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P8 【シリーズ:添乗員のための旅行医学 Vol.54】



 ケガをした傷口からの感染症、大勢の被災者が一カ所に集まることによるインフルエンザやかぜなどの呼吸器感染症、下痢などの消化器感染症の発生が問題となります。今回の震災では、急性下痢症、インフルエンザ、急性呼吸器感染症、麻疹、破傷風、創傷関連感染症への注意喚起がなされています。2004年に発生したスマトラ沖地震では、麻疹、破傷風の感染者が多数出ました。昨年発生したハイチ地震では、コレラの大流行が起こっています。
 国境なき医師団の報告によると、難民・被災民キャンプにおける死亡原因は「下痢症、呼吸器感染症、麻疹、栄養障害、マラリア(流行地の場合)」としています。


 出発前にインフルエンザ、麻疹、破傷風の予防接種を受けておくことです。日本での流行の可能性もあるため、海外渡航に関係なく接種をしておくといいでしょう。また、衛生状態の悪い地域に旅行する際は出発前に、下痢などの感染症に罹った時の内服用に抗生物質を処方してもらう方法が有効です。


 食事前やトイレ使用後は特に、石鹸による手洗いか、手指用消毒アルコールで清潔に。咳が出たら、ティッシュなどを用いるエチケットも必要です。食器や飲み物の容器、カミソリ、歯ブラシの供用が禁物なのはもちろん、くし、タオルなども注意しましょう。
 ケガをした場合は、消毒してもらい、破傷風予防の注射を受けていない人は、ワクチンあるいは免疫グロブリンを接種する必要があります。

参考HP:アメリカ疾病予防センター
http://www.bt.cdc.gov/disasters/commshelters.asp


 災害で受けた強いストレスはしばしば無力感、不安、攻撃的言動を引き起こします。これは正常な反応です。こうした心身の変化を理解し、適切な対応をとることが大事です。回復するまでには、少し時間がかかることも理解しておきましょう。
 海外旅行の際は、少なくとも日程の2倍の薬を持参しましょう。また万一に備え、病名、内服薬、アレルギーの有無についての英語と日本語の情報を財布などに入れておくと安心です。

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