会報誌「じゃたこみ」 【国内】「観光地マーケティング・デジタル分析実践セミナー」を開催

更新日:2023年12月22日


会員会社74社、総勢約160名が受講
観光地マーケティングの基礎的な知識を習得を目指し
「観光地マーケティング・デジタル分析実践セミナー」を初開催


 

 国内旅行推進部は2022年6月13日、14日、21日の3日間で「観光地マーケティング・デジタル分析実践セミナー」を開催しました。本年度のセミナーとしては5月に開催した「テーマ別観光 × デスティネーションセミナー」に続く、第二弾のセミナーとなり、公益社団法人日本観光振興協会と連携し、「観光による地方創生」に取り組む際に必要とされる観光地マーケティングの基礎的な知識の習得を目的に、専門講師の指導によるデジタル分析の実習時間も取り入れた新たな形の実践型セミナーです。リアルとオンラインのハイブリット式で開催し、会員会社74社、総勢約160名が受講しました。

 

「開催にあたり国内旅行推進部の 高井 晴彦部長が挨拶 」

「観光地域づくり」に必要な観光地マーケティングの知識や観光データ分析スキルの習得を目指す
  国内旅行推進部の高井部長は、セミナー冒頭のあいさつで、開催の背景を説明。当該セミナー参加に際し、事前に行ったアンケート結果では「DMOについて知っているかどうか?」といった質問に対し、「知っている:55%」、「聞いたことがある:24%」、「聞いた言葉ない:18%」と旅行会社の間で温度差があった一方で、ほぼ全員(99%)が「観光における地域振興について関心がある」といった回答結果であったことに触れ、改めてDMOの成り立ちの経緯について説明したうえで、これまで旅行会社としてDMOとの関わり合い方については、プロモーション(商品造成で送客、着地型商品の開発など)が中心となっていたと言及、マーケティングとマネージメントが主たるミッションとなっているDMOとの本質的な関わり合い方については、まだまだ希薄なのではないかと指摘し「3日間のセミナーを通じ今後の参考、日々の営業活動などに少しでも役にたてるセミナーになれば」と話しました。

 

3日間に渡り開催したセミナーを振り返り「まだまだブラッシュアップが必要」と話す、国内旅行推進部で
セミナーの企画、運営を担当する安田祥子アシスタントマネージャー

 

実践に役立つセミナーに向けブラッシュアップ
 参加した会員からは「地域の人がこんなにも色々なデータを見ながら施策を打っているとは全然知らなかった」「勉強中の分野なのでとても役に立った」、「自社のメンバーに共有したい」といった声が多数寄せられました。一方、受講者数は全体で約160名と、他のセミナーに比べて低い水準に留まり、また「自分の仕事とどう結び付ければいいのか分からなかった」という意見も出るなど改善点も見られました。次回は参加者の皆様に、よりリアルに捉えていただくために、この分野で成功した旅行会社の人の話などをお届けできるよう計画しています。
 セミナー開催を終え、国内旅行推進部の 安田マネージャーは次のように語ります。「コロナ禍の先を見据えて何か新しいことはできないかと、同推進部として初となる今回のプログラム考案に携わりました。日観振をはじめとした有識者、DMOにおけるマーケティングの実践者といった外部講師と共に臨んだセミナー開催は、調整次項も多岐にわたり、苦労も多かったですが、会員の方々に少しでも役立つセミナーを提供できればと思いのもと無事、開催にこぎ着くことができました。受講者の感想、意見などを参考に、さらなるブラッシュアップを図っていきたいと思います。同セミナーは秋にも実施を予定していますので、是非ご参加ください」。国内旅行推進部では引き続き会員のみなさまに有益な情報を提供するとともに、実践に役立つセミナーを企画し、様々な取り組みにチャレンジしていきます。ご意見、ご要望がございましたら是非、お寄せください。