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更新日:2022年03月14日
日本旅行業協会では2016年10月28日と29日の2日間にわたり岩手県大船渡市と釜石市で、環境省の設定する東北地方太平洋沿岸地域のトレイルコース“みちのく潮風トレイル”を活用した「JATAの道」プロジェクトの3回目となる活動を実施しました。
スケジュール
県内一の規模を誇る大船渡港、奇岩や島・洞穴が続く荒々しい絶景を持つ碁石海岸と季節の草花など見所が続くルートの一部を散策しました。バリアフリー向けに道路を整備し、車いすの方にも楽しんで頂けるような工夫があり、また、地元の訛りを含んだ話し方で丁寧かつ楽しいボランティアガイドの案内は大きな観光資源の一つになると大変好評でした。
陸前高田市の国道45号沿いにある道の駅として、観光案内・売店などがありましたが、震災の津波により被災し、現在、津波の恐ろしさを後世に語り継ぐための震災遺構として保存されています。 語り部の釘子氏によると、この地を襲った津波の速さは、オリンピックの短距離走者を超える時速100kmほどもあったそうです。近くには、震災前の町の様子や、震災時の状況、復興の過程などが分かるパネル等が展示されている施設もあり、津波の凄まじさを伝える場所となっています。
旧タピック45にて献花
被災地で企業成功モデルを目指しており、インバウンドの観点からも期待できる2つの事業を見学しました。
セミナー形式で、まちづくり会社(株)キャッセン大船渡の代表臂(ひじ)氏による講演を行いました。大船渡市が津波災害から再生を目指し、これからの大船渡に希望を持てるプレゼンテーションで、「関与しやすい仕組みづくり」、「観光客にまた来てもらうための仕掛け」などの地元企業と自治体が一体となり、まちづくり会社を設立して復興に努めているレベルの高い講演となりました。
臂氏による講演の様子
戸田公明大船渡市長をはじめ、大船渡市や釜石市、各市の観光物産協会の方など地元観光関係者45名と参加者がトレイルを通じた観光による復興支援活動とともに、新しい東北観光の実現に向けて意見交換を行いました。 今回、当プロジェクト過去最高の総勢110名が参加し、地元の方の高い期待がうかがえました。
戸田大船渡市長(写真右)より 団長・戸川JATA副会長(写真左)へ感謝状の授与
2012年6月から震災の被害や教訓を伝えるために走らせている「震災学習列車」(南リアス線盛(さかり)駅から唐丹(とうに)駅まで)に乗車。同社の熊谷氏、内舘氏がガイド役を務められ、一時停止したり徐行運転したりしながら、当時の状況や復興状況を説明されました。震災を忘れさせない取り組みとして、修学旅行や一般団体でも貸切運行を取り入れてみたい、素晴らしい観光素材だ、との声が参加者より多くあがりました。
三陸鉄道(震災学習列車)
釜石の自然と町の歴史を知ることのできるルートの一部を、ボランティアガイドの方のご案内を受けながら見学しました。 桜並木で知られる本郷付近には、明治、昭和の大津波、そして東日本大震災による津波の記念碑がそれぞれあり、そこには「100回逃げて100回来なくても101回目必ず逃げて」といった地域の学生の思い等が刻まれています。 また、その近隣には、日本地図作成のため、三陸海岸の測量にあたった伊能忠敬の業績をたたえ建立された測量の碑と星座石があります。江戸時代に忠敬の測量事績を残した全国唯一の場所として貴重な資料です。
プロジェクトの取り組みに合わせて刷新した「釜石市観光」案内図を寄贈し、除幕式を釜石市ルート上にある「鉄の歴史館」で行いました。 ご臨席の野田武則釜石市長は「釜石は鉄、魚、スポーツ、特にラグビー、トライアスロンが盛んな町。案内板を活用し、観光客を歓迎したい。」と述べられました。
視察の後、鵜住居にある旅館「宝来館」にて釜石市の菊池部長より鵜住居(うのすまい)地区の復興計画、ラグビーワールドカップの会場作りや、実際の運営、またその後のスタジアムの活用について説明がありました。 また、被災した「宝来館」の岩崎女将より、震災体験講話があり、未来に向けた復興にかける前向きな取り組みを聞くことができました。特に旅館裏手の避難経路をラグビーワールドカップ会場予定地まで繋ぐという計画はぜひ実現してほしいとの思いは、参加者の共通の意見でありました。
以上
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