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更新日:2022年07月27日
2015年3月19日
社会貢献委員会・バリアフリー旅行部会は、2015年3月19日に那覇市内で会員会社向けの「ユニバーサルツーリズム推進・実践セミナー」を開催しました。
ユニバーサルツーリズムとは、すべての人が楽しめるよう創られた旅行であり、高齢や障がい等の有無にかかわらず、誰もが気兼ねなく参加できる旅行※をいいます。 超高齢社会が一層進む今日、旅行業も高齢者や障がいのある方を抜きに成り立たないビジネスとなりつつあり、当部会では、より多くの旅行会社に取り組んでもらうためにセミナーを開いています。
※観光庁HPより
沖縄は、高齢者や障がいのある方にも人気のデスティネーションであり、今回はまず、県の取り組みを参加者へ知ってもらうことからはじめました。 2016年4月1日に障害者差別解消法が施行され、事業者へ不当な差別が禁止され、また合理的な配慮の提供が努力義務とされますが、沖縄では同様の法律(条例)がすでに2014年4月に施行されています。 実際に施行されてから県民より寄せられた相談事例をもとに、事業者はどう対応すれば良かったのか、事例研究を行いました。また、調整役としての県の役割など支援体制についても、県の福祉課担当者より紹介がなされました。 観光振興においては、障がいがある人もない人も誰もが来訪し楽しんでもらえる世界水準の観光地へと、質の向上を目指す県の取組みを説明いただきました。
つづいて、実務でユニバーサルツーリズムに関わる講師が、障害者差別解消の施行を前に、法律の概要とともに旅行会社に必要とされる対応を解説しました。 また、2013年度に当部会が改訂した旅行会社向けの対応マニュアル(チェックリスト)を使いながら、実際に旅行会社が企画、催行するにあたって留意するべき点を傷病ごとに実例を交えながら、解説講義しました。
受け入れ側の体制としては、航空会社の取り組みを紹介しました。車イスの収納方の実画像や機内用車イスの実演機会も設け、各種サポートについて、医療器具の諸注意等を含めながら説明いただきました。
最後のプログラムでは、参加者に視界を狭めるためゴーグルをつけ、杖をつきながら、実際の道路を歩いてもらう高齢者疑似体験を行いました。普段何気なく目にしている案内図や看板も高齢者にとっては、分かりにくいこともあり、実際の取り組みの参考にしてもらいました。
参加者からは「私たちにとって当たり前に出来ることが 難しいということが良く分かった。実際にやってみてこそ初めて分かるポイントや工夫を今後のお客様対応に生かしていきたい。」と感想が寄せられました。
・ 名古屋:2014年4月24日(木)参加者25名 ・ 札 幌:2014年5月14日(水)参加者12名 ・ 沖 縄:2015年3月19日(木)参加者26名
JATA会員会社の支店の管理職の方や、企画ご担当、お客様対応ご担当、添乗ご担当者など
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