南雲 カフェバーで開催する報告会はスタッフが話をするのではなく、参加した隊員が進行を務めます。そのほうが臨場感があり、参加者も楽しめるからです。
菱川 参加者の中には、ツアーで楽しかったことや大変だったことなどの体験談を話したい人も多いので、報告会を楽しみにしているリピーターの方もいます。
山口 「生」の声はスタッフにもよい刺激になりますね。
すべてのツアーでアンケートの協力をお願いしていますが、嬉しいことに皆さん結構詳しく書いてくださいます。この情報は次回の企画や手配にも反映でき、お客様にその情報を元に案内したり、ガイドさんにフィードバックをして、より良いツアー作りの参考にしています。
南雲 アンケートはカフェバーで誰でも自由に見ることができます。ツアーに参加したい人にとって、「トータル予算はどのくらいか?」、「服装は?」などリアリティーある回答は、よい参考資料になっているようです。
山口 ツアーの情報交換には、カフェバーを活用した交流に加え、ネットも活用していますよ。「大人の修学旅行」では、国内で体験を主軸にした企画をしたり、「多国籍ツアー」を貸切にして日本から皆と一緒に作り上げるのですが、出発前に掲示板を開設して、ツアーに申し込んでいる参加者同士がネット上で事前に会話できる環境を作っています。
掲示板では「1日目の食事は〇〇を作ろう」や「〇〇を持って行った方がいいかな」など、参加者同士が相談してツアーの計画を事前に立てています。そのおかげで、出発するときには初対面でもすでに知り合いのようになっていたりして。ニックネームも事前に決まっていたりするので、皆さん初めからスムーズに行動を共にしています。
南雲 さらにツアーが終了してもそれで終わりではなく、報告会などを開いて再びカフェバーに集まったりしています。
菱川 今は隊長がはまっていますが(笑)、フェイスブックが貴重な情報発信ツールです。ミクシーやツイッターなどのSNSにも取り組んでいましたが、フェイスブックはリアルタイムに情報のやり取りができ、反応が即座にわかるので楽しみながらやっています。
山口 隊員同士のやり取りを見ることもできるため、「〇〇ツアーがないかな〜」とか「行きたいツアーが満席になっていたよ」など、数字だけではわからないお客様の動向や心理を知ることができます。
「次回は席数を増やそう」、「このツアーはこの時期に人気があるな」などとビジネスヒントにもなりますね。
|