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更新日:2025年05月09日
狂犬病は発症すれば致死率ほぼ100%ですが、海外で動物に咬まれたら、傷口をよく水で流して清潔にし、速やかに医療機関を受診しワクチン接種を行うことがあなたの命を救います。
日本渡航医学会トラベルクリニック部会
狂犬病ウイルスにより引き起こされ、感染し発症するとほぼ100%死に至る恐ろしい感染症で、イヌ以外の全ての哺乳類からも感染の可能性があります。狂犬病の無い国は日本や少数の国以外ほとんどないので、海外ではイヌはもちろんむやみに動物に触れることは止めましょう。特にイヌでは吠えて暴れている場合はもちろんですが、それ以外落ち着きがなかったり、フラフラしたりと元気のない症状を示している場合もあります、またかわいい仔犬でも狂犬病を媒介することがあります。
狂犬病流行地であるアジアの多くの国々では、リードで繋いで飼われているの場合はごく一部で、飼い犬であっても繋がれていない場合が多く、繋がれていない犬の目線の高さは、子供の背丈とほぼ同じで、このため子供が傷を受ける場合頭部や顔面が多いです。また子供の場合はひどく咬まれた場合は別ですが、甘噛みなど軽くかまれたことを親に報告しない場合もあるので、親御さんは注意が必要です。
狂犬病はもし発症すればほぼ100%死亡するため、発症した後での有効な治療法はありません。このため狂犬病疑いの動物からの咬傷を受けた後では適切な処置(これを曝露後発症予防策と呼ぶ)が必須です。狂犬病は潜伏期が比較的長いため、動物から咬まれた後でも潜伏期間中にワクチンを連続接種して狂犬病ウイルスに対する抗体を上昇させることで発症を阻止することが可能で、そのためには狂犬病(疑)動物に咬まれたら、まず手近の水道水などで傷口をできる限り充分に洗い、その後速やかに現地の医療機関を受診し、表にある「WHOの曝露後予防法」に準じて傷の程度に応じた複数回のワクチン接種や抗狂犬病免疫グロブリンの投与で対処する必要があります。明らかに咬まれて、傷が明瞭な場合は帰国を待たずに現地医療機関を受診してください。傷口の程度は様々ですが、参考のために代表的な傷口を提示します。
標準的な曝露後ワクチン接種のスケジュールは、最初の注射日を0日として、以後3、7、14、28日目の各5回、組織培養型狂犬病ワクチンを筋肉注射します。もしカテゴリーⅢ の大量のウイルス感染の疑いがある場合や、頭部に近い部位への咬傷の場合はヒト抗狂犬病免疫グロブリンという抗体製剤の咬傷部位への浸潤注射を、最初のワクチン注射日に同時に併せて行いますが、この注射は日本国内には無いので現地の医療機関で行う必要があります。
著者:大分大学グローカル感染症研究センター 西園晃先生
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