
政府は財政出動なき内需拡大策として観光、特にインバウンドを成長戦略のひとつに掲げています。しかし、本来はお金も手間もかけ、観光を国家ブランドの柱として売り込めば、日本ファン、ひいては投資も増え、円滑な外交につながるものと思います。
セッションでは経済同友会の「Yokoso! to Branding Japan」研究会座長で、広告代理店アド・コムグループの社長でもあるダンネンバーグ氏を招き、日本のブランドイメージを確立できる方法を提言してもらいます。
また、13年間にわたる台湾からの訪日客受け入れの実績をもとに日本ブランドの純和風旅館を台湾北投温泉にオープンする加賀屋の小田禎彦会長と、観光先進国でインフラづくりの先達でもあるニュージーランド政府観光局長のジェイソン・ヒル氏を招き、すばらしい日本の地方の素材をどう掘り下げてブランド化していくかについて語っていただきます。
(モデレーター:近畿日本ツーリスト(株)越智良典専務取締役)


大都市圏を除くと、日本人の出国率は一桁台で推移しています。つまり、地方の出国率を高めることが、海外旅行需要を拡大するための重要な課題です。10月末の羽田国際化による羽田ハブ空港構想、仁川経由国際線、LCC乗
り入れ、チャーター便拡大と、今後、地方を取り巻くアウトバウンドの環境は大きく変わります。
パネリストの国土交通省 田口芳郎氏には日本の成長戦略におけるオープンスカイと羽田国際化、地方発国際線需要、アシ
アナ航空の玄東實氏には外資系航空会社の地方発国際線の展開、ハワイ・ツーリズム・オーソリティのマイク・マッカートニー氏には観光局として地方でのデスティネーション・プロモーションを通じた集客、西鉄旅行の横山達男氏には地方発の海外旅行の現状について、それぞれの立場から語っていただきます。その上で、地方発アウトバウンド需要を拡大し、旅行会社の収益性を高めるための問題提起、具体的方策などを徹底的に討論します。
(モデレーター:(株)航空新聞社 石原義郎取締役・編集長)

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