黄色で、食をそそります。今ではサンドイッチの有名な具のひとつとしても親しまれています。
英国/イングランド
(イングランド全土)
- ヴィクトリア・スポンジケーキ 大英帝国という輝かしい歴史を築き上げたヴィクトリア女王の名前を冠した伝統的なケーキです。スポンジケーキにジャムとクリームをサンドしたシンプルなものですが、素朴な味わいが大人気です。2019年はヴィクトリア女王生誕200周年記念の年にあたります。
英国/ウェールズ
(ウェールズ全土)
ウェルシュ・ラム(子羊肉のロースト、ラムシチュー) ウェールズの人々にとって、春の訪れを祝う大切な食べ物です。生後1年以内のラムが極上とされますが、1年中ウェールズ中のほとんどのレストランでラム料理が楽しめます。スロークックでのローストラム、ラムチョップ、カウル(ウェルシュリークと呼ばれる長ネギなどの野菜と煮込むラムシチュー)が絶品です。
英国/ウェールズ
(ウェールズ全土)
- ウェルシュ・レアビット&ウェルシュ・リーキパイ(ウェールズ風チーズトーストと長ネギ入りパイ) その歴史は古く、1500年頃には誕生していたと言われます。貧しかったウェールズの民が「Caws Pobi/カウズ・ポビ」(ウェールズ語でチーズトースト)と呼び、当時のご馳走であったうさぎ肉(Rarebit)の代わりに栄養源として食べていたとされています。
英国/ウェールズ
(ウェールズ全土)
- ウェルッシュ・ラバーブレッド(岩海苔を使った料理) 3面を海に囲まれたウェールズは、古くより日本と同じくミネラル豊富な栄養源を持つ岩海苔を常食していました。ベーコンとしじみをバターやオリーブで炒めてパンにのせ朝食で食べたり、またフレーバーをつけてラム肉やカニ・アンコウ料理のソースにしたり、さまざまな調理方法で楽しまれています。
英国/ウェールズ
(ウェールズ全土)
- ウェルッシュ・ケーキ ティータイムやアフタヌーンティなど、毎日誰もが楽しめるビスケットとパンケーキのミックスのような、熱々でも冷めても美味しい小さな丸いケーキです。小麦粉、バターまたはラード・鶏卵・砂糖・シナモン・ナツメグ、そしてカラント(小粒のレーズン)を入れて焼きます。
英国/ウェールズ
(ウェールズ全土)
- ウェルシュ・バラブリス 「まだらのパン」という意味です。昔はカチカチの堅いパンでしたが、だんだんとフルーツ・ローフの伝統菓子として生まれ変わりました。すりつぶした甘い香辛料と酵母、バターを加えた生地に冷ました紅茶に浸した干しレーズンやカラント(小粒のレーズン)、果物の皮の砂糖漬けなどを加えて焼きます。
英国/スコットランド
(カレン)
春〜秋 カレン・スキンク(チャウダー風魚のスープ) インバネス北東の海岸の漁村カレンが発祥です。肉が買えないほど貧しい時代に、代用として魚のエッセンスをスープに使い始めたのが始まりと言われています。あっさりとした魚の北の海のスープとして、日本人の口にも合います。現在は北東地域のレストランでも食べられるので、食べ比べみてください。
英国/スコットランド
(ダンディー)
クリスマス ダンディーケーキ 元はスコットランドの海沿いの町ダンディーで生まれたものです。中に入れるオレンジピールと、その上に放射状に並べられた皮むきアーモンドが特徴です。今ではイギリス各地で、特にクリスマス時期に食べられるドライフルーツやリキュール入りのリッチなケーキとして親しまれています。
エストニア
(タリン)
- マジパン(粉末アーモンド粉で作ったお菓子) 粉末アーモンドや砂糖などを練り合わせて作られ伝統的なお菓子で、エストニアが発祥の地とされています。かつては失恋の傷を癒す薬として売られていました。一口食べれば口の中に広がるアーモンドの風味がとても美味しいです。
オーストリア
(ワッハウ地方)
- マリレンクヌーデル(アンズリキュール入り温かいデザート) 世界遺産にも登録されるワッハウ渓谷は、アンズの生産地として有名で、原産地保護保証で保護されています。アンズはリキュール・ジャム・石鹸などさまざまな形に姿を変え、カッテージチーズと小麦粉で焼いたお菓子の中には、アンズとアンズリキュール入り角砂糖が入り、冬のデザートの定番です。
オーストリア
(ウィーン)
