1月号インデックス新春座談会旅の力JATA NOW│Cave de JATA│添乗員のための旅行医学バックナンバー
   添乗員のための旅行医学
P10 【Cafe de JATA vol.56】






 

吉田 西鉄旅行では、東京、九州、関西のそれぞれでネット販売をしていましたが、2010年7月にWEB営業部として1つの部署になり、昨年2月に自社サイトをリニューアル。自分たちでサイトを更新できるようにし、自社商品の内容をより詳しく表現するツールとしてブログを積極的に活用することにしました。自分たちの企画や思いを自由に表現する環境が整い、「WEBガールズ」と名付けた女性スタッフの活躍の場が増えました。

山本 WEBガールズでは、それぞれが得意な分野やプライベートで行ったところなども含めてブログで更新しています。私は、九州をはじめ国内旅行によく行くので、まだ有名ではない温泉地や九州各県にあるご当地グルメなどを紹介しています。また、社内には誰もついていける人がいないぐらい歴史にとても詳しい“歴女”もいて、歴史通な人にも読み応えのあるコアな内容をアップしていますよ。

吉田 あれは、昨年3月に九州の専門サイトをオープンする際に、彼女の歴女ぶりを発揮する場を作りたいと思い「歴女が語る」コーナーを設置してみたの。自分が好きなものを表現する場があると、モチベーションも上がるみたいで、よかったです。本当は今の紹介スペースでは足りないほど語りたいことはたくさんあるみたい(笑)。

松田 わかります! 私は海外旅行、特にビーチリゾートが好きでよく行くのですが、紹介したいことが多すぎて長くなりがち。ブログでは同僚のアドバイスで「ホテル編」「グルメ編」などカテゴリー分けしたら読みやすくなりました。

吉田 ブログはお客様へのアピールはもちろん、社内のコミュニケーションツールとして情報の共有化が図れます。最近は、研修レポートはブログにアップすることにしました。定期的な更新は大変ですが、旅好きなスタッフに囲まれていますので、昼休みに旅行話などをちょっと詳しく聞いて「ブログに載せてもらっていい?」と情報や写真の提供に協力してもらっています。

山本 旅行前から盛り上がっているので、誰がどこへ行ったかは、だいたい把握していますよね。みんなブログのアップを楽しみにしているんですよ。

吉田 2人とも最初の頃に比べて、写真がどんどん上手くなっているよね。自社サイトのツアー紹介のページにイメージ写真として利用もできるほど。

山本 特に写真には工夫しています。たくさん写真を載せて少しでもお客様に楽しく情報が伝わるように配慮しています。今ではプライベートの旅行でも、ホテルに着いたらまず室内を撮影。窓からの景色も撮る習慣がついてしまっています。もう職業病ですね(笑)。

松田 実際に行った人でないとわからないポイントってたくさんありますよね。女子旅では、ホテルのアメニティや朝食の充実さなども重要なので必ず撮影します。それに海外のホテルではバスタブがない部屋もあります。今、CMで話題のシンガポールのホテル「マリーナベイサンズ」もそのひとつ。思わず斬新な建築に注目がいってしまいますが、マイナス面も欠かせない情報なので載せるようにしています。

山本 私は書くのが苦手な分、写真を充実させています。その写真を褒められると、やはり嬉しいですね。

松田 以前、バリのデザイナーズリゾート「ジ・エリシアンバリ」へ行ってきましたが、その旅行がきっかけで、商品化ができました。また、同期のスタッフと4日間で、弾丸ゴールドコーストツアーを実現し、「短い滞在でもこんなに充実してました」とブログに掲載して、これも商品化できました。自分が実際に体験したことや感動したことが、商品というカタチになるのは嬉しいです。

吉田 女性の「好きなこと」、「やりたいこと」、「遊び」が仕事につながるのがよいですね。短期的な成果は、非常なモチベーションアップにつながりますので、サイトやブログなど成果が目に見えるものは合っているのではないでしょうか。
 WEBガールズは、現在18人。20?50代まで幅広い年齢の女性スタッフがいます。それぞれの年代の感性に合わせて行けると思います。


ゴールドコースト4日間の弾丸旅行も
ブログにアップして紹介


由布院研修旅行。研修旅行のレポートも
ブログにアップして、情報の共有を図る。
担当者によって視点が異なるのも醍醐味


仏像コラムニストと一緒に楽しむ
「やすみくらぶ」の記念写真

吉田 女性はおもしろい出来事や楽しい話が大好き。行動力もあるし、旅行もだいたいが女性主導ですよね。WEBガールズがサイトで「女子旅」の滞在先での過ごし方を提案し、そこに行く旅行商品を紹介する今の方法は、女性へのアプローチにも合っているのかなと思います。

山本 今後は、30代目線でワンランク上のホテルでのんびりできるステイタイプの商品を企画したいです。同じ女性でも年齢によって行く場所や求めるものは変わるもの。20代は流行りのスポットや観光目的の弾丸旅行が多いけど、30代になるとホテルでも電車でも中身の質にこだわりますから。

松田 私は、リゾートの魅力を伝えられるよう「大人のリゾート特集」、特にヴィラで過ごす旅を提案していきたいです。

吉田 私は出身が九州ですので、「九州で元気になるシリーズ」と題して、旬の食材や人・自然との触れ合いで心もカラダも元気になる旅、各地のイケメン先生に学ぶ、その土地ならではの体験ツアーなどをやってみたいです。イケメンといっても、見た目ではなく、生き方や仕事がステキな方ですよ(笑)。
 やりたいことは尽きませんが、今後の「WEBガールズ」の展開としては、「女子旅」ブランドを立ち上げて、旅行者や旅行会社の生の声が行き交うカフェのような役割のサイトが作れたらと考えています。


WEBガールズのメンバー。左から九州4人、関西2人、東京12人。部署が1つになり、連携もよりスムーズに

WEBガールズ“女子旅”サイト
http://www.nishitetsutravel.jp/special/web_girls_recommend.htm


今年は、日中国交正常化40周年、ロンドンオリンピック、韓国・麗水国際博覧会、東京スカイツリー開業、国内LCC3社が就航予定と旅行業界にとって活発な1年になりそうです。旅行業界の発展につながる環境づくりにJATAもこの1年邁進してまいります。(さ)

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