会報誌「じゃたこみ」 【海外・研修レポート】
団体旅行セールスパーソンとして、社員が挑む
「海外団体販売基礎・実地研修」のすべて

更新日:2024年04月16日


団体旅行セールスパーソンのための海外団体基礎・実地研修とは


海外旅行の需要は徐々に回復しており、特に団体旅行は教育旅行のみならず企業団体案件も問い合わせが増えています。企業の業績が好調であるというニュースが報じられていることからも、今後もその需要がさらに活性化することが期待されます。実際、今回の研修参加者からも、海外団体の問い合わせや取り扱いが増えてきたという声が寄せられました。
一方で、コロナ禍により、会員会社では、社員の海外団体の販売経験や海外添乗の機会が不足しており、また、海外に詳しい社員が退職するなど、海外旅行について教育・指導する人材が各現場からいなくなったりしているという現状があります。そのため、コロナ禍以降に入社した社員へ海外旅行に関する適切な指導ができていないといった課題も浮き彫りになっています。この現状を踏まえ、JATA海外旅行推進部と研修試験部が連携し、職場旅行・報奨旅行・招待旅行など企業団体を担当するセールスパーソンを対象に、海外団体旅行実務に特化した研修プログラムをはじめて開催しました。

この研修プログラムは、海外旅行の復活のための社員教育の重要性とこの実務研修の意義に賛同いただいたキャセイパシフィック航空と香港政府観光局の協力を得て実施されました。今回、地方を含む会員会社10社より19名の社員が参加、添乗業務を含む海外団体旅行販売の基礎を学びながら、香港の現状や魅力を実際に見て体験してもらい、さらに香港ディズニーランドをはじめとした団体貸切対応可能なベニューやホテルの視察も行いました。

  

研修参加者には、研修初日までに事前課題が与えられ、また、研修期間中は毎日、その日に得た知識や気づき、今後実践したいことなどをまとめたレポートを提出するよう求められます。さらに、現地滞在中には、1日の振り返りやお互いの良かった点や悪かった点などを指摘し合う反省会も毎晩行われます。このような厳格な5日間にわたるプログラムが、JATA研修室の座学研修から始まり、その後、香港での3泊4日の海外実地研修に臨みました。


1日の振り返りを行う反省会の様子

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