- ザッハトルテ(チョコレートケーキ) ウィーンには特徴のあるカフェがたくさんあり、芸術家や学生をはじめ市民に愛されています。「カフェ文化」の歴史は古く、1683年の第二次ウィーン包囲でトルコ軍の残したコーヒー豆がきっかけとされ、現在カフェハウスでは、さまざまな種類のコーヒーやザッハトルテなどのお菓子が楽しめます。カフェ巡りでコーヒーの飲み比べも魅力です。
オーストリア
(全土)
- リンツァートルテ(赤スグリジャムのトルテ) 1600年ごろに生まれた、世界で最も古いトルテです。赤スグリのジャムの上を覆った格子模様とその周囲を飾るスライスアーモンドが特徴です。生地はスポンジではなくヘーゼルナッツとバターをたっぷり使用しています。起源はリンツですが、現在はオーストリア全土で食べることができます。
オーストリア
(ウィーン)
- ウィンナーシュニッツェル(仔牛のカツレツ) 正式なウィーナー・シュニッツェルは、仔牛肉を薄く叩いて、ごく細かいパン粉をまぶしてこんがりと揚げたカツレツのような料理です。レモンをギュッと絞ったり、クランベリーのジャムと一緒に食べたりします。この組み合わせは甘じょっぱさが癖になります。是非お試しください。
オーストリア
(チロル州)
- カスプレスクヌーデル(チーズ、タマネギ入りの団子料理) チーズの産地として知られるチロル州の郷土料理です。チーズ・タマネギ・クルトンなどを小麦粉で団子状にした料理で、スープに入れても良しそのまま食べても良し、とさまざまな食べ方で楽しめます。基本的には一年中食べられます。
オランダ
(ゴーダ(ほかオランダ各地))
- ストロープワッフル(キャラメル入り円形ワッフル) 格子状模様の薄い円形のワッフル生地の間にキャラメルシロップを挟んだものです。柔らかく、アツアツの焼き立てが一番美味しく頂けます。堅くなったものは、コーヒーや紅茶などの器の上に、ふたのように載せると、中のシロップが溶けて再び柔らかくおいしく食べられます。
オランダ
(ハーグ、ライデン(ほかオランダ各地))
6月〜 ハーリング(ニシンの塩漬け) 脂がのって旨味の増したニシンに、刻んだタマネギやピクルスを添えて食べます。サンドイッチの中身や前菜として食べられることもあります。特に初物は人気で、毎年6月中旬にはハーグの隣町で海岸リゾートのスヘフェニンゲンで、初漁を記念したお祭り「フラッグデー」が行われます。
オランダ
(ライデン(ほかオランダ各地))
冬(通年) ヒュッツポット(牛肉蒸し煮マッシュ野菜添え) ジャガイモやタマネギ、人参を茹でてつぶしたものに牛肉の蒸し煮、ミートボールなどを添えた料理です。日本で食べるコロッケの中身にも似ており、初霜が降りてすぐに収穫される、より大きくて太い品種の冬にんじんが最適です。ニンジンの甘味が加わり、よりおいしくなります。
オランダ
(リンブルグ州)
通年(時期により旬の果物が異なる) リンブルグフラーイ(フルーツタルト) 地元産のチェリーやアプリコット・イチゴ・プラムなど、季節の果物を入れて焼き上げます。ライスプディングのように米を甘く煮て入れたものも人気です。生地はタルトとパイの中間くらいの食感で、甘さは控えめです。アーモンドシェービング、またはホイップクリームなどで仕上げることが多いです。
北マケドニア
(全土)
- アイバル(赤パプリカのペースト) アイバルの語源は、トルコ語で「塩漬けの魚卵」を意味する「Havyar」で、キャビアと同じ語源です。かつては国内産のキャビアが多く製造されていましたが、生産が不安定となり代用品としてパプリカのサラダを「赤アイバル」と称して食べるようになったのがはじまりとされます。
北マケドニア
(オフリド地域)
- ギョムレーゼ(パイ料理) 北マケドニア共和国の南西部、特にオフリド地域伝統のパイ料理です。カリッとした食感が特徴で、何百年も変わらないレシピで作り続けられています。
ギリシャ
(全土)
- ムサカ(ギリシャ風ラザニア) 「冷めてもおいしい」という意味で、ギリシャで愛される定番家庭料理のひとつ。下から茹でたじゃがいも、揚げたナスのスライス、炒めたラムのひき肉、フェタチーズ(ヤギや羊のミルクから作ったチーズ)を段々に重ねて、上からベシャメルソースをかけてオーブンで焼くのが一般的です。
クロアチア
(ダルマチア地方)
