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P12 【シリーズ:添乗員のための旅行医学 Vol.58】


 植物の効能を利用した芳香療法をアロマセラピーといいます。植物の芳香成分は、鼻から入って脳に香りの信号として届くだけでなく、呼吸によって肺から血中に取り込まれたり、皮膚から吸収され血中に移行することで全身に運ばれ、さまざまな薬理作用をもたらします。
 フランスでは、アロマセラピーが医療行為の一つとして捉えられ、日本でも代替療法として医療機関から注目されています。


 種類豊富な精油の中で海外旅行中に役立ちそうな3種類をあげるとすれば、ラベンダー、グレープフルーツ、ペパーミントでしょう。それぞれ次のような効果があります。使い方はとても簡単。旅先で自分自身のリフレッシュやリラックス、お客様へのちょっとしたサービスに使えるかもしれません。
◆ラベンダー
 不眠、鎮静などに効果。ラベンダー精油をティッシュに2〜3滴含ませ、枕元に置いて寝ます。
◆グレープフルーツ
 時差ボケ、眠気解消に効く。2〜3滴ティッシュに含ませて香りを嗅ぐと、頭がシャキッとします。
◆ペパーミント
 吐き気、胸やけ、食欲不振、胃のもたれ、腹部膨満感など消化器 症状改善に効く。2〜3滴をティッシュに含ませて香りを嗅ぐとすっきり。
                    


 ほかにも旅先ではさまざまな不調が考えられます。旅行中なので使用するアロマの種類が少なくて済む対処法を紹介します。
◆頭痛:ラベンダー1滴、レモン1滴をマグカップのお湯に入れ、鼻を近づけ数回呼吸。
◆肩こり:ウインターグリーン4滴+ホホバオイル10mlで肩をマッサージ。または、熱めのお湯を入れた洗面器に、ウインターグリーンを4滴加えてタオルを浸し、よく絞って肩にのせます。
◆足のむくみ:ホホバオイル10ml+サイプレス3滴で足をマッサージ。
◆二日酔い:レモン2〜3滴、ティッシュに含ませ香りを嗅ぐ。
◆緊張をほぐす:イランイランまたはゼラニウムの香りを芳香させます。40〜50度のお湯を入れたマグカップや洗面器に精油を5〜6滴加えると、香りが室内に拡散します。
◆眠気を覚ます:ローズマリーカンファーを2滴、水を張った洗面器に落して顔を洗います。またはティッシュに含ませ香りを嗅ぎます。
◆風邪をひいて、上気道炎症状があるとき:ティートリーのビンから直接、香りを嗅ぐと、のどや鼻の粘膜の痛みが改善され鼻づまりも楽になります。


 渡航する地域の気候風土に合わせて、有効なアロマを持参してもいいでしょう。
◆暑い国に行くなら…爽快感のあるペパーミント。洗面器の冷水に5〜6滴落し、タオルを絞って、顔や体をふく。
◆寒い国に行くなら…体を温めるオレンジ。バスタブに5〜6滴落として入浴したり、40〜42度のお湯をはったバケツや洗面器に、4〜5滴精油を加えて足を暖めます。マッサージに使って血行を促すのも効果的。
◆衛生面で気になるところに行くなら…殺菌効果が強く、免疫力を高めてくれるティートリー。部屋に芳香させて、空気を浄化するのもよし、コップの水に3〜4滴落としてうがいするのもよし。



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