会報誌「じゃたこみ」 【研修・試験部】
2025年度 階層別研修
「JATA旅行未来塾」~管理職編~ を開催しました

更新日:2025年09月05日


2025年8月26日(火)~27日(水)の2日間で、「JATA未来旅行塾」~管理職編~を開催しました。

「JATA旅行未来塾」は、会員各社が“人材”に関して抱える課題解決へのきっかけ作りと社員のモチベーションアップを目的として2022年度よりJATAが実施している階層別研修で、キャリアや経験により、管理職編・中堅社員編・若手社員編の3つのコースから構成されています。各コースとも、座学だけにとどまらず、様々なグループワークやプレゼンテーションを織り込み、参加者同士の交流を促しながらインプットとアウトプットを同時に行う研修で、参加された受講者のみならず、受講者を送り出される所属会社からも毎回高い評価をいただいています。

今回の管理職編は、部下を持つマネジメント職の方を主な対象としたコースで、東京のJATA本部研修室でリアル対面型にて開催。沖縄、福岡、新潟、名古屋など全国のJATA会員会社から27名が参加しました。

 
(左:講師/大嶋 博子氏、右:研修の様子)

<カリキュラム>
講師 : 大嶋 博子氏 ((株)リードポテンシャル 代表取締役)  ※プロフィールはこちら

「これからの旅行業をリードするワクワクしたチームのつくり方」

【1日目】
1. 管理職とは何か
2. 新しい時代のリーダー像
3. 動機づけから始めよう
4. チームの関係の質を高める
5. タイプ分析から苦手を克服しストレスを解消する

【2日目】
6. チームメンバーのやる気を引き出す
7. メンバーとの対話力を高める
8. ワクワクするチームをつくる

1日目は、”管理職(参加者)自身を知る”という視点から、講師 : 大嶋 博子氏による講義とワークを行いました。

大嶋氏は、まずはじめに管理職の姿(イメージ)と今求められるリーダー像について、マネジメントの定義やリーダースタイルのパターンなどを説明。新しい時代のリーダー像については、「組織が目的を実現させるためには、人を活かす=メンバーの能力を引き出すこと、そのためには、管理職自らが変化を起こすことが重要」と述べ、ポジティブなチーム作りのために意識すべきポイントについても講義されました。続いて、「心理的安全性」がチーム作りでは重要であることを踏まえ、自己とメンバーを俯瞰的に理解する「タイプ分析」のワークを行い、グループ内でお互いのタイプについて発表・共有し理解を深め合いました。また、「タイプ分析」によって相手の行動特性を把握できることは、部下だけではなくお客様との折衝にも活かせる事も学びました。

2日目は、”ワクワクするチームをつくる”ためにはどのようにすれば良いか、グループワークを中心に意見交換を行いました。

「チームメンバーのやる気を引き出す」「メンバーとの対話力を高める」をテーマに、管理職としてチーム内に”ミッション=意義、ビジョン=理想、バリュー=価値観”を伝え共有するためにどのようなアクションをしていけば良いか、意見を出し合いました。参加者それぞれに業務環境(内容・規模・働き方など)が異なる中、それぞれに培ってきた自らの知識や経験をもとに様々なアイディアが出され、活発な議論が交わされました。ワーク中は、講師の大嶋氏も耳を傾け具体的なアドバイスやヒントを提供し、そこから新たな気付きが共有されるなど、実践的なものとなりました。

  
(グループワークでは、グループ内での意見交換や他グループ発表用にボード作成を行いました)

研修終了後に実施したアンケート結果では、多くの参加者が今後の業務に役立てられるとの回答をしています。また、「同業他社の似た立場の方々と交流し、同じ悩みを持ちながら日々の業務を行っていることが共有できた」「大嶋先生のお話は分かりやすく、そして勇気づけられ、これからの自分自身を変えるきっかけになった」等、今回の研修が有意義であったとのコメントも寄せられました。
JATA会員会社の皆様におかれましては「JATA旅行未来塾」を、業務と会社間を超え、悩みを共有し、お互いに刺激を与え合うことができる交流の場として、今後も積極的にご活用くださいますようお願い申し上げます。