- ペカ(鉄鍋料理) 鉄鍋の中に肉やタコなどの具材を野菜と一緒に入れて蓋をします。屋外で2〜3時間かけてゆっくり調理すると、下から炊く火と蓋の上にかぶせる炭で中まででじっくりと熱が行き渡ります。ソースやタレをあまり使わず、素材そのものの味を大切にするクロアチアならではのスローフードです。
コソボ共和国
(ジャコバ市)
- バクラサルメ(ニンニクとヨーグルトソースをかけたチーズ、ほうれん草入りパイ) パイ(ビュレック)の一種です。地元で作られた新鮮なクリームとバターをたっぷり使い、ほうれん草などを入れた紙のように薄い生地を何層も重ねて焼き、焼き上がった香ばしいパイにニンニクと塩を入れたヨーグルトをのせ、伝統的調理法で調理します。
コソボ共和国
(ジャコバ市)
5月〜 サルメ・メ・フィエータ・テ・ルーシト(挽肉と赤ピーマン、お米を葡萄の葉で巻いたロール) ジャコバの近郊で採れる葡萄の葉を使った郷土料理のひとつです。地元のオーガニックな肉や米、コソボ特産の赤ピーマンなどの食材を入れます。調理には地元の土を用いて作ったジャコバ地方で作られたキャセロールを使い、ジャコバならではの味が楽しめます。
スイス
(グリュイエール)
- スープ・ド・シャレー(チーズ入りクリームスープ) グリュイエール地方の郷土料理のひとつです。食材は主に山で揃うじゃがいも・タマネギ・ほうれん草・イラクサ・マカロニ・クリーム、そして、グリュイエールチーズを入れたスープです。レストラン以外にも牛の山下りの祭りの屋台などでも見かけます。
スイス
(チューリッヒ)
- フィッシュ・クヌスペリ(淡水魚のフライ) ドイツ語圏をはじめ、ほぼ全土で食べられるサケ科の淡水魚「パーチ(ペルシュ)」のフライです。30〜40cmの大きさのこの魚を3枚に下ろし、バターで揚げたフリットをホワイトソースと共に食べます。天麩羅のようにからっと上がったこの魚を、すっきりとした味わいのスイスの白ワインとともに召し上がってください。
スイス
(チューリッヒ)
- ゲシュネッツェル(仔牛肉のクリームソース煮) 100年以上続くチューリッヒを代表する料理で、軽く柔らかい仔牛肉にマッシュルーム、タマネギが入った味わい深いクリームソースが絶妙に絡みます。ジャガイモのパンケーキ風ロシュティを添えて食べるのが美味しく、現在では全土のレストランで食べることができます。
スイス
(全土)
- ミューズリー スイス発祥の健康食です。オートミールにその他の穀物やドライフルーツ・ナッツなどを混ぜて作られたものです。かつて果物や野菜は食欲を満たす食材で、栄養が少ないとされていましたが、1900年にチューリッヒの栄養学者マックス・ビルヒャー・ベンナーが、山岳放牧の牧童に伝わる伝統的食事のミューズリーが療養に欠かせないメニューであると考え、サナトリウム患者のために考案したものです。
スイス
(ベルン州 ユングフラウ地方)
- アルペンマカロニ(アルプス風マカロニ) スイス中央部ゴッタルド峠にかかるトンネル工事の出稼ぎでやって来たイタリア人工夫らが、パスタをこの地にもたらしました。地元で採れる卵・牛乳・チーズから簡単に作れる「アルペンマカロニ」は、肉体労働の多い牧童たちにとって栄養価が高く、心身共に温まる料理として定番となり、今に受け継がれています。
スウェーデン
(ヨーテボリ、全土)
- レークマッカ(甘エビのオープンサンド) スウェーデンでは「甘エビ」漁が盛んです。獲れたばかりの甘エビを船の上で急速に塩ゆでします。トーストした薄切りパンの上に、ディル・レモンを添え、うまみと甘みがぎゅっと詰まった甘エビをこぼれんばかりにのせて食べるのが最高です。
スペイン
(サマランカ県)
通年 ハモン・イベリコ(イベリコ豚の生ハム) ギフエロ産の生ハムは、原産地呼称を受ける生ハムです。サラマンカ県ギフエロ村(サラマンカの南約50q)では生ハム工場を訪れ、製造過程を見学して試食することができます。拠点となるのがサマランカで、世界遺産であり、マヨール広場はスペイン一美しいと言われています。
スペイン
(バスク地方)
通年 ピンチョス(串で食材を刺したタパスの一種) バスク地方のバルでは、トレイに乗せたピンチョスを自分で取ってワインやビールと楽しむ光景が一般的です。サンセバスチャンのバル巡りなどは、スペインならではの楽しみのひとつと言えるでしょう。日本での立ち飲みブームも相まって興味をそそります。なかには、勘定を串の長さや形で区別するバルもあります。昼間はランチやカフェとして、夜は家へ帰る前にと、スペイン人は1日のうちに何度もバルを利用します。
