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旅には“転地効果”があるといわれます。環境の変化が健康増進を促す効果のことで、一般的には生活圏から100km以上離れた場所に行った場合といわれています。ですが、大切なのは距離よりも各自が日常と違う気分になれる環境でリラックスすること。体と心が元気になります。
旅行中は誰でも少し気が張っています。開放感や高揚感も手伝い、疲れがち。添乗員さんは、参加者に睡眠・休養をしっかりとってもらい、自分の体調管理も心がけましょう。添乗員さんの笑顔、元気が参加者の元気につながります。
参加者の中には、色々な性格の方がいます。個々人の特徴を理解して接すれば、トラブルが減って満足感が高まり、お互いに心身の疲労を軽減できます。心理学的側面から5つの性格タイプに分けて紹介しましょう。 A = 参加者へのアドバイス B = 添乗員さんが心がけておくといいこと
規則・時間などに厳しく、 批判的な目で周囲を捉えがちな人。
A.旅行の時くらい「まぁいいか」と気持ちを楽に、少し深呼吸してみましょう。 B.皆をしきりたいタイプなので、仕切り役の簡単なお手伝いをしてもらえば本人も満足。ツアーも上手く進んでいくかも れません。
人と打ち解けるのが早く面倒見もいいが、必要以上にでしゃばってしまう人。
A.旅行中は他者ではなく、自分の感覚、変化にゆったりと注意を向けてみましょう。 B.皆のお世話をしたいタイプなので、他の参加者との距離感を調整しつつ、人手がほしい時には少しサポートをお願いしてみることも1つかもしれません
理性的でトラブルが起きた時でも、冷静に行動できる人。
A.旅行先では自分を少し解放して、表情を柔らかく、感情を表に出してみましょう。 B.一歩ひいて物事を見るタイプなので、楽しんでいるか気になるでしょうが、心配しすぎないように。トラブル時には、冷静・客観的な意見をくれるかもしれません。
自由気ままに行動、子どもっぽさが残っている人。
A.人一倍旅行を楽しめるタイプですが、集合時間など決まりごとは守りましょう。 B.旅行を満喫してもらえる反面、羽目を外す可能性もあり。注意を向けながら、皆のムードメーカーになってもらうのがいいかもしれません。
輪を乱さず、迷惑もかけないが、 でも周囲に気を使いすぎてしまう人。
A.せっかくの旅行です。周りの目を気にし過ぎず自分のペースで楽しみましょう。 B.いい人タイプなので、添乗員さんにとっては理想的な参加者ですが、ストレスを溜めないよう気に留めてあげる必要があるかもしれません。
旅行中、気が張って疲れてしまう人もいるかもしれません。そんな時は、可能な範囲で休んでもらうことが大切。最初と比べて、“表情がなくなってきた”“皆の輪に入らず1人で行動しがちに”という場合は、時々体調を聴いて様子を窺い、かつあまり干渉しすぎず、集団が乱れない程度に本人のペースに合わせて、見守ってあげましょう。
旅行は、心と体を元気にします! ただ…、新しい環境で集団行動を必要とする旅行は、精神疾患のある人などにとって時に負担となることがあります。精神疾患がある場合は事前に医師に相談し、無理は避けましょう。