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更新日:2025年05月23日
2025年5月19日(月)、JATA では「JATA旅行安全マネジメントセミナー2025」を開催しました。 旅行需要の回復に伴い、災害・事故等の発生時の、旅行者の「安全・安心」への関心は高まっており、同時に、旅行会社に求められる責任や役割も多様化してきています。そのような中、危機発生時のリスクマネジメントについて事例を交え学び、改めて「安全・安心」への取組み意識を高めることを目的として行いました。 昨年に引き続きJATA本部研修室(リアル開催)とWeb(Zoom視聴)で同時開催されたこのセミナーには、当日は合計約300名の参加者が集まり、関心の高さが伺えました。
(会場は多くの参加者で満席に)
1. 挨拶 JATA旅行安全マネジメントセミナー開催にあたって 一般社団法人日本旅行業協会 理事・事務局長 池畑孝治
JATA池畑理事・事務局長
冒頭、JATA池畑理事・事務局長より挨拶がありました。 池畑事務局長は「2024年、訪日旅行者数は過去最高を記録、国内は順調に回復し海外旅行も徐々に取り戻してきている。旅行需要の高まりの中、旅行会社はお客様に安心・安全な旅行をしていただくよう、万全の注意を払っていかなければならない。そのような中、国内外ではバス、登山、アクティビティ関連など様々な分野において事故が発生している。例えば、去年のマレーシアでのバス事故は負傷者を伴う事故であったが、この事故における対応では、旅行会社は速やかで確実な情報収集による記者会見、現地との連携による丁寧で細やかなお客様対応などを着実に遂行していた。これは、何かあった場合、不測の事態を未然に防ごう、起きた場合でもリスクを最小限にしていこうという、日頃からの準備がしっかりできていたからであり、今日のテーマである、『お客様を守り会社を守る』という事に繋がった事例ではないかと思う。本日のセミナーでは、講師のお2人に、危機発生時のリスクマネジメントについて、また、7月に実施の『旅の安全の日』に合わせた模擬訓練についても具体的な事例とともに説明をしていただくので、学んでいただきそして今後に十分活かしていただきたい」と述べました。
2. 「旅行安全マネジメントのすすめ(観光庁編集)」~旅行会社の責任と役割 お客様を守り会社を守る~ 講師:JATAアドバイザー 東洋大学国際観光学部 客員教授 越智良典氏
JATAアドバイザー 東洋大学国際観光学部 客員教授 越智 良典氏
続いて、JATAアドバイザー 東洋大学国際観光学部 客員教授 越智良典氏が「『旅行安全マネジメントのすすめ (観光庁編集)』~旅行会社の責任と役割 お客様を守り会社を守る~」と題し、講演をしました。 まず最初に、旅行安全マネジメントの基本的な考え方について、最近の国内外での事例を上げながら説明。越智氏は「事故、テロ、政治情勢、感染症、自然災害など危機管理は多岐に渡る。そしてこれらは、海外ではもちろんのこと、国内、そして、昨今は日本に来られるインバウンド(訪日)旅行者に対しても留意する必要がある。旅行業界においては、企画旅行を実施するにあたり、旅程管理責任および安全配慮責任が伴う。この責任の重要性を再認識し、その助けとして『旅行安全マネジメントのすすめ(観光庁編集)』を活用し、責任者からフロントまで一体で対応できる体制を日頃から整えておいてほしい」としました。 そして、「旅の安全の日」模擬訓練では、特に以下の6つの項目をポイントとしてあげました。 ①安全な旅行サービス提供機関を選定する義務(最新情報に基づく安全を配慮した企画) ②安全な旅行行程を設定する義務 ③安全調査の実施 ④ 安全に関する説明の実施 ⑤添乗員による旅行者の安全を確保するための適切な措置 ⑥緊急時対応(危険回避義務)
3. 旅行安全マネジメント体制構築のポイント~「旅の安全の日」模擬訓練に向けた準備について~ 講師:日本アイラック株式会社 クライシスソリューション事業部事業部長 内藤智行氏
日本アイラック株式会社 クライシスソリューション事業部 事業部長 内藤智行氏
最後に、日本アイラック株式会社 クライシスソリューション事業部事業部長 内藤智行氏より「旅行安全マネジメント体制構築のポイント~『旅の安全の日』模擬訓練に向けた準備について~」の講演がありました。 内藤氏は、「まずは、訓練を実際にやってみること。場数を踏んでおくこと。旅行商品内容や会社の規模感などは各社それぞれなので、訓練を通じて、各社なりの対応策を作っていくことが重要」とし、7月の「旅の安全の日」に積極的に参加し、シミュレーションをして欲しいと強調しました。 続いて、その事前準備や訓練時の実際の流れなどについてを具体的に説明。 最低限必要な事前準備として、 ①緊急連絡網のアップデート(休日や夜間でも機能するか) ②対応マニュアルと会社組織をリンク(職務分掌や危機レベル設定、各担当ごとの具体的行動) ③安全調査の実施 ④安全に関する説明の実施 ⑤現在催行中のツアーの把握(参加者名簿、加入保険情報等) をあげ、そして、訓練時の実際の流れについては、「初動対応」=第一報が入ってから6時間、で対応のおおよそが決まるとし、 ①明確な対応基準➡危機レベルを高・中・低の3段階に分け、催行・中止基準と連動させる ②具体的な役割分担➡「どの」部署の「誰」が責任・決定し行うのか ③マニュアルへの記載➡「いつ(どの段階)」で「何」をするのか をあらかじめ決めておくことで、「決定→伝達→対応→報告」を責任主体として正確かつ迅速に行えるよう意識して訓練を実施して欲しいとしました。
尚、当セミナーについては当日の資料並びにアーカイブ動画も公開しております(期間限定での公開となります)。 是非ご活用ください。 「旅行安全マネジメントセミナー2025」アーカイブは こちら
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