スペイン
(ガリシア地方)
通年 ペルセベス(カメノテの塩ゆで) カメノテ(スペイン語で「ペルセベ」)は、海岸の岩場などに生息する甲殻類で、フジツボなどの仲間です。スペインでは高級食材として珍重され、特にガリシア地方産が有名です。見た目は、日本人には少々グロテスクですが、身はしっかりとした食感でエビと貝を合わせたような旨味があり、淡白で上品な味わいです。
スペイン
(バスク地方)
春〜初夏 ギサンテス・ラグリマ(涙豆、早摘みのえんどう豆) バスク地方で生産されている豆で、エンドウのサヤがまだ若いうちに収穫し、手作業で中の豆を取り出し、春から初夏にかけてのみ味わえるため希少性が高い食べ物です。口にすると薄い皮がプチプチとした食感と香り高い瑞々しさを感じられ、畑のキャビアとも呼ばれています。
スペイン
(アンダルシア カディス県)
通年 モハマ・デ・アトゥン(マグロの塩漬け) アンダルシア地方のカディス県では、伝統のアルマドラバ漁を行っていて、特にマグロの産地として知られる地域では黒マグロを味わえます。早くから日本から遠洋漁業の船が来ていたため、醤油など日本の調味料を使った調理方法も取り入れられ、独特のマグロ料理が楽しめます。
スペイン
(ラ・マンチャ)
10月 パエリア(サフランを使ったお米料理) 香辛料として使われるサフランは、カスティーヤ-ラ・マンチャ地方において、食文化の重要な役割を果たすと共に、経済的にも重要な役割を担っています。歴史的文化財のように大切に受け継がれ、2001年この地方で栽培されるサフランは原産地呼称保護を獲得しました。パエリアはスペイン全域で食べられています。
スペイン
(バスク地方)
3月〜 アンチョアス・フリタス(アンチョアのフリット、カタクチイワシのから揚げ) 旬の時期に油の乗った新鮮なアンンチョア(カタクチイワシ)を、焼いたり揚げたりして食べます。ぜひ醤油を持参して味わいましょう!最も水揚げ量の多い町のオンダロアでは、毎年5月の第3土曜日に「アンチョア祭り」が開催され、新鮮なアンチョアを素材にした料理を楽しむことができます。
スペイン
(ナバラ県)
通年 ピミエントス・ピキージョ・レジェノ(赤ピーマンの肉詰め) ナバラ県産のピミエント・ピキージョと呼ばれる赤ピーマンは、形が細長く三角で、通常炭火焼きされた後に手作業で皮と種を取り、缶詰、または瓶詰にされます。身は肉厚で甘く、ほろ苦さが特徴。肉や魚を詰めたピーマンの詰め物料理は、スペイン全体でよく食べられる人気の料理です。
スペイン
(ガリシア地方)
1〜3月 アロス・コン・エリソス・デル・マル(ウニのリゾット) スペインの日本食レストランでは、ガリシア地方で獲れた美味しい「ウニ」が味わえます。地元ガリシアでは、「ウニ」を使ったさまざまな料理を楽しめます。食べられる時期は、1〜3月の3か月間だけです。最も収穫できる港町では毎年「ウニ祭り」が開かれ、美食家や料理人が集まり、クッキングショーも行われます。
スペイン
(コルドバ)
サルモレホ(トマトベースの冷製スープ) 南スペイン、アンダルシアを中心に夏の風物詩として食べられます。通常は完熟トマト・乾燥させたパン・オリーブオイル・生ニンニク・ビネガー等が材料で、簡単に料理できます。1700年に最古のレシピが発見されていますが、それより以前からあったスープと言われています。
スロバキア
(全土)
- ブリンゾベー・ハルシュキ(スロバキア・パスタ) すりおろしたジャガイモと小麦粉を混ぜて茹でたハルシュキ(丸いパスタのようなもの)に、羊のミルクでできたフレッシュチーズ「ブリンザ」を牛乳で溶いてソースとして絡め、カリカリに焼いたベーコンとタマネギを混ぜてパンと一緒に食べます。ブリンザは国外で入手しづらく、まさに地元の味と言えるでしょう。
セルビア - カラジョルジェバ・シュニッツェル(仔牛のカツレツ) 叩いて伸ばした仔牛肉をチーズやハム、キュウリなどに巻いてロール状にしたものを揚げます。1959年、あるシェフが旧ソ連からのお客をもてなす際に使おうとしていた鶏の材料が無く、急遽仔牛の肉で代用し、王家のカラジョルジェ家の勲章を模したデコレーションを施したことがはじまりとされています。
