11月号インデックス年頭所感│新春巻頭インタビュー│新春企画「私たちが描くツーリズム 夢の扉」
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   新春企画/「私たちが描くツーリズム 夢の扉」
P2-3 【新春巻頭インタビュー】

 

−−旅行が趣味で「撮り鉄」とも伺っていますが、観光への思いなどについてお考えをお聞かせください。

 日本の景気が不安定な中、これまで先進国が経験したことのない少子化、長寿化の時代を迎えます。ケインズ政策もありますが、今後日本経済の立て直しには、財政出動に頼らない経済成長戦略が必須であり、その大きな核のひとつとなるのが観光だと位置づけています。また、観光に関係する省庁と連携し、省庁横断的な施策を進める観光立国推進本部を立ち上げます。本部の課題として、一つ目はインバウンド。2016年に2000万人と目標を前倒ししていますが、主として中国を対象とするビザ発給要件の緩和。二つ目は種々の国内旅行の振興。種々の国内旅行と言った中にはアグリツーリズムや療養型旅行、古くは湯治といったようなものなどを挙げることができるでしょう。三つ目は休日の平準化です。休日の平準化はシーズンに需要が集中することによって非正規雇用に頼らざるをえない状況を変え、雇用の安定化にも繋がってくるでしょう。これらを柱としながら、あらゆる提言・提案を貪欲に検証・実現していきたいと思っています。

−−幅広い広がりを持つ観光に関し、大臣がお話いただいた推進本部は大歓迎で、観光業界挙げて期待しております。JATAも昔はインバウンドを主力としていましたが、今では日本人の海外旅行が大きな市場となっています。マナーもよく消費支出も多い日本人観光客は海外でも大歓迎され、その経済効果が期待されています。この点についてはいかがでしょうか。

 インバウンドに力点を置くといっても海外旅行を抑える必要はありませんし、海外へ行って見聞を広めることも大事だと思います。国内の旅行会社を通じての旅行で、日本の経済の活性化に繋がります。


 

−−楽しかった旅の思い出をお聞かせください。

 思い出深いのは、SLが日本での営業運転を終える1975年の直前に父親と行った小学生時代の九州旅行です。当時九州を走っていたSLの大半に乗ろうと、4泊5日中、3泊が車中泊というハードなものでしたが…。楽しかったのを覚えています。また、高1、高2の時には友人と自転車で寝袋を抱えて京都から四国を巡りました。満潮の時間を失念していて、寝ている間に波がテントの間際まで押し寄せてきたこともありました。また、海外は仕事で行くことが多いのですが、公私併せるとかれこれ45カ国くらい訪れています。楽しかったのはエジプトとアルゼンチン。世界遺産が素晴らしく、エジプトは1997年のルクソール事件の1カ月前でした。アルゼンチンは街が綺麗で肉やワインのほか、薄汚れた感じの場末のクラブでしたが、老齢のピアニストの伴奏に合わせたアルゼンチンタンゴの踊り手たちも忘れられない思い出です。



−−最後に旅行業界で頑張っている人たちへ、大臣から一言お言葉をいただければと思います。


 国土交通省の成長戦略会議では、観光が一番に取り上げられる項目。観光を日本の「元気の柱」としてやっていきたいと思っています。観光産業全体が元気になるよう頑
張っていきます。旅行業界で働く皆様も一緒に盛り上げていきましょう。


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