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P12 【シリーズ:添乗員のための旅行医学 Vol.47】




 蚊が媒介する感染症で、病名は“グニャッと曲がる”を意味するアフリカの言葉から来ています。痛みのあまり体を曲げて歩くことに由来します。



 症状は二段階に分かれます。発熱、発疹、関節痛といった初期症状の後に、数カ月〜数年にわたってリウマチに似た各部位の強い関節痛と関節の腫れが続きます。死亡率は高くありませんが、痛みのために社会活動に支障をきたすこともあるため軽視はできません。



 1953年にタンザニアで流行して初めてウイルスが発見されました。以来、世界各地に広がり、従来の流行地域であるアジア、アフリカ、太平洋地域などの熱帯だけでなく、2007年にイタリアで流行するなど温帯であるヨーロッパでも流行するようになりました。



 媒介するのはデング熱と同じネッタイシマ蚊とヒトスジシマ蚊(一般名ヤブ蚊)です。これらの蚊は世界に広く生息し、どこもチクングニアウイルスの汚染地域になりえます。感染した旅行者の移動や、貨物と一緒に感染蚊を運ぶことにより広がります。
 ヒトスジシマ蚊は日本にも生息するため、将来国内でも流行する危険性を秘めています。



 主な初期症状は発熱です。ただし、治療が遅れると命に関わるマラリアや腸チフスなどの感染症との違いを一般の人が見分けるのは難しく、自己判断で治療すべきではありません。特に、チクングニア熱は発熱に対してアスピリン(バファリンなど)を投与すると、デング熱と同様に血が止まらなくなる可能性があるため厳禁です。高熱が出た際は一刻も早く病院で診てもらいましょう。



 予防ワクチンはありません。蚊に刺されないように注意することが最大の予防です。媒介蚊が活動するのは昼間。旅行者が感染しやすいのは、肌の露出が多くなるビーチ、水辺の観光地や公園などです。蚊の多い環境に行く際は、蚊が好む黒い色の衣類を避けましょう。通気性のよい明るい色の長袖長ズボンを着用し、虫除けローション、蚊取り線香などを使ってできる限り蚊に刺されないようにすることが大切です。

出展:CDC(米国疾病対策・予防センター)

おすすめ虫除けグッズ

蚊取り線香は、日本の有名メーカーであればどれも強力です。虫除けスプレーやローションは、虫除けの成分であるDEETを20〜40%含むものがおすすめです。ただし、日本は医薬品でも12%までという規制があるため、海外で購入するのがよいでしょう。海外の虫除けスプレー製品では、写真のULTRATHON(3M社・DEET34%)が有名ですが、ほかにも、controlled-release(Sawyer社・DEET20%)、Deep-Woods(Off社・DEET23.8%)などがあります。

 

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