チェコ
(プラハ)
- ウトペネッツ(ソーセージのマリネ) チェコを代表する居酒屋飯のひとつです。日本語に直訳すると「水死体」で、料理の姿をそのまま料理名にしてしまうチェコ人のユーモアが見られる料理です。名前とは対象的に繊細な味で、酢がきつ過ぎず、ソーセージや野菜の甘みを感じられる味で、前菜としてビールが進む一品です。
チェコ
(プラハ)
- スヴィチュコヴァー(牛サーロイン肉のクリームソース煮) チェコの「お母さんの味」と言える料理です。たくさんの野菜をベースに作られたクリームソースと、たっぷり煮たことでトロトロになった牛サーロイン肉は、飽きのこない味です。そしてその上に盛られた生クリームやジャムは、お好みに合わせて楽しんでください。
ドイツ
(黒い森高原地域)
- キルュッシュトルテ(黒い森サクランボケーキ) 雪のように白い生クリーム・真っ赤なサクランボ・チョコレート色のスポンジに、黒い森特産のキルシュヴァッサー(サクランボを使った蒸留酒)の香りを加えた大人のケーキです。1930年代にドイツ各地で広まり、現在ではドイツで一番人気のケーキとして親しまれています。
ドイツ
(シュヴァーベン地方)
- マウルタッシェン(ドイツ風ラビオリ) パスタ生地の中に、ハーブを効かせた肉や野菜を詰めたシュヴァーベン地方の郷土料理です。キリスト教には肉を食べてはいけない期間があり、どうしても食べたかった修道士が、パスタの中に隠して食べたのが始まりとされ、「神様へのペテン」とも呼ばれています。日本人の口にも合う味です。
ドイツ
(ザクセン州ゲルリッツ)
- シュレージッシェ・ヒンメルライヒ(塩づけ燻製豚肉の果実ソース添え) 豚の腹肉を塩漬け燻製したカッセラーと呼ばれる肉に、プラムやアップリコットを焼いた甘い果実と、シナモンやレモンと一緒に煮込んだ一品です。ソースは店によっていろいろなレシピがあるので、そこがシェフの腕の見せどころです。
ドイツ
(中部・南部)
フェダーヴァイザーとツヴィーベルクーヘン(発酵ワインとたまねぎのケーキ) ドイツで秋になると食べたくなるのがツヴィーベルクーヘンです。直訳すると「玉ねぎのケーキ」ですが、甘くなく秋が旬のタマネギとベーコンの塩味が効いたキッシュのような食べ物です。ツヴィーベルクーヘンには欠かせない飲み物「フェダーヴァイザー(発酵途中の濁りワイン)」も秋限定の味です。
ドイツ
(ベルリン)
- カリーヴルスト(カレー風味のソーセージ) 小分けにされたソーセージを、カレー風味のスパイスが効いたたっぷりのケチャップで食べるベルリン生まれの料理です。屋台やスタンドで気軽に食べられ、店によってオリジナルのスパイスのブレンドがあるので、お気に入りのお店を持つ人も多い人気の味です。
ドイツ
(全土)
4月〜 シュパーゲル(ホワイトアスパラガス) ドイツ人にとって、寒くて長い冬が終わり春が来たことを感じられる特別な食べ物です。色や形、先端がどのような状態か、また直径や長さにより料金が決まります。収穫終了日は6月24日の聖ヨハネの日と決まっていて、料理のバリエーションは多種多様です。
トルコ
(チェシュメ半島)
- ダムガ・サクズル・ムハレッヒ(トルコプリン) 天然のガム「ダムラ・サクズ」を使ったスイーツです。ダムラ・サクズはオスマン宮廷料理にも用いられ、現代でもその伝統は受け継がれ、特にリゾート地チェシュメ(Çeşme)では、クッキー・トルコの伸びるアイスクリーム・トルコ珈琲・トルコ風プリンなどさまざまなデザートに使われています。
トルコ
(ブルサ)
- ケスターネシュケリ(マロングラッセ) マルマラ海南部ブルサ地方の名峰ウルダーより産出されるケスターネ(栗)を砂糖漬けにしたお菓子です。いわゆるマロングラッセですが、トルコ産は原材料にアルコール類を使っていないので、栗本来の味が楽しめるのが特徴です。チョコレートコーティングされたものなど種類もたくさんあります。
トルコ
(エーゲ海地方)
- カバック・チチェーイ・ドルマス(ズッキーニの花の肉詰め) ズッキーニの花の花弁の内側に、お米・タマネギ・ディル・イタリアンパセリなどを詰め、煮込んだ後に冷やした前菜です。ヨーグルトを添えて食べる場合もあります。ズッキーニの花は、塩漬けしたものや、初夏には生花を使うこともあります。ロールキャベツやピーマンの肉詰めの原型とも言われる料理です。
