関東支部 2024年度 第4回 LADY JATA委員会報告
「サービス連合ジェンダー平等委員会」と意見交換会を開催

更新日:2024年11月29日


【参照】 2024年11月29日掲出 : 会報誌「じゃたこみ」掲載記事より

2024年11月19日(火)、サービス連合会議室において、「JATA関東支部 LADY JATA委員会」と「サービス連合ジェンダー平等委員会」の意見交換会を開催しました。
この意見交換会は、2024年度 LADY JATA委員会の第4回目の会合として実施したもので、今年度の3回の委員会で議論してきた「女性活躍のための課題と解決」について、サービス連合と合同で意見交換をすることで、さらなる理解を広げ、課題の深掘りを図って、今後、若手社員が仕事をしていく上での指針について考える場として行われました。
委員やオブザーバーなどを含め、JATA関東支部 LADY JATA委員会からは12名、サービス連合ジェンダー平等委員会からは8名、計20名が参加しました。

【LADY JATA委員会】
JATA関東支部の専門委員会の1つで、女性の視点で諸問題の改善案、環境整備、旅行販売促進などに関して、協議・検討を重ねることを目的として、平成24年6月に発足しました。年に4~5回の委員会を開催、各社の取組み事例や世代別・職種別等が抱える問題点や課題を議論し、他社の状況を共有することで問題意識を高め、業界として目指すべき女性活躍のビジョンを提言としてまとめています。

LADY JATA委員会の山本委員長、サービス連合の櫻田会長による冒頭の挨拶の後、議事ではJATAおよびサービス連合それぞれから取組み内容と課題の共有がなされました。

JATA関東支部の石川事務局長は「LADY JATA委員会での議論と主な課題」として、第1回から3回までの取組みについて、第1回目ではJATA会員会社からアンケートによる状況把握 (社内における女性管理職比率や女性の採用比率、男女それぞれの育休取得人数等)、第2回目では若手女性社員との意見交換 (女性社員が目指す将来像=管理職を目指す・目指さない)、第3回目では課題の深堀りから新しい女性管理職像へ (第1回目のアンケート、第2回目の意見交換会を踏まえ課題のまとめ) の実施について発表し、まとめとして、「目指したいと思う管理職像、周囲にロールモデルの設定が重要でそれによりモチベーションが変わる。また、多様な働き方(時短、在宅、産休、育休等)は本人と会社相互のコミュニケーションと適正な評価があることで信頼感・安心感につながる」と述べました。

続いて、サービス連合の矢島副事務局長は「ジェンダー平等推進委員会での主な課題 」として、年4回実施される委員会の近年(2023年度~2024年度)の運動方針に”ジェンダー平等・持続的かつ包括的な社会の実現”を掲げ、その実現のために「意義の浸透」「運動の推進」「運動の展開」の3つのステップで取組んできたことを説明。
さらに、具体例として「取組み事例集」を作成、各社が実際に行った内容とその効果や課題をとりまとめて発信し、利用活用を促していることを紹介。誰もが参画することができる機運の醸成により定着・向上を目指していくことが今後の目標である、としました。


石川事務局長による「LADY JATA委員会での議論と主な課題」の説明

その後の意見交換では、双方から様々な質問や意見が活発になされました。
LADY JATA委員からの「取組み事例集はどのように活用されていますか」の質問に対しては「加盟団体全てに配布。その事例を参考にジェンダー平等アクションシートを作成・使用し見える形にし若い社員層に理解を深めてもらう対応をするなど各社工夫している」と回答。
ジェンダー平等の取組みについても議論が交わされ、男女が共に働き子育てができる環境作りについて男性の育休取得・時短勤務については休むことが「善」という意識・機運を個人と会社の両面から作る必要があり、そして女性の働き方は女性だけの問題ではなく男女双方の理解と協力、そしてそれをサポートする会社の制度・体制が重要であるとの意見も交わされました。

          
活発に行われた意見交換会の様子

最後にまとめとして、「ジェンダー平等は画一的な考え方でなく、男女の枠を超えて柔軟な「働き方」を考えることが必要。若い社員層は特にダイバーシティーに敏感。ジェンダー平等、賃金問題・人手不足問題等をテーマに、今回に続き今後も両団体の定期的な意見交換の機会を持ち連携していきたい」とし、今回の意見交換会が有意義なものであったことを共有しました。

JATAでは、LADY JATA委員会を通して女性活躍の促進とともにジェンダー平等も視野に入れ、観光・旅行業界が誰もが活躍し多様性と魅力を持った業界にさらに発展していくよう、引き続き活動をしてまいります。

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