トルコ
(エルズルム 東部アナトリア地方)
- ジャー・ケバブ 東部アナトリア地方の最大の都市エルズルムが本場です。羊肉の塊を横に回転させながら薪で焼き、焼けたところから串に刺して削ぎ落します。薄切りにはせず、分厚く削ぐのが特徴です。また食べ終わったら、すぐ次の串が出てくるという、日本のわんこそばにも似た食べ方もユニークと言えるでしょう。
ノルウェー
(キルケネス)
ボイルド・キングクラブ(茹でタラバガニ) 北東部、ロシアとの国境の町キルケネスで味わえます。1960年代に旧ソ連が食糧難問題を解決するため、カムチャツカのカニをムルマンスク沿岸に放流し、やがてキルケネス沿岸にも生息するようになりました。足を広げると1.5m、重さは10kgにもなるカニをお腹いっぱい食べましょう。
ハンガリー
(ヴィッラーニ・ワイン生産地区)
11月 リバ・シュルト&ハンガリーワイン(ガチョウ料理とハンガリーワイン) ハンガリー屈指のワイン産地、ヴィッラーニ・ワイン生産地区では、毎年11月にその年の新酒ワインをガチョウ料理と共に楽しむお祭りがあります。新酒ワインは「ポルトゥギーザー」というハンガリー固有のブドウ品種を使った辛口赤ワインで、ブラックベリーやプラムのような風味が特徴です。
ハンガリー
(セゲドとバヤ)
- ハラースレー(パプリカ味の魚のスープ) ハンガリーの魚料理代表格と言える一品です。最も有名なのは、魚を裏ごしするセゲド風と、鯉だけを使い、マッチ棒状のショートパスタを加えて裏ごしをしないバヤ風です。セゲドはティサ河畔、バヤはドナウ河畔の地方都市で、どちらも特産物であるパプリカの産地であるハンガリー大平原に位置し、パプリカをたっぷり使います。
ハンガリー
(全土)
- マンガリッツァ(国宝豚) 全身がくるくるとした巻き毛で覆われたハンガリー原産のマンガリッツァ豚は、2004年に世界的にも珍しい「国宝」に認定されました。ハンガリーにおけるサラミ製造のパイオニアとして、欧州では広く知られるピック社によって「食べられる国宝」として日本にも紹介されています。
フィンランド
(レヴィ)
- ポロン・カリストゥス(トナカイの煮込み ベリーソース添え) 鹿肉のようなあっさりした味で、リンゴンベリー(コケモモ)ソースをつけて食べます。食用のトナカイは、野生ではなく、すべて家畜で飼われているもの。フィンランドの名物料理として、オーロラ鑑賞ツアーの発祥の地でもあるレヴィなど、ラップランドで主によく食べられている料理です。
フランス
(ロアール古城エリア)
- タルトタタン 専用の型にバターと砂糖で炒めたリンゴを敷き、タルト生地を上に乗せて焼いたお菓子です。食べる時は上下を逆にしてリンゴの部分を上向きにします。アップルパイを作る時に、リンゴを炒めすぎた失敗を隠すために編み出したのがタルトタタンの由来とも言われます。
フランス
(ブール・カン・プレス)
- プーレ・セレスタン(プレス鶏) 赤いとさか・白い羽・青い脚というフランス国旗と同じ特徴を持つブレス鶏は、フランスを代表する高級食材のひとつです。家禽類の中ではフランス唯一、原産地呼称制度(AOC)の規約が制定されています。餌は、この地方のトウモロコシ・小麦・乳製品だけを使うのも特徴です。シンプルにローストやグリルにしたり、鶏そのものの味が抜群なので味付けは最小限で食べます。
フランス
(ルーアン)
- カナトン・ルアネーゼ(ルーアン産鴨のロースト) 生産量の少なさと独特の風味が特徴です。通常1羽1kgですが、ルーアンの鴨は2kg程もあるので、1羽で2名分となります。屠殺の際、通常は鴨の首に切り傷を入れて血を抜きますが、ルーアン鴨の場合は血を抜かないので、肉の色合いが他の鴨肉に比べ鮮やかで肉質は柔らかです。フランスカナルディエ協会に認定された「メートル・ド・カナルディエ」によってサーブされることでも知られています。
フランス
(オクシタニー)
- アリゴ(チーズ入りマッシュポテト) フランスでも一目置かれるブランド牛、オーブラック牛のステーキに添えられる名脇役の一品です。ジャガイモにニンニクを加え、さらにこの土地で作られるチーズを混ぜて、丁寧に練りこんだ伸びるマッシュポテトは一般のマッシュポテトよりも濃厚で、ステーキのうまみをより引き立てます。
フランス
(ブルゴーニュ)
- エスカルゴ ブルゴーニュ地方が本場です。ハーブ入りのブイヨンで煮て、殻にパセリ・ニンニク・エシャロットをバターにすりこんだ「エスカルゴバター」を詰め、オーブンで熱々に焼いて食べます。エスカルゴはブドウの葉を主食としているので、ワインの産地ブルゴーニュらしい郷土料理と言えるでしょう。
フランス
(オーベルニュ地方)
- シュー・ファルシ(ロールキャベツ) 「ボルヴィック」で有名なオーベルニュ地方の料理で、ちりめんキャベツを使います。1つずつ丸めるタイプやケーキのような型を使って、キャベツとひき肉を順番に重ね合わせるタイプやトマトソースをかけるアレンジ版などもあります。冬でも手に入る野菜を使ったカラダが温まる一品です。
フランス
(全土)
アッシュ・パルマンティエ、パルモンテ・カナール(牛ひき肉とマッシュポテトの重ね焼き、ほぐした鴨のコンフィとマッシュポテトの重ね焼き) じゃがいもを使った冬の定番メニューで、代表的な家庭料理です。家畜用食材だったじゃがいもを、寒さに強く栄養があるとして食用として定着させたフランスの薬剤師/農学者アントワーヌ・パルモンティエにちなんで名付けられました。マッシュポテトは家庭でもレストランでもさまざまにアレンジされ、バリエーション豊かとなりました。
フランス
(ボルドー)
- カヌレ 世界最大のワイン産地として知られるボルドーの伝統的なお菓子です。卵の黄身・砂糖・薄力粉・バターなどを使い、専用の型に入れて焼き上げます。表面はハチミツでコーティングされていて、ワイン製造に卵白を使うことから、余った黄身を活用するために考案されたものです。
フランス
(オクシタニー)
- カスレ(お肉とインゲン豆の土鍋煮込み) 豚肉のソーセージや鴨肉などと、インゲン豆を長時間土鍋で煮込むオクシタニー地方の料理です。英仏百年戦争(14〜15世紀)の頃に、このエリアの村人達が兵士に提供したのが起源とされています。土鍋はカソールと呼ばれるこの地方の伝統的な陶器で、カスレの語源になっています。
フランス
(シャンパーニュ)
- ビスキュイローズ(ピンク色のビスケット) シャンパーニュ地方の伝統銘菓として知られています。ピンク色のビスケットの上に白い砂糖がちりばめられ、ほのかにバラの香りがします。その歴史は古く17世紀末にはその存在が確認されています。現地では、このビスケットをシャンパーニュに浸して食べたりすることもあります。
ブルガリア
(全土)
- タラトール(ヨーグルトベースの冷製スープ) 体が元気になる暑い夏の定番料理です。具はキュウリやディル、ニンニクなどが定番です。味付けに塩を使っているので、日本の感覚で「ヨーグルトは甘いもの」という先入観で食べると少しびっくりすることでしょう。具だくさんで爽やかな味わいは、慣れるとやみつきになるはずです。
ベルギー/フランダース
(北海沿岸部、ブリュッセル、及び主要都市)
春(通年) グライゼ・ガルナール、トマート・ガルナール、ガルナール・クロケッテン(北海の小エビとトマトのサラダ、北海の小エビのコロッケ) 旨味が凝縮した小エビを使った前菜です。西部のオストダンケルクなど小エビの産地では、今も馬を使ったエビ漁(世界無形文化遺産)が行われていて、前菜からメインまで小エビというコースがあります。また毎年6月の最終週末には、エビをテーマにしたユニークな「エビ祭り」が行われます。
ベルギー/フランダース
(ポッペリンンゲ)
3〜4月 ホップシューテン(ホップの若芽のサラダ) ビールの材料として有名なホップの新芽は、白くて歯ごたえがあり春の珍味として、3〜4月の間だけ食べられます。ホップの国内生産量の約8割が西部のポッペリンゲとその近郊で栽培されていて、農家やビール醸造所で作りたてのビールと共に旬の味を楽しむことができます。
ベルギー/フランダース
(北海沿岸部、ブリュッセル、及び主要都市)
秋〜冬(通年) ゲマリネールデ・モッセレン(ムール貝の蒸し煮) セロリ・タマネギなどの香味野菜や白ワインと一緒に蒸し煮にして出されるのが一般的で、ベルギー名物フライドポテトとマヨネーズを添えるのが定番です。ムール貝の旬は秋から冬にかけてが旬ですが、今ではほぼ一年中食べることができます。
ポーランド
(トルン)
ピエルニク(ジンジャーブレッド) ポーランドの冬に欠かせないお菓子です。17世紀にトルンのパン屋で焼かれたという古い歴史があるので、「トルン銘菓」としても知られています。見た目がとても可愛らしいので、食べずに飾ることもあります。トルンにあるピエルニク博物館ではピエルニク作り体験もできます。
ポルトガル
(ミーニョ地方)
- アローシュ・デ・パト(鴨ご飯) 鴨肉を焼いたり煮たりして出た出汁で米を炊き、そこにほぐした鴨肉を混ぜ込み、チョリソ(ポルトガル語でショーリッソ)のスライスをのせた鴨の炊き込みご飯です。ブラガ風は最後にオーブンや石窯に入れて米の上面をパリッと香ばしく焼くのが特徴です。付け合わせには、口直しのオレンジが添えられるのが定番です。
ポルトガル
(リスボン)
- サルディーニャ・アサード(イワシの炭火焼き) イワシは庶民の味として親しまれています。漁が始まる6月は新鮮なイワシが味わえます。6月13日に開催されるリスボンの守護聖人聖アントニオ祭は別名「イワシ祭り」と呼ばれ、前夜祭には地元の人達が集まり、ハウスワインを片手に「イワシの炭火焼き」を食べながら明け方まで盛り上がります。
ポルトガル
(リスボン)
- パステイス・デ・ベレン(エッグタルト) 「エッグタルト」として日本でも有名なパステイス・デ・ナタは、ポルトガルを代表するスイーツです。リスボンのベレン地区にある「ジェロニモス修道院」で作られていたものを特に「パステイス・デ・ベレン」と呼び、修道院のレシピを今に受けつぐ老舗のパステラリア(パティスリー)で味わうことができます。
ポルトガル
(アレンテージョ地方)
- カルネ・デ・ポルコ・アレンテジャーナ(豚とあさりのアレンテージョ風、豚肉とあさりのパプリカ炒め) 放し飼いで飼育されるアレンテージョ地方の良質な「豚」に海の「あさり」を合わせ、ポルトガル独特の調味料パプリカのペーストをベースに作られる人気料理です。この料理を食べると、こんなにも豚肉とあさりは相性が良かったのかと「目からウロコ」の一品です。
マルタ
(マルタ全域)
- バイトラ(サボテンの実) サボテンのことをマルタ語では「トゲいちじく」と言います。葉は食べずに実の部分を毎年夏の7〜8月に収穫し、フルーツとして食べます。味は柿に似ており、実から「バイトラ」というリキュールも作られます。食後にピッタリな甘いお酒ですが、レモンと炭酸水で割って飲むのも美味しいです。
マルタ
(オルミ)
- ホブス(マルタパン) ホブスはアラビア語でパンという意味で、ドーナツ形が特徴です。味の秘密はマルタの水と言われます。水資源に貧しいマルタでは海水を淡水化して使用するので、そこで少し残っている塩分が絶妙の塩気につながっています。この土地と昔の人の知恵が生んだ唯一無二の味と言えるでしょう。
モナコ王国
(全土)
- オランジェリーリキュール もぎたてのビターオレンジを丁寧に洗い、手作業で皮を数週間アルコールに浸した後、厳選された天然の調味料を加えて完成します。クリアなオレンジ色のリキュールは、爽やかな甘みとジューシーな香りが魅力で、ソーダなどと割ってカクテルにするもよし菓子作りにもおすすめです。
リトアニア
(トラカイ)
- キビナイ(挽肉、野菜入りパイとコンソメスープ) トラカイに来たらぜひ食べたいのが、15世紀初頭にクリミアから傭兵として連れてこられたカライメ族の伝統料理キビナイです。熱々のパイの中には挽肉や野菜が入っていて、コンソメスープが添えられます。
リトアニア
(全土)
- シャルティバルシチャイ(ビーツのスープ) リトアニアを訪れたらぜひ食べたい郷土料理が「ピンクスープ」です。見た目も鮮やかなビーツのスープで、夏は冷やしてサラダ感覚で食べます。ジャガイモを添えて食べるのが定番で、作り方は簡単。ケフィア(ヨーグルト)にゆでて刻んだビーツを混ぜ、キュウリ・ゆで卵・ネギを添えるだけで出来上がりです。
ルーマニア
(全土)
- ママリガ(トウモロコシをマッシュしたもの) ルーマニアの国民食です。見た目は黄色いマッシュドポテトのようです。ママリガ自体は無味に近いので、バターやサワークリームを付けて食べるか、サルマーレ(ルーマニア風ロールキャベツ)や肉料理の付け合せにするのが